フォード GT40 レースカー '69 | ||
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メーカー | フォード | |
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英名 | Ford GT40 Racecar '69 | |
年式 | 1969 | |
エンジン | エンジン形式(知らない場合は抜かしてよい) | |
タイプ | レースカー ルマンカー | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | 562 | |
総排気量 | --cc | |
最高出力 | 500PS/6,500rpm | |
最大トルク | 60kgfm/5,500rpm | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | MR | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 4,293mm | |
全幅 | 1,778mm | |
全高 | 1,029mm | |
車両重量 | 998kg | |
重量バランス | 43対57 | |
トランスミッション | 5速 | |
登場 | グランツーリスモ2 グランツーリスモ3:A-Spec グランツーリスモ4 グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | ガルフカラーが印象的な伝説のマシン ル・マン式スタートを完全否定、それでも勝利したイクス氏もすごい |
概要

フォード GT40 レースカーは、フォードが1969年のル・マンといった耐久レース用に開発したレーシングカーで、正式名称は「フォードGT マークI」である。
GT40というのはこのマシンの車高が40インチ(≒1メートル)であることに驚愕した人々が付けた渾名である。詳しい事はフォード GT40 Mark I '66のページを見て欲しい。
ガルフオイルのカラーを纏ったこのカラーリングは、1969年にル・マン24時間レースにて、F1ドライバーとしても活躍していたジャッキー・イクス氏のドライブで優勝を得たモデルだ。
既にこの頃のGT40はMark IVの後、レギュレーションが大きく変更されたために参戦が不可能となったため、フォードはワークス活動から撤退、GT40でのレース活動はGT40を持っていたプライベーターチームへと託された時であり、このマシンはジョン・ワイヤーレーシングの手により出走されたものである。
だが、既にデビューから3年経っていたMark 1仕様のGT40は既に旧式と化しており、ポルシェ908や917といった後発の最新車両には勝てないのでは、と言う下馬評が多かった。
そんな中始まった1969年ル・マンだが、思わぬ事態が観客を驚かせた。
当時のル・マンはホームストレート前にグランドスタンドを向くように一列に並べられた出走車両にドライバーが向かい、スタートの合図と共にコースを横切って走って乗り込む「ル・マン式」と呼ばれるスタートだった。
しかしイクスはそのスタート方式は危険性があるとして抗議の意思を示すようにわざとゆっくり歩き、きちんとシートベルトを巻いてこの車をスタートさせた。(※上の動画の16:20のところあたり。他のドライバーはダーっと駆け込んでいくのに対してイクスはとぼとぼとマシンに向かって歩いている。)
すでに車を走り始めた時は最後尾だったが、イクスはそれでも、レースに参加した全車両を追い抜いて優勝を果たした。なお、イクス氏が危険性を示していたル・マン式スタートではきちんとシートベルトを巻いていかないドライバーも多く、このル・マンの時でも実際このスタートでポルシェ・917に乗るジョン・ウルフ(John Woolfe )が事故死、事故に巻き込まれたフランク・ガードナーのフォード・GT40はラジエーターを焼かれて長いピットストップを余儀なくされ、炎をかぶったクリス・エイモンのフェラーリ・312Pは1周もせずリタイヤとなった。
後に1971年にはル・マン式スタートは廃止された。イクス氏は後にル・マンの舞台で、70年代後半のグループ6のプロトタイプカー、ポルシェ936や、グループC創成期の王者である956に乗って栄冠を得る事にもなり、一線を引いた後は1991年のル・マンで787Bを走らせるマツダチームのアドバイザーとして参加し栄冠に導いた。ル・マンの数多くの伝説にこのイクス氏の存在あり、といっても良い。
なお、このモデルは、グランツーリスモ6以降では未収録となっている。
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