日産 スカイライン スーパーシルエット '84
Image Credit :
PlayStation.Blog
メーカー
日産
英名
Nissan Skyline Silhouette Formula (R30)
年式
1984
エンジン
LZ20B
タイプ
レーシングカー
カテゴリー
Gr.3
PP(初期値)
728.15
総排気量
2,083cc
最高出力
569ps/7,500rpm
最大トルク
55.0kgfm/6,500rpm
パワーウエイトレシオ
1.76kg/PS
駆動形式
FR
吸気形式
TB
全長
5,056mm
全幅
1,980mm
全高
1,239mm
車両重量
1,005kg
重量バランス
XX対XX
トランスミッション
5速
最高速度
298Km/h (フルノーマル)
登場
グランツーリスモ2 グランツーリスモ7
備考
昭和のクルマ好き感激、80年代初頭の日産のシルエット軍団のリーダー角 族車やグラチャンのルーツであり、レーシングラグーン の藤沢先輩のモデル車? トミカX日産=スカイライン神話第二章、ニスモ 設立のきっかけにもなる
概要
1980年代前半にかけて人気だった
シルエットフォーミュラ
によるレースで活躍していたマシン。
R30スカイライン
をベースに車体の一部をパイプフレームとするノバ・エンジニアリング製のシャシーに、大型のフロントスポイラー、およびリアウイングを備えるレーシングカーデザイナーである由良拓也氏率いる
ムーンクラフト 製のカウルをまとい、「RS」のイメージカラーである赤/黒の2トーンカラーが特徴。
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ドライバーはかつてハコスカGT−Rの時でもエースドライバーだった長谷見昌弘氏が操った。メインスポンサーにはトミーのミニカー
トミカ のロゴが入り同時にミニカーとしても人気になるなど、日産の広告塔的な役割も持っていた。
この他にも、日産はシルビアや910型ブルーバードもシルエットフォーミュラのマシンとして同時参戦。この3台は「日産シルエット軍団」、「日産ターボ軍団」としてスター的な人気を誇った。
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グランツーリスモ ではGT2にのみ収録されていたが、GT2以降は収録されず「Forza」や「Project Cars」シリーズの方で登場していた。しかし、GT7の7月末のアプデの追加車種で予告され追加される事となり、遂にGT7で久々に復活した。「40年前の古いクルマなので、Gr.系にはならないのでは?」と思う大方の予想を裏切りクラスはGr.3。これにより本車が年式の最も古いGr.3車両になった。まあ、既にGr.1のカテゴリーで35〜40年くらい前の80年代〜90年代初頭のグループCカーと最新のLMP1、ハイパーカーが同じグループで競争出来ているのでこれはゲームならでは、という事で。
ちなみに、
レーシングラグーン の藤沢先輩の乗っているR30スカイラインの仕様はこのスーパーシルエットのものによく似ている。
公式解説
日本のモータースポーツを席巻した”ハコスカGT-R”がレース活動に終止符を打ったのは1972年のこと。しかしスカイライン神話は止まず、ファンはそのサーキット復帰を切々と訴え続けました。
思いがかなったのは1982年のこと。日産は”ケンメリGT-R”以来となる4バルブDOHCエンジンを積む6代目スカイライン「2000RS」をベースにシルエットフォーミュラを作り、サーキットへ送り込みました。このクルマこそが「スカイライン Super Silhouette(スーパーシルエット)」です。
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スーパーシルエットとは、量産車の形状(シルエット)だけを残したレース専用車両を指します。日本では1979年、富士グランチャンピオンレース(通称”グラチャン”)のサポートレースとして始まった「富士スーパーシルエットシリーズ」で活躍しましたが、このレースはほどなく、メインイベントのグラチャンをしのぐ人気レースへと成長します。
「スカイライン Super Silhouette」は、そのレースの象徴となった1台です。路面を削るように張り出したチンスポイラー、過激なまでに拡幅された前後フェンダーと大型のリアウィングをまとったボディに、レース専用の2.1L 4気筒ターボのLZ20B型エンジンを搭載。左ドア下のマフラーからアフターファイヤを吐いてサーキットを走る様は、クルマ好きの心を揺さぶる圧倒的な存在感に満ちていました。
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解説
1970年代後半にヨーロッパで流行したグループ5規定のレーシングカーによるレース、いわゆる通称「シルエットフォーミュラ」の人気は日本にも波及、富士グランチャンシリーズ(通称グラチャン、GC)の中のサポートレースとして開催され、
トヨタ はトムスチームが本場欧州のシルエットフォーミュラレースで走っていたシュニッツアーチームが改造したセリカ、
マツダ はル・マン24時間レースにも投入したサバンナRX−7をベースにしたマツダ252iを投入していた。
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日産もこのレースには当初はバイオレットで参戦し、その後はブルーバード、ガゼールとシルビアがレーシングデザイナー由良拓也氏率いる
ムーンクラフト の手によってデザインされたエアロを纏い参戦した。ちなみにムーンクラフトはグランチャンでは独自のフォルムを纏ったGCマシン、「紫電」が有名となっていた。
そして、真打ち登場として投入されたのがこのR30型の日産スカイラインをベースとした「スカイライン Super Silhouette」である。フジテレビのF1の解説でもお馴染みのノバ・エンジニアリングの森脇基恭氏が設計したシャシーにLZ20Bターボを搭載。ムーンクラフトの由良拓也氏がデザインしたボディカウルを纏うのはブルーバードやシルビアと同様だが、三者はカウルワーク=ベースモデルとドライバーのキャラクターが個性となっていき、スカイラインにはかつてハコスカGT−Rの時でも活躍した長谷見昌弘氏が乗って活躍した。戦績についても84年までの3シーズンで19戦9勝と、5割に近い勝率。富士のデビュー戦となった82年8月の富士チャンピオンズレースでは長谷見昌弘選手も「最終コーナーを立ち上がってきた時にはスタンドのファンが一斉に立ち上がって大声援を送ってくれたのが運転していても分かった」ほどの人気ぶりだったのである。
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1980年代の日本で人気を博したレース "富士グランチャンピオンレース"をご存知でしょうか? もしご存知でしたら その前座レース "スーパーシルエット"もよく知っているかと思います スーパーシルエットは当時のGr.5規定で開催 外観こそ市販スポーツカーの原型を留めていましたが その中身は、競技専用に開発されたピュアレーシングカーです このクルマは最も人気を誇った日産のマシン "スカイライン スーパーシルエット" サイドマフラーから炎を上げながら走る姿が有名で 多くのファンの心に残っている名車です
登場シリーズ
グランツーリスモ2
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80s スポーツカーカップのタヒチ・ロードのプレゼントカーとして入手可能。ちなみに実在しない青カラーもある。これでグランツーリスモ・オールスターズなどの、ピュアレーシングカーが出場するレースでも戦えるので、入手すると攻略が楽になるだろう。
グランツーリスモ7
Ver.1.19アップデートで追加。価格はCr.115,000,000とレジェンド級レーシングカーの中では割安な方だが、そもそも当然このクルマがオークションに出品された事が無く、同じグループ5規定で作られた
ポルシェ 935の価格が大体1~2億前後の価額なのでこうなったのだろう。ゲーム内ではGr.3のカテゴリーのマシンとして区分されたが、約40年前のレーシングカーが現代のGT3マシンと互角に戦えるという状況は、現代のスマホに昔のワープロで挑むような物だろうが、それもゲームならではという事で。
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そして、
まさかの2022年のGTワールドシリーズのネイションズカップ ラウンド3の使用車種に選ばれた。実況の中嶋さんもドンピシャの世代のクルマ選ぶとはぁ、粋だねぇ!
余談 日産とシルエットフォーミュラ人気の影響力
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実はシルエットフォーミュラはヨーロッパではグループ5として展開されていたが、
ポルシェ の独走によってシリーズは短命に終わってしまう事となった。だが、日本では逆にシルエットフォーミュラは大人気であり、特にその日産の貢献度は非常に大きく様々なプロモーション活動を展開した。ここではその例とシルエットフォーミュラが与えた影響力、関連する話を見ていく。
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1 シルエットフォーミュラと新車のプロモーション活動
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R30スカイラインの新モデルとして登場する「RS」のイメージカラーを市販車に先がけ取り入れ、市販車が走る前にそのレーシングカーが走ると言うプロモーションは現在のスーパーGTで投入された
新型Z にも通じるプロモーションであり、後に「鉄仮面フェイス」と呼ばれる仕様にマイナーチェンジするとこちらも変更された。つまり、R30スカイラインの新車販売にも貢献していたわけで、シルビア、ブルーバードも同じ物である。
ちなみに、R30スカイラインはレーサーとしても活動していた俳優ポール・ニューマンとのコラボで展開されていたが、シルエットフォーミュラ仕様であるこのスカイラインではポール・ニューマン仕様の特殊なカラーで塗られていた。
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ちなみに、こちらも同じくR30スカイラインを元にした西部警察のマシンRSも日産とのプロモーションの一連として登場した物。西部警察のマシンRSもスーパーシルエットと同時期に活躍したヒーロー的な名車なのだ。
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実の所、初期型RSのイメージカラーはシルバー×黒のツートンだったのだが、レース関係者から『これじゃ地味すぎる。もっと派手なカラーを! 』との要望があり、スーパーシルエットには本来市販車には存在しない赤×黒のツートンカラーとなった。
…のだが、スーパーシルエットでの人気が想像以上に大きくなった事を受けて、1982年9月に2ドアHTに300台限定特別仕様車として『RSアドバン』が登場した。
現在でも復刻販売されている当時のハイグリップタイヤであるアドバンHF typeDが装着され、専用エンブレム、専用ストライプと限定カラーとして赤×黒が登場。その300台も即日完売という人気っぷりに、メーカーも翌月の一部改良から急遽赤黒ツートンをカタログカラーとして売り出すほどだった。
2 シルエットフォーミュラとトミカとのプロモーション活動
車をまだ持てないお子様に対してもプロモーションも行い、トミーのミニカー「トミカ」をメインスポンサーに付けた。特にこのスカイラインのはトミカの看板車種として人気を誇り、なんとシルエットフォーミュラのカテゴリーが終わっていた90年代末期頃まで生産されていた。この頃トミカ側もファンクラブなどを立ち上げて、広報誌にこのスカイラインの活躍を載せていたりなどしている。
※こちらは現在買えるスカイラインのスーパーシルエット仕様の物。
ちなみに、グランツーリスモ7のアプデでこの車と共に
スケープスではトミカタウンが追加された。
ぜひこの車を使ってここで撮ってみよう!
↑ちなみに撮るとこんな感じ。
3 日産による、女性メンバーによるレーシングチーム
日産はそれだけで無く、今の時代の流れよりも早く?女性だけのレーシングチームをシルエットフォーミュラのカテゴリーで展開していた。その名前は「ラングレー・レーシング・エンジェルス」。スカイラインのケースと同じく当時新車として発表されたばかりの日産ラングレーをベースに、監督・ドライバー・メカニックまで全て女性と言うメンバーで構成させレースに参加させていた。当時の彼女らの活躍はモータースポーツ雑誌やテレビの密着取材でレポートされ、なんとメンバー全員のスリーサイズまで公開されておりまさにサーキットの女性アイドルユニットのような存在であり、当時同時期に流行ったアイドルブームも意識していたと思われる。
4 マッチとのコラボでは贅沢な『練習車』を?
アイドルといえば、当時、「マッチのマーチ」として当時人気のアイドルでもある近藤真彦との商品展開を行っていたマーチも日産の手でシルエット化され、近藤真彦氏がライセンスを取るまでの練習車として使用された。日産ワークス制作のシルエットフォーミュラが練習車なんて贅沢すぎ。
それだけ、話題性が出る事案があるほど、宣伝効果があったのである。
ちなみに、この後1984年に日産は大森ワークスを母体とし、現在の
ニスモ が設立された。
5 日産シルエット軍団のライバルは?
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もう、無敵に思える日産シルエット軍団だが、実は数少ないライバルもいた。マツダのRX−7やトヨタセリカもそうだが、BMW M1が最大のライバルで、シリーズチャンピオンを争うライバルでもあった。ストレートでのパワーは日産シルエット軍団が有利だが、コーナー区間ではBMWの方が有利で、筑波サーキットで行われたレースではBMWが有利であったという。
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6 グループC にも現れたスカイラインターボ⁉︎
実はほぼ同時期に行われたグループCのレースに、日産スカイラインスーパーシルエットが現れていた。キャラミのレースに出していたGr.5仕様のスカイラインをベースにグループCカーに改修したのがこれ。世界唯一の
フロントエンジンのグループCカー であった。成績は残念ながら振るわなかったが、後の日産グループCカーの開発に繋がった。
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7 妄想シルエット?メディアから見るシルエット人気
当時のシルエット人気を窺える物として、当時のチューニングカー雑誌のオプションの企画で現実には存在していない勝手にシルエット化させてみた様々な車種のイラスト企画を展開。さらにトヨタ・カムリをダンボールでシルエット仕様風のエアロに仕上げてしまったりしている。
同時期に発売されたプラモデルでは、なんと実在していない
トヨタ2000GT や先代モデルであるスカイラインジャパンのシルエットフォーミュラも販売されていた。こんな物も許されていたおおらかな時代である。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 少し時期は80年代後半の方になるが、チェリコという会社が出していたスロットカー、ビッグレーシングのラインナップにもF1カーやグループCカー、スーパーカーと共にスカイラインシルエットなどのシルエットフォーミュラの車もラインナップ。中には当時中嶋悟のロータスF1が付けていたキャメルのスポンサーを付けたスカイラインシルエットという架空仕様も。
こちらはチェリコとは別の会社のスロットカー。こちらでもシルエットフォーミュラ仕様のシルビアとシルエット仕様では無いが、R30スカイラインがラインナップされている。恐らくこちらのスカイラインは西部警察のマシンRSの方を意識しているのだろうか?
また、同じく当時よろしくメカドックにも「PLOTレーシング」がシルエットフォーミュラ仕様のマシンを再現したレプリカのマシンを投入するなど
ところでこれで車検は通れるのか? その人気は窺えるだろう。それまでハコ車のレーシングカーは外見は市販車そのものだっただけに、現在のスーパーGTやGr.3のマシンのような派手なエアロを身につけ大幅なチューンアップが施されたシルエットフォーミュラ、スーパーシルエットのマシンは新鮮でカッコ良かったのだ。
8 スーパーシルエットを受け継ぐレース、「JSS」は君は知っているか?
スーパーシルエットのレースは1984年をもって終了、日産ワークスも
グループCの方へ 移行したがそれでも人気は収まる事はなく、その人気に答える形で、スーパーシルエットの後継シリーズとして同年から始まったのがジャパン・スーパースポーツ・セダンレース(JSS)である。大まかな規定としては、グループA同様市販車をベースにはしているものの、改造範囲はグループAよりも格段に広く、巨大なオーバーフェンダーやウィングを始めとしたエアロパーツを装備し、エンジンの仕様も当時では少数派となっていたいわゆるフルチューン仕様。マシンもかつてのスーパーシルエットでも人気の日産スカイライン勢やルール上の問題で
グループA には出られなかったFC3SのサバンナRX−7、初代ソアラなどが参戦、またグループAで型遅れとなったマシンをベースに改造した車両も参戦していた。また、ドライバーの中には
土屋圭市 や近藤真彦らも参戦していた。
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開催形態も様々で、スカイラインのみやRX−7のみの場合もあり、混走もあれば、富士グランチャンが1989年に終了後はF3000などのサポートレースとして開催されたり、IMSA GTシリーズのマシンを招いた「IMSA GT Challenge」にもJSSのマシンが参戦していたりしていた。その後、1994年に始まった全日本GT選手権(現スーパーGT)にマシンが編入される事となり、JSSは発展解消という形で幕を閉じる。同時期のグループAと比べるとメーカーによるワークスチーム不在もあってか、現在でもあまり資料も少ないものの、ある意味JSSはスーパーシルエットと現在まで続くスーパーGTの間を繋いだシリーズであった。
9 グラチャン族の悪影響、でもそれも文化に
もはやちょっとしたブームと言うべきほどの大人気であったスーパーシルエットのレースだが、公式解説でも述べたように、実はメインのレースではなく富士グランチャンシリーズのサポートレース、前座のレースとしてスタートしていた。また、やはりそうしたブームには付き物だが、その影響は良い物ばかりではなく、シルエット仕様の車を真似たいわゆる
“出っ歯”や“オバフェン”とかの暴走族の車、族車 が会場に来るようになった。彼らはグラチャン族と呼ばれ、そこで集会や周辺での暴走行為が社会問題となり、そのためポスターや入場券などに「不法改造車での入場をお断りいたします」との但し書きが付けられていた時期があった。
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が、アオシマの「グラチャン」シリーズなど、プラモデルメーカーがこぞって族車のプラモデルを販売して人気となり、いつしかそれも古き良きクルマ文化となった。
10 伝説のグラチャンマシン 成田レーシング・青木スカイライン
そんなグラチャン族にはスーパーシルエットのレプリカやオリジナルのスーパーシルエットを作成するものも多く、ただ当時の暴走族の金銭の関係からそのほとんどがベース車にベニヤ板や鉄板を貼り付けた上に塗装を施すものだった。
そんな中、現在もエアロパーツの素材として主流のFRPをいち早く取り入れ、ただの完全再現ではなく市販のスカイラインに沿って長さや形を更に整えた当時のグラチャン族憧れの的 というより目標のようなスカイラインがあった。
千葉県の成田市で結成された成田レーシング。このチームは、少人数ながらも当時のグラチャン族の「目立ってナンボ」を最大限に追い求めた伝説的チーム。当時グラチャン族に関わらずほぼ全ての暴走族がこぞって愛読していた「ヤングオート」という月刊雑誌に
チーム全員の車両が表紙と特集を飾る。それも個人として。 という快挙を成し遂げたほど。
そんな成田レーシングの創設者で、今もシルエット系のエアロパーツを作成するNRS(ナリタレーシングスペシャル)の代表 青木美男氏が作成したのがこの青木スカイライン
元々柳田ブルーバードを模したシルエットレプリカのブルーバードを製作したのが全ての始まりであるこのシルエット仕様は、ほほ突貫で作ったこともあり煮え切らない思いがあった。そんな中仲間のひとりが自身の卒業製作としてS110シルビアを作成。
じゃあ、こいつには負けてらんねぇ 最高の門出を最高の形で答えてやる と言った具合に触発された青木氏が先輩から安く譲ってもらったR30のGT-EXをベースに出っ歯を長く、リアをロングテールに、盆栽棚と呼ばれたウイングを小さくも大きく作る等のこだわりを魅せ、完成した青木スカイラインは当時のヤンキー雑誌「ヤングオート」と「オートワークス」の二誌でW表紙を飾り、「成田レーシング」という名前を一気に全国に轟かせた伝説のマシンとなった。
11 スーパーシルエットを受け継ぐリバティーウォーク
現在、カスタムシーンではスーパーシルエットも施していたようなオーバーフェンダーを纏ったエアロのカスタムが流行しているが、そんなオバフェンカスタムで人気を得ているチューナーの一つがリバティーウォークで、族車を意識した物から、スーパーシルエットのマシンをオマージュしたカスタムマシンを制作している。上の画像はER34型スカイラインをスーパーシルエットのデザインを投影させた、LB-ER34 Super Silhouette SKYLINE。こちらは、あえてRB26型エンジンではなくL型エンジンを搭載している。また、シルビアのスーパーシルエットをオマージュしたLB−Super Silhouette S15 SILVIAもある。スーパーシルエットの魂は現代でも受け継がれてれている。
↑2021年のフォーミュラドリフトジャパンにも出場したシルビア。なんと1200馬力の4ローターエンジンで走る。
ちなみに、両車はあらゆるミニカーブランドで商品化されている。
ホットウィール でもミニカー化されており、中にはホットウィールオリジナルのデザインのシルエットフォーミュラマシン
「GT-Scorcher」
が販売されたりしている。
12 そして、未来へ
2023年、日産がジャパンモビリティショーで公開したコンセプトカー、
日産 ハイパーフォース(未作成) では、このシルエットフォーミュラのデザインをオマージュさせた部分も感じさせる。ある意味日産公式のシルエットフォーミュラのオマージュとも読める一台である。
シルエットフォーミュラの伝説は未来へと継承されていくであろう。
コメント
さすがにBoP無しだと他のGr.3より圧倒的に遅いね -- (名無しさん) 2023-10-24 10:15:20
LZ20Bはドッカンターボだからねぇ... -- (名無しさん) 2023-11-19 22:02:16
紫電入れてほしいとかGCマシンそれしか知らんくせに何いってんだw あれ失敗作だし -- (名無しさん) 2024-01-23 02:51:21
富士グランチャンシリーズ参戦車や他のスーパーシルエットも是非 -- (ピ大阪たちは何を求るのかの市西成区)」に田新地(男様子を風來堂によ……。その妖めてやってくしい別世界るーピー) 2024-02-05 14:42:49
Forzaにシルビアスーパーシルエットが追加されましたな。 -- (名無しさん) 2024-03-22 12:15:07
じゃあこっちはブルバードシルエットを追加しようぜ。240Zのカフェ解説でジェレミーが柳田氏にも触れてるし -- (名無しさん) 2024-03-22 13:20:27
次紫電の事失敗作とか言ったらお前殺してやる -- (名無しさん) 2024-06-07 23:13:47
↑さすがにアウト -- (名無しさん) 2024-06-08 08:52:14
昔のレースカー入れるならcカーとかその後のGT1カーもっと入れて欲しい(R390とかパノスエスペラントとか) -- (名無しさん) 2024-12-28 22:39:34
機械式タコメーターでカクカク動く…… -- (名無しさん) 2025-02-26 10:33:28