三菱 ランサーエボリューション V Rally Car '98 | ||
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メーカー | 三菱 | |
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英名 | Mitsubisihi Lancer Evolution V Rally Car '98 | |
年式 | 1998 | |
エンジン | 直4DOHC | |
タイプ | 4ドアセダン ラリーカー | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | XXX | |
総排気量 | 1,997cc | |
最高出力 | 290ps/6,000rpm | |
最大トルク | 52.0kgfm/3,500rpm | |
パワーウエイトレシオ | 3.55kg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,350mm | |
全幅 | 1,770mm | |
全高 | 1,415mm | |
車両重量 | 1,030kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 6速 | |
登場 | グランツーリスモ2 | |
備考 | WRカー規定ではなく、Gr.A規定で挑んだ、 三菱のプライドと技術の結晶といえるラリーカー ……の再現モデル。 |
概要
三菱 ランサーエボリューション V ラリーカーは、グランツーリスモが1998年の世界ラリー選手権(WRC)に参戦した車両をモチーフにして製作した架空のラリーモデルである。
本車には解説文が用意されておらず、また以降の作品でもエボVのラリーカー仕様は一切収録されていないため、下記の解説は実車の解説となる。
本車には解説文が用意されておらず、また以降の作品でもエボVのラリーカー仕様は一切収録されていないため、下記の解説は実車の解説となる。
解説
1998年、WRCで無敵ぶりを発揮したのがこのランエボVラリーカーだ。
三菱が1988年から毎年WRCへ参戦していたのは周知の通り。ギャランからランエボへと受け継がれてきたGr.A規定は前年の97年で廃止されたが、三菱はランエボIVをGr.A規定に合わせてチューニングして参戦、見事総合優勝を飾っている。
IVは新しいシャシーを得て、Ⅲと比べ設計の自由度と性能が大きく上がっている。そのIVのポテンシャルの高さをさらに補強して、ラリーで無敵ぶりを発揮したのがこのVだ。
IVは新しいシャシーを得て、Ⅲと比べ設計の自由度と性能が大きく上がっている。そのIVのポテンシャルの高さをさらに補強して、ラリーで無敵ぶりを発揮したのがこのVだ。
98年度でも三菱もWR(ワールドラリー)カー規定ではなく、Gr.A規定で参戦することを決定した。その背景には、ライバルにスバル、フォードの2社に加え、復帰してきたトヨタもいた事が大きいだろう。前年の半ばから5戦にテスト参戦を行っていた彼らの車両がWRカー規定であった中、三菱だけがGr.A規定で挑んだのである。更に、ドライバーも大ベテランのトミ・マキネンと、当時まだ無冠のリチャード・バーンズの2人体制を継続した。
98年シーズン当初は、ランエボVのラリーカーの制作が間に合わず、前年に引き続きランエボIVを投入した。それでもマキネンは第2戦スウェディッシュラリーで早くも1勝目を挙げ、続く第3戦サファリラリーではバーンズが念願のWRC初優勝。そして第5戦カタルニアラリー(スペイン)で、この年1月に発売された新しいランサーエボリューションVのGr.A仕様をデビューさせた。最大のポイントは、より幅の広いトレッドの採用にあった。WRカー規定では全幅は1770mmまで認められていたが、Gr.A規定のエボリューションⅣは全幅1690mm。WRカーに対して80mmのトレッド差があることは、特に高い速度領域での車両の安定性においてハンディとなりつつあった。しかしGr.A規定ではボディ全幅はあくまで市販モデルに準拠しなければならないことから、三菱自動車はその市販モデルの時点から全幅を1770mmに拡大。かくして、5ナンバーを捨てて3ナンバーとなったランサーエボリューションが登場することになったわけである。
ランサーエボリューションVの初陣を3位でまとめたマキネンは、第7戦アルゼンチンラリーで3年連続となる優勝を飾る。その後、センターディファレンシャルのクラッチ容量が増やされた電磁作動アクティブデフとサスペンションのセッティングが進み、シーズン終盤には第10戦のフィンランドを皮切りに、第11戦のサンレモ、第12戦のオーストラリアでマキネンが怒涛の3連勝を飾り、一気にポイントリーダーに踊り出る。こうして迎えた最終戦グレートブリテンラリーだったが、マキネンは第1レグの序盤でアクシデントに遭遇する。ヒストリックカーラリー参加車が撒いたオイルに乗ってスピンし、コンクリートブロックに右リヤサスペンションをもぎ取られてしまったのである。これによってマキネンはリタイアを余儀なくされた。ところが、チャンピオンに逆王手をかけた形となったトヨタのカルロス・サインツが、最終ステージフィニッシュ直前にエンジンブロー。その結果、マキネンの3年連続チャンピオンが決まるという劇的な幕切れとなった。
結局このラリーを制したのはバーンズで、これにより三菱自動車はシーズン中に計7勝、勝率5割という驚異的な戦績を残し、初のマニュファクチャラーズチャンピオンも奪取。ランサーエボリューションユーザーの寡占状態が続くGr.Nカップもグスタボ・トレレスが3年連続で制し、三菱自動車は見事三冠を達成。まさに記録づくめの1年となった。
ちなみにこのエボVラリーカー、実はリアホイールハウスの加工がGr.A規定を超えているため、純粋なGr.Aではなかったとのこと。
一応参戦全チームに確認を取ってからの加工なのでWRC的には合法ではあるが、宣伝文句からするとちょっとモヤっとするポイントである。
一応参戦全チームに確認を取ってからの加工なのでWRC的には合法ではあるが、宣伝文句からするとちょっとモヤっとするポイントである。
登場シリーズ
グランツーリスモ2
EAST CITYのMITSUBISHIディーラー内、SPECIAL MODELにて購入可能。
価格はCr.50,000,000
なお、購入すると434ps/6700rpm、58.4kgm/4000rpmとなる。
価格はCr.50,000,000
なお、購入すると434ps/6700rpm、58.4kgm/4000rpmとなる。