三菱 ランサーエボリューション VI ラリーカー '99 | ||
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メーカー | 三菱 | |
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英名 | Mitsubishi Lancer Evolution VI Rallycar '99 | |
年式 | 1999 | |
エンジン | 4G63 | |
タイプ | ラリーカー WRC | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | 479 | |
総排気量 | 1,997cc | |
最高出力 | 302PS/6,000rpm | |
最大トルク | 52.0kgfm/3,500rpm | |
パワーウエイトレシオ | 4.07kg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,350mm | |
全幅 | 1,770mm | |
全高 | 1,415mm | |
車両重量 | 1,230kg | |
重量バランス | 54対46 | |
トランスミッション | 6速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | Gr.A規定ながらもWRカー規定のライバルを蹴散らした、 実力も運も兼ね備えた悲劇の1台 |
概要

三菱がランエボVIをベースにした開発したランサーエボリューション VI ラリーカーは、1999年シーズンのWRC世界ラリー選手権に参戦するために投入されたラリーモデル。
Gr.A規格のままWRカーを圧倒し、翌年の1999年にエボリューションVIへと進化した。
参戦初年度でフォードのコリン・マクレー、カルロス・サインツという2大エースを相手に激戦の末に総合優勝を勝ち取り、2001年の前半戦まで戦ったが、結局はWRカーのインフレに置いていかれてしまった。
解説
Gr.A規格のままWRカーを圧倒して、WRC98年度のチャンピオンカーとなったランサーエボリューション Vは、翌1999年にエボリューションVIへと進化した。
三菱は、ランエボVIの市販車モデルとGr.A仕様のラリーカーを同時にデビューさせてきた。基本仕様はエボリューションVを踏襲しており、最大の違いは空力パッケージにあった。WRC側からの要求に基づいて、エボリューションⅥには市販モデルの時点から2段式リヤウイングを採用したのである。しかし国際自動車連盟(FIA)は、このリヤウイング形状は車両規定に抵触するとして、下段の開口部を塞ぐよう三菱自動車に対して指示。世界ラリー選手権(WRC)は1997年にワールドラリーカー規定を導入してからも純粋なGr.Aで挑み続けてタイトルを奪い続けてきた三菱自動車への風当たりが強まってきていることの表れだった。
体制面では、新たにフレディー・ロイクス(ベルギー)をNo.2のレギュラードライバーとして起用。チームは新たにフィリップモリス社のスポンサードを受けることとなり、ランサーエボリューションⅥはモータースポーツ界の王者の象徴ともされる赤白の鮮やかなマールボロカラーに塗られて開幕戦に登場した。
エボVIのWRCデビューは99年第5戦のカタルニア。開幕戦、第2戦と旧型のランエボ Vで連勝していたマキネンは、より戦闘力を増したランエボ VIでデビュー戦ながら3位に入賞した。盟友ロイクスも4位に食い込む快挙であった。
しかしシーズン中盤を迎えると、3年目を迎えて熟成が進んできたWRカー勢がいよいよ本格的な攻勢を開始。同年はフォードがフォーカスWRCを開幕戦から投入し、第6戦ツール・ド・コルスからはプジョーも206WRCでテスト参戦を開始していた。ベースになる市販モデルがそもそもWRカー規定の最小全長である4mに満たないコンパクトなこの車が出場を認められたあたりにも、国際自動車連盟のWRカー優遇策が見て取れた。
だが、三菱はそんなWRカーに対しても全く遅れをとらず、第9戦のニュージーランドで初優勝をあげた。更に第12戦サンレモで5年以上をかけてテストを重ねてきたリヤ・アクティブデフを満を持して実戦に投入する。そのサンレモではマキネンが闘志あふれる走りをでプジョーの新鋭WRカーを最終レグの最終ステージで逆転し優勝。これでランエボVIとしては2勝目、シーズンを通してでは4勝目をあげたが、チャンピオン争いは結局シリーズ最終戦、グレートブリテンまで持ち込まれた。だが、なんとマキネンはラリー初日にクラッシュし、闘いから早々に脱落してしまったのである。
ところが勝負はそれで終わらなかった。マキネンと優勝争いをしていたフォードのコリン・マクレーがクラッシュしてリタイア。代わってフォードのカルロス・サインツにチャンスが転がり込んだが、なんとそのサインツまでフィニッシュ直前にエンジントラブルでリタイアしてしまったのだ。結局、最終戦スタート時点でランキング首位だったマキネンが、前年に引き続きシリーズチャンピオンを獲得。90年代最後のラリー界におけるフォードの2大エースと、三菱のエースによる激闘の末のチャンピオン争いの結末は後世に於いても語られる激闘として挙げても良いだろう。
しかしWRカーで闘うライバル勢の戦闘力は、もはやランエボを上回るレベルまで達していた。結局三菱はランエボ VIで2001年前半戦まで闘った後、後継車をWRカーとして開発、投入することになったのである。
登場シリーズ
グランツーリスモ4
日本の三菱ディーラー内、レジェンドカーにて購入可能。
価格はCr.75,000,000
なお、入手すると305PS/6,000rpm、51.99kgfm/3,500rpmというスペックに変化する。
価格はCr.75,000,000
なお、入手すると305PS/6,000rpm、51.99kgfm/3,500rpmというスペックに変化する。