出典:
GT Planet
イタリアのブレーキメーカー、ブレンボ(Brembo)は、PS4/PS5で発売予定の『グランツーリスモ7』のブレーキシステムのオフィシャルテクニカルパートナーとなった。
ブレンボはゲーム内のチューニングショップに組み込まれ、プレイヤーは自分のクルマのブレーキをブレンボ製のアイテムにアップグレードすることが可能だ。
ブレンボのブレーキシステムは、性能レベルに応じて様々な種類が用意されている。カーボンセラミックディスクとGT|BMキャリパーを含むブレンボの最高性能のレーシングシステムには、8つの異なるカラーが用意されているという。


このハイグレードなGT|BMブレーキシステムは、ドリルド(穴あき)/スリット一体型ベンチレーテッドディスクと、4、6、または8個のピストンを使用したアルミニウム製モノブロックキャリパーを特徴としている。
技術的な側面に加えて、このパートナーシップにより、GT7の「ブランドセントラル」にブレンボが加わる。ここでは、ブレンボの60年に及ぶ輝かしい歴史が紹介されるとともに、有名なブレンボのロゴがゲーム内の様々なコース上に表示される。

ブレンボの最高経営責任者であるダニエレ・シラーチ(Daniele Schillaci)氏は、今回のパートナーシップについて次のように述べる。
「ブレンボのブレーキシステムのユニークさを『グランツーリスモ』シリーズに提供できることを特に誇りに思います。この象徴的なドライビングシミュレーションビデオゲームのフランチャイズは、約25年前に誕生して以来、世界中の何百万人ものゲーマーからなる強力なコミュニティを築いてきました。
ブレンボにとってこのパートナーシップは、若い世代に手を差し伸べる絶好の機会であり、当社のビジョンである "Turning Energy into Inspiration(エネルギーをインスピレーションに変える)"に沿ったものです。サーキットのアスファルトから、私たちのシステムの性能とデザインが『グランツーリスモ7』のバーチャルワールドの一部になりました。私たちの野望は、現実のドライビング体験と同様に、ゲーム体験をさらに向上させることです」
山内一典は氏はこう付け加える。
「最初のグランツーリスモをリリースする前から、ブレンボは私にとってのかけがえのないブランドでした。当時、ストリートレーサーだった私は、よくブレーキの効きが悪くなることに悩まされていました。というのも、当時の市販車はごく一部を除いて、車のパワーや重量に見合ったブレーキが装備されていなかったからです。
「ブレンボは、サーキットでの信頼性が高く、縁のあるブランドでした。だからこそ、『グランツーリスモ』と、真のハイパフォーマンスブランドであるブレンボとのパートナーシップを発表できることを嬉しく思います」
この2年間で、グランツーリスモと提携した自動車部品メーカーは3社目となる。最初はミシュランで、2019年にGT SPORTの公式タイヤサプライヤーとなった。BBSは、今年初めにFIA公認の「グランツーリスモ・オンラインチャンピオンシップ」のパートナーとして参加した。どちらもGT7でもパートナーシップは継続されるだろう。
公開された映像には、「アウディ R8 LMS GT3 Evo」や「フォード マスタング シェルビー GT350R」など、新登場のマシンや、「BMW Z8」や「メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン」など、これまでに登場したマシンの姿も僅かにうかがえる。
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