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日産 フェアレディ 240ZG (HS30) '71

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日産 フェアレディ 240ZG (HS30) '71
メーカー 日産
英名 Nissan 240ZG (HS30) '71
エンジン L24 SOHC
タイプ ノーマルカー
スポーツカー
カテゴリー N100
PP(初期値) 378(GT6)
385.17(GT7)
総排気量 2,393cc
最高出力 150PS/5,600rpm
最大トルク 21.0kgfm/4,800rpm
パワーウエイトレシオ 6.73kg/PS
駆動形式 FR
吸気形式 NA
全長 4,305mm
全幅 1,690mm
全高 1,285mm
車両重量 1,010kg
重量バランス 59対41
トランスミッション 5速
最高速度 約180km/h
登場 グランツーリスモ2
グランツーリスモ4 プロローグ
グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
グランツーリスモ7
備考 L型搭載のGノーズのS30。チューンしやすさ&空気抵抗の良さはこちらが良し

概要

日産 フェアレディ 240ZG (HS30) は、ダットサンフェアレディの後継として1969年11月に誕生し、Zの歴史はここから始まったのである。
朝倉アキオの愛車、あるいは悪魔のZとしてあまりに有名だ。(厳密に言うとアキオのZは2LモデルのS30に280ZXや他車に載ってたL28にチューンを施して載せ替えた個体である。尚、チューナーである北見の入手時、L28エンジンは日本仕様には一切なく*1輸出用車にしか載っておらず、悪魔のZにL28を載せ替えた最初のオーナーはどこでソレを入手したのか謎である…)
どちらかといえばグレッディ フグZのほうが悪魔のZに見た目が近い。こちらはGノーズを付けたモデルで昭和世代のレース好きのオジサンには富士のグラチャンとかで柳田春人とかが乗っていたクルマとかで有名だろうか。

GT6でガワだけリファイン、GT7で待望の復活を果たした。またGT7には同じS30型のZ432が追加されたので悪魔のZの再現ならばはフグZかそちらを使い、Gノーズの付いたこちらは若いクルマ好きには馴染みの無い死語であろうがグラチャン族風のシャコタンにした族車カスタムを気取るのもありか。

解説



1960年代の終わり頃、日本車は国際的な舞台で頭角を現し始めていた。その先陣を切ったのが、1969年にデビューしたフェアレディZである。
このフェアレディZは当時、北米日産を率いていた片山豊氏の、「今こそ本格スポーツが欲しい、ジャガー E-TYPEのようなセドリックを造ってくれ」の一言によって作られた。

初代フェアレディZは、日本では税制に合わせて2L直6エンジン(L20型SOHC)が搭載されたが、メイン市場の北米では中速域で余裕のある2.4L(L24型SOHC)が搭載された。そうした中でZのシンボル的存在だったのがが日産 フェアレディ Z 432 '69だ。他のZがL型エンジンを搭載していたのに対し、432はその低いボンネットの下に、プリンスR380の血統を引くS20型直6DOHCを息づかせていた。グレード名は"4バルブ"、"3キャブレター"、"2カムシャフト"を意味し、当時としては夢のような記号であり、最高出力160PS、最大トルク18.0kgfmを誇った。しかし、この高性能の裏には苦労もあった。このS20型ユニットはかなり神経質なエンジンであるため、文字通りのチューニング(調律)ができたのは日産追浜ワークスのベテランメカニックだけとさえ言われていた。そうした経緯もあり、日産はレース用モデルを432から240Zへ移行、71年に日本で240Zが発売されたと同時にレーシングモデルであった432Rは製造を終えたと思われる。

73年に排出ガス規制に対応できなかった為、432共々販売を終了するまで、登場してからZの顔として君臨し続けた。

ここで紹介する輸出仕様と同じエンジンを搭載した240Zが日本で発売されたのは1971年8月のこと。レースでの戦闘力を高めるために、ノーマルの240Zより190㎜も長いGノーズを装着。空気抵抗の低減と、高速域での安定性向上を狙った。さらにワイドタイヤの装着を前提とした前後オーバーフェンダーまで装着され、全幅は30㎜拡大している。

搭載されたL24型エンジンには、SUキャブを2連装し、当時Z最強を誇った432(S20型24バルブDOHC搭載)に最高出力では10ps負けていたが、800回転低い4800rpmで3kgm強力なトルクを発生し、結果的に432に勝る運動性能を実現していた。最高速は210km/h、0-400m加速は15.5秒をマークしており、当時の国産車トップレベルである。


この2.4L SOHCのL24型ユニットは所謂カタログ落ちだったが、北米仕様の240Zは扱いやすく、どこから踏んでもグイグイ加速するタフネスが持ち味で、モータースポーツにも投入。サファリラリーやモンテカルロラリーなどの国際ラリー(WRC)で大活躍を演じた。本車種は240Zの上位グレードとして販売され、特徴的なGノーズと迫力のあるオーバーフェンダーによって大人気となり、Zの名を一躍スポーツカーの代名詞として高めていったのだ。

「Z」

ダットサン・240「Z」や日産フェアレディ「Z」のこの「Z」という文字。
意味は最終・最高・究極・これ以上の上位のものがない というものだが決して昨今の世界情勢の事でもなければ、機動戦士の事でもない!、この「Z」という文字にはもうひとつ意味がある。

時は1960年代。日産は儲からないスポーツカー事業への投資をかなり渋っており、スポーツカーを作りたいという開発チームはかなりの冷遇を受けていた。
Zの先代にあたるダットサン・フェアレディ2000は割り切って高級車として発売し、そこそこな評価を獲得したが…開発陣は手頃なスポーツカーを 経営陣は売れないからいっそ高級車として振り切るか開発を断念しろ という感じで衝突を繰り返していた。
経営陣としても近年にプリンス自動車と合併し、後に色んな意味で伝説を残すスポーツカーをプリンス主導で登場するから別に自社開発でもう1台作る必要も無い。という考えに至っており、やがて開発チームは日産自動車ではなく、トラックや消防車のような仮装車・特装車を作る日産車体へ部署ごと移動。経営と開発は我慢比べのようなことをやっていた。

こうして日産車体で再出発する事になったスポーツカー部門。だが、ここで当時の北米日産の社長 後にミスターZ・ミスターKのあだ名で親しまれる 故 片山豊氏がやってきた。片山は北米での手頃なスポーツカー事業は必ず成功すると踏んでいたものの、本社が全然乗り気じゃなく意見は一蹴りされていた。が、この日産車体に飛ばされたチームの話を聞いて日産車体へと赴く。
北米市場の現状と自身のビジョンをチームに話すとチームはノリノリに。そこで片山がチームへ激励の意味を込めてプレゼントしたのがZ旗である。


Z旗は各国海軍で使われる信号旗で、日本においては、日露戦争の日本海海戦時に時の連合艦隊総長の東郷平八郎が「皇國ノ興廢此ノ一戰ニ在リ、各員一層奮勵努力セヨ」という意味で旗艦である戦艦『三笠』に掲揚して以降、第二次世界大戦でも重要な作戦時には旗艦に掲揚する等、勝利を祈願することを指す事が多いものだった。戦後の今でもこの風潮は残っており、この意味を要訳すると「諦めず進め。」というもの。このメッセージに感銘を受けたチームは片山への感謝の気持ち、そしてスラングで究極を意味する「Z」を車名に取り入れることにした。これこそ日産の「Z」の歴史の始まりであった。

余談

+ ...

悪魔のZ以外のフィクション作品では、『湾岸ミッドナイト』と同じ作者の作品である「シャコタン☆ブギ」ではアキラのZ、またそれ以外では漫画「よろしくメカドック」でナベさんこと渡辺俊光の愛車や、「サーキットの狼」での沖田がフェラーリ ディーノ 246 GT '71に乗る前、警察官時代にスピード違反取り締まり対策部隊「新撰組」に所属していた時の愛車としても有名。また特撮ヒーローでは「スーパーロボット マッハバロン」のマッハトリガーのモデルにもなった。


ちなみに、S30Zは「マッドマックス 怒りのデスロード」にも出番は僅かながらイモータン・ジョーの部下のウォー・ボーイズ達の乗っていた一台としても登場している。

そして、今制作中のワイスピ最新作『Fast & Furious 10』でも240Zが登場するらしいとリークされている。ハンが乗るかどうかは不明だが期待してみよう。

アンディによる評価

世界的人気を誇る日本の傑作スポーツカー
S30型フェアレディZ
超個性的な日本車さ
排気量2.4Lの直6を積む"240Z"の上位モデルが
この"240ZG"だ
フロントに追加されたロングノーズが特徴で
これは"Gノーズ"の愛称で親しまれているよ
240Zと比較すると、全長は190mmほど長い
それに、このノーズの空力的効果もあって
最高速度が240Zより5km/h高められているんだ

登場シリーズ


グランツーリスモ2

EAST CITYのNISSANディーラー内、USED CARにて購入可能。
入荷するのは稀で、こまめに覗いてラインナップをチェックする必要がある。
また、年式が設定されておらず不明なため、71年式ではない可能性がある。
なお、購入するとカタログスペックから5ps上昇して155psとなる。

グランツーリスモ4 プロローグ

アーケードモードの初期に収録されている。
ちなみこの車を選択してレース(筑波・富士スピードウェイ・ニューヨーク)をすると日本のクラシックカー(三菱・ランサー)等が敵車として登場する。
エンジンカーブに設定ミスがあり、レブリミットは7500rpmだが本車は7000rpmまでしか設定されていない。
次作のGT4も同様。

グランツーリスモ4

日産のメーカーイベント、クラブ"Z"のプレゼントカーとして入手可能。

グランツーリスモ(PSP)

Cr.5,500,000で購入可能。

グランツーリスモ5


中古車の場合
価格はCr.XXX,XXX,XXX×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う)

グランツーリスモ6

Cr.5,500,000で購入。

グランツーリスモ7

中古車ディーラーで購入。お値段Cr.9,910,000。同じS30型ZのZ432よりも安く、こちらは中古車ディーラーに出るので手に入れやすいだろう。Gノーズの有無や、L型かS20エンジン、どちらかを好んでいるかで選んでもいい。両者に乗り比べて見るのもアリ。ちなみに湾岸ミッドナイトのZは330型のセドリック・グロリア、C130・230型のローレルに使われていた2753ccのL28を3.1L(3,134cc)にボアアップした物でTD06ツインターボの仕様。
L型は非常にチューニングもしやすかったようで、ツインカム化やターボの装着、特にL28型は排気量アップの加工もしやすく3.2L仕様で自然吸気でも300馬力オーバーも可能だった。
ちなみに、「よろしくメカドック」のアニメ第1話では、3.2Lボアアップ仕様のL28エンジンをダルマセリカにスワップしている。今で言うと2JZ、RB26と同じスワップ用のエンジンとして重宝されていたかもしれない。
2023年3月のアプデでエンジンスワップ可能になった。エンジンはロードスターショップ ランページのLS7エンジン。モデルは恐らく「光永パンテーラ」でお馴染みのゲーリー・アラン・光永氏がS30Zにシボレー製スモールブロックV8を搭載して作り上げた「V8-Z」だろう。何とフルチューンで1,120ps、最高速420km/hオーバーの化け物と化す。SR20にスワップしたZ432よりもだいぶパワーアップ出来るので、これで悪魔のZもどき仕様を制作して良いかも。これではZ432の居場所が無くなってしまう…。

コメント

  • ミッションをフルカスタマイズにすると何故か6速化する -- (名無しさん) 2023-12-04 10:33:20
  • なぜ… -- (名無しさん) 2024-02-01 18:34:30
  • ↑34R「呼んだ?」←こいつもフルカスミッションで6速化しちゃう -- (名無しさん) 2024-02-02 08:16:01
  • ↑R34は元から6速ですよ -- (名無しさん) 2024-02-02 08:51:07
  • ↑...完全に無知でしたさーせん -- (名無しさん) 2024-02-02 09:30:19
  • フラットボトム化出来ないから空力がいかんせん弱くてスワップしてトンデモ馬力にすると 乗っててヒヤヒヤする -- (名無しさん) 2024-04-24 12:26:16
  • タコメーターのレッドゾーンと実際のレブリミットが全然違うのは実車もそうなの? -- (名無しさん) 2024-11-07 10:54:06
  • なんでや!何で240と432でこんなにも違うんだ!! -- (名無しさん) 2024-11-12 12:39:48
  • 軽量化でかなり軽くなるので、432のスワップ+フルチューンで、音はかなり違うけど疑似悪魔のZ再現としては十分ですね 音とかもちゃんと悪魔のZ風にしたい人はこっちか432のSR20のままチューンかな・・・ -- (名無しさん) 2025-01-25 10:31:05
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  • 1971年
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注釈

*1 後年にセドリック/グロリア、ローレル、S130Z等に搭載された