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日産 パルサー GTi-R '91

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日産 パルサー GTi-R '91
Image Credit : https://commons.wikimedia.org/
メーカー 日産
英名 Nissan Pulsar GTi-R '91
年式 1991
エンジン SR20DET
タイプ ロードカー
3ドアハッチバック
ホロモゲモデル
カテゴリー N200
PP(初期値) XXX
総排気量 1,998cc
最高出力 230ps/6,400rpm
最大トルク 29.0kgfm/4,800rpm
パワーウエイトレシオ XX.XXkg/PS
駆動形式 4WD
吸気形式 TB
全長 3,975mm
全幅 1,690mm
全高 1,400mm
車両重量 1,230kg
重量バランス XX対XX
トランスミッション 5速
最高速度 XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らない場合は抜かしてよい)
登場 グランツーリスモ
グランツーリスモ2
備考 R32GT−Rにも匹敵する性能だが、曲がりづらく、フロントタイヤがすぐタレる
『ゴリラが鼻ふくらましているみたいなフロントボンネット』by三本和彦

概要


1990年8月22日発売の4代目パルサー(N14型)。先代のN13型まで存在していた姉妹車であるリベルタビラと ラングレー が廃止された上、ラングレー取扱のプリンス店がパルサー販売店のチェリー店を実質吸収したことに伴い、このモデルから日産店(旧リベルタビラ販売店)・プリンス店(旧ラングレー販売店)の併売車種へと変更された。

「GTI-R」はWRC参戦を目的に開発されたホモロゲーションモデルで、SR18DEを積んだ「GTi」グレードの更に上位グレードとして設定。搭載されるエンジンは シルビア(S13型) やブルーバードなどと共通のSR20DET型で、ターボ及びインタークーラーの大型化、4連スロットルの採用など吸排気系を改良し、最高出力は230psにパワーアップされている。

駆動はラリーを見据えて当然ながら4WDを採用し、ブルーバードSSS-Rにも搭載されていた「アテーサ(ビスカスLSD付き)」を採用。50:50の固定トルク配分とした超スパルタンな設定で、まさに「ハッチバックの姿をしたGT-R」だと言える。

WRCでは残念ながら結果は残せなかったものの、新車当時では300万円以下で買える安価な値段とGT-Rにも匹敵する高い性能がウリであったため、走り屋にも人気があった。また、サイズが小さい分車体はGT-Rよりも軽量であり、特にエンジンはチューニングベースの定番車であったシルビア系と同じSR20DET型を搭載していたので、チューンベースの車にもうってつけの1台だった。残存している数は少ないが、現在でも走行会などで速さを見せるクルマである。

PS2時代は「街道バトル」や「首都高バトル01」などの元気のレースゲーでおなじみだったが、最近のレースゲームで収録してるのはおそらく近年の海外での日本車人気の高まりを受けて収録したであろう、Forza Horizonシリーズくらい。FH4では困達車でもう入手困難だが、FH5では通常購入が可能だ。
Image Credit : IGCD
(上の2枚はFH5からの画像。)
他にもドリスピにも入ってるし、 それに最近ではハセガワのプラモデルでも新商品で出たりしてるので、 GTI-Rが現存してる内にGT7にもどうですか、山内サン。

解説

4代目パルサー(N14型)に設定された、WRCに出る為のホモロゲーションモデルにあたるグレード。この手のモデルは期間や台数を限定して販売する事が多いが、同車は初めからカタログモデルとして作られた。「サニー」の車名で売られていた欧州でもグレードが存在しており、WRCでもラウンドによっては「Sunny GTi-R」のエントリーネームで出場していたこともある。

エンジンはシルビアや事実上の前モデルに当たるU12型ブルーバードSSS-Rから引き続きSR20DETを搭載。ただし、中身には当然手が加えられており、ラッシュアジャスターレスのカムシャフトや4連スロットルチャンバーや大型化されたギャレット製ターボチャージャーとインタークーラー、専用バルブやピストン、オイルポンプ等、日産のエンジニアでさえレースエンジンと言わしめるほど高度なパーツが組み込まれ最高出力230ps/6400rpm、最大トルク29.0kg.m/4800rpmを発生させた。

ミッションも専用のクロスミッションが組まれ、駆動系にはブルーバードでも採用されたアテーサを採用。こちらもGTI-R専用チューニングを施されている。当然大パワーを支える足回りやブレーキも強化されたが、パワーに対して貧弱だったのは否めず、純正流用や社外の強化品で強化するオーナーも多かったとか…

ただ、1.5L前後のエンジンを想定した小さい車体に2Lエンジンを無理やり積み込みながら、ホモロゲーション取得に伴う全幅の拡大などを行ったりしなかったため*1、特に冷却系の部分でかなりの弊害が出てしまった*2。一応バンパーとグリルの開口部の拡大、ボンネットのエアインテーク・ルーバーの追加といった対策はされたが、根本的なエンジンルームのエアフローの悪さから問題は改善されず、実戦では熱害に苦しむこととなった。

1990年8月に登場してからは、日産として久々の本格派WRCマシンだった事や多数のCMを打ったのが功を奏し、市場で人気を集め売上は上々だった。一方で肝心のWRCでは小さ過ぎたボディ、ショートホイールベースな事から来るピーキーな動き*3、エンジンの冷却不足によるオーバーヒート等が足を引っ張り、最高順位は1992年シーズンのスウェディッシュ・ラリーの総合3位に留まる。加えてこの年を最後に日産がワークス活動を休止し、これ以降WRCに姿を見せることはなくなってしまった。

…が、うって変わって無改造クラスのグループNや日本国内でのラリーイベントでは多くのプライベーター達に使用され、成績面でも優秀な結果を多数残している*4。市販車も細かな改良が加えられていき、専用パーツが満載された特別なモデルと親しまれ、モデル末期まで堅調に売れ続けた。1995年のフルモデルチェンジと同時にモデル廃止され、以降はターボモデルそのものが設定されていない。

ちなみに、このモデル用のSR20DET専用パーツはシルビア・180SXの強化・対策パーツとして流用されたり、横置きエンジン車にスワップする例も見られた。

登場シリーズ

グランツーリスモ

中古車ディーラーで販売されている。
実は初期資金で購入可能な個体があるが、日数の関係で現実的ではない。

RMを施工するとWRC参戦車両風のカラーリングになる。

グランツーリスモ2

前作同様、中古車ディーラーで販売されている。

RMは前作の流用。

コメント

  • Forza Horizon5ではなぜかR26Bにスワップ可能、いくらロータリーがコンパクトでも流石に入らんやろw -- (名無しさん) 2024-07-26 10:27:14
  • 国内じゃ多分期待できないけど、(WRカーじみたオーバーフェンダーやリアウイング付きで)GTi-Rのレストモッド誰か作らないかね -- (名無しさん) 2024-11-10 14:48:40
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注釈

*1 5ナンバーサイズのデルタエスコートなどは全幅を拡大しているため。明らかに日産側の準備不足といったところだろう。

*2 当時の日産車は狭小なスペースに無理やりエンジンと補機類を押し込むケースが散見され、Z32型フェアレディZなどの類例が存在する。

*3 とはいえWRCで強さを誇ったデルタとホイールベースのディメンションは大差ないため、日産サイドの熟成不足が原因とも思われる。

*4 この他にも、下位グレードのGTiもF2キットカーのベースとして使用される例が多かった。