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2024年クルマ界ニュース 2月編

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ここでは、2024年2月のクルマ業界ニュースをピックアップしてお届けしたい。
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目次
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マジかよ⁉︎ハミルトンが来年フェラーリ行くってよ

2月初めからまさかのモータースポーツ界、F1での衝撃ニュースが飛び込んできた。
それまでメルセデスのパワーユニット、エンジンを搭載したマシンに乗り続けてきたルイス・ハミルトンがなんと2025年にあの名門、フェラーリへの移籍を発表したのだ。
7度のワールドチャンピオンに輝いた男がメルセデス搭載チームではないところ、しかもF1ドライバーならば人生に一度でもそのシートに座りたいと願うと言われる名門フェラーリへ入るというまさかの電撃移籍発表は2024年のF1シーズン開幕前から衝撃を与え、「フェイクニュースか?」と疑う人もいるほど。
ハミルトンもそろそろF1ドライバーとしてはキャリアの締めどきも考えている時期であり、そのキャリアを締め括るチームとして選んだのがF1ドライバーの夢の地であるフェラーリだった、という事になる。
その煽りを食ってしまうのが来年フェラーリのシートを失う事となったカルロス・サインツJrである。
果たして彼の移籍先はどうなるのか?2026年から彼の父親、カルロス・サインツとダカール・ラリーで縁深いアウディが買収するザウバーに入る事が有力視されているのだが……。
さらに、ハミルトンが抜けたメルセデスのシートを獲得するドライバーも注目されている。有力視されているのは現在アストンマーティンF1に乗るフェルナンド・アロンソ。彼もまたF1ドライバー人生の最後に一花咲かせたいならば乗る気はあるだろうが……。

モータースポーツ、新車続々発表

この月から続々とF1などモータースポーツが様々な新車や新たなカラーリバリーを発表。
角田裕毅が乗るアルファタウリ改めRB(レーシング・ブルズ)は、旧トロロッソ時代を思い出す派手めなカラーリングへと一新。一層目立つだけではなく色もカッコいいマシンである。
そしてこちらも目立つカラーとなったアルファロメオ・ザウバー改め、ステーク・ザウバーチーム。
緑色を中心とした一昔前のサイバー感漂うデジタルな感じのカラーリングも派手で今どきのレーシングカーという感じだ。
そんな中でも際立っているのがやはり王者、レッドブルの新車RB20だ。
ライバル勢も昨年のコンセプトを真似してきた中、レッドブルはさらに攻めたコンセプトに仕上げつつも走りのキレを失わせず。3月からバーレーンで開幕したF1だが、早くも開幕2連戦を2戦連続1–2フィニッシュを果たすという圧倒的な強さを見せている。今年もレッドブルに隙は無しというべきか。
さらに筆者お気に入りのリバリーをWECからお届けしよう。
プロトン・コンペティションチームのポルシェ963は30年前のル・マンを制したダウアー962LMのリバリーをトリビュートしたカラーリングに。オールドファン感激のカラーリングに塗られた963は懐かしくも新鮮な印象だ。

そしてもう一台。今年のWECのフェラーリ499PはAFコルセも加わり3台体制となったが、AFコルセの使う499Pは鮮やかな黄色に。赤色もカッコいいけど黄色も新鮮でカッコいい。
なお、WECのハイパーカークラス全体を見ると、昨年参加していたグリッケンハウスとヴァンヴォールがいなくなってしまったものの、今年度は昨年度よりも多くのメーカーが参加、台数も拡大しまさに今が「ハイパーカー黄金期」と呼ぶのに相応しい賑やかな状況。カテゴリーとしては今のところは成功しているといえる状況と言えよう。


EVを一旦廃止へ、WRCの決断

一方EVの流れに対して、WRCが「待った」をかける事態が起きた。
2月28日、FIA国際自動車連盟は2024年最初の世界モータースポーツ評議会(WMSC)を開催。ここで来年以降のWRC世界ラリー選手権の将来に向けたロードマップを認可されたが、このなかで、現在シリーズの最高峰カテゴリーで採用されている、ラリー1規定に従って製作されたマシンに搭載されているプラグイン・ハイブリッドシステムを来年以降に廃止する方向で計画が進められていることが明らかとなった。
その理由としてはコスト面がかかるという事。
ハイブリッドシステムの搭載した最上位クラスのラリー1マシンは、開発のコストでのハードルが高く、新規メーカーも入りずらい状況と化している一方、下位カテゴリーでノンハイブリッドのラリー2マシンは様々なメーカーが入っているという状況。
そこでその間を埋めるためにも、一旦ハイブリッドシステム廃止となったのだ。
ラリー1は2026年まで最上位クラスとして継続する予定で、2026年からは現行のラリー1コンセプトに基づいた技術規則改定が導入される予定となっており、共通のセーフティーセルを使用することで開発コストと複雑性を軽減し、マシン重心や空力などの均一基準に基づいて、自動車メーカーやチューナーが、Bセグメント、Cセグメント、コンパクトSUVなどの量産モデルやコンセプトカーなどのモデルをベースに独自のボディワークを備えたマシンを開発できるようにしていくという。
そして、ハイブリッドシステム廃止以降のエンジン出力は330馬力がターゲットとなり、全車の性能は基準となる規定トルクカーブによって制御。さらにエンジンとトランスミッションにはコスト制限が設けられ、技術水準はラリー2規定と同等のものに限定されるという。さらに、想定される最高速度に則った空力効率の制限を行うことで、開発コストを削減する方針が提示された。
一方、2025年以降のWRCイベントに出場するラリー2マシンには、ラリー1マシンとのパフォーマンスギャップを減らす目的で、より大型のリストリクターやエキゾースト、使用を選択できるパドルシフト・ギアボックスやリヤウイングを含む『WRCキット』を装着して走行するオプションが与えられるとの事。
やはりEV化の流れとしてもカテゴリーによって事情が違うのも事実。この変更によってWRCの魅力が保たれていく事になるのかどうか注視していかなければならない。


また、これは先月のニュースだが、半分ラリー、半分ラリーレイドである電気自動車によるオフロードレースシリーズ「エクストリームE」も今シーズンをラストに閉幕、来シーズンからは水素燃料の「エクストリームH」として再編等、ラリー業界では電気離れが進んでいるのかもしれない……。

5年ぶりの開催、ジュネーブショー2024

これまで欧州の自動車メーカーの新車発表の場として続いたジュネーブショー。だがコロナ渦と開催主催者の変更もあって2020〜2022年は開催中止、2023年は中東に場を移して復活、そして今年、5年ぶりに2月27日から3月3日の期間で開催された。ちなみに来年も開催すると発表されており、欧州の自動車ファンもこの復活を喜んでいるだろう。
様々なメーカーが注目車種を投入した。その中から気になった車をピックアップしてお届けしよう。
このショーの大きな話題となったのが名車、ルノー5のEV版「5 Eテック」。名車がEVとして復活するだけに期待度は高く、このショーでの1番人気の存在となった。
さらにミニバンの名車として名前が知れ、現在はSUVカテゴリーとして継続している「エスパス」も展示。
昨年4月に発表された一台だが、最新世代のE-TECHハイブリッド搭載のガソリンハイブリッド車のみとなり、1.2リットル直列3気筒ガソリンターボエンジン(最大出力130hp、最大トルク20.9kgm)に電気モーター(最大出力70hp、最大トルク20.9kgm)を組み合わせ、システム全体で200hpのパワーを引き出す。もうひとつのモーターが、スタータージェネレーターに組み込まれており、最大出力25hp、最大トルク5.1kgmを発揮する一台に。かつてのミニバンの名車も、時代の変化に対応している。
現在はSAIC(上海汽車)傘下で活動するイギリスの名門MG。久々のスポーツカー市場の復帰モデルとして投入するEV車が「サイバースター」だ。
最上位モデルには、デュアルモーターと全輪駆動を搭載し、ツインモーターは最大出力544hp、最大トルク74kgmを引き出し、0~100km/h加速は3.2秒。
シングルモーター搭載のモデルの場合でも、最大出力は340hp、最大トルクは48.4kgm。0~100km/h加速は5.2秒となかなかのものだ。
こちらはランチア037のレストモッドとして発表した「キメラ エボ037」の進化版「エボ038」。
ワイドフェンダー化などが行われより現代的な視点に。デザインコンセプトにはこれまでのランチアの歴代レーシングカー・ラリーカーの意匠を掛け合わせたものだとか。

自動車にも関係する話だよ、半導体大手TSMCの工場が熊本に建設

「半導体?このページって自動車に関するWikiですよね?」と思いのあなた、全然関係なくありません。
色々なモノにも搭載されている半導体。それはもちろん自動車にもなくてはいけないパーツであり、特に運転支援システムやEV技術を成り立たせるにも大切な存在。最近のクルマの納期遅れも半導体が不足している事で起こっている事だ。
日本の半導体産業はバブル期に最盛期を誇ったがその後衰退。国も挙げて半導体産業の復活を目指している。
そんな中2月24日に、半導体の受託製造で世界トップシェアを誇る台湾のTSMCの工場が熊本県に開所した。我らがトヨタもこの工場設立に出資している。詳しくは上の動画を見てほしいが、とにかく日本の半導体産業も元気になれば自動車業界も元気になる。「半導体大国」復活なるか。

ハミルトンも乗ったおもしろレンタカーのR34、盗難被害に遭う

けしからん出来事が起きてしまった。なんと数々の国産スポーツカーをレンタカーとしてレンタルできる「おもしろレンタカー」が所有していた白いR34GT–Rが盗難被害に遭ってしまった。このモデル、実はハミルトン氏も乗って暴走した事でも話題となったモデルでもあった。

おもしろレンタカー側は最大100万円という懸賞金を賭けて情報提供を呼びかけ、各種マスコミにもこの件を報じさせた。
その後、白いR34は横浜税関によりコンテナ内から発見された事を おもしろレンタカーのTwitterで報告。
ただ、既に抜き取られたのか、欠品部品も多く再び走行出来るまでには時間がかかるとの事だが、無事に見つかって良かったとしか言いようがない。
しかし、この件は例えレンタカーであったとしても盗難されるという近年の絶版国産スポーツカーの盗難被害の重大さを物語るものでもあった。

2024年2月のベストミニカーランキングTOP5

この月に発売されたミニカーの中から特に印象深かったものを5台チョイス。

・第5位 トミカ スバルサンバー ケーキカー
バレンタインに合わせたと思われる一台。実は現行サンバー自体は2022年の夏にひまわりを載せた仕様で出ているのだが、欲を言うと現実的な仕様のもの(キャンプ仕様とか、赤帽仕様とか)が見たいのだが。
ちなみに、この車と入れ替えで今でも街中で見かけるトヨタ ジャパンタクシーが絶版に。既にあるお馴染みのクラウンコンフォートタクシーの方はデビューから約17年も続く長寿モデルだったが、2019年デビューのジャパンタクシーの方は短命に終わってしまう事になった。

・第4位 マッチボックス 1964リンカーンコンチネンタル
観音開きを採用し、あのケネディ大統領が暗殺された際に乗っていたのがこの4代目リンカーンコンチネンタル。マッチボックスではそんなアメリカの誇る名車をノーマル仕様にて新規金型車でリリース。
チープな感じだが、マッチボックスらしく真面目にソツのなく作っている。悪くないでしょ?

・第3位 トミカプレミアム モーリスミニクーパー
なんで今まで入ってなかったのか、お馴染みの初代ミニクーパーがやっとトミカプレミアムで登場。ただ、同じジャンル系のワーゲンビートルにフィアット500はもう絶版してしまったのが惜しい……。

・第2位 トミカ 日産 フェアレディZ NISMO
この月のトミカの初回限定がある車はこちら。昨年発表された1台でグランツーリスモの収録も今か今かと待っている人もいるのではないだろうか。トミカでは通常のZと比べてワイドフェンダー気味の車体がなかなか魅力的。

・第1位 ホットウィール マツダ オートザム
マツダのオートザムブランドで販売されたスクラムトラック、1992年式スズキ・キャリィのOEM車がモンスタートラックとして登場。
ちゃんと実車も存在、というか実車カスタムカーをホットウィール化するコンテスト、2022年度Hot Wheels Legends Tour優勝車である。
日本の軽トラは海外でも人気だが、その軽トラブームの影響と、海外のイカれたカスタムを味わえる一台である。

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