ダッジ SRT トマホーク X ビジョン グランツーリスモ | ||
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メーカー | SRT(GT6) ダッジ(GTSPORT、GT7) | |
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英名 | Dodge SRT Tomahawk X Vision Gran Turismo | |
年式 | 2035 | |
エンジン | V10-Tomahawk-X | |
タイプ | レーシングカー ビジョン グランツーリスモ ハイブリッド ミッドシップ | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | 962(GT6) 1381.57(GT7) | |
総排気量 | 7,000cc | |
最高出力 | 2623PS/13,800rpm | |
最大トルク | 124.2kgfm/11,300rpm | |
パワーウエイトレシオ | 0.28kg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 5,039mm | |
全幅 | 2,250mm | |
全高 | 950mm | |
車両重量 | 749kg | |
重量バランス | 46対54(GT6) 45対55(GT7) | |
トランスミッション | 7速 | |
ダート走行 | 不可能 | |
登場 | グランツーリスモ6 グランツーリスモSPORT グランツーリスモ7 | |
備考 | オーバーテイクシステム搭載 | |
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概要
途方もない性能を持ったトマホークの中でも頂点に位置する、公式チート車にして最速のクルマ。搭乗するためには7ヶ月間にわたる専門のトレーニングを修了し、身体の状態が優れていると判断され、耐Gスーツを装着しなければならないと設定されている程である。実際に短い筑波サーキットのストレートでも400km/hを叩き出しニュルブルクリンクの北コースで3分切りを記録するなど途方もない速さを持つが、速すぎてまともに走れないことも多く乗りこなす敷居は高いと言える。
この性能を支えているのは、減速時のエネルギーでコンプレッサーを駆動して空気を蓄える圧縮空気ユニットと呼ばれるシステムである。この圧縮空気は前輪の駆動や巨大なエアロパネルをはじめとした空力制御のほか、エンジンへの過給や可変式のエアサスペンションとしてまでも用いられている。さらに軽量な車体を実現するためにシャシーには中空カーボン・ナノファイバーやグラフェンといったまだあまり実用化されていないような素材で構成されており、設定上は2035年式というまさに未来のクルマとなっている。
ちなみに、ダッジは2003年のデトロイト・オートショーにもトマホークと名付けられたコンセプトバイクを出展していた。こちらもバイクなのに4輪でバイパーのエンジンを搭載し、最高速は理論上640km/hとこちらもぶっ飛んだマシンであった。
解説
2,500馬力以上のパワーとジェット戦闘機のようなコーナリングを実現した究極のマシン
SRT トマホーク ビジョン グランツーリスモは一切の妥協や制限を取り払ったテクノロジーと、衝撃的なデザインを融合させた20年先の未来のクルマだ。シングルシートのミッドリアエンジン・全輪駆動車であり、強烈なパワートレインを中心に設計されたシャシーは、最先端の複合素材で構成されている。
トマホークのメインエンジンは、1,000馬力を発生するバンク角144度の6.98L V10エンジンだが、圧縮空気を用いたサブユニットがそれを補完する。4段階にアシストレベルが変えられる圧縮空気ユニットは減速時のエネルギーを回生してコンプレッサーを駆動し、空気を圧縮する。それをホイールベースとほぼ同じ長さの2本の圧縮空気シリンダーに蓄え、必要に応じて解放するのだ。フロントホイール両輪はこのユニットに接続されており、V10エンジン側にも同じユニットが組み込まれている。リヤホイールのトラクション不足時、あるいは前輪にトラクションが必要な時にこのパワーがホイールに伝わり、コーナリングや加速を劇的に向上させる仕組みだ。
トマホークの極めて軽い複合素材シャシーには、中空カーボン・ナノファイバーやマイクロ格子構造の炭素原子シートであるグラフェンといった近未来の素材が使われている。骨格はコクピットとエンジンカバーも含めすべてグラフェン製。同じくグラフェン製のフロントガラスには計器情報の他コミュニケーション機能が投影でき、デジタルオーバーレイによってドライバーは投影される情報を自由に選択することができる。繊維を巻いた2本のコンポジット圧縮空気シリンダーはシャシーと一体になるように積層加工され、シャシーの一部として応力を担う。ボディ全体を貫いているのは低重心デザイン。それは低く設計されたドライバーポジションやV10エンジンの広いバンク角にも表れている。
マシンの操縦はアクティブ・エアロダイナミクス・システムによりアシストされるが、そこには圧縮空気ユニットの力で可変するリアウイングやフロントの2次スプリッターも含まれる。こういった空力パーツはマシンの状況に応じて統合制御され、マシンが最小のドラッグと最大のダウンフォースを得るよう絶えず作動する。マシン前方には路面状況をスキャンするレーザーシステムも搭載。スキャンで捉えた情報から、車高、ピッチ、ヨーなどの変化を予測して、アクティブ・エアロダイナミクス・システムを瞬時に最適化する。このシステムと連携してV10エンジンの排気もリアディフューザーに誘導。その結果アンダーフロア後半の空気の流れが加速され、ドラッグを増やすことなくダウンフォースを増幅することに成功している。
トマホークのサスペンションも圧縮空気ユニットで作動する。圧縮空気はレート変更が可能なスプリングとなり、同時に調整式ダンパーとしても機能する。さらに操舵を担うステアリングナックルには、車両をコーナーに向けて倒しこむ革命的なアクティブキャンバーシステムが採用されており、最適な接地面維持とグリップ確保が可能なように常にタイヤ角を変化させる。
Xはエクストリーム、つまり極限状態を意味している。このマシンはトマホークの性能を人間の反射速度の限界、および人体の限界まで押し上げたバージョンだ。実験車両であるトマホークXの性能を100%引き出すには、7か月のトレーニングプログラムを受けることが必要だ。さらにプログラムが終了しても、心身ともに最高の状況であると判断された者だけしか運転することを許されない。
フラップのリアウイング、床下のスポイラー、各ホイール上に配置されるコーナリングウイングパネル、さらにリアスカートにも左右2つのラダーパネルが装備されるが、コーナリングウイングパネルとこのラダーパネルはリアウイングとスポイラーに連動して動作する。このパネル群の威力はダウンフォースだけではない。画期的なのは空気の流れを利用してクルマに旋回力(ヨーフォース)を発生させることだ。トマホークXはジェット戦闘機のようなコーナリングが実現可能なのである。ブレーキング時には、これらのエアロパネルが極めて効果的な抵抗として作用する。最大展開位置まで各パネルが開くとそれらがパラシュートのように働き、車体の前面投影面積を一気に約2倍に拡張するのである。
いっぽう超高速巡航時には低ドラッグモードとなり、すべてのパネルがボディに格納される。さらに限界速度に近づくと、空圧システムが車体のサイドとリアに空気を噴射し、乱気流の発生を抑える。こうして空気抵抗をさらに低減させることで、トマホークXはトップスピードへと達するのだ。トマホーク XではV10エンジンを2,000馬力以上にチューンナップ。その上、空気圧シリンダーがフル充填状態の場合、全駆動輪の出力合計は2,500馬力以上となり、想像をはるかに超える速度域まで車体を加速することが可能となる。
マーティンによる評価
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ダッジのエンジニアリングとデザインによって 20年先の未来を提案する3つのVGT 究極モデルが SRT トマホーク X VGTです コンセプトは 人間の限界への挑戦 最高出力は なんと2,500 PS! 人間の反射速度の限界域で走るという想定です ボディには 戦闘機のような 空力パネルを装着 500 km/hという超高速域でのコーナリングすら可能です |
登場シリーズ
グランツーリスモ6
Ver.1.20で追加された。ビジョンGTでCr.100,000,000で購入可能。
乗車するとドライビングギアが強制的にGスーツとなる。
乗車するとドライビングギアが強制的にGスーツとなる。
グランツーリスモSPORT
ブランドセントラルでCr.100,000,000で購入可能。
SRTブランドの廃止に伴い、ダッジのクルマへと変更された。Gr.1仕様が実装された兼ね合いか、本車にも新たに内装グラフィックが追加されている。
SRTブランドの廃止に伴い、ダッジのクルマへと変更された。Gr.1仕様が実装された兼ね合いか、本車にも新たに内装グラフィックが追加されている。
前述の通り乗るには耐Gスーツの装着義務があるのだが、本作からは耐Gスーツが収録されなくなった。つまりレーシングスーツやヘルメットこそ着用してるが、トマホークが生み出す強烈なGにはドライバーの肉体のみで耐えていることになる。無事でいられるのが不思議でたまらない……。
当初は前作のようにエアロパネルを完全に畳むことはできなかったが、Ver.1.36でオーバーテイクシステムが実装され再び可能になった。
グランツーリスモ7
ブランドセントラルでCr.100,000,000で購入可能。
本作ではこれまで非公開だったボディサイズが明かされている。
本作ではこれまで非公開だったボディサイズが明かされている。
とはいえ高すぎるPPから参戦できるレースイベントは非常に限られてくる。過去には特殊なギア比やサスペンションセッティングでPP600以下にまで下げて金策に用いられていたが、アップデートで修正されてしまった。
また、空力シミュレーションが洗練された影響かセッティング次第では勾配がキツい下り坂の手前で飛ぶという現象が発生するようになってしまった。本来なら前方の様子をレーザースキャンしてダウンフォースを調整する機能も搭載されているはずなのだが……。宙に舞うことまでは想定されていないのか、あるいはあまりにも未来の技術すぎてグランツーリスモ内でも再現しきれていないのだろうか?
コメント
- スティックよりモーションセンサー(パッドを傾けてステア操作)の方が扱いやすく感じる -- (名無しさん) 2024-08-01 20:12:11
- 削除 -- (削除) 2024-10-28 19:12:02
- ↑3ある意味コスパの神かもしれんですね -- (名無しさん) 2024-10-31 08:49:37
- ニュルブルクリンク北コースでは、3分切りで走れるくらい速い。 -- (名無しさん) 2024-11-17 18:12:02
- GTSにもあった700km/hを超えると全てのサウンドが消えるバグはGT7にもあるのかな? -- (名無しさん) 2024-11-17 18:41:16
- GT7のトマホークXとGT6のX2010ってどっちが強いですか? -- (名無し) 2024-11-21 14:11:39
- ↑最近GT6のX2010触れてない自分が言うのもなんだが、シチュエーションにもよるかもしれないけどGT7のトマホークXに軍配上がるかな……とか思ったがトマホークXはアレでもファンカーじゃないしなあ -- (名無しさん) 2024-11-24 16:38:08
- 扱いこなす敷居は高いと言える。 -- (名無しさん) 2024-12-19 15:09:49
- ヘタレでチキンな俺からすると、扱いこなすには頭のネジ数本飛んでないとダメって感じだわ。これを完璧に扱える人尊敬しちゃう -- (名無しさん) 2025-02-18 18:50:43
- ↑スティックで操作するにはステア入力時の速度が足りなさすぎるのがね… -- (名無しさん) 2025-02-19 00:12:57