| アストンマーティン V8 バンテージ '99 | ||
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| メーカー | アストンマーティン | |
|---|---|---|
| 英名 | Aston Martin V8 Vantage '99 | |
| エンジン | エンジン形式(知らない場合は抜かしてよい) | |
| タイプ | ロードカー スポーツカー | |
| カテゴリー | Gr.X | |
| PP(初期値) | 506 | |
| 総排気量 | 5,340cc | |
| 最高出力 | 558PS/6,500rpm | |
| 最大トルク | 76kgfm/4,000rpm | |
| パワーウエイトレシオ | XXXkg/PS | |
| 駆動形式 | FR | |
| 吸気形式 | SC | |
| 全長 | 4,745mm | |
| 全幅 | 1,944mm | |
| 全高 | 1,330mm | |
| 車両重量 | 1,970kg | |
| 重量バランス | 63対37 | |
| トランスミッション | 6速 | |
| 登場 | グランツーリスモ3:A-Spec グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
| 備考 | あれば記入 | |
概要
1977年から生産及び販売されているバンテージは、アストンマーティンが開発した2ドアスポーツカー。当車は当時のアストンマーティンのメインモデルとなっており、ヴィラージュのボディをベースにV型8気筒スーパーチャージャーエンジンが搭載されている。
デカい図体ながら コルベットZR-1(C4) の6速MTが採用されており、ハイパワーなエンジンとのコンビネーションは抜群となっている。さらに285/45ZR18という太いタイヤを履き、0-60mph加速は4.6秒、最高速度は300km/hと、デカさを感じさせないパフォーマンスを発揮する。
デカい図体ながら コルベットZR-1(C4) の6速MTが採用されており、ハイパワーなエンジンとのコンビネーションは抜群となっている。さらに285/45ZR18という太いタイヤを履き、0-60mph加速は4.6秒、最高速度は300km/hと、デカさを感じさせないパフォーマンスを発揮する。
この代まではアストンマーティンの高性能モデルとして登場していたバンテージだったが、2005年より登場した
3代目
からは「ベイビー・アストン」と呼ばれるローエンドモデルとなった。(しかし高価で高性能なのは変わらない)
解説
1989年に登場したヴィラージュは、フォード傘下になってから初の新世代アストンとして華々しくデビューしたが、見た目は上品で現代的だったものの、実際には大柄で重く、スポーティさや華に欠けると評された。そこでアストンマーティンは、同じ基本骨格を使いながらも、実質的にはまったく別物の高性能モデルを再構築し、1993年にV8ヴァンテージを発表する。ヴィラージュの屋根とドアだけを流用し、それ以外はほぼすべて新造。従来の英国GTの気品に“力の暴力性”を重ね合わせた異様な存在だった。ニューポート・パグネルの工房では、一台あたり約1200時間をかけて職人が手作業で組み立て、当時としては世界最強クラスのツインスーパーチャージャー付きV8エンジンを搭載していた。
エンジンはタドゥシュ・マレクが設計した5.3リッターV8をベースに、アメリカのキャラウェイ社が設計を手がけた32バルブヘッドを備え、イートン製の機械式スーパーチャージャーを二基装着。結果として、最高出力550馬力、最大トルク76kgmという驚異的な性能を叩き出した。重量はおよそ2,000kgに達したが、0–100km/h加速は約4.6秒、最高速度は約300km/hに到達した。トランスミッションはZF製6速マニュアルを採用し、足回りは前がダブルウィッシュボーン、後ろはデ・ディオンアクスル+ワッツリンクという伝統的な構成を維持。ブレーキはAPレーシング製、ホイールはダイマグ社の中空マグネシウム製を装着し、クラシックな機構と最新の競技用パーツが融合した、英国車らしい力技の塊だった。
1998年になると、ワークスの特別部門「ドライビング・ダイナミクス」がV600パッケージを開発。冷却系やECU、排気系を改良し、出力を600馬力、トルクを83kgmにまで引き上げ、最高速度はついに320km/hに到達した。可変ダンパーや溝入りディスクブレーキ、軽量マグネシウムホイールを装備し、巨大な車体を高速域でも安定させるための入念なチューニングが施された。これが事実上の最終進化形であり、翌年の記念モデル「ヴァンテージ・ル・マン」のベースにもなる。
1999年、アストンマーティンは1959年のル・マン制覇40周年を記念し、V8ヴァンテージ・ル・マンを発表。限定40台のみ生産され、そのほとんどがV600仕様を搭載した。グリルを塞いだノーズ、DBR1を思わせるサイドベント、ボンネットのエアアウトレット、大型リアスポイラーなど、往年のレーシングスピリットを現代に蘇らせる造形を持ち、インテリアはチタンパネルとコノリーレザー、ウィルトンカーペットなど極上素材で仕立てられていた。実測でも320km/hを超えたという記録が残っており、ニューポート・パグネルの熟練工たちが手掛けた最後の“血の通った”アストンとして、伝説的存在になった。
走りの印象は、数字が示す暴力的な速さとは裏腹に、驚くほど滑らかで安定していた。ステアリングは軽めながら自然な応答性を持ち、重量級の車体を意外なほど軽やかに操れる。だがこの車の本質は軽快さではなく、圧倒的なトルクで路面を支配する“紳士的暴力”にあった。静かに、しかし圧倒的な力で走る――それがV8ヴァンテージの真価だった。
主要サプライヤーにはAPレーシング(ブレーキ)、ダイマグ(ホイール)、イートン(スーパーチャージャー)、キャラウェイ(ヘッド設計)といった名門が名を連ね、伝統的なクラフトと現代的な工業技術が絶妙に融合していた。価格は標準仕様のV550が約17万7,000ポンド、V600化でさらに約4万ポンド上乗せという超高額モデルで、総生産台数は239台前後。そのうちル・マン仕様が40台とされる。
軽量高回転エンジンが主流だった1990年代後半において、V8ヴァンテージは最後まで“手作りの暴力的グランドツアラー”という古典的理想を貫いた。フォード傘下で近代化を進めつつも、職人の手仕事による旧来のアストン哲学を守り抜いたその姿は、ブランドの精神そのものだった。2000年に生産が終了し、2001年からはV12ヴァンキッシュが後を継ぐが、2018年には「V12ヴァンテージ V600」が14台限定で復活し、このモデルの象徴性が現代に引き継がれた。1999年のV8ヴァンテージは、クラフトマンシップと暴力的エレガンスが共存した最後のアストンマーティンであり、ブランド史の中でも最も濃密に“英国的矜持”が結晶した一台だった。
登場シリーズ
グランツーリスモ3: A-Spec
Cr.45,500,000で購入。
グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
中古車ディーラーで購入。
グランツーリスモ6
Cr.44,800,000で購入

