日産 パルサー セリエ VZ-R ・N1 '97 | ||
![]() | ||
メーカー | 日産 | |
---|---|---|
英名 | Nissan Pulsar Serie VZ-R・N1 '97 | |
年式 | 1997 | |
エンジン | SR16VE | |
タイプ | ノーマルカー 3ドアハッチバック 競技用ベースモデル | |
カテゴリー | N200 | |
PP(初期値) | XXX | |
総排気量 | 1,596cc | |
最高出力 | 200ps/7,800rpm | |
最大トルク | 16.5kgfm/7,200rpm | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | FF | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 4,140mm | |
全幅 | 1,690mm | |
全高 | 1,385mm | |
車両重量 | 1,100kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 5速 | |
最高速度 | XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らない場合は抜かしてよい) | |
登場 | グランツーリスモ2 | |
備考 | N1耐久のホモロゲモデル 打倒シビックタイプRを目指したが… |
概要
1997年9月のマイナーチェンジでスポーツグレードの「VZ-R」を追加したパルサーは、N1耐久レース(現在のスーパー耐久)参戦用のホモロゲーションモデルとして、VZ-Rを更にチューンナップしたこのモデルを発売(兄弟車であるルキノハッチにも設定されているが、こちらはゲーム未収録)。パルサーとルキノハッチで合算して200台限定発売であり、チューニングはオーテックジャパンが担当した。
解説
折しも直前の8月にはホンダからシビックタイプRが登場し、結果として直接的な競合モデルとなったが、メーカーチューンしたシビックタイプRと異なりこちらはかなり本格的なチューンが施されたモデルで、日産のチューニング部門が作成した純正コンプリートカーと言うべき車だった。SR16VEエンジンはノーマル比で専用パーツ(シリンダーヘッドや吸排気系など)を採用したほか、タイプRのようにポートやマニホールドの研磨・エンジンバランス調整なども行われ、最高出力は200馬力に達した。
しかし、実際に走らせてみるとアンダーステアが強く、自慢のパワーを活かせるほどのトラクションもなかった。それにシビックタイプRと比べれば重量も重くパワーウェイトレシオでも劣っていた。実際、上の動画の、ベスモによる土屋圭市と服部尚貴によるパルサーとシビックの対決でもその点が目立っているのも明らか。
その一方で、肝心のN1耐久レースの舞台では多くの有力チームがパルサーを使って善戦していた。FALKEN★パルサーは1998年、1999年に2年連続クラス2位(4クラス)。他にも5ZIGEN PULSARや、PMC・S(プリンス モータリスト クラブ・スポーツ)パルサー、ニッサンR&Dパルサーなどが走っていたが、結局チャンピオンはシビックに持っていかれてしまった。
考えてみるとパルサーのルーツは日産チェリーで、1973年の富士マイナーツーリングでは、あの星野一義がドライブしたチェリークーペX1-Rが、高橋健二のサニーに破れチャンピオンを逃している。VZ-Rの先代である
N14型のパルサーGTI-R
も「ラリーの日産」の復権を目指しててんこ盛りのスペックで登場したが、競技の世界では不発。アンラッキーな血統という面も否めない。特にこのVZ-R・N1などは限定車ということもあって、シビックといった強力なライバル車たちの間に埋没し、少し残念な存在となっており、まさに『ホンダのタイプRに敗れた日産の“R”』なのである。日産のRが付いた別の車に乗るアイツには耳が痛い話だが。
ちなみに、翌年の1998年には「VZ-R・N1バージョン2」となり、タイヤサイズの拡大や内装を中心とする各種装備の変更が行われた。こちらはパルサー/ルキノで300台限定。
中古車では元が限定生産のクルマのためタマ数が少なくなかなか出ないものの、販売面の苦戦やレースの世界での不遇な一面もあって人気があまり無いためか、約300万円台くらいで手に入れることができる。「シビックも良いけど他と違った違ったクルマに乗りたい」なんて人はこちらも悪くないかも。
登場シリーズ
グランツーリスモ2
日産の新車ディーラーで購入可能。価格は2,240,000クレジット。