「トミーカイラ M30 (GTS-R) '91」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
トミーカイラ M30 (GTS-R) '91 - (2024/06/27 (木) 17:45:37) のソース
#center(){ &table_color(,#cccccc) |>|>|BGCOLOR(#cfe2f3):&bold(){トミーカイラ M30 (GTS-R ) '91}| |>|>|&image(width=450,https://i.imgur.com/A34JiJZ.png)&image(width=450,https://i.imgur.com/2IPRuM6.png)&image(width=450,https://i.imgur.com/AYnSu9P.png)Image Credit : Shiki Tojyun| |~|~メーカー|[[トミーカイラ]]| |~|~年式|1991| |~|~英名|Tommykaira M30 (GTS-R) '91| |~|~エンジン|RB30DE| |~|~タイプ|コンプリートカー&br()チューニングカー| |~|~カテゴリー|N400| |~|~PP(初期値)|XXXX| |~|~総排気量|3030cc| |~|~最高出力|280PS/7,200rpm| |~|~最大トルク|30.0kgfm/6,100rpm| |~|~パワーウエイトレシオ|4.64kg/PS| |~|~駆動形式|FR| |~|~吸気形式|TB| |~|~全長|4,530mm| |~|~全幅|1,695mm| |~|~全高|1,325mm| |~|~車両重量|1,300kg| |~|~重量バランス|XX対XX| |~|~最高速度|278.13km(トミーカイラ調べ)| |~|~トランスミッション|5速| |~|~登場|[[グランツーリスモ2]]| |~|~備考|FR、NAのままフルチューンされた、&br()R32スカイラインGTS| } *概要 &image(width=450,https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/08/M30_DSC44421-1024x682.jpg) 1991年にR32型GTSをベースに登場した[[トミーカイラ]] M30。 1987年には[[R31>https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/2333.html]]、そして1990年にR32も同名のM30としてチューニングしているが、こちらはそのノウハウを元にアッブデートが施された後期型M30エボリューションモデルだ。しかし、ゲーム内ではエボリューションとは表示されない。 *解説 1990年の6月に京都で発表されたトミーカイラ M30は、外観までも斬新なエアロパーツに包まれてステージに現われた。 8代目のスカイラインGTSをベースに、エンジンから根本的に作り直した全く新しい3.1リッターRB30DE型を搭載。過去の栄光を彷彿とさせるスカイラインは、トミーカイラ M30の名を記されてチューニングカーの真価を問うことになった。 本来、エボリューション・モデルとは市販車をベースとしたレースカテゴリーに参戦するために、 メーカー自らがペース車両を目的に合わせてポテンシャル・アップした限定生産モデルのことである。 特にグループA (ツーリングカーレース) やWRC(世界ラリー選手権レース)などでその活躍がめざましい。本車、トミーカイラ M30 エボリューションは、90年春にデビューした同名車のまさしくエボリューションモデルである。最高の性能を、「低燃費」という相反する条件を満たしながら実現したトミーカイラのチューニング・テクノロジーは、ここにひとつの結論をみいだした。 FR、後輪駆動。これがドライビング・プレジャー(運転の快感)を満喫するのに最適駆動方式と言えるであろう、と当時のトミーカイラは発言している。当時はまさに4WD全盛時代であったが、トミーカイラはあえて当時の高性能車のフールプルーフ化に異論を唱えた。腕が良くないと性能を発揮出来ない車があってもいいと、そう言ってのけたのだ。 トミーカイラのなかでも特にM30だけは、乗りこなす喜びと誇りを、ごく限られた方にだけお届けしようと考えた。これが真の限定車であるとトミーカイラは自負している。 FRレイアウトを採用したことは、当時ラインナップされていたR32スカイラインGT-Rとは違った味わいを狙ったスポーツモデルだということが分かる。直6ツインターボを搭載し、アテーサET-Sという4WDを採用することで有無を言わせぬ高性能を簡単に引き出せたGT-Rに対し、直6NAでFRというその成り立ちは、高性能を引き出すためにそれなりのテクニックを要するもの。つまり、スポーツカーとしての高みを忘れることのない気高さを持っているのだ。 3.1リッターエンジンの開発には、主要なパーツのほとんどを、日産自動車の純正部品でまかなっているため、信頼性には自信がある。これは前回のM30と同様の手法である。トミーカイラのような小さな企業にとって、エンジンブロックなどの鋳造パーツをオリジナルで開発製造することは困難でありメリットも少ない。理想的な方法として、既存の主要純正パーツを組み合わせながら、チューニング (調律)で全く新しいエンジンを創る方法を選ぶのが正しいやり方であった。もちろん、排気系や細かな構成部品はオリジナルパーツで対応。結果としてどこにもない本格的で純粋なチューニングエンジンが生まれたのである。 搭載されたエンジンはノーマル・アスビレーション・エンジンである。いわゆる過給器は持たないため、大パワーを得るためには少し遠まわりかも知れないが、自然なレスポンスとの長い加速感覚を大切にするためにはどうしてもNAである必要があった。レーシングエンジンのように神経質ではないが、繊細さという意味では共通の何かを感じる。 トランスミッションはノーマルのままであるが、走るサーキットに合わせて都度ミッションを変更するわけにもいかない。そこでトミーカイラはあくまでも自然なパワーフィールにこだわった上で、トルク域が広い特性のエンジンを目指した。280ps/7200rpm、最大トルクで30.0kgm/6100rpmという数字そのものは驚くに位しないかも知れないが、M30は車重が軽いため、(特に四驅車と比して)驚異的なパワーウェイトレシオを実現した。この軽さと280psというスペックからは想像できない別世界にドライバーを誘うことであろう。高回転型のエンジンであるにもかかわらず、ゆとりあるトルク特性によって守備範囲の広い扱いやすい性格を実現している。また、ステンレス製等長マニホールドを装備したエキゾーストシステムとの相乗効果によって、チューニングカーを駆る魅力の大きな要素である、音質までチューニングしている。 排気量が拡大され、オリジナルのステンレス製等長マニホールドを装着されたRBによる官能的なサウンドだけでもエンスージアストを納得させる魅力はあるが、やはりそのパワーをコントロールできるテクニックを持つ人が乗るべきであろう。 6気筒DOHCの自然吸気(NA)エンジンは高回転型だが扱いにくいほどではなく、むしろ回転を上げてトルクを絞りだす際の音が楽しめる。いわばパワーと共にサウンドまでもチューンしたといっていい。 また、M30は「低燃費」がウリだ。トミーカイラ公式から発表されている燃費は全く情報がないが、有志が調べたところによると平均燃費はリッター6.5km。R32 GT-Rの燃費は6.8kmのため一見すると劣っているように見えるが、M30は排気量が3.1Lまで拡大されているチューニングカーであるということを忘れてはいけない。 チューニングカーとしてみれば、驚異的な燃費であるのだ。 &image(width=450,http://www.nostalgic.co.jp/search/photo/000060/000004_3.jpg) インテリアもトミーカイラによって手が入っている。メーターパネルは、トミーカイラレッドに浮かび上がる、300km/hまで刻まれたオリジナルに変更。センターコンソールには、三連メーターを増設してインフォメーションを充実させている。 また、シートはトミーカイラオリジナルの意匠を施したレカロ製のトミーカイラオリジナル・スポーツシートを標準装備。 運転の基本は腰にある。ここをしっかりホールドしながら、マシンの妙な挙動を素早く察知して対処出来るシートでなければ、ドライビング・プレジャーは味わえない、窮屈なレーシングシートでしかない。ヨーロッパの道を知りつくし、椅子の文化の国で生まれた真のスポーツシート「レカロSR」タイプをベースに、トミーカイラが手を加えたオリジナルだ。日本人の体形に合わせ、M30のコクピットにフィットさせたデザイン、これはコンプリートカー装着でしか手に入らない貴重なパーツだ。走ることが喜びのドライバーにとって、この選択は大きなアドバンテージとなる。 また、サスペンションに定評のあるトミーカイラは、ここも怠ることはない。サスペンションのベースこそ日産純正の四輪マルチリンクのままであるが、280馬力の走りをささえるのに充分な、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、オリジナルジオメトリー、強化スプリング、強化リアスタビライザーなどが、テストを繰り返した末に設定された。また、積極的な走りに欠かせないメカニカルLSDも標準装着だ。 &image(width=450,https://livedoor.sp.blogimg.jp/threeeeek/imgs/6/e/6edff62e.jpg) これまでのエアロパーツは、ボディにスマートに密着させることにのみ執着し、本当の意味での空力性能に曖昧な点が少なくなかったようだ。M30のホイールアーチをご覧いただきたい。直にカットされた上部が高速度域での乱の巻き込みを押さえて、直進安定性を向上。280馬力を路面に伝える225/50Rのダンロップ製極太タイヤをすっきりと収めている。 また鋳造3ピースアルミロードホイールは、既に定評のあるトミーカイラシリーズの16インチだ。シャープなデザインはすでに多くのファンを持つが、タイヤとのマッチングも含めて再デザインされた。鍛造技術向上によって強度もアップし、バネ下重量の軽減によって運動性能を飛躍的に向上させた、M30に最適なホイールの誕生である。 さまざまな実験を繰り返しながら、サーキットで実証してきたその空力理論を応用して完成した、新しいリアスポイラー。グループAレースにおける成果をひっさげて、今回満を持してM30に装着された。このリアウィングは「テールフィン」と呼ばれる角度調整式で、レーシングカーのウィングやサスペンションの調整に利用されるピロボールを介してトランク上に装着される。高速道路を多用するロングツーリングやワインディングロードでの楽しいコントロール性能を、ちょうどレーシング・メカニックがやるように調整する喜びを身近に感じられるだろう。また、今回のエアロパーツのコンセプトのひとつに冷却効果がある。ダウンフォースのみを追求するのではなく、空気をエンジンルームやブレーキ、タイヤに有効に導いている。 ブレーキチューニングも万全だ。M30には、ハイパワーをささえるベンチレーテッド形式のピンホール付きビッグディスクを採用。速く快適に走るためのブレーキもトミーカイラ流の調律を施している。 そんな手間と技術の必要な作業だけに、売台数も200台に限られている。一台一台にしっかりとチューニングを施して、完璧な状態で安心して乗ることの出来るM30をお届けするには、200台が責任の取れる限度、という訳だ。 なお、実際に販売されたのは前期が16台、後期が3台であったという。 NA、FR、ドライビングフィール第1のチューニング。それらはまさに、トミーカイラならではのコンプリートカーであることの証。普通のスカイラインやGT-Rとはひと味違う「特別な存在」なのである。 *余談 前述の通り、このR32型M30は1990年に前期、1991年に後期のエボリューションモデルが登場している。 パワー、トルク、車重が全く同じであるせいで、エアロかシリアルナンバーでしか判断することが出来ないのだが、そのエアロにもほぼ差異がないという状況のため外観でも見分けることが非常に難しい。 この事から、[[グランツーリスモ2]]のグラフィックではどちらであるのかの判断がほぼほぼ不可能なのだが、ゲーム内での販売価格が2代目と同じ価格であることから辛うじて判断が付く。(なお、1代目は650万円) *登場シリーズ **グランツーリスモ2 EAST CITYのTommy kairaディーラー内、NEW CARにて購入可能。 価格はCr.6,780,000 *コメント #comment_num2(log=トミーカイラ M30(GTS-R)'91/コメントログ)