日産 ステージア 25t RS FOUR S '98 | ||
![]() | ||
メーカー | 日産 | |
---|---|---|
英名 | Nissan STAGEA 25t RS FOUR S '98 | |
年式 | 1998 | |
エンジン | RB25DET | |
タイプ | ロードカー | |
カテゴリー | N300 | |
PP(初期値) | XXX | |
総排気量 | 2,498cc | |
最高出力 | 280PS/6,400rpm | |
最大トルク | 37.0kgfm/3,200rpm | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,885mm | |
全幅 | 1,755mm | |
全高 | 1,510mm | |
車両重量 | 1,720kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 5速 | |
ダート走行 | 可能 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | スカイライン系シャシーの大型ステーションワゴン ちょっぴりボルボっぽさはあり |
概要
1996年に日産から発売された大型ステーションワゴンが、このステージア。9代目スカイライン / 7代目ローレルとプラットフォーム共有されており、主にR31型スカイラインワゴンやY30型セドリック/グロリアワゴンの代替えとして、当時では珍しくボディを共用するバンモデルが設定されない乗用専用ワゴンとして登場した。ボディサイズは全長が4,800mm、全幅が1,755mm、エクステリアはボルボ風にボクシーで直接的なものだったが、走行性能は素晴らしく、実質的にR33スカイラインワゴンと言える。
登場当時は2代目レガシィツーリングワゴンから始まったワゴンブームが加熱しており、日産もサニーカリフォルニアやブルーバードワゴン、セフィーロワゴン、当時はまだ新型車だったアベニール等中級クラスのワゴンを多数販売していたが、『プレステージ・ツーリングワゴン』をコンセプトとして開発され、まだ他メーカーが未開拓の『高級ワゴン』のジャンルを確立させる為に登場した同車は、高級車からの乗り換え層やスカイライン譲りのスポーティーさがウリだった為、スポーツカーからの乗り換え需要も掴み、日産の経営がどうしようもないことになっている中で堅調な販売台数を見せた。
車名の由来は、英語で「舞台」を意味する「STAGE」に「進む」、「前進」という意味を持つ「Advance」の「A」を組み合わせた造語となる。
解説
ワゴンブームに湧いていた1996年10月に登場したステージア。登場当初のキャッチコピーは『STAGE UP』。当時のグレード構成は上から「RS FOUR (V) 」「25X (FOUR) 」「25G (FOUR) 」「20G」となっていて、量販モデルのGシリーズ、木目調パネルなどを採用し高級感を出したXシリーズ、モデル唯一のターボエンジンを搭載し走りを強化したRSシリーズと棲み分けが図られていた。当初はMTの設定が無かった(4速ATのみだった)が、これはステージアの車格を考えるとMTを選ぶ層は少ないと考え、搭載しなかったと見られている(*1)。
↑写真のグレードは25X FOUR、カラーは前期型にしか存在しない『エメラルドグリーンパール』。販売数は少ないものの、当時のカタログカラーとして全面に押し出されていたほか、トミカのステージアと同じ色となる為、知っている人も多いのではないだろうか?
デビューから10ヶ月後の1997年8月には早くもマイナーチェンジが行われ、搭載されるRBエンジンがノンターボのみ第3世代目の「NEOストレート6」シリーズに変更(*2)。グレードもXシリーズにターボモデルが追加されたことで、ターボエンジン搭載車にはグレード名にそれを表す「t」の文字が入るように。「25t X FOUR」「25RS (FOUR)」「20X」の3グレードが新たに加わり、それまでのRS FOUR系は「25t RS FOUR / 25t RS FOUR V」に名前を変更した。細かい所で言うと、センターパネルにステージアの文字とロゴが追加されたのもこのモデルからとなる。
同年10月にはGT-Rワゴンと名高い『オーテックバージョン260RS』を新設定。25t RS FOUR VをベースにBCNR33型スカイラインGT-Rのエンジン、ミッション、駆動系をそっくり移植したものになる。そのため、ミッションは前期型で唯一5MTしか選べず、カラーもダークブルーイッシュブラックパール、ソニックシルバーメタリック、シルキースノーパールの3色しか選択出来なかった。
↑前期型の260RS。製造期間は約1年程と短かったが、爆発的に売れたことから、後期型ではカタログモデルに昇格した。車両形式は、エンジンや駆動系が変更になる為、『WGNC34改』となる。

1998年8月末には2度目のマイナーチェンジが行われ、俗に言う『後期型』はこのモデルからとなる。キャッチコピーは『このワゴンは答えを出しつづける』。外装ではフロントマスクの一新やテールランプの配色変更等が行われたうえ、ターボモデルのエンジンもR34スカイラインと共通のNEOストレート6となり、自主規制枠一杯の280psを達成した。
同時に新グレードとして追加されたのが、唯一となるFRのターボグレード「25t RS V」と、本項で説明する「25t RS FOUR S」になる。25t RS FOUR Sは標準系のターボグレードでは唯一5MTしか選択できない硬派なグレードで、ホイールも標準ステージア唯一の17インチを採用。『スカイラインワゴン』の名に恥じない刺激的かつ高級感ある走りに魅了された人も多い事だろう。10月には260RSも後期型に移行した。
↑後期型で登場したライトニングイエローを纏った25t RS FOUR S。ステージアで唯一5MT×ツインサンルーフが選べるグレードとなっている。

1999年9月にはRSとRS Vシリーズに、本革・サプラーレコンビシートや木目・本革コンビステアリングなどを標準装備するとともに、ATフィニッシャー、センターコンソールフィニッシャー及びパワーウインドウスイッチフィニッシャーを木目調にした上でお買い得価格にした特別仕様車『プライムエディション』を追加。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。↑25t RS FOUR V プライムエディションの内装。ざっくり言うとXシリーズで選択出来ていた仕様に追加して、本革シートやステアリングが採用された特別仕様車となっている。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。↑25t RS FOUR V プライムエディションの内装。ざっくり言うとXシリーズで選択出来ていた仕様に追加して、本革シートやステアリングが採用された特別仕様車となっている。
2000年6月にはRSシリーズに2Lの20RSと、25RS Vと25t RS FOUR Sに装備を省略したカスタムベースグレードの「Type-B」が追加された(*3)が、2001年4月のグレード再編で消滅した為レアグレードとなっている。モデル自体も2001年10月に2代目のM35型へフルモデルチェンジした。
AT車が大半を占める同車だが、ECR33型スカイラインと基本設計がほぼ共通のため、MTに載せ替えられてる事例も多い。競技等では工具やタイヤ類を運ぶトランポ的な役割でも扱い易く速い車である事から、現在でも高い人気を占める。基本的には次代のM35共々国内専売だったものの、中古車として主にオーストラリアに輸出される個体も多く、彼の地ではスカイラインワゴンやブルーバードワゴンの代替えとして人気を博した。
また、フロントフェイスをBNR34のものに取り替える顔面スワップも流行り、それらは『スカージア』と呼ばれる。
↑こちらはBNR34の顔面を移植した例。他にもR32や33、C34やC35のローレルの顔面移植、はたまたオーストラリアにはR35GT-Rの顔面を移植してしまった猛者も存在する。
次代のM35型と比較すると中古車価格も高くなっているのは、スカイラインとの兄弟性が強調された事、そして260RSという特別仕様車の存在が強いからだろう。M35型はモデル途中に存在したアクシス350Sというグレードに6MTが存在するものの、それ以外は全車ATの上、フロアパネルがシャシを共有するV35型スカイライン、Z33型フェアレディZと大きく異なっている為、MT移植がかなりハードモードになる。M35型はスポーツ走行仕様に仕立てるのが困難な事も値段が安く、敬遠されてしまう理由の一つだと思われる。
登場シリーズ
グランツーリスモ4
中古で購入可能。
入荷頻度は低め。
入荷頻度は低め。