ポルシェ Carrera GT '04 | ||
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メーカー | ポルシェ | |
---|---|---|
英名 | Porsche Carrera GT '04 | |
エンジン | M80/01-CarreraGT | |
タイプ | ロードカー ミッドシップ | |
カテゴリー | N600 | |
PP(初期値) | 621.72 | |
総排気量 | 5,733cc | |
最高出力 | 612PS/8,000rpm | |
最大トルク | 60.1kgfm/6,000rpm | |
パワーウエイトレシオ | 2.25kg/PS | |
吸気形式 | NA | |
駆動形式 | MR | |
全長 | 4,613mm | |
全幅 | 1,921mm | |
全高 | 1,166mm | |
車両重量 | 1,380kg | |
重量バランス | 42対58 | |
トランスミッション | 6速 | |
最高速度 | 345Km/h (フルノーマル時) ※最高速はトランスミッションで確認したもの | |
登場 | グランツーリスモ7 | |
備考 | 俳優ポール・ウォーカーが最後に乗っていたポルシェ 元はFIA GT1規定のレーシングカーとして制作されていたのでGT−ONEと戦っていた可能性も? | |
FIA GT1系の収録車種一覧 |
概要
ちょっと今見ると古さを感じてしまう、約15〜20年くらい前のポルシェのスーパーカーで今の918の前身にあたる車両。元々はFIA GT1規定のマシンとして登場する次世代のGTレーシングカーとして開発されていた車両が原型で、歴史が違っていたらポルシェ911 GT1の後継車としてトヨタ GT-ONE(TS020)とかと一緒にサーキットを走っていた可能性もあっただろうが、FIA GT1クラスが過激化してしまったせいで消滅してしまいその計画も白紙に。でも公道走行可能なスーパーカーとして日の目を見る事が出来たのは救いだろうか。
かのイチロー氏がシアトル・マリナーズ時代に所有していたほか、「ワイルド・スピード」で有名な俳優のポール・ウォーカー氏の命を奪った悪名高いクルマとしてあまりに有名。ちなみに、ポール・ウォーカー氏の家族は安全性に問題があったとしてポルシェを訴えている。事実、日本の自動車評価家である
中谷明彦氏
いわく、カレラGTは運転が難しくコントロールの自由度が低い車であると評価しているし、同じく自動車評価家である“ガンさん”こと
黒澤元治氏
もスペックに期待してカレラGTを予約購入したがすぐに売却したという。ちなみに、
ポルシェにはかつて同じく有名な俳優が死亡した事故に乗っていて、元がレーシングカーとして開発・設計されていた車が存在しており、これも奇妙な偶然なのだろうか……。
なお、ウォーカー氏の遺族による裁判は和解で終結しており、和解内容は非公開だが、裁判の結果としてポルシェ側の過失が認められたわけではない。また、事故当時にカレラGTを運転していたロジャー・ロダス氏の遺族も、車両に欠陥があったとしてポルシェを提訴したが、こちらの訴えは、事故原因は運転者の過失であり車両の欠陥ではないとして棄却されている。事故当時、ロダス氏が運転席、ウォーカー氏が助手席に乗車しており、制限速度約72km/hの道路をおよそ130〜160km/hで走行していたことが判明している。
こうして、「危険な車」という印象を持たれているカレラGTだが、その実像は欠陥車などでは決してない。ポルシェがレーシングプロジェクトの心臓部をそのまま載せ、カーボンモノコックと自然吸気V10エンジンを組み合わせて生み出したこのマシンは、
2000年代初頭においては「最後のアナログ・スーパーカー」と呼ばれる存在だった。
2000年代初頭においては「最後のアナログ・スーパーカー」と呼ばれる存在だった。
ジェレミー・クラークソンは、当時『Top Gear』でこのカレラGTをテストした際、「ドライバーを助ける電子制御など何もない。それがこのクルマの素晴らしさだ」と評している。現代のスーパーカーのように高度なESCが助けてくれるわけではなく、すべてを自分の腕でコントロールする、それこそがカレラGTの醍醐味であり、同時に最大のリスクでもあった。
『Car and Driver』や『Road & Track』といった自動車誌も、「当時のエンツォ・フェラーリやパガーニ・ゾンダと同様、扱いには高い技術が求められるが、それは欠陥ではなく設計思想の証だ」と評している。むしろ当時の多くのジャーナリストは、「公道に持ち込めるレーシングカー」というキャッチコピーをほとんど文字通りに体現した稀有なモデルとして敬意を払っている。
もちろん、痛ましい事故がカレラGTに「危険」という影を落としたことは間違いない。だが、その影には「ドライバーに全てを委ねる自由と責任」という、スーパーカーの本質が息づいている。だからこそ今もなお、カレラGTは単なるクラシックではなく、現代の電子制御で守られたスーパーカーでは味わえない“人と機械が繋がる緊張感”の象徴として、熱狂的に語り継がれているのである。
発売から20年後となる2024年になって、カレラGT専用のミシュラン製タイヤ「パイロットスポーツカップ2」が開発されるアップデートを受けた。
このタイヤによって「より早く」「より安全に」走れるようになり、ニュル北コースを過去のタイムレコードを20秒以上も更新する”7,12,69秒”を記録するなど、カレラGTが今尚高いパフォーマンスを持つ事、そして車にとって如何にタイヤが重要なものかという事を証明してみせた。
このタイヤによって「より早く」「より安全に」走れるようになり、ニュル北コースを過去のタイムレコードを20秒以上も更新する”7,12,69秒”を記録するなど、カレラGTが今尚高いパフォーマンスを持つ事、そして車にとって如何にタイヤが重要なものかという事を証明してみせた。
解説
ポルシェが1999年のパリ・サロンで発表した、スタディモデルの「カレラGT」は、革新的なメカニズムを採用して誕生したモデルだった。
ポルシェにとって、プロダクション化の道が閉ざされているスタディモデルは存在しないと考えられていたため、いつかカレラGTという究極のスーパースポーツがポルシェから市場に送り出されることを、ファンはこの時から確信していたのだった。カレラGTの生産型は、それから4年を経過した2003年のジュネーブ・ショーで見事に誕生することになる。
生産は旧東ドイツ領に新設されたライプツィヒ工場でおこなわれたが、心臓部たるエンジンだけは伝統の本社工場、ツッフェンハウゼン工場で製造された。これは、ポルシェの伝統を熟知する熱狂的なカスタマーのための配慮と考えてもよいだろう。
ちなみにライプツィヒ工場での生産キャパシティは、1日に2台から3台。ポルシェは当初、トータルで1000台前後の生産規模を想定していたが、実際には1270台のカレラGTが、この工場をラインオフしたという記録が残っている。このうちの644台がアメリカに輸出されたというのが、RMサザビーズによる調査結果だ。
登場シリーズ
グランツーリスモ7
Cr.230,000,000クレジットで購入。要招待状。
ワールドGTシリーズのプレゼントカーとして入手可能ではあるが、ランダム抽選なのであまり期待はできず、直接購入するにも(いつ届くかわからない)招待状が必要かつ2億3000万クレジットを貯めておく必要がある。上も書いた通り、史実では色々いわく付きなので実に悩ましいのだが……。
余談だが、発売前に公開されたブレーキメーカー「ブレンボ」とのパートナーシップを発表したトレイラーでは黒い本車が911 GT3 RSと共にサルディーニャのダートコースを走行するシーンがほんの僅かであるが映っていた。
ちなみに発売後のゲーム内ではダートタイヤが履けないため、トレイラーのようにダートを走るなんてことはできない。
ワールドGTシリーズのプレゼントカーとして入手可能ではあるが、ランダム抽選なのであまり期待はできず、直接購入するにも(いつ届くかわからない)招待状が必要かつ2億3000万クレジットを貯めておく必要がある。上も書いた通り、史実では色々いわく付きなので実に悩ましいのだが……。
余談だが、発売前に公開されたブレーキメーカー「ブレンボ」とのパートナーシップを発表したトレイラーでは黒い本車が911 GT3 RSと共にサルディーニャのダートコースを走行するシーンがほんの僅かであるが映っていた。
ちなみに発売後のゲーム内ではダートタイヤが履けないため、トレイラーのようにダートを走るなんてことはできない。
ギャラリー

コメント
- Porsche Carrera GT '04を入手したので記入しました。 -- (通りすがりのGT) 2022-03-21 15:01:53
- ワールドGTシリーズのプレゼントカーで手に入れました。 -- (ポルシェ918スパイダーの信者) 2023-02-18 17:00:23
- gtsportもないねー -- (名無しさん) 2024-02-09 16:50:24
- ブランドセントラルで売るなら正規価格の6000万円を反映してほしかった -- (名無しさん) 2024-06-12 12:19:14
- 多少ピーキーかなと思ったけど、ソフト履かせるだけで挙動はかなり安定する。美爆音含め運転してて気持ちいい車よ。 -- (名無しさん) 2025-07-14 03:07:39