| ポルシェ 963 '23 | ||
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| メーカー | ポルシェ | |
|---|---|---|
| 英名 | Porsche 963 '23 | |
| 年式 | 2023 | |
| エンジン | 9RD 4.6 L V8 モーターツインターボ | |
| タイプ | レーシングカー ルマンカー | |
| カテゴリー | Gr.1 | |
| PP(初期値) | XXXX | |
| 総排気量 | 4,593cc | |
| 最高出力 | 680ps/10,000rpm | |
| 最大トルク | XXXkgfm/XXXXrpm | |
| パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
| 駆動形式 | MR | |
| 吸気形式 | TB | |
| 全長 | 5,100mm | |
| 全幅 | 2,000mm | |
| 全高 | 1,060mm | |
| 車両重量 | 1,030kg | |
| 重量バランス | XX対XX | |
| トランスミッション | 7速 | |
| 登場 | 未実装 | |
| 備考 | 919ハイブリッドの後継車。 2023年にWECとIMSAに参戦。 カスタマー供給も決定。 かつての956・962のように出回る可能性も | |
概要
2023年にル・マン・デイトナ・h (LMDh)規定に基づき、FIA 世界耐久選手権(WEC)、IMSA スポーツカー選手権(IMSA)への参戦するために開発された963は、ポルシェのプロトタイプレーシングカー。
2022年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて世界初公開され、LMDh規定により使用できるシャシー(モノコック)の製造メーカーが限定されている中、ポルシェはマルチマティック社製シャシーを選択し、パワーユニットはポルシェ・918スパイダーに搭載されているエンジンから派生した、4.6リッターツインターボV8ユニットが採用されている。
解説
2023年のデイトナ24時間レースで実戦デビューしたが、LMDhマシン全体の開発の遅れも響いてトラブルが相次ぎ、なんと予選でクラッシュし、LMDhマシンでクラッシュ第一号となってしまった。
続く決勝でも、参戦した2台両方のクルマにメカニカルトラブルが発生。このうち、ニック・タンディ/マシュー・ジャミネ/デイン・キャメロン組の6号車はギアボックス故障が原因でリタイア、フェリペ・ナッセ、マット・キャンベル、マイケル・クリステンセンが乗り込んだ7号車は、ハイブリッドシステムのバッテリー交換とウォーターパイプの破損によるタイムロスを経て、総合14位/GTPクラス7位でフィニッシュする結果となり、表彰台を逃す事になった。
続く決勝でも、参戦した2台両方のクルマにメカニカルトラブルが発生。このうち、ニック・タンディ/マシュー・ジャミネ/デイン・キャメロン組の6号車はギアボックス故障が原因でリタイア、フェリペ・ナッセ、マット・キャンベル、マイケル・クリステンセンが乗り込んだ7号車は、ハイブリッドシステムのバッテリー交換とウォーターパイプの破損によるタイムロスを経て、総合14位/GTPクラス7位でフィニッシュする結果となり、表彰台を逃す事になった。
2023年のル・マン24時間レースに向けて大きく課題を残す結果だが、ポルシェLMDhファクトリー・モータースポーツ・ディレクターであるウルス・クラトレによると、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)はプログラムにとって困難なデビューレースを経て「多くの教訓を得た」としており、「レース前に3万キロも走ったのに、このクルマで初めて見る問題などがたくさんあった。分析すべきことは山ほどある」と述べ、もしポルシェが問題に直面しなければ、最終的にデイトナ24時間レースをワンツーフィニッシュで勝利したアキュラARX-06の2台と戦う可能性があったことは「興味深い」と語っているので、今後の改良次第ではトヨタ GR010 HYBRIDのライバルになるかもしれない。
WECのデビュー戦であるセブリング1000マイルでは残念ながら表彰台を逃したが、フェラーリやキャデラックと熱いバトルを繰り広げた。手応えは掴めたかもしれない。
WECのデビュー戦であるセブリング1000マイルでは残念ながら表彰台を逃したが、フェラーリやキャデラックと熱いバトルを繰り広げた。手応えは掴めたかもしれない。
そして2025年のル・マン24時間レースでは、6号車がペナルティにより最下位からのスタートだったにもかかわらず、トップを独占していたフェラーリ勢を相手に孤軍奮闘。大接戦を繰り広げ2位で完走するなど大活躍。
マニファクチャラーズランキングは1位のフェラーリに次ぐ2位につくなど好成績を記録していった。
マニファクチャラーズランキングは1位のフェラーリに次ぐ2位につくなど好成績を記録していった。
さて、実はこのクルマも既にプライベーターチームへのカスタマー供給も計画されている。供給の遅れで第3戦からのデビューだが、JOTAチームへの供給が決まっており、今後も供給先のチームも増える予定。これはグループC時代のマシンである956や962と同じスタイルであり、かつての956と962同様、今後ハイパーカーの中で最も出回る量産レーシングマシンとなりうるかもしれない。
JOTAのカスタマーカーとしてデリバリーされてきた時の姿がこれ。ハイパーカーを広める存在として今後も注目しておきたい車種であろう。
さらに2025年には、ポルシェ 963 LMDh をベースに、公道走行可能な「ワンオフ」として作られたポルシェ 963 RSP が発表された。開発のきっかけは、1970年代にオーストリアの富豪コンラッド・“カウント”・ロッシがポルシェ 917を公道仕様にして乗り回した伝説にあり、その精神を50年後に現代の技術で再現することを目指したものだった。



ネーミングの「RSP」は、長年ポルシェと深い関係を築いてきたロジャー・ペンスキーへのオマージュであり、プロジェクト自体もペンスキー・モータースポーツとの密接な協力のもと進められた。963 RSP は2025年のル・マン24時間レース開催に合わせて初公開され、その後グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードなどでも披露されることで、大きな話題を呼んだ。


しかし残念な事にポルシェは2025年11月のバーレーン戦を最後にWECから撤退することを表明。
理由としてはトランプ関税問題や注力していたEVの需要減による直近の業績悪化によるものと思われ、今後はIMSAやフォーミュラEに専念するとコメントしている。
カスタマーサポートについては継続するとのことなので、今後カスタマーチームから参戦する可能性もありゆるが、いずれにせよ優勝まであと一歩という位置に居ながら撤退してしまうというのは、実に残念な話である。
理由としてはトランプ関税問題や注力していたEVの需要減による直近の業績悪化によるものと思われ、今後はIMSAやフォーミュラEに専念するとコメントしている。
カスタマーサポートについては継続するとのことなので、今後カスタマーチームから参戦する可能性もありゆるが、いずれにせよ優勝まであと一歩という位置に居ながら撤退してしまうというのは、実に残念な話である。
登場シリーズ
未実装
コメント
- 先日のデイトナ24時間ではほろ苦い結果になってしまったなあ……。 -- (名無しさん) 2023-01-31 19:30:59
- こいつがGT7に入ったら、シルバーにしてドライブ部屋に持ち込みたい -- (ポルシェ大好きマン) 2025-10-03 20:39:20

