グランツーリスモWiki

2024年クルマ界ニュース 3月編

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
2024年の3月のクルマ関連ニュースをピックアップしてお届け。春を迎えた3月は多くの車関連のニュースやイベントが相次いだ。



目次
+ ...


第2の自動車グループ誕生か?日産ホンダがEV分野での協業を検討へ

まずこのニュースから。日本の自動車業界を大きく変えるであろうビッグニュースがこの月起きた。
なんと日産とホンダがEV関連分野での協業を検討したと発表。日本を代表する3大メーカーのうちの2社のまさかのEV分野にて戦略的にタッグを組むというこのビッグニュースは多くのクルマ好きをざわつかせた。
日産の内田社長曰く、「これまでの業界の常識や手法に縛られていては、到底太刀打ちすることはできない」と危機感を表しており、電気自動車分野での海外の新興メーカーの猛攻の前に両者は共闘せざるを得ない状況になったという事だ。
内容によれば今後は両者の電気自動車の部品の共通化を図る事や自動運転支援システムなどに使われるソフトウェアの共同開発、ホンダの持つ北米市場のシェアと日産が持つヨーロッパの生産拠点の利点を活かした世界戦略、両者の開発した車両を互いに供給する(つまり今後日産が製造しつつもホンダのバッジを付けたEV車の登場、そのまた逆もあり得るという事になる)なども行うようである。
また、日産のグループ関係下にあるルノー三菱この協業の枠組みへの参加も検討されているとしているので、現在日本の自動車界の主導権を握っていると言えるトヨタグループに並ぶ第二の巨大自動車会社グループ誕生になるのか、期待せざるを得ないし、共に技術面で高いプライドと根強いファンがいる両者が生み出すEVはどんなものになるのかも気になるところである。
余談だが、実は今より約5年も前の2019年頃、日産とホンダを経営統合させてしまおうとなんと日本国政府の関係者が提案していたとイギリスのフィナンシャル・タイムズが報じた事があった。
流石にこの時は日産とホンダの両者ともコメントを出さず、日本政府側もこの提案をした事を否定。この案もご破産となったがそれが違う形で実現した事になった。

トヨタの技術者有志が伝説のポケモンを制作⁉︎

一方のトヨタ側は異色の試みを行った。なんと伝説のポケモン、ミライドンをトヨタ技術会の手により、実際に動くモビリティとして再現してしまったのである。なんとちゃんと可変するし、体重制限付き(65Kgまで)だが実際に乗れる。
制作の目的は日本のものづくりの技術力を子供達に知らせたいという事で制作されたという。こうしたコラボレーションによって、将来的に技術者志望の子供も出てくるのだろうか。

爆上戦隊ブンブンジャー放送開始、実際の自動車関連企業とのコラボも

こちらも自動車と子供を結びつける試みに関するニュース。3月3日に新たなスーパー戦隊シリーズ、「爆上(ばくあげ)戦隊ブンブンジャー」が放送開始となった。
本作は「子供に分かりやすい」コンセプトとなっており、子供も親しいという車をモチーフにし、1話完結型という見やすいストーリーとなっており、王道の戦隊モノの展開を繰り広げるという近年が異色作が多かった中でもあえて王道に回帰した点が評価されたりしている。
この「ブンブンジャー」の車両提供には光岡が関わっており、「ブンブンスーパーカー」のモデル車として光岡の「ロックスター」が選ばれており、お店で合言葉を言うとこの「ブンブンスーパーカー」が貰えるキャンペーンも実施された。(※小学生以下のお子様のみ。)
余談だが、筆者もとあるスーパーで買い物をしていた時にも子供達がこの合言葉を言うキャンペーンで「ブンブンスーパーカー」を貰っていた場面に遭遇した。

さらに交通安全推進団体JAFとのコラボで第3話エンディングから交通安全コーナーも放送開始。実在の車に関わる団体とのタイアップも果たす、今をときめく子供達のクルマのヒーローであり、我々大人の車好きにも期待せざるを得ない存在として応援したい。

フォーミュラE日本初上陸!東京ビッグサイト周辺でレース開催

3月末には待望のフォーミュラE 東京E-Prixが開催。本格的なレーシングマシンを使用した公道レースとしてはこれが日本初となる。
東京・有明にある東京ビッグサイトの東ホールエリアを囲むようにした一部公道も使用するコースはテクニカル&路面のバンプとうねりもあって、F1・スーパーフォーミュラなどにも参戦経験がある歴戦のドライバー達でも歯ごたえあるコースとなった。

フォーミュラEの主催者もノリノリでこの初開催となるこのレースを盛り上げようとしており、東京E-Prixのプロモ映像では「ワイスピ」にも出演しているサン・カン氏や、映画のグランツーリスモに出演しているエミリア氏、さらに世界中で大人気の日本のカスタムエアロメーカー、リバティーウォークともコラボしてしまう力の入れよう。まさに我々も、世界の日本車マニアも満足する大好物の詰め合わせのような内容となっている。


ちなみにサン・カン氏はGen 3マシンの試乗走行を行ったり、決勝レースが行われる現地にも来場、トップ3のドライバーをエスコートする運転手として参加していた。
さて、肝心のレースは大熱狂と呼べるものだった。ポールポジションを日産のローランドが得てのレース。荒れた展開も少しありつつ、終盤にはマセラティのギュンターがローランドをパス、ローランドとギュンターによる激しい1位争いが繰り広げたが、勝敗はギュンターに上がった。
優勝は逃したものの、日産も母国日本で2位と大奮闘の結果を残した。
なお、この東京E-Prixの翌週は初めて春開催となるF1日本グランプリが開催される事になっており、決勝レース前にはF1に参戦している角田裕毅が訪問。かつてのチームメイトでフォーミュラEに参戦しているデ・フリースとの再会もあった。
この他にも星野一義や元F1ドライバーで2度のインディ500優勝者の佐藤琢磨、さらには岸田総理も来場したり、鈴木亜久里氏がレースの審判を行うレースディレクターとして運営に参加するなどと多くの日本のモータースポーツ関係者、日本政府も見守った日本初開催のフォーミュラE。まさに様々な車関連の関係者や東京都、日本政府などが一丸というオリンピック並みの本気度で開催されたこのレースは約2万人という来場者を呼び込み大成功に終わった。また来年以降の開催も楽しみにしたいところだ。

フォーミュラEにヤマハ参戦、ローラとのタッグを取る事に

そんな東京E-Prixの期間中には嬉しいニュースが飛び込んだ。
日産に続く第2の日本メーカーとしてヤマハがパワートレイン・マニュファクチャラーとしての活動を行っていくことを発表。名門レーシングカーコンストラクターであるローラとテクニカルパートナーシップ契約を締結しタッグを組む事になる。
その後、4月11日には提携先のチームとして現在パワーユニットに、インドのマヒンドラを搭載するドイツのアプトチームと組む事が発表された。
往年のレースファンには懐かしいビッグネーム同士のタッグによる挑戦は果たしてどうなるか。6月にもシェイクダウンテストを行う予定である。

あのマッスルカーがEV車として新生!

EVに関するニュースとして挙げておきたい話題。それは「ワイスピ」のドミニク御用達のマッスルカー、ダッジチャージャーだ。
チャージャーはフルモデルチェンジと同時にこれまでのチャレンジャーとのモデルと統一、現行型チャレンジャーに似たようなデザインとなり、2ドアクーペと4ドアセダンがラインナップされる事になる。
注目すべきがこのクルマがダッジ初の量産電気自動車となり、“世界初”の電動マッスルカーになったという事。EVモデルではAWD方式を採用し、電圧バッテリーパック、デュアル・インテグレーテッド・チャージ・モジュール、フロント/リアの電気駆動モジュール(EDM)を組み込んだ400V推進システムを搭載。EDMは前後ともインバーター、ギアボックス、モーターを一体化した3-in-1アーキテクチャーを採用し、それぞれ335馬力・300lb-ftのトルクを発生させる。
「デイトナ スキャットパック」モデルでは最大670馬力を発揮し、0-100km/h加速は3.3秒、1/4マイルを11.5秒で走破するという。
なお、従来のマッスルカーマニアも安心(?)のガソリンエンジンモデルも用意されており、3.0Lツインターボ “ハリケーン” ハイアウトプットエンジン(最高出力550馬力)を搭載する「チャージャー シックスパック H.O.」と、3.0Lツインターボ “ハリケーン” スタンダードアウトプットエンジン(最高出力420馬力)搭載の「チャージャー シックスパック S.O.」もラインナップに追加予定だ。
果たしてドミニクはどっちのモデルに乗るだろうか?「ワイスピ」への登場も期待せざるを得ない。

ポルシェも負けてはいない、辛口なタイカンのモデルが登場!

一方、EVパフォーマンススポーツとして既に他メーカーから先行しているポルシェタイカンも、新たなモデルを発表。それがタイカン ターボ GTだ。
それまでタイカンのハイパフォーマンスモデルとして存在していた「ターボS」のパワートレインをアップグレードし、最高出力は777hp(580kW/ 789PS)に達し、ローンチコントロール時には1,019hp(760kW/1,033PS)まで上昇。さらに2秒間は、驚異的な1,092hp(815kW/1,108PS)を発揮。
なんとこれはあの918スパイダーも上回る歴代ポルシェ市販車史上最強の数値であり、トルク値も988lb-ft (1,340Nm) という驚異的な数値を発揮させている。
さらにフォーミュラEのマシンからインスピレーションを得たアタックモードもあり、10秒間さらに160hp(120kW/163PS)のパワーを発揮する事も出来る。もはやハイパーカーも真っ青な「辛口」スペックだ。
さらにこれにチョイ足しするオプションとして用意された「ヴァイザッハパッケージ」では、アナログ時計、フロアとトランクのマット、断熱材を取り除くことで最大限の軽量化を実現させたりなど、最大71kg軽量化しパワーウェイトレシオを向上させられる。
そのパフォーマンスも既にサーキットの場でも実証されており、アメリカのカリフォルニア州にあるサーキット「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」で1:27.87のラップタイムを記録し「最速の量産電気自動車」の称号を獲得したと発表。さらにポルシェタイカンターボGTの試作プロトタイプがニュルブルクリンクで7:07.55という驚異的なラップタイムを達成し「あらゆるパワートレインタイプの中で最速の4ドア」の称号を獲得している。まさに一切隙が無いと言える、ただ驚くしか無いハイスペックさであろう。
なお、タイカン繋がりの話題として、ちょうどこの月に行われた「東京マラソン2024」でも運営車両としてもタイカンが採用。計20台に及ぶ各モデルのタイカンをポルシェジャパンが提供している。既に世の中の知名度も高まってきたタイカン。今後ますますその展開が気になるところだ。

ニューヨーク国際自動車ショー開催、EV一辺倒の状況から変化が⁉︎

そんなEVに関する話題だが、ジュネーブに続いて、3月27日からニューヨーク国際自動車ショーが開催。今年は昨年からある変化が起きた。
昨年は各社は最新EV車を続々展示し、「EV車一辺倒」という状況だった。
だが、アメリカの自動車市場ではコスト面などによりEV車の売り上げが低迷。そこで今年は各社はEV車だけでなく従来のガソリン車やハイブリッド車のモデルも投入した。
アメリカ自動車市場全体がEV化の流れに一旦「待った」という姿勢を取った事による変化。これが世界の自動車業界全体にどのような影響を残すのか注目していきたいところだ。

これで最後……。2025年モデルのR35 GT–Rモデル発表

17年という異例のロングセラーとなったR35型GT−Rだが、3月に最新モデルとして2025年モデルが発表された。なお発売は6月となる。
そして、「供給できない部品が多くなってきたことから、25年8月でR35型は生産終了する」と発表された。
とはいえ、GT–R自体はまだ続いていくはずだろうから、「これが最後のGT−R」ではないだろう。どのような形になろうとも続いていってほしい日本の誇りの存在でもあるのだから、次期型のモデルも気になるところである。

翼の生えたライオンは飛翔するか?プジョー9X8改良へ

モータースポーツ界からもビッグマイナーチェンジモデルが登場。
リヤウイングレスという独特なコンセプトを持っていたWECのハイパーカークラスで参戦しているプジョー9X8。しかしウィングレスという独自のコンセプトは苦戦を招いてしまった。
そこで昨年からリヤウィングを装備した改良版の開発を進めていき、3月25日、遂にその姿を公開し、カラーリバリーも同時に一新された。
リヤウィングレスの前モデルと比べ洗練されまとった印象を持ち素直にカッコいい。WEC第2戦イモラ6時間から投入予定だ。果たして翼を与えられた“ライオン”は大きな飛翔する事が出来るだろうか。

モータースポーツで10代の若手が躍動!

3月からも国内カテゴリーも本格的に動き出してきたモータースポーツ界では若手達が大活躍。F1のサウジアラビアGPでは、虫垂炎で急遽病欠となったフェラーリのカルロス・サインツJrの代役としてF2にも参戦しているイギリス生まれのリザーブドライバー、オリバー・ベアマンが活躍。なんと年齢は18歳。
急遽ピンチヒッターとしてのF1デビューとなったが、それでも予選11位、決勝7位で完走と大奮闘。見事「ドライバーオブザデイ」も獲得し、名を残す事が出来た。
ちなみに、次戦では虫垂炎から復帰したサインツがオーストラリアGPで見事優勝。フェルスタッペンのマシントラブルの中で掴んだ優勝だが、このカムバックに「サインツはまだまだやれる」という事を見せた。
さらにこの月から開幕したスーパーフォーミュラの方では、野田英樹の娘でベアマンと同い年のjujuも奮闘。17位完走という結果でポイントは取れなかったが、経験を積めばまだまだ光る余地はあるだけに大いに期待しよう。

そんなJuju選手は昨年に引き続き、欧州で開催されている「BOSS GP」の方にも参戦が決まった。
「BOSS GP」はレースで使われなくなってしまった旧式のフォーミュラカーで競われるレース。
旧式のフォーミュラマシンといってもよくあるビンテージ系のレースイベントとは異なり、古くても1990年代後半から2010年代までの「ビンテージ未満だけど古いマシン」が使われ、現役時代に参戦していたカテゴリーではF1やインディカー、GP2にF3000、フォーミュラニッポンなどと多彩。
特にかつてF1に参戦していた車両はトロロッソSTR1、ベネトンB197、ジャガーR2などといった今ではちょっと懐かしく感じる(?)マシンが参戦しておりオールドファンにも注目のイベント。
欧州にはこうしたカテゴリーの廃止や規定の変更により使われなくなって行きどころを失った旧式のフォーミュラカーがごろごろあり、特にF1と異なりクラシックカー系のイベントなどでお呼ばれされる機会も無い近年の下位カテゴリーのマシンの受け皿となっているんだとか。
ちなみにJujuは、昨年彼女が出場の際に所属したTeam HS ENGINEERINGから参戦し、車両は、過去にフォーミュラ・ルノー3.5で使用されたダラーラ T12に乗る。
パワーのあるフォーミュラマシンに乗る機会を多く得るために彼女が選んだ選択。これも糧として磨いてほしい。

荒れたサファリに勝田とロバンペラが躍動、トヨタ1–2&勝田自己最高位更新!

こちらも日本人が大活躍した嬉しいニュース。前戦の極寒で雪に囲まれたスウェーデンから、乾燥したアフリカ・ケニアのサファリに舞台を移したWRC世界選手権第3戦で、今季スポット参戦のカッレ・ロバンペラと日本人ドライバー勝田勝元選手が大活躍。
サファリの荒れた路面にトラブルを起こすマシン続出の中、ラリーの神童ロバンペラとサムライラリードライバーの勝田は見事な走りを見せ、トヨタが1–2フィニッシュ。ロバンペラは文句なしの1位、勝田勝元は自己最高位更新となる2位に入る大活躍を見せた。

まさかの珍事、波紋を呼ぶNASCARバンパー投げつけ騒動

一方、こんなニュースも。3月30日、アメリカのNASCAR Xfinityシリーズの第6戦がバージニア州のリッチモンド・レースウェイで開催されたが、そのレースの中で珍事が起きた。
事件が起きたのは250周のレースの173周目。ドーソン・クラムに押し出されるような格好でスピン状態となったジョーイ・ゲイスは、そのままウォールにヒットしてクラッシュ。マシンはリヤを中心に壊れており、ゲイスはレースをリタイアすることになった。
そしてマシンを降りたゲイスは、外れかけていたリヤのバンパーカバーを引きちぎり、コーション中でスロー走行するクラムのマシンにそれを投げつけたのだ。バンパーカバーはクラムのマシンのフロントボンネットに当たった後、コースの端に着地した。
まるで4年前のFIAカート世界選手権でのバンパー投げつけ事件を彷彿とさせる事態だが、この件に関してはNASCARから即座にゲイスにペナルティが出されることもなければ、レース後にオフィシャルから呼び出しを受けることもなかった。しかしながらNASCARの広報担当者は、オフィシャルがこのアクシデントについてゲイスと話をする予定があることを認めている。
流石に押し出されたゲイス側にも一概に悪いとは言えないが、流石にこれはどうかと思う事態であった。

自動車関連の人物にも訃報相次ぐ……。

この月には大のカーマニアでもあった鳥山明などの訃報が話題にもなったが、残念ながらクルマ関連の人物にも訃報が相次いだ。3月13日にはカウンタック、ミウラ、ランチア・ストラトスなどといった日本でも人気の高い往年のスーパーカーも手掛けたマルチェロ・ガンディーニ氏が亡くなった。
彼が手がけた斬新なデザインを持つ数々のクルマ達は我らが山内一典氏も始め、後の世に生きる多くのクルマを愛する人々に多大なる影響を与えただけに、偉大なる巨匠というべき存在の喪失は実に惜しい。
余談だが、ガンディーニ氏は生前、自身が普段の足として乗る愛車として選んでいたのは自身がデザインしたクルマ……ではなく スズキのワゴンR に乗っており、「世界で最も優れたデザインで、機能的なクルマは、『ワゴンR』のような日本のマイクロカーだよ」とコメントしていた事も。
日本の軽自動車のクォリティーの高さを示すエピソードでもあるだけに、そんな彼が日本の軽自動車をデザインしていたらどんな車が生み出されていたのか?と思うと実に惜しい存在を亡くしたと言えよう。

さらに3月18日にはパリダカで三菱パジェロに乗って活躍した篠塚建次郎氏もすい臓がんによって亡くなった。生涯現役を貫いており、がんとの闘病も公表していなかったという。
死去のニュースが報じられた後、彼が関わった数々の企業や団体から次々と追悼メッセージが届いた。謹んでこの2人のご冥福をお祈りしたい。

グランツーリスモユーザーにも馴染み深い、ミニカーブランド「EBBRO(エブロ)」消滅へ……

こちらも悲しいニュース。
グランツーリスモユーザーにもその名前を聞いた事もある人も多いと思うが、1/43スケールのハイクオリティミニカーブランドとして知られていた「EBBRO(エブロ)」を展開していた有限会社エムエムピーが3月20日、破産申請を行った。
「EBBRO(エブロ)」のミニカーは主に国産スポーツカーや国内モータースポーツのマシンを次々とモデル化、特に全日本GT選手権(JGTC)/スーパーGTのマシンのモデル化に力を入れていたところで、実際のスーパーGTのイベントにも販売ブースを出店するほどで、2005年に参戦したM-TECチームのメインスポンサーとして「EBBRO(エブロ)」のロゴが乗ったりと、高い支持を受けていた国内ミニカーブランドであった。
しかし、年々そのモデル化のラインナップのペースも低下、ついにはスーパーGTの独占モデル化の権利を別のミニカーブランド「Spark(スパーク)」に譲り、それでも様々な車種をリリースしていたが、在庫過多を抱えて遂に破産となってしまった。
しかし、「EBBRO(エブロ)」が残した数々の高いクオリティーのミニカーは現在でも十分見劣りしないものであり、後世のミニカー愛好家も評価する存在として重宝される事は間違いないだろう。

ランボルギーニ、ロゴ変えます。

ランボルギーニが3月28日、新たなロゴに変える事を発表。で、そのロゴは……。
え、変わってない?
いえいえ、変わってます。変わったのは「闘牛」デザインとフォントを変更した点。
ゴールドのディテールは繊細なブロンズに変更され、ランボルギーニ(LAMBORGHINI)の社名も「ブランドの明確なアイデンティティを象徴する」という「より広い」書体で書かれていると言うもの。
このロゴを初めて車両に付けられるのは、今年にも発表予定のウルスのプラグインハイブリッド・バージョンで、さらにその後、今年後半にはウラカンの後継車が登場し、装着されるとの事。

日本の自動車の歴史を後世へ。自動車の歴史に関わる2つのニュース

3月は日本の自動車の歴史に関わるニュースが2つあった。
まずはマツダ車の内装などを手がけている南条装備工業が30年以上前から保有していた1969年式のコスモスポーツをマツダ本社に寄付したというニュース。
前会長の南條泰氏が所有していたのだが、経年劣化で動かない状態となっていた。そこでマツダが再び走り出させるためにレストアを買って出たという事である。レストア後は各種イベントで展示され、マツダの歴史を伝える1台として全うする事になる。
そして、3月初旬にはモビリティリゾートもてぎにあるホンダコレクションホールがリニューアルオープン。より展示内容も見直されよりホンダの歴史を今にも伝える施設となっているという。

旭川トヨタ、「封印」の不正行為が発覚

昨年大きく世間を騒がせた日本の自動車業界による相次ぐ不正行為。今年も北海道の旭川トヨタの整備工場で起きてしまった。
それはナンバープレートに装着を義務付けている「封印」と呼ばれるキャップに関するもの。
「封印」は、車が正式に検査と登録を受けたことを証明するもので、不正改造や盗難を防ぐため、後ろのナンバープレートに付けられているもの。
旭川トヨタ自動車の整備工場ではこの「封印」を封印業務が認められていないにも関わらず、取り外しや、禁じられている再使用など85件の法令違反をしていた事が発覚。
違反は、工場ができた1986年から続いていたとみられ、社員らは「前任者から引き継ぎ、不正と知らなかった」と話しており常態化していた状況だったと見られている。また、他の販売店でも新車の封印取り付けで、法令違反が確認されている。
再び日本の自動車業界の信頼性を失いかねない許しき事態。ぜひともこうした行いは謹んでもらいたいものである。


2024年3月のベストミニカーランキングTOP6

クルマ好きなら寝床にも置いておきたいお供、この月も実に良いミニカーが豊作。その中から6台選びました。

  • 第6位 マジョレット EVコレクション
ごめんなさい、このアソート全体、全10台で1つのランクインとさせていただきました。3月頃から店頭に並び始めたこのアソートには、ホンダeやハマーEVなど、EV車が7台、しかもどれも日本初登場の新規金型という気合いの入れっぷり。
近年のカバヤ食品によるマジョレットでの頑張りが伺えるもの。カバヤ食品さん、もっとやっても良いのでお願いします。

  • 第5位 トミカプレミアム トヨタクラウン パトロールカー
トミカでは定番の働く車の代表格、クラウンのパトカーをプレミアムのクォリティーに焼き直した意欲作。通常トミカでは表現しきれない細かな部分の再現など、まさにトミカプレミアムの品質の高さを改めて認識させるものに仕上がっている。
今後もトミカプレミアムでハイクオリティの働く車が見れるのか、今後の展開を匂わせる非常に気になった一台である。
ちなみにこの月の通常トミカはシエンタと日立建機 リジッドダンプトラック EH3500AC-3が登場した。今まで出ていたEH3500ACIIの方はなんと2009年デビューと長寿の存在だけに、1月に絶版が決まった時は多くのトミカファンが驚いたが、この月から新たなモデルにバトンタッチした。このモデルも今後も十数年も愛される存在になるかもしれない、まさに歴史的瞬間だと言えよう。

  • 第4位 マッチボックス ムービングパーツ アソート
これも複数台チームでのランクイン⁉︎すみません。
この中から新規金型の3台をランクインさせてもらいました。新規金型3台は新旧のドイツのスポーツモデル勢揃いという内容に。
911のご先祖様、ポルシェ356Aも新規金型で真打ち登場。エンジンもちゃんと彩色されている代物。
残りはBMW3.0CSLとアウディRS6アバント。これらも素晴らしい出来ばえで負けない出来だ。このドイツ車3台を共に同じアソートに入れたマッチボックスの商魂を感じさせるセンスがGOODである。

  • 第3位 ホットウィール マッドマイク ドリフトアタック
ロータリー厨のオーストラリア人ドリフター、マッド・マイク様が生んだオリジナルマシンをホットウィール化。実はこいつには実車が存在する。
それが昨年末に公開された「787D」
787Bのオマージュマシンだが、なんと787Bより1個ローターが多い“5”ローター車である。
まさにマッド・マイクらしいクレイジー、良い意味で「イかれた」マシンである。
ちなみにこの車は昨年デビューしたモデルで、その時のカラーリングは実車と同じものであったが残念ながらこの時には日本発売分には含まれず、今回の3月発売分で登場した。

  • 第2位 ホットウィール ブールバード LBWK S15シルビアスーパーシルエット
先にベーシックカーでラインナップしていたLBWKのS15シルビアがプレミアム版で登場。
ハイクオリティかつ塗装も素晴らしい代物。これで1000円以下のプライスはコスパ良いですって!
ちなみに、このモデルにはある「エラー」が各地で頻発していた。
上の画像をよく見てほしい。なんとこれシルビアじゃなくてR35になっているのだ!
色こそは同じだが、よく見れば全く全然違う車種がなぜ間違えて入ってしまったのか⁉︎まさに「こち亀」の中川みたいな話が起きたのである。果たしてこれは意図的なのか、本当に製造時に勘違いして間違えてしまったエラーなのか謎に包まれており、この「エラー」モデルは貴重な存在として話題となった。

  • 第1位 トミカプレミアムアンリミテッド ミニ四駆 マグナムセイバー&ソニックセイバー
またミニ四駆かい!
ごめんなさい。
筆者は「レッツ&ゴー」に思い入れがあるのと、トミカプレミアム系列の素晴らしいクォリティーに箱から開けた時に思わず「おーっ!」と唸ってしまったので1位にランクイン。アバンテの時と同じかぶせ箱仕様などで大満足でした。

  • 番外編 ホットウィール グランツーリスモアソート
一応、このWikiに相応しい?こんなミニカーも販売されました。このWiki見てる人は手にしましたでしょうか?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー