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シャパラル 2J '70 - (2025/05/23 (金) 00:15:32) のソース
#center(){ &table_color(,#cccccc) |>|>|BGCOLOR(#cfe2f3):&bold(){シャパラル 2J '70}| |>|>|&image(width=450,https://img.atwiki.jp/grasoturismo/attach/319/10/Chaparral%202J%20Front.jpg)&image(width=450,https://img.atwiki.jp/grasoturismo/attach/319/11/Chaparral%202J%20Back.jpg)&image(width=450,https://img.atwiki.jp/grasoturismo/attach/319/12/Chaparral%202J%20%20Interior.jpg)| |~|~メーカー|[[シャパラル]]| |~|~英名|Chaparral 2J '70| |~|~年式|1970| |~|~エンジン|Big-Block-465| |~|~タイプ|レーシングカー&br()ミッドシップ| |~|~PP(初期値)|663(GT6)&br()874.74(GT7)| |~|~総排気量|7,600cc| |~|~最高出力|689PS/7,200rpm(GT6)&br()693PS/7,000rpm(GT7)| |~|~最大トルク|76.0kgfm/6,000rpm| |~|~パワーウエイトレシオ|1.18kg/PS| |~|~駆動形式|MR| |~|~吸気形式|NA| |~|~全長|3,683mm| |~|~全幅|1,981mm| |~|~全高|964mm| |~|~車両重量|821kg| |~|~重量バランス|47対53| |~|~トランスミッション|3速| |~|~ダート走行|不可能| |~|~登場|[[グランツーリスモ4]](北米版のみ)&br()[[グランツーリスモ(PSP)]]&br()[[グランツーリスモ5]]&br()[[グランツーリスモ6]]&br()[[グランツーリスモ7]]| |~|~備考|テキサス生まれの怪鳥シャパラル&br()レース界に“旋風”を巻き起こす事になった&br()ライト未装着なので夜のレースには向かない| } *概要 &image(https://www.halcrocker.com/uploads/4/8/9/3/48930403/w-070912-e20-pace-lap-300_orig.jpg)70年代初頭の北米で行われていた[[Can-Am>Can-Am系のレースカー系の収録車両一覧]](カナディアン-アメリカン・チャレンジカップ)にシャパラルが投入したレーシングカー。 &youtube(https://youtu.be/rWzUsW18k3c)下から空気を吸って後ろに吐き出すことでグランド・エフェクト効果による強力なダウンフォースの発生を狙う、いわゆる「ファン・カー」の始祖としてモータースポーツの歴史において革新的な車両として未だ語り継がれる名車。それもあってCan−Amが消滅した後も、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」といったクラシックレースカーが登場するイベントで登場したりする人気者でもある。 グラウンド・エフェクト効果については[[https://ja.wikipedia.org/wiki/グラウンド・エフェクト・カー]]や、当Wikiの[[グランドエフェクトとは?]]のページを見てほしい。 &youtube(https://youtu.be/OOtLhp5NO_8?si=Wly1CfSj1id32m9W)この車が参加したCan−Amレースは排気量無制限、技術面の規定も緩かったためこのような奇抜なマシンも参加できており、この2Jの他にも奇抜なマシンがいたのだから、ある意味アメリカの開拓精神が生み出した技術的チャレンジを試せる舞台だったことを象徴している。 この辺りは後の[[アメリカ生まれのレースカー>デルタウィング sponsored by Nissan at LeMans 2012]]にも共通する精神であろうか。 &youtube(https://youtu.be/iCyvkWfAa30)&youtube(https://youtu.be/UfgHVQg_uo8)&youtube(https://youtu.be/il0CrL_0CuU)グランツーリスモシリーズ初登場は北米版グランツーリスモ4だったので、日本のプレイヤーにとってはPSP版以降での印象が強いかもしれない。特に50年以上前のクルマであるにもかかわらずそれ以降の年代のレーシングカー相手でも互角に勝負できる性能で、GT5・6での「ヒストリックレーシングカーカップ」においてライバルカーとしてトヨタ 7 レースカーと共に上位を走る強敵として立ちはだかってきたため苦戦させられた人も多いだろう。SPORTには出ていなかったがGT7で復活した。どのシリーズもアメリカ車らしいV8サウンドが魅力的な、古き良きヒストリック系のレーシングカーの一台である。ただし現実世界ではファン用エンジンの音の方が大きくなっている。残念。なお、どの作品においてもライトがついていないので、特に照明が無いニュルの北コースやサルトサーキットといったコースでは夜間の走行を控えるべきである。&youtube(https://youtu.be/qROlx3yNfig)2Jで照明の無い夜のコースを走るとこんな感じ。無灯火の状態で走る事になるので、このままではまともに走ることはままならないだろう。 *解説 &youtube(https://youtu.be/HZkUr5cG6wE)前作「2H」で大敗を喫したシャパラル・カーズが1970年のCan-Amシリーズに満を持して投入したファン・カーである。白物家電のような洗練されたスタイルと車体後部のファンが特徴で、そのユニークな見た目でマニアからは「室外機」と呼ばれ親しまれている。原型はGMの技術実験車で、シャパラルがSCCA(Sport Car Club of America)のCan-Amシリーズに参戦するためにそれを改良する形で製作された。 &youtube(https://youtu.be/DWZC0Xvi23Q?si=zmVg6hZZP_0lvmkB)通常動力にはシボレー製V8エンジンに2D譲りの3速セミオートマチックトランスミッションを組み合わせたものを搭載。それとは別に45PSを発生するスノーモービル用エンジンを2基搭載し、その動力で直径17インチ(約43cm)もの巨大な後部ファンを駆動して強力なダウンフォースを発生した。さらにファンによる効果をより大きなものにするため、ボディ下部にリアサスペンションと連動する可動スカートを装着し、車体下面の気密性を高めていた。ファンによるダウンフォースの効果で停止時より明らかに車高が下がっていくのをはっきりと確認できたという。&youtube(https://youtu.be/t4eQG-0_RnM?si=9Wppl7Vg9xpUq0Fw) 斬新な機構の採用で2Jレースカーは[[ポルシェ]]や[[マクラーレン]]などの強豪ワークスがひしめくCan-Amでも高いポテンシャルを発揮した。予選では出場した4戦すべてでポールポジションを獲得し、ある時には2位と2.2秒もの差をつけたラップタイムをたたき出したことすらあったが、決勝レースでは複雑なマシン構造が仇となって完走できたのは1戦のみだった。 1971年度の活躍に期待が寄せられたが、[[マクラーレン]]をはじめとする他のワークスが2Jがあまりにも速すぎるとしてSCCAに抗議。その結果レギュレーションに2基以上のエンジン搭載を禁止されてしまったため、2JはCan-Amシリーズから撤退を余儀なくされてしまう。ファンカーシステムも、1978年のF1でブラバムがBT-46Bを投入するまで、深い歴史の闇に埋もれてしまうこととなった。しかもそのBT-46Bも他チームから「速すぎる」とクレーム殺到で即引退を余儀なくされた。ちなみにそのBT-46Bの設計をしたのが後に[[マクラーレン F1>マクラーレン マクラーレン F1 '94]]を生み出した奇才、ゴードン・マーレイである。なお、ファンカーシステムには他にも構造上による安全面での問題もあるようで詳しくは[[https://ja.wikipedia.org/wiki/ファン・カー]]のページを読んで欲しい。 …まぁ、細かいことは置いても&bold(){機構上後続車に対して砂利やタイヤカスを投擲してしまい}他車にとっては大迷惑なので致し方ないところはある。 &image(https://stat.ameba.jp/user_images/20211226/20/machinehero/1e/4b/j/o0600037715052071739.jpg)ブラバムのBT−46B。 &youtube(https://youtu.be/acq8BvIhUTg) *[[マキール]]による評価 #center(){|&image(width=200,https://i.imgur.com/6OBUwMe.jpg)| 現代のレーシングカーテクノロジーに&br()一番影響を及ぼした人物は誰かと考えたことはありますか?&br()&br()私の答えは コーリン・チャプマンとジム・ホールですね&br()&br()チャップマンはもちろんロータスの創立者&br()ではホール氏は?&br()&br()彼はシャパラル・カーズの創立者&br()&br()ホール氏は ドライバーとしてF1まで走った経験があり&br()同時に天才的なエンジニアでもありました&br()&br()そしてシャパラルの中で最もイノベーションに満ちたクルマが&br()この1970年の“シャパラル 2J"&br()&br()車体のリアに2基のファンを背負い&br()空気を吸い込むサクションシステムでダウンフォースを生んでいました&br()&br()ほかにも 可変式のスポイラーや&br()2ペダルのセミオートマミッションなど……&br()&br()あらゆる点で 史上最も奇抜で&br()イマジネーションを最大限生かしたレースカーでした&br()&br()2Jは間違いなくシャパラルの偉業そのもので&br()今でもモータースポーツ界の伝説的な存在であり続けています| } *登場シリーズ **グランツーリスモ4 シリーズ初登場作品であるが、北米版でのみ登場。アメリカの伝説的なレースカーの一台としての収録となる。 **グランツーリスモ(PSP) Cr.150,000,000で購入可能。 **グランツーリスモ5 中古車ディーラーで購入。価格はCr.1,500,000,000×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う) 「ヒストリックレーシングカーカップ」では[[トヨタ7レースカー>トヨタ 7 レースカー '70]]と並ぶ強敵としても登場しこのレースの高難易度に拍車をかける一因に。 **グランツーリスモ6 Cr.450,000,000で購入。前作同様、こちらも「ヒストリックレーシングカー」で[[トヨタ]] 7 レースカーと同じく強敵の一台として登場し、やはりここでも難易度を上げる要因ともなっている。対抗するにはこちらも2Jを買うしか無いがかなり高額。 **グランツーリスモ7 [[ミッション>https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/349.html]]の「ザ・サン・オールソー・ライセス」をオールゴールドで入手。無理ならばレジェンドカーディーラーに入荷するのを待つしかないが、Cr.250,000,000と結構高額。[[シェルビー コブラ 427 '66]]と[[ジャガー XJR-9 '88]]と同じ値段だが、過去作よりはかなり安くなっている。 高難易度ミッションのオールゴールドはかなり過酷かもしれないが、GTファンにも馴染みの深いヒストリック系のレーシングカーで50年以上前のクルマとは思えないほど性能は高いので、腕に自信があるならば是非プレゼントカーとして貰っておきたいところ。 その性能は現代のプロトタイプカーに匹敵し、更にフルカスタムミッションの装着でなんと&bold(){5速ミッション}化する。その上に低速コーナーの異常な速さもあり競り勝ててしまう。ただ排気量の関係で燃費は極端に悪く、耐久レースには向かない。 *コメント #comment_num2(log=シャパラル 2J '70/コメントログ)