マクラーレン MP4/2B '85 | ||
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メーカー | マクラーレン | |
---|---|---|
英名 | McLaren MP4/2B '85 | |
年式 | 1985 | |
エンジン | TAG TTE PO1 | |
タイプ | レーシングカー フォーミュラカー ミッドシップ | |
カテゴリー | --- | |
PP(初期値) | --- | |
総排気量 | 1,499cc | |
最高出力 | 862ps/-,---pm | |
最大トルク | -.--kgfm/-,---rpm | |
パワーウエイトレシオ | --.--kg/PS | |
駆動形式 | MR | |
吸気形式 | TB | |
全長 | -,---mm | |
全幅 | -,---mm | |
全高 | -,---mm | |
車両重量 | -,---kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | X速 | |
登場 | 未実装 | |
備考 | 全16戦中5勝で、 連続チャンピオンを果たしたF1マシン |
概要
マクラーレンが1985年に開発されたMP4/2Bは、同年のF1世界選手権に投入していたF1モデル。
1984年型のMP4/2をベースにレギュレーション改定へ対応したアップデートモデルが開発されており、設計はジョン・バーナードによるもので、モノコック構造には引き続き先進的なカーボンファイバーコンポジットを採用。モノコック全体の軽量化と高剛性化に成功し、当時のF1マシンの中でもとりわけ耐久性と安全性の点で優れていた。
1984年型のMP4/2をベースにレギュレーション改定へ対応したアップデートモデルが開発されており、設計はジョン・バーナードによるもので、モノコック構造には引き続き先進的なカーボンファイバーコンポジットを採用。モノコック全体の軽量化と高剛性化に成功し、当時のF1マシンの中でもとりわけ耐久性と安全性の点で優れていた。
最大の特徴は、タグ・ポルシェ製1.5L V6ターボエンジン(TAG-P01)の搭載である。このユニットはポルシェがシュトゥットガルトで開発・製造し、電子制御燃料噴射システム(ボッシュ製)を採用。レーストリムで約750〜800馬力、予選トリムでは900馬力を超える出力を発揮したとされるが、特徴的なのはその「ドライバビリティ」と「燃費性能」。1984年から適用された燃料制限(当時220リットル)に対し、このエンジンは燃焼効率に優れ、最大出力よりもレース持続性を重視したチューニングが施されていた。
サスペンション構造はフロント・リアともにダブルウィッシュボーン方式を採用。MP4/2からの改良点として、リア側がプルロッド式からプッシュロッド式に変更された(*1)。これによりサスペンションのジオメトリ自由度が増し、シャシー側の剛性とサス作動性の両立が可能になった。特にバネ下重量の最適化と、リアタイヤの接地特性改善がこの改変の技術的狙いとされる。
エアロダイナミクス面では、前年まで装着されていたウイングレット(小型翼端板)がレギュレーションにより禁止され、サイドポンツーンとアンダーボディの整流性能を高める設計が追求された。モノコックからリアにかけての空力構造は非常に洗練されており、ラジエーターへのエアフロー確保と抗力低減の両立を図ったデザインが特徴。車体の上部構造もフラットに近い構成で、ダウンフォースを底面とリアウィングに集約する空力哲学が貫かれていた。
トランスミッションはマクラーレン自社開発の縦置き5速マニュアル。軽量で耐トルク性に優れた設計で、TAG-P01の高トルクに確実に対応。クラッチ操作のレスポンスも優れており、コーナー立ち上がりでの加速性能に寄与した。
1985年シーズン、MP4/2Bは開幕戦ブラジルGPから投入され、プロストがいきなり優勝している。さらに、第4戦モナコでも勝利を挙げた。全体としては高い完走率と堅実なレース運びが武器で、アラン・プロストはついに初のワールドチャンピオンを獲得したのだが、ニキ・ラウダはマシントラブルに見舞われることが多く、リタイアも多発したようだ。ランキング9位に沈んだが、戦略的にも運用上のトラブルが目立った印象だった。
マクラーレンはコンストラクターズ部門でも73ポイントを積み上げ、フェラーリを8ポイント差で退けて2年連続タイトルを獲得。MP4/2Bは速さよりも「完成度」で勝負するマシンであり、構造・空力・燃費・信頼性のバランスにおいて、ターボ全盛期F1における典型的な「総合力勝負の勝者」と言える。
1986年にはMP4/2Cへと進化し、エンジン性能の向上と電子制御系の改良が進められたが、シャシー基本構造はこのMP4/2Bを踏襲していた。結果として、MP4/2シリーズは3シーズンで計25勝、3度のコンストラクターズタイトル、2度のドライバーズタイトルを獲得。F1史上でも屈指の成功を収めたシリーズとなった。
解説
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登場シリーズ
未実装