日産 R390 GT1 レースカー '98 | ||
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メーカー | 日産 | |
---|---|---|
英名 | Nissan R390 GT1 '98 | |
年式 | 1998 | |
エンジン | VRH35L | |
タイプ | レーシングカー ル・マン | |
カテゴリー | --- | |
PP(初期値) | XXX | |
総排気量 | 3,495cc | |
最高出力 | 650PS/7,000rpm(GT3,GT4P) 800PS/7,000rpm(GT4,GTPSP,GT6) | |
最大トルク | 74.8kgfm/4,500rpm(GT3,GT4P) 92.3kgfm/4,500rpm(GT4,GTPSP,GT6) | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | MR | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,720mm | |
全幅 | 2,000mm | |
全高 | 1,090mm | |
車両重量 | 900kg(GT3) 1,000kg(GT4以降) | |
重量バランス | 50対50(GT3) 49対51(GT4) | |
トランスミッション | 6速 | |
最高速度 | XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らい場合は抜かしてよい) | |
登場 | グランツーリスモ2 グランツーリスモ3:A-Spec グランツーリスモ4 プロローグ グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | 前年の反省点を生かし、総合3位を獲得 由良拓也氏曰く、97年式と比べるとバスルームのような清潔感あるカラーリングだとか。 | |
FIA GT1系の収録車種一覧 |
概要
日産が1997年と1998年シーズンのGT1クラスに参戦するために開発したR390 GT1は、1998年シーズンに投入されたGT1モデル。
前年の97年式の弱点であったギアボックス冷却の改善を行い、ロングテール化による空力性能向上、TCS、ABSなども導入し、更なるパワーアップを果たしている。
前年の97年式の弱点であったギアボックス冷却の改善を行い、ロングテール化による空力性能向上、TCS、ABSなども導入し、更なるパワーアップを果たしている。
グランツーリスモシリーズでは2から収録されているが、97年式と違いこちらは現状6まで収録され続けた。
解説
1995年から続く日産のル・マン挑戦。
初参戦から1997年に至るまで苦汁を嘗める結果に終わった日産は、この年新たなR390を投入することになった。
前年のル・マンでの参戦の中で起きた問題に対する課題や改善点を洗い出し、共同で開発を行うTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)との連携を強化するなど、ル・マン制覇に向けて布陣を強化した。
マシンの改良も進め、前年問題となったミッションのクーリング問題を、ロングテールにすることでトランク容量を確保し、そこにオイルクーラーを入れる事で冷却面を強化し問題を解決。さらにはロングテール化による空力面の改良も妥協することなく実施した。
ABSやトラクションコントロールシステムといったドライバーエイドシステムも積極的に導入し、ドライバビリティの上昇にも繋がった。
初参戦から1997年に至るまで苦汁を嘗める結果に終わった日産は、この年新たなR390を投入することになった。
前年のル・マンでの参戦の中で起きた問題に対する課題や改善点を洗い出し、共同で開発を行うTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)との連携を強化するなど、ル・マン制覇に向けて布陣を強化した。
マシンの改良も進め、前年問題となったミッションのクーリング問題を、ロングテールにすることでトランク容量を確保し、そこにオイルクーラーを入れる事で冷却面を強化し問題を解決。さらにはロングテール化による空力面の改良も妥協することなく実施した。
ABSやトラクションコントロールシステムといったドライバーエイドシステムも積極的に導入し、ドライバビリティの上昇にも繋がった。
この年のル・マンでは日産と共に引き続き参戦したマクラーレン、ポルシェ、パノスの他に新たな刺客が訪れていた。
新規参入となるメルセデス・ベンツはFIA-GT選手権のチャンピオンマシンであるCLK-GTRを発展させたCLK-LMを引っ提げてル・マンに参戦。もう一つの新参であるトヨタからはプロトタイプマシンそのもののスタイリングを持つGTカー、GT-Oneを開発し投入するなど盛り上がりを見せていた。
当然、競合達も黙ってはいない。昨年に続いて参戦したポルシェは911 GT1をさらに改良した911 GT1-98を投入した他、パノスもエスペランテGTR-1をFIA-GT選手権やル・マン24時間に向けた改良を施した。
LMP1クラスは昨年に引き続きフェラーリも生まれつき高い戦闘力のある333SPや、昨年2連覇を果たした覇者であるヨースト・レーシングがワークスチームとして、WSC95の改良マシンであるLMP1/98で参戦するという強力な体制で参戦。そして新たにウィリアムズと連携したBMWがニューマシン「V12 LM」を投入。新たな時代の到来も予想されていた。
昨年を共にした強豪と新たな刺客を迎え撃つ日産は、上記の改良を施したR390を操るパイロットとして強力なドライバー達を招き、ワークス3台、そしてプライベーターのノバ・エンジニアリングには前年の改良型を1台供給し、爽やかなブルーの日産ワークス3台と、JOMOのロゴが目立つグリーンのノバ・エンジニアリング1台の合計4台体制という布陣で、因縁のル・マンへと挑むことになる。
新規参入となるメルセデス・ベンツはFIA-GT選手権のチャンピオンマシンであるCLK-GTRを発展させたCLK-LMを引っ提げてル・マンに参戦。もう一つの新参であるトヨタからはプロトタイプマシンそのもののスタイリングを持つGTカー、GT-Oneを開発し投入するなど盛り上がりを見せていた。
当然、競合達も黙ってはいない。昨年に続いて参戦したポルシェは911 GT1をさらに改良した911 GT1-98を投入した他、パノスもエスペランテGTR-1をFIA-GT選手権やル・マン24時間に向けた改良を施した。
LMP1クラスは昨年に引き続きフェラーリも生まれつき高い戦闘力のある333SPや、昨年2連覇を果たした覇者であるヨースト・レーシングがワークスチームとして、WSC95の改良マシンであるLMP1/98で参戦するという強力な体制で参戦。そして新たにウィリアムズと連携したBMWがニューマシン「V12 LM」を投入。新たな時代の到来も予想されていた。
昨年を共にした強豪と新たな刺客を迎え撃つ日産は、上記の改良を施したR390を操るパイロットとして強力なドライバー達を招き、ワークス3台、そしてプライベーターのノバ・エンジニアリングには前年の改良型を1台供給し、爽やかなブルーの日産ワークス3台と、JOMOのロゴが目立つグリーンのノバ・エンジニアリング1台の合計4台体制という布陣で、因縁のル・マンへと挑むことになる。

予選は全車予備予選を無事に通過するも、30号車がトップ10に辛うじて入り、それ以外もマクラーレンやパノスに負けた他、同じエンジンを積むクラージュに辛うじて結果で勝つという不安な結果で終わる。
そんな日産を尻目に新参メーカーは覇者のポルシェと共に前評判通り上位を獲得する。今年も日産は大した結果は残せないだろう。誰もがそう思う結果を残して決勝の24時間を迎えることになった。
迎えた6月7日、日曜日。現地時間14時でレースはスタートする。ところが、レースは誰もが予想しなかった思わぬ形で進むことになる。
優勝候補とされたメルセデス・CLK-LMはレース開始2時間足らずで信頼性不足によるトラブルであっけなく全滅。もう一つの候補のBMW・V12 LMもホイールハブベアリングの焼き付きによるバイブレーションに見舞われた末早々と姿を消してしまう。
トヨタ陣営も速さはありながら懸念されていたミッショントラブルが多発し、優勝を走っていながらもミッショントラブルが発生したことで、ピットに戻れずにリタイアという悲惨な結末を起こすほどであった。
優勝候補とされたメルセデス・CLK-LMはレース開始2時間足らずで信頼性不足によるトラブルであっけなく全滅。もう一つの候補のBMW・V12 LMもホイールハブベアリングの焼き付きによるバイブレーションに見舞われた末早々と姿を消してしまう。
トヨタ陣営も速さはありながら懸念されていたミッショントラブルが多発し、優勝を走っていながらもミッショントラブルが発生したことで、ピットに戻れずにリタイアという悲惨な結末を起こすほどであった。
新規参戦の優勝候補が脱落する中、昨年覇者のポルシェと共にノートラブルで上位を堅実に走り続けたマシンがこのR390であった。
新規参戦組が経験したようなトラブルを痛いほど味わっていた日産は、トラブルを起こさないための改良を積んだことが功を奏した。速さこそ他より劣るものの、他のマシンより高い信頼性が最大の武器となったR390は周回を重ねに重ね続けることができた。
その結果、鈴木亜久里/星野一義/影山正彦が駆るカルソニックとザナヴィがスポンサードする32号車が総合3位でフィニッシュ。残る3台もすべて総合トップ10で完走を遂げた。
新規参戦組が経験したようなトラブルを痛いほど味わっていた日産は、トラブルを起こさないための改良を積んだことが功を奏した。速さこそ他より劣るものの、他のマシンより高い信頼性が最大の武器となったR390は周回を重ねに重ね続けることができた。
その結果、鈴木亜久里/星野一義/影山正彦が駆るカルソニックとザナヴィがスポンサードする32号車が総合3位でフィニッシュ。残る3台もすべて総合トップ10で完走を遂げた。
1986年のル・マン初挑戦から実に12年目、そして1995年のル・マン復帰から4年目にして悲願のル・マン表彰台へと上り詰める快挙を達成している。それは1995年の復帰から苦汁を嘗め続けた日産の苦労が報われた瞬間でもあったが、日産の挑戦はここでは終わらない。
日産は表彰台だけではなくル・マン優勝を狙うため翌1999年も参戦を決意したのだが、翌年からのGT1規定の廃止により、表彰台を勝ち取ったR390は使えなくなってしまう。
来季のル・マンでGT1に代わるトップカテゴリーとして選択できるのはIMSA-WSCから発展したオープンプロトであるLMPとGT1路線を継いだクローズドプロトであるLMGTPの2つ。日産はニューマシンを製作するべくオープンプロトのLMPクラスを選択しTWRに代わる新たなパートナーとしてGフォースとタッグを組み、新規定でのル・マンの表彰台の頂点を狙うべく R391 というプロトタイプカーを作り出すことになる。
日産は表彰台だけではなくル・マン優勝を狙うため翌1999年も参戦を決意したのだが、翌年からのGT1規定の廃止により、表彰台を勝ち取ったR390は使えなくなってしまう。
来季のル・マンでGT1に代わるトップカテゴリーとして選択できるのはIMSA-WSCから発展したオープンプロトであるLMPとGT1路線を継いだクローズドプロトであるLMGTPの2つ。日産はニューマシンを製作するべくオープンプロトのLMPクラスを選択しTWRに代わる新たなパートナーとしてGフォースとタッグを組み、新規定でのル・マンの表彰台の頂点を狙うべく R391 というプロトタイプカーを作り出すことになる。
余談だが、このマシンは日産のシンボルであるフェアレディZやスカイラインGT-Rといったフォルムをマシンに落とし込んでおり、
Z32
のヘッドライトやGT-Rの丸目テールを表現するべくクーペ・フィアットのテールランプを流用しているんだとか。
登場シリーズ
グランツーリスモ2
グランツーリスモ3: A-Spec
プロフェッショナルリーグ:グランツーリスモ・オールスターズのプレゼントカーとして入手。ロードカーとは異なりここでしか入手不可能。
基本的にランダムではあるが、第9戦でセーブ→ゲーム再起動→ロード→オプション数回で厳選可能な分グランツーリスモ2よりはまたマシではある。
LMカーなだけあって性能は非常に高く、重量配分の関係で旋回性能はこちらの方がやや上。何故か車重が900kgだった。
基本的にランダムではあるが、第9戦でセーブ→ゲーム再起動→ロード→オプション数回で厳選可能な分グランツーリスモ2よりはまたマシではある。
LMカーなだけあって性能は非常に高く、重量配分の関係で旋回性能はこちらの方がやや上。何故か車重が900kgだった。
グランツーリスモ4 プロローグ
敵車として登場するのみで、正規手段で操作は不可。
諸性能はグランツーリスモ3と同じだが、車重は修正されたかは不明。
諸性能はグランツーリスモ3と同じだが、車重は修正されたかは不明。
グランツーリスモ4
ディーラーでCr.450,000,000で購入。
高額だが今作から普通に購入できるようになった。また中古車ディーラーでも100週毎に黒塗りの個体が中古車ディーラーに入荷する。
また、今作から車重が1,000kgになり馬力も650ps→800psに上昇しているが、代わりにダウンフォースのデフォルト値が同格車の半分程度と低くなっている。
本作からエンジンサウンドが変更された。R89C、R92CPと同じエンジンを搭載しているためだろう。
高額だが今作から普通に購入できるようになった。また中古車ディーラーでも100週毎に黒塗りの個体が中古車ディーラーに入荷する。
また、今作から車重が1,000kgになり馬力も650ps→800psに上昇しているが、代わりにダウンフォースのデフォルト値が同格車の半分程度と低くなっている。
本作からエンジンサウンドが変更された。R89C、R92CPと同じエンジンを搭載しているためだろう。
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
中古車の場合
中古車として購入。価格はCr.170,000,000×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う)
中古車として購入。価格はCr.170,000,000×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う)
グランツーリスモ6
Cr.170,000,000で購入。
GT6ではモデリングが大幅に手直しされ、ガワだけプレミアムカーになった。
なんと ハイビームで光軸が変わる 。これはスタンダードカーでは恐らくロードカーと本車のみである。ロードカー共々プレミアムカーとして収録した方が良かったのでは…
GT6ではモデリングが大幅に手直しされ、ガワだけプレミアムカーになった。
なんと ハイビームで光軸が変わる 。これはスタンダードカーでは恐らくロードカーと本車のみである。
コメント
- 初代デコトラ伝説隠し車両 -- (名無しさん) 2023-01-19 21:59:12
- テールランプはフィアット クーペからの流用 -- (名無しさん) 2023-10-19 10:42:04
- フロント開口部の形状はP11プリメーラのグリルを意識してるんだろうか -- (名無しさん) 2024-11-12 12:54:34
- GT7で来たらGr.2に分類されるのかな -- (名無しさん) 2025-01-08 18:34:10
- Gr2だろうけどGr1.5ぐらいの性能になりそう。GT-ONEがいい例 -- (名無しさん) 2025-01-22 15:56:25
- CLK-LMの例があるからGT3と同じ650psで再録してくれないかなと思ってる。↑まさか775psのまま来るとはな… -- (名無しさん) 2025-01-22 20:05:20