三菱 ミニカ ダンガン ZZ '89 | ||
メーカー | 三菱 | |
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英名 | Mitsubishi Minica Dangan ZZ '89 | |
年式 | 1989 | |
エンジン | 3G81 | |
タイプ | ロードカー 軽自動車 | |
PP(初期値) | XXX | |
総排気量 | 548cc | |
最高出力 | 64PS/7,500rpm | |
最大トルク | 7.60kgfm/4,500rpm | |
パワーウエイトレシオ | 10.00kg/PS | |
駆動形式 | FF | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 3,195mm | |
全幅 | 1,395mm | |
全高 | 1,465mm | |
車両重量 | 640kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 5速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | アルトワークスの対抗馬として登場した、 三菱の軽スポーツカー。 |
概要
1989年発売の5代目ミニカ。こちらはスポーツグレード「ダンガン」のトップモデルで、
スズキのアルトワークス
や
ダイハツのミラTR-XX
などの対抗モデルとして設定された「ダンガンZZ」。エンジンは市販車初となる5バルブ(吸気3・排気2)を搭載した、3G81型のターボモデルを積んでいた。
なお、グランツーリスモ2にもミニカ ダンガン ZZが収録されているが、そちらは
1990年8月登場の660ccモデル
である。
解説
ミニカ ダンガンは、歴代を通して「走りにこだわったイキのいい3ドア軽自動車」と言える特徴を持つ。軽自動車のスポーツモデルにおいて、スズキやダイハツに大きくリードされていた三菱が、89年1月に行ったフルモデルチェンジで投入した最強バージョンが、このミニカ・ダンガンシリーズだ。1989年にデビューした5代目は、先代のシャープなフォルムから大胆なラウンドシェイプに変身した。全長 3195mm、全幅 1395mmの軽のサイズ枠をめいっぱい使いきっているにもかかわらず、ボディの面処理が絶妙で、それをまったく感じさせない。
ダンガン ZZは、ダンガンの中でももっともスポーティなモデル。64 PSを捻り出す548cc直列3気筒エンジンには、ありったけの新技術が投入されている。
一般量産車としては世界初となる「DOHC5バルブヘッド」は、吸気側に3つ、排気側に2つのバルブを持つ。さらにインタークーラー付きターボで武装され、燃料噴射は3気筒独立の電子制御式。一つ一つのインジェクターには3つの吸気バルブに均等に噴射する3スプレー式がおごられている。そのうえバルブを駆動するロッカーアームには三菱お得意のローラー式が採用され、バランスシャフト、水冷式オイルクーラー、油圧オートラッシュアジャスターなど、548ccとは思えぬ機構のオンパレードだ。
サスペンションはフロントにストラット式、リアに3リンク式コイルを採用。そしてブレーキは前にディスク、後にリーディングトレーリングを採用している。
サスペンションはフロントにストラット式、リアに3リンク式コイルを採用。そしてブレーキは前にディスク、後にリーディングトレーリングを採用している。
スペック的には、ライバルであるスズキ アルトワークスより最大トルクで0.2kgfm劣り、車重で14kg重かったが、それでも加速力はリッターカークラスをも凌いだ。
そして同年8月には、当初FFだけだった駆動方式に、ハイドロリックカップリングをセンターデフとして使ったフルタイム4WDをラインアップに加え、追撃態勢を整えたのであった。
スポーツカーの世界でも、限られたエンジンにしかない5バルブヘッドを採用したダンガン ZZは、ある意味では日本の自動車界が生み出した究極のスーパーカーである。