メルセデス・ベンツ CLK-LM '98 | ||
![]() ![]() ![]() | ||
メーカー | メルセデス・ベンツ | |
---|---|---|
英名 | AMG Mercedes CLK-LM '98 | |
年式 | 1998 | |
エンジン | Mercedes-AMG GT 108 B 90º V8 | |
タイプ | レーシングカー FIA-GT1 | |
カテゴリー | Gr.2 | |
総排気量 | 5,000cc | |
最高出力 | 796PS/6,500rpm(GT6) 608ps/8,500rpm (GT7) | |
最大トルク | 94.2kgfm/3,500rpm(GT6) kgfm/rpm (GT7) | |
駆動形式 | MR | |
全長 | 4,900mm | |
全幅 | 1,999mm | |
全高 | 1,119mm | |
車両重量 | 1,000kg | |
重量バランス | 49対51 | |
トランスミッション | 6速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 グランツーリスモ7 | |
備考 | 20世紀末にルマンに挑んだシルバーアロー 89年以来の優勝を狙うが、計画は大きく狂う事になる | |
FIA GT1系の収録車種一覧 |
概要

メルセデス・ベンツ CLK-GTR '97の発展型。ベースとなったCLKとガワは似ているが中身はまったくの別物。実情はGTの名前を被ったプロトタイプカーで、戦闘機で例えるならF/A-18CとF/A-18E/F、犬で例えるならフレンチブルドッグとボストンテリアのような関係だろう。
グランツーリスモ7では現行のGT500と同じGr.2カテゴリーに無理やりぶち込まれた。
例えるならGr1.5ぐらいが妥当といえるが、現行GT500規定であるクラス1+がLMHと同等以上の戦闘力と分析されているので、その辺の影響もあるのだろう。(ゲームにはいないけど)
もっと踏み込むと、クラス1はNASCARと同様、ガワだけ市販車の純レーシングマシンであり、市販車ベースという名目と出自的には似通っている。
例えるならGr1.5ぐらいが妥当といえるが、現行GT500規定であるクラス1+がLMHと同等以上の戦闘力と分析されているので、その辺の影響もあるのだろう。(ゲームにはいないけど)
もっと踏み込むと、クラス1はNASCARと同様、ガワだけ市販車の純レーシングマシンであり、市販車ベースという名目と出自的には似通っている。
同じGT1カテゴリーで戦ったライバルとしては、このクルマの他に今のところマクラーレンF1 GTRと、ロードバージョンであるがポルシェ911GT1が収録されている。同じくライバルとして戦った日産R390GT1やトヨタGT-One(TS020)などの復活を待ちたいところ………とか言ってたが、2024年3月アップデートで遂にトヨタGT-One(TS020)が復活された。
余談だが、上の画像のCLK-GTR '97はグランツーリスモ2にも
収録予定だった
がライセンスの問題で没になっている。



メルセデス陣営は旧DTM/ITC消滅後、1997年からBPR選手権を元にFIAが国際レース選手権としたFIA GT選手権へのワークス体制での参戦を決定。ITC終了で戦いの場をなくしていたAMGメルセデスは、わずか128日と言う短期間でCLK-GTRを制作し、見事全11戦中6勝を上げ、チーム (AMGメルセデス)/ドライバーズ(ベルント・シュナイダー) のダブルタイトルを獲得した。
その翌年に開発されたのがCLK-LMである。前年のCLK-GTRの発展型であるが、GT選手権用エンジンはグループCに使われていたM119エンジンからターボを取り除いた5リットル V型8気筒自然吸気エンジンに変更され(*1)、ラジエターもフロントからサイドへ移された。
そのためCLK-GTRと比べボンネットが低く薄くなっている部分が特徴である。また全体の設計が改められ、車体全体が低く、薄さが一際強調されたスタイルとなっている。CLK-GTR同様GT1ホモロゲーション取得用のロードバージョンが作られた(画像左側のマシン)が、市販はされなかった。
解説
ル・マン参戦を公式に発表したのは予備予選も終った5月になってからで、ル・マン本番がデビュー戦となりぶっつけ本番での実戦投入となった。予選ではトヨタを抑えポールポジションを獲得するも(もう1台も3位)、決勝では2時間で2台ともリタイヤに終わる。
FIA GT選手権では第3戦ホッケンハイムで、CLK-GTRに換わりデビューし優勝。この後最終戦(第10戦)ラグナ・セカまで全てのレースで優勝し、2年連続でチーム (AMG) とドライバーズ(クラウス・ルートビッヒ/リカルド・ゾンタ)のダブルタイトルを獲得する。あまりに強すぎたことから有力メーカー(ポルシェ・BMWなど)が総撤退してしまい、戦う相手の居なくなったメルセデス陣営も撤退を選択。結果FIA-GT1クラスは僅かなプライベーターしか残らずFIA-GT選手権は世界選手権から欧州メイン、GTS(GT2)クラスメインのマイナーカテゴリーに格下げとなってしまった。なおプライベーターには供給されておらず、ワークスチームのみの供給に留まった。


だが、フロントダウンフォースの低さに悩まされたCLRは、予選走行中・決勝走行前のウォームアップ走行・決勝レース中と3度も走行中に空中へ舞い上がってしまう事故を起こしてしまう。幸いにも全ての事故でドライバーは無事だったものの、決勝ではまだレースを継続していた車両も呼び戻して途中棄権。メルセデスはこの年限りで選手権からの撤退を表明し、今もなおル・マンやWECに姿を見せないままの状態が続いている。
↑当時のレース映像。日本で放送されたもののためにコメンタリーが日本語だが、解説の由良拓也による「あぁ〜!外行っちゃった!」というワードはネット上のレースファン界隈でミームと化している。なお、よく「CLK-LMが離陸した」と勘違いされていることもあるが、宙を舞ったのはCLRのみである。
ちなみに、1999年の全日本GT選手権ではMTCIチームがCLK-LMを購入してエントリーすることを表明していた。しかし、マシン購入の段になってインポーターとAMGの間でトラブルが発生したため、AMG側が車輌の譲渡に対して難色を示し、態度を硬化させたことから、結局エントリーを断念した。
マキールによる評価
![]() |
”CLK-LM”は メルセデス・ベンツの歴史上 最も魅力的なレーシングカーのひとつです 活躍したのは1990年代後半のわずか数年 ツーリングカーレースの最高峰 “GT1クラス”が舞台でした 当時 GT1クラスでは 参戦後任のために必要なストリートカーの生産は わずか1台 GT1のために生産されたストリートカーは 生まれながらにして その中身はレーシングカーそのものでした そうした環境でまずCLK-LMの前身である ”CLK-GTR”が登場します 1997年 世界選手権のFIA GTシリーズが始まると CLK-GTRはデビューイヤーにタイトルを獲得 そのCLK-GTRをさらに進化させたのが このCLK-LMです エンジンがV12からV8へ変更されるなど マシンバランスは 一段とよくなっていました CLK-LMは1998年のFIA-GT選手権に登場すると たちまち連戦連勝を重ね…… ドライバーとマニュファクチャラーのWタイトルを獲得しています |
登場シリーズ
グランツーリスモ4
車名がCLK-GTRとなっているが、モデリングを見る限りCLK-LMで間違いないため誤植と思われる。
ドイツ・ツーリングカー選手権のプレゼントカーとしてCLK-GTR レースカーを入手。
選手権の参加にツーリングカーが必要ではあるものの、ザウバーC9と違ってこちらは必要な車両さえ入手してしまえば序盤でも挑戦可能だった (エンデュランスホールが解放されるのは達成率25%以上になってから) 為、金策候補の1つとして利用されていた。
ドイツ・ツーリングカー選手権のプレゼントカーとしてCLK-GTR レースカーを入手。
選手権の参加にツーリングカーが必要ではあるものの、ザウバーC9と違ってこちらは必要な車両さえ入手してしまえば序盤でも挑戦可能だった (エンデュランスホールが解放されるのは達成率25%以上になってから) 為、金策候補の1つとして利用されていた。
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
スペシャルイベント AMGドライビングアカデミー中級をオールゴールドでクリアするとプレゼントカーとして入手できるほか、
中古車として購入することもできる。価格はCr.360,000,000×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う)
Ver1.06より、性能はそのままにCLK-GTRからCLK-LMに改名された。
中古車として購入することもできる。価格はCr.360,000,000×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う)
Ver1.06より、性能はそのままにCLK-GTRからCLK-LMに改名された。
グランツーリスモ6
Cr.180,000,000で購入。
グランツーリスモ7
レジェンドカーディーラーで購入。価格はCr.625,000,000。Ver1.15では値上がりしCr.650,000,000に。かなり値は張るが、FIA GT選手権でライバルだったBMW マクラーレン F1 GTR レースカー '97よりも安い。ちなみに2018年のオークションでは、先代のロードバージョンであるCLK-GTRが4,515,000ドルで落札された、ロードカーでこのお値段は驚きである(マクラーレンF1のロードカーはさらに高額だが……)。
なお2023年3月30日のアップデートにより収録メーカーがAMGからメルセデス・ベンツに変わった。アップデートによるメーカーの変更は今の所CLK-LMが唯一である。
なお2023年3月30日のアップデートにより収録メーカーがAMGからメルセデス・ベンツに変わった。アップデートによるメーカーの変更は今の所CLK-LMが唯一である。
コメント
- マキールって実在したんだ。初めて知ったw -- (名無しさん) 2024-03-29 00:36:06
- 無敵のGT1マシンに良いイメージがないの草 -- (名無しさん) 2024-05-31 16:24:33
- これのルマン仕様リバリーで金策するの楽しい -- (名無しさん) 2024-06-11 19:45:45
- ビールの会社もだめなのね -- (名無しさん) 2024-06-15 20:19:53
- 口元の開口部と年式を見れば分かるけど、GT4に収録されてるのもGTRではなくLM。 -- (名無しさん) 2024-08-13 20:57:10
- GT4の時は名前が【メルセデスベンツ CLK-GTR】と誤記入されていました。これはGT5のアップデートで修正されることになります。 -- (名無しさん) 2024-09-08 00:23:37
- 当時なんの疑問にも思わなかったけどGT4から一貫してCLK-LMだったんだ… -- (名無しさん) 2024-09-08 07:23:43
- ↑4 タバコのロゴは今完全にNGだけど、酒のロゴはプラモやミニカーだとOKなんだよね。その辺よく分からん。 -- (名無しさん) 2024-09-10 16:43:08
- グランツ4公式ですら勘違いしてるCLK-GTRとCLK-LMの見分け方、ラジエーターに注目すると分かりやすい。97年式のGTRはバンパー側面にダクトがあり、98年式のLMはサイドシルに移されたのでキャビンのすぐ斜め前にラジエーターの開口部がある。ココに空気を流す為、ボンネットは低くなりフェンダーの峰が強調されている -- (名無しさん) 2024-09-10 17:46:49
- ↑2 自分はSUPER GTの宝山(焼酎作ってるとこ)のミニカーを持ってる -- (名無しさん) 2025-02-05 19:02:24