日産 マーチスーパーターボ '89 | ||
メーカー | 日産 | |
---|---|---|
英名 | Nissan March SuperTurbo '89 | |
年式 | 1989 | |
エンジン | MA09ERT | |
タイプ | ロードカー 3ドアハッチバック | |
カテゴリー | N200 | |
PP(初期値) | XXX | |
総排気量 | 930cc | |
最高出力 | 110PS/6,400rpm | |
最大トルク | 13.3kgm/4,800rpm | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | FF | |
吸気形式 | TC+SC | |
全長 | 3,735mm | |
全幅 | 1,590mm | |
全高 | 1,395mm | |
車両重量 | 770kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 5速 | |
最高速度 | XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らない場合は抜かしてよい) | |
登場 | グランツーリスモ2 | |
備考 | 通称「ガンダムターボ」 |
概要
1982年10月から2022年8月にかけて生産及び販売されていたマーチは、日産のハッチバック型のコンパクトモデル。
登場当時、日産のラインナップで空白となっていた1,000ccのBセグメントを埋めるリッターカーとして開発した。
当車は、1989年1月にマイナーチェンジされた際に初代のマーチをベースに開発したスーパーターボは、最上級のスポーツグレード。
そのエンジン仕様から過激なスポーツ仕様として有名であるが(後述)、マーチのヨーロッパ(欧州)地域向けである「マイクラ」には設定されていない。そのため、完全な日本国内専用モデルであるが、マーチの加給機エンジンモデルはこのスーパーターボ以降消滅し、全てのグレードがNAエンジンとなった。
登場当時、日産のラインナップで空白となっていた1,000ccのBセグメントを埋めるリッターカーとして開発した。
当車は、1989年1月にマイナーチェンジされた際に初代のマーチをベースに開発したスーパーターボは、最上級のスポーツグレード。
そのエンジン仕様から過激なスポーツ仕様として有名であるが(後述)、マーチのヨーロッパ(欧州)地域向けである「マイクラ」には設定されていない。そのため、完全な日本国内専用モデルであるが、マーチの加給機エンジンモデルはこのスーパーターボ以降消滅し、全てのグレードがNAエンジンとなった。
グランツーリスモシリーズでは2のみ収録。R32やS13の水増しするぐらいならこっち入れろよ!という声もあるとかないとか…。ちなみに欧州向けのグランツーリスモ2にも「マイクラ Super Turbo」の名称で収録されたが、当然ながら実在しない車種である(*1)。
誕生の経緯
源流となるのは遡ること1985年。2月に行われたマイナーチェンジでターボチャージャー付きエンジンのMA10ETを搭載した「マーチターボ」が追加され、走りを重視する若年層を中心にヒットした。その一方、全日本ラリー選手権などの出場ベース車両としては、987ccという排気量が「1600cc以下のクラスに出場したいが、(ターボ加給エンジンに対しての)係数が1.7掛けられると1678ccとみなされてしまい、1つ上の2Lクラスにしか出場できない」というネックを抱えていたのである。クラスが上がってしまった場合、当然ながら車格が異なるライバルに対して苦戦するのは明らかであり、日産側も何かしらの対策を取る必要があった。
そこでラリーベースマシンとして新たに追加されたのが、1988年8月発売の「マーチR」。搭載されたのは新開発のMA09ERTエンジンで、MA10型の排気量を930㏄に縮小(MA10比でボアサイズが2mm小さい)し、係数を含めても1581cc扱いになるよう対応した。そして、この排気量を縮小した分のパワーダウンを補うために搭載したのがスーパーチャージャー(SC)である。だが「ターボの代わりにSCを搭載した」訳ではなく、ターボとSCの両方を装着したツインチャージドエンジンとなったのだ。
当然国産車では初の採用事例であり、国外に目を向けてもフォルクスワーゲンが採用した「TSI」や、2010年代のボルボが中~上級モデルへ搭載したぐらいしか存在しない。低回転はSCが、高回転ではターボがそれぞれ加給するシステムにより、最高出力はリッターあたり100馬力オーバーの110ps、最大トルクは13.3kg/mを発生する。ミッションは専用のクロス化された5MT、ビスカス式LSDまで装着されたスパルタン仕様だった。


異様なまでのじゃじゃ馬ぶり
マーチスーパーターボにも、マーチRと同スペックの当然MA09ERTエンジンをそのまま搭載。118ps/Lという格上のテンロククラスですら真っ青になるレベルのパワーを記録したが、そのパワーを扱うには並大抵の腕では不可能だった。このジャジャ馬っぷりが走り屋たちには受け、当時『韋駄天』の愛称で親しまれていたスターレット(EP71型)と共に、格上すらも蹴散らすリトルモンスターとして峠やサーキット、ジムカーナ等で暴れまくった。ただし、機構が独特なことゆえの整備の難しさや、のちに顕在化した日産の経営難からか、マーチの過給器モデルはこの初代を最後に最終型まで登場する事は無かった。
ちなみに当時のスーパーターボについての逸話として、「ブレーキが全く効かず、ミニサーキットの1ラップでブレーキが抜けた」「トルクステアが激しく、下手な乗り手は即事故を起こす」なんて話が聞かれたほど。市販仕様ながら過激なスーパーターボは、かなりの玄人向けのマシンであった事が想像される。
重ステかつトルクステアが激しいクルマで乗り手を選ぶ面もあるものの、ステージ次第では発売年次が圧倒的に後のインテR(DC2)も喰うことができるなど、まさにリトルモンスターと呼ぶに相応しいモデルと言えるだろう。
公式解説
1970年代に軽自動車と小型車の間を埋まる存在として誕生したリッターカーというクラスは、1980年代に入りモアパワー要求の声に従い各メーカーとも排気量アップを行ったため、リッターカーという名称はその排気量を指ししめすものではなく小型最小クラスに総称となってしまった。
そんな中、かたくなまでに当初の排気量を保ち続けたのマーチである。初めから4気筒エンジンを積んだ初代マーチは最後までリッターカーという名称に史実だったため、スポーツモデルのフィールドでも他者のライバル車たちの陰に隠れ気味だった。そんな状況を打開するために1989年2月に登場したのがマーチスーパーターボというモデルである。
スーパーターボはその名の通り、スーパーチャージャーとターボチャージャーの2つの過給器を持つ国内初のダブルチャージエンジンを搭載しているのが特徴。実はこのエンジンは、スーパーターボ登場の半年前にラリーベース車として少数が発売されたマーチRに搭載されたものだった。過給エンジンの排気量係数である1.7を掛けても排気量1.6リッター未満の国内Bクラスの車両規定に入るよう、ベースとなった1リッターエンジンをさらにスケールダウンし930ccとしているのがポイントである。
このチューンドエンジンが叩きだすパワースペックは最高出力110ps/6400rpm、最大トルク13.3kgm/4800rpmを発生。フロントマスクに派手な専用グリルとラリーを意識した大型の埋め込みフォグランプを装着し、ノーマルとの違いを外観からも演出している。
登場シリーズ
グランツーリスモ2
日産の中古車ディーラーで購入可能。
ガンダムターボ
マーチスーパーターボのあだ名や通称でよく呼ばれるガンダムターボとは、雑誌で「ワークスカラーがトリコロールカラー(ベースとなったマーチRのこと)で、全体的に角張っており、内装に至ってはアニメの合体メカみたいなデザイン。そして、若者が好みそうな車」として「ガンダムみたいな(マーチの)ターボ→ガンダムターボ」という流れで生まれた。少し世代の古い人ならなんとなく理解が得られるお話。
コメント
- 果たしてこれをマーチと呼べるのか... -- (名無しさん) 2023-03-06 08:09:38
- マッチのマーチ♪ -- (名無しさん) 2023-03-06 17:29:03
- こいつを入れてくれ -- (名無しさん) 2024-01-08 17:11:23
- あいにくガンダムはトヨタと組んでしまった -- (名無しさん) 2024-01-11 11:26:05
- 以前からバンダイSC430にガンダムカラーとか入れてたしな… -- (名無しさん) 2024-02-14 15:34:49
- GT7初のターボとスーパーチャージャー同時載せ車両、マーチスーパーターボじゃなくてまさかジェネシスVGTだとは思わなかった -- (名無しさん) 2024-02-14 18:16:54
- ジェネシスVGTがスーパーターボだったからこのマーチもワンチャン… -- (名無しさん) 2024-07-28 17:17:25
- 実車やばいらしいですよ。全開走行の2速でもホイールスピンが激しいとか、パワステ無しでかなりハンドルが重いらしく、骨折する可能性があるとか...乗り手を選びますね.. -- (名無しさん) 2025-01-13 22:16:41
- ターボとスーチャーを取り付けろ、そしてすぐに試すんだ。マーチの性能が数倍にも跳ね上がるぞ -- (名無しさん) 2025-01-16 17:33:02