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フォード エスコート RS Cosworth '92

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フォード エスコート RS Cosworth '92
Image Credit : gran-turismo.com
メーカー フォード
英名 Ford Escort RS Cosworth '92
年式 1992
エンジン YBT-Escort
タイプ ロードカー
ホモロゲモデル
カテゴリー ---
PP(初期値) 477.68
総排気量 1,993cc
最高出力 227PS/6,000rpm
最大トルク 30.4kgfm/3,500rpm
パワーウェイトレシオ 6.60kg/PS
駆動形式 4WD
吸気形式 TB
全長 4,211mm
全幅 1,738mm
全高 1,405mm
車両重量 1,275~1,310kg
重量バランス XX対XX
トランスミッション 5速
ダート走行 可能か不可能のいずれか
登場 グランツーリスモ7
備考 90年代のWRCで日本車勢のライバルとなった一台

概要

それまで世界ラリー選手権へDセグメントのシエラで参戦していたフォードは、1993年シーズンからベース車を1サイズ小さいCセグメントに属する5代目エスコート(3ドアハッチバック)に変更することを決定。そのグループA向けホモロゲーション取得モデルが、前年の1992年に発表されたこのRSコスワースだ。

ボディは通常のエスコート比で、幅は1700mm弱からフロントオーバーフェンダーやリアブリスターフェンダーによって1738mmまで拡張され、全長も大型バンパーの採用で200mm近く伸ばされている。このほかリアにはシエラRS500コスワースと同様の独特な形状のウィングが装着されたが、当初の構想だとエレメントが1段多い3段ウィングになる予定だった。

ディスカバリーチャンネルの番組「名車再生!クラシックディーラーズ」でこのモデルが取り上げられた際には、開発段階の3段ウィングを再現する中で経緯が説明されている。そこでは「2段に削減されたのはコスト面の問題」としていたが、ランエボ6のように規定へ抵触したのかもしれない。いずれにせよ詳しい真相は闇の中へ……。

また、ベースモデルから大きく異なるのがエンジンレイアウトである。なんとシエラRSコスワース4x4*1のメカニズムをそのまま移植し、横置き前輪駆動ベースを縦置き後輪駆動(の4WD)に大幅変更するぶっ飛びぶり。これに合わせてリアサスペンションもトーションビームから、シエラ譲りのセミトレーリングアームへ換装された。当然エンジンはコスワースチューンのものを搭載する。

グループA勢で強豪の一角だったランチアがワークス活動を休止*2したこともあってか、WRCでは初年度の1993年こそターマックラリーを中心に強さを見せた。しかしその後はチーム運営やマシン開発の齟齬、既にトップ争いをしていたトヨタや徐々に力を増していくスバル三菱などの日本車メーカーらの勢いに遅れを取り、めぼしい結果は挙げることが出来なかった。

1996年シーズンまでの通算で8勝を記録したのち、翌年以降のワークス活動はワールドラリーカー(WRカー)規定ベースのエスコートWRCにその道を譲ることとなる。ちなみに、カスタム用リアウィングのデザインがエスコートWRCに酷似しているのは狙っているのかたまたまなのか...。

アンディによる評価

ラリーカーに興味があるみたいだね
それなら、このクルマは最高だよ
フォード エスコート RS コスワース (Cosworth)
名車 シエラ RS コスワース 4x4の後継モデルだ
エスコートは1960年末から1970年代にも活躍した名車だけど
こいつはシエラ譲りの縦置きエンジンと4WDが特徴
リアにそびえる2段式ウィングも圧巻だろ
もちろん実戦でも速かった
1993年のWRCでは、13戦5勝を記録したんだ
フォードをラリーの強豪の座に呼び戻した
このクルマは、まさにその立役者だね

解説

1990年代序盤の世界ラリー選手権(WRC)を、シエラ RS Cosworth 4x4で戦ってきたフォード。その戦闘力をいっそう高めるべく開発されたホモロゲーションマシンが、1992年に誕生したエスコート RS Cosworthだ。

もともとエスコートは、1960年代末から1970年代にかけてラリーで大活躍した傑作車。欧州フォードはその末裔である第5世代エスコートのコンパクトなボディに、シエラ譲りの強心臓と4WDシステムを押し込み、2段仕立ての巨大なリアウィングを装備して威容を誇った。

強心臓たるエンジンは、車名にもあるCosworth(コスワース)が手がけた2Lツインカムターボ。ボア・ストローク比を見直して排気量を1,993ccとし、ストックで227PS/30.4kgfmを誇った。4WDシステムは、センター・デフにビスカスカップリング+プラネタリーギアを仕込んだ信頼性の置けるパッケージである。

エスコート RS Cosworthは1992年から生産が始まり、ホモロゲーションを取得した翌93年から、グループAで争われるWRCへ本格参戦を開始した。
第3戦ポルトガル・ラリーで早くも1-2フィニッシュを飾ると、第5戦(ツール・ド・コルス)、第6戦(アクロポリス)を2連覇、第11戦(サンレモ)と第12戦(スペイン)でも再び2連覇を飾るなど、フォードをラリーの強豪に呼び戻す立役者となったのである。

登場シリーズ

グランツーリスモ7

Ver.1.54アップデートより追加収録。
ラリーカーの方は古くから「2」より収録されていたが、市販モデルの収録は初。同時代に活躍したグループAラリーの車もいるためそれらと共にレースをしてみるのも良いだろう。

コメント

  • シエラ、エスコートも来たし、もし初代フォーカスまで来たら凄くテンション上がるな -- (名無しさん) 2024-11-23 02:01:01
  • レーシングマフラーがダサいぞ!!許さんぞヤマウッティ!! -- (名無しさん) 2024-11-23 18:53:49
  • ↑サイドマフラーの良さが分からんか。てか調べてみたら実際のWRCでもサイドマフラーで参戦してたみたいだぞ -- (名無しさん) 2024-11-23 19:22:44
  • ↑2 wrcの97年第五戦カタルニアまでは件のサイドマフラーなんで再現には必須なんですわ。カタルニアで排気ガス漏れによる熱害でペラシャ壊して以降後方排気に変わったみたいやけどね。 -- (名無しさん) 2024-11-23 19:38:12
  • グリル変更で丸目がほしかった -- (名無しさん) 2024-11-23 20:32:12
  • ↑グリルとヘッドライトをセットで変えたいよね WRカー仕様作るならその辺も入れて欲しかった -- (名無しさん) 2024-11-24 20:00:58
  • 削除 -- (削除) 2024-11-24 21:13:27
  • ↑エスコート RS Cosworth '92とエスコート ラリーカー '98を見比べて見たんだけど、リアウィングはともかく、エスコート ラリーカー '98(WRカー仕様)のグリルとヘッドライトだけ変われる……物かな -- (名無しさん) 2024-11-25 07:10:54
  • ジェレミー・クラークソンがベタ褒めしてた車 -- (名無しさん) 2024-11-27 15:25:22
  • ↑2台所有してたらしいね -- (名無しさん) 2024-11-27 18:47:12
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注釈

*1 シエラの4ドアモデル「サファイア」ベースのスポーツモデル。内部機構はほぼRS500コスワースと共通ながら、FRを4WD化したもの。グループAのホモロゲーションも取得しており、1990年から1992年までのWRCベース車両でもある。

*2 プライベーターとしてのマシン供給は継続したものの、それも翌年に活動終了している。