スズキ カルタス Pikes Peak Version | ||
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メーカー | スズキ | |
---|---|---|
英名 | Suzuki Cultus Pikes Peak Version | |
年式 | 1992 | |
エンジン | G16A | |
タイプ | ラリーカー レーシングカー | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | --- | |
総排気量 | 1,590×2cc | |
最高出力 | 800PS/7,500rpm | |
最大トルク | 90.0kgfm/6,200rpm | |
パワーウエイトレシオ | 1.09kg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,180mm | |
全幅 | 1,750mm | |
全高 | 1,550mm | |
車両重量 | 873kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 5速 | |
ダート走行 | 可能 | |
登場 | グランツーリスモ2 | |
備考 | エスクードの先達。エンジン2基のパワーは強烈 |
概要
スズキが1992年にパイクスピーク用に開発したカルタス Pikes Peak Versionは、スズキのパイクスピークモンスターカー。このマシンは排気量がロータリーエンジンのようになっているが、それにはのちに作られたエスクードと同じのとある秘密がある。
スペックとしてはエスクードよりも劣るのに値段が同じであるため、わざわざコチラを選んで購入した人は余りいないかもしれない。
スペックとしてはエスクードよりも劣るのに値段が同じであるため、わざわざコチラを選んで購入した人は余りいないかもしれない。
解説
アメリカのコロラドスプリングに近い「パイクスピーク観光道路」で、例年夏に開催される伝統的モータースポーツイベント、「パイクスピークオートヒルクライム」に参戦したのがこのカルタス。
ベース車は一応カルタスGT-iゆえに確かにそのエクステリアにカルタスの面影はあるが、その中身は非常に複雑な構造を持つレーシングマシンである。というのも、このレースは、約20kmの全長を持つコースで競われるもので、その間のコーナー数は156にも及ぶ。しかもスタート地点の標高は2800mで、ゴールの標高は4301m。そこを一気に駆け上がるためのマシンだからである。このカルタス最大の特徴は、なんといってもツインエンジンという、非常に珍しいレイアウトを持っていることである。
アンリミテッドクラス (改造無制限)に属するこのマシンは、パイプフレームで構成されるシャシーの前後にパワーユニットを搭載。これは1.6リッターの直列4気筒DOHCにターボを組み合わせたもので、最高出力は400ps/46.15kgmを発生。これが2基搭載されるので、最高出力は合計800psにも達する。今でこそエンジン×モーターなどで動力源が2つ以上存在する車は珍しくないが、当時として非常には斬新な試みであった。しかも、エンジンを2基載せて制作されたレーシングカーで成功したと言われているマシンは、このカルタスと後継となるエスクードのみなのである。この2基のエンジンは電子制御とEMCDと呼ばれる電磁クラッチ式センターデフでコントロールされる。サスペンションは、前後ともにダブルウィッシュボーンを採用しており、ダンパーは前後ともに電子制御式別タンクの倒立タイプを採用する。
これだけでもすでに途方もないスペックを持つこのマシンであるが、それに加えて車重が非常に軽量に仕上げられているところがまた凄い。カウルやルーフ、ドアなどはFRPやカーボンを採用することで、わずか873kgというウェイトを実現しているのである。
そしてこのマシンをドライブするのは、モンスターの愛称で知られる田嶋伸博である。
このマシンを駆ってパイクスピークに挑んだ田嶋は、1992年にこのカルタスでクラス優勝を成し遂げ、日本人としては初めてのパイクスピーク優勝となった。
このマシンを駆ってパイクスピークに挑んだ田嶋は、1992年にこのカルタスでクラス優勝を成し遂げ、日本人としては初めてのパイクスピーク優勝となった。
余談
公式では合計馬力は800psと言われているが、購入した後は798psとなり2psの馬力詐欺が発生する。ただし、トルクは僅かに向上している。
登場シリーズ
グランツーリスモ2
EAST CITYのSUZUKIディーラーのSPECIAL MODELにて購入可能。
価格は200,000,000Cr.となっている。
価格は200,000,000Cr.となっている。