ホンダ N360 '67 | ||
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メーカー | ホンダ | |
---|---|---|
英名 | Honda N360 '67 | |
年式 | 1967 | |
エンジン | N360E | |
タイプ | ロードカー 軽自動車 | |
カテゴリー | N100 | |
PP(初期値) | 280 | |
総排気量 | 354cc | |
最高出力 | 31ps/8,500rpm | |
最大トルク | 3.0kgfmkgfm/5,500rpm | |
パワーウエイトレシオ | 15.32kg/PS | |
駆動形式 | FF | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 2,995mm | |
全幅 | 1,295mm | |
全高 | 1,345mm | |
車両重量 | 475kg | |
重量バランス | 58対42 | |
トランスミッション | 4速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | 高出力エンジンのホンダの伝説的な通称「Nコロ」 パワーウォーズの火付け役であり後のホンダの車にも影響を与えた |
概要
1967年から1971年まで生産及び販売していたN360は、初めて開発されたホンダの軽規格の乗用車。
当車は、1966年の第13回東京モーターショーで発表されており、翌年の1967年3月に販売を開始した。
当時の軽自動車で多かったRR(リアエンジン・リアドライブ)やFR(フロントエンジン・リアドライブ)といった駆動方式を採用せず、室内を広く取ることができるようにFF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用した。思想や、室内外の設計は1959年に発売されたイギリス製小型車「ミニ」の影響が色濃く出ていることが窺える。また、「ドリームCB450」というバイクのエンジンをベースに四輪車用に改良し、ライバル車達が20馬力前後であったのに対し、高出力・高回転の最高出力31ps/8,500rpmというスペックを叩き出し、軽自動車のパワーウォーズの火付け役となった。その画期的なスタイルはたちまち評価され、1967年5月に5500台余りを販売してトップに躍り出ると、1969年にはで月販2万台を超えた。ハイパワーなライバルが登場すると、ツインキャブを備え、36psにパワーアップしたTシリーズで対抗した。愛くるしい見た目に反してパワフルなエンジンによる走りは多くの若者にヒット。特に愛くるしいフォルムだけでもクルマに合わせて服をコーディネートしてドライブする新たなファッションスタイルも生み出したが、そのハイパワーさと癖のある操縦性から、事故が多発し、消費者団体である日本自動車ユーザーユニオンから告発されてしまった。
この当時、高性能かつFFの軽自動車は作り手、乗り手にとっても初めてのものであり、タックインと呼ばれる急激に内側に切り込む現象は現在の自動車よりも出易かったが、その特徴を活かして速く走る事ができると当時の自動車雑誌でも評されており、決してN360のみの弱点ではなかった。
ところが、大手マスコミまで巻き込んだ欠陥車報道に煽られてしまった。この欠陥車と呼ばれた事への対応がホンダのF1 第一期 を終えてしまう一因にもなってしまっている。
保安基準の改訂に合わせ、1969年には外装こそ大きな変化は無かったが、内装をより上質にしたNⅡ360となり、1970年には内外装をより豪華に、そして当初の操縦性とパワーを控えめにしたNⅢ360が誕生したが、販売台数は減少。1971年には44ヶ月続いたトップセラーの座から陥落してしまった。
ちなみに海外の方では日本の当時の軽自動車規格の360ccではパワー不足という事もあってか、エンジンの排気量を400ccに上げたN400、600ccに上げたN600がリリースされており、600ccの方は日本でも普通車という扱いでN600Eという名前で販売された。
告発されてしまったりなどちょっと騒動も巻き込んでしまったが、後のホンダの軽自動車やコンパクトカーにもN360の思想を感じさせるものも多く、現在販売されている「N−BOX」、「N−ONE」もこのN360の後継車であり、そして電気自動車として販売された「ホンダ e」もN360を彷彿とさせるデザインとなっているため、この「Nコロ」の存在はホンダの歴史には欠かせない偉大な存在となっている。
当車は、1966年の第13回東京モーターショーで発表されており、翌年の1967年3月に販売を開始した。
当時の軽自動車で多かったRR(リアエンジン・リアドライブ)やFR(フロントエンジン・リアドライブ)といった駆動方式を採用せず、室内を広く取ることができるようにFF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用した。思想や、室内外の設計は1959年に発売されたイギリス製小型車「ミニ」の影響が色濃く出ていることが窺える。また、「ドリームCB450」というバイクのエンジンをベースに四輪車用に改良し、ライバル車達が20馬力前後であったのに対し、高出力・高回転の最高出力31ps/8,500rpmというスペックを叩き出し、軽自動車のパワーウォーズの火付け役となった。その画期的なスタイルはたちまち評価され、1967年5月に5500台余りを販売してトップに躍り出ると、1969年にはで月販2万台を超えた。ハイパワーなライバルが登場すると、ツインキャブを備え、36psにパワーアップしたTシリーズで対抗した。愛くるしい見た目に反してパワフルなエンジンによる走りは多くの若者にヒット。特に愛くるしいフォルムだけでもクルマに合わせて服をコーディネートしてドライブする新たなファッションスタイルも生み出したが、そのハイパワーさと癖のある操縦性から、事故が多発し、消費者団体である日本自動車ユーザーユニオンから告発されてしまった。
この当時、高性能かつFFの軽自動車は作り手、乗り手にとっても初めてのものであり、タックインと呼ばれる急激に内側に切り込む現象は現在の自動車よりも出易かったが、その特徴を活かして速く走る事ができると当時の自動車雑誌でも評されており、決してN360のみの弱点ではなかった。
ところが、大手マスコミまで巻き込んだ欠陥車報道に煽られてしまった。この欠陥車と呼ばれた事への対応がホンダのF1 第一期 を終えてしまう一因にもなってしまっている。
保安基準の改訂に合わせ、1969年には外装こそ大きな変化は無かったが、内装をより上質にしたNⅡ360となり、1970年には内外装をより豪華に、そして当初の操縦性とパワーを控えめにしたNⅢ360が誕生したが、販売台数は減少。1971年には44ヶ月続いたトップセラーの座から陥落してしまった。
ちなみに海外の方では日本の当時の軽自動車規格の360ccではパワー不足という事もあってか、エンジンの排気量を400ccに上げたN400、600ccに上げたN600がリリースされており、600ccの方は日本でも普通車という扱いでN600Eという名前で販売された。
告発されてしまったりなどちょっと騒動も巻き込んでしまったが、後のホンダの軽自動車やコンパクトカーにもN360の思想を感じさせるものも多く、現在販売されている「N−BOX」、「N−ONE」もこのN360の後継車であり、そして電気自動車として販売された「ホンダ e」もN360を彷彿とさせるデザインとなっているため、この「Nコロ」の存在はホンダの歴史には欠かせない偉大な存在となっている。
ホンダ公式解説
今から50年前、Hondaからはじめての軽乗用車が生まれました。
名前はN360。Nシリーズの原点です。
N360はその愛らしい見た目と当時の軽の常識を覆す広さとパワーで
一躍ベストセラーカーに。その人気は瞬く間に若者にも広がり、
クルマにあわせて服をコーディネートしてドライブを楽しむ、
そんな新しいライフスタイルの先駆けとなりました。
名前はN360。Nシリーズの原点です。
N360はその愛らしい見た目と当時の軽の常識を覆す広さとパワーで
一躍ベストセラーカーに。その人気は瞬く間に若者にも広がり、
クルマにあわせて服をコーディネートしてドライブを楽しむ、
そんな新しいライフスタイルの先駆けとなりました。
GT公式解説(GTPSPより)
1967年3月に発売されたホンダ初の軽自動車がN360だ。それ以前のホンダの4輪車は、3万台弱を生産したスポーツカーのSシリーズしかないから、事実上N360はホンダ初の乗用車といってもいい。N360のNは「ノルマーレ」のNといわれている。イタリアンバイクのネーミングと同じだ。
N360はとにかく画期的であった。まずエンジン。当時の軽といえば空冷2ストロークが当たり前だったが、N360は空冷4ストロークを採用。直列2気筒SOHCという複雑なメカニズムを持ち、しかも当初から31psを発揮。最終的には36psにまで引き上げられ、 破格のハイスペックを誇った。
当時の軽はリアエンジンのRRが常識だったが、N360はイギリスのミニを手本に、軽自動車初となるFFレイアウトを採用した。FFはエンジン、ミッションのスペースが小さくて済み、居住スペースが広く取れる。エンジンの冷却効率があがり、直進性にも優れた。
N360は市場に一大センセーションを巻き起した。なにしろ発売から2年足らずで40万台も販売。名車、スバル360から販売トップの座をあっさり奪う。この成功は、それまでいち2輪車メーカーに過ぎなかったホンダを、一躍4輪車メーカーとして根付かせるのに役立った。
動力性能でもN360は素晴らしく、最高速は初期型の4速MT車で115 km/hに達した。サスペンションはフロントがストラット、リアが板バネのリジッドで、ブレーキは前後ドラム式だった。70年1月にはマイナーチェンジを受けて、名称はNIII360に。同年3月にはAT車が加わり、秋には街乗り仕様のNIIIタウンが追加された。
登場シリーズ
グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
コメント
- 360ccの車でGT7のlight weight K cup やってみたい -- (名無しさん) 2025-06-07 08:08:56