トミーカイラ M30 (GTS) '87 | ||
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メーカー | トミーカイラ | |
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英名 | Tommykaira M30 (GTS) '87 | |
年式 | 1987 | |
エンジン | M30 | |
タイプ | ロードカー チューニングカー | |
カテゴリー | N200 | |
PP(初期値) | XXXX | |
総排気量 | 2,962cc | |
最高出力 | 240PS/7,000rpm | |
最大トルク | 30kgfm/5,800rpm | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | FR | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 4,660mm | |
全幅 | 1,690mm | |
全高 | 1,365mm | |
車両重量 | 1,410kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 5速 | |
登場 | グランツーリスモ2 | |
備考 | 国産車初のコンプリートカーとして登場した、 チューンドスカイライン。 |
概要
トミーカイラ M30 GTSは、R31型スカイラインをベースにトミーカイラが手を加え、1988年4月に200台限定販売されたコンプリートカー。当時、国産では初めてフル公認状態で登場したコンプリートカーとして話題となった。
解説
トミーカイラ初、そして、国産初のコンプリートカーとして登場したM30は、日産の協力を得て7代目スカイライン(R31型)の量販グレードであるGTSをベースとして200台限定生産&販売を開始した。外装は専用ストライプにリヤスポイラー、専用ホイールと標準のR31型と大差ないものだったが、エンジンは専用に用意されたM30型が搭載された。
M30型エンジンは、日産が豪州仕様のスカイラインに搭載していた3L直列6気筒シングルカムエンジンであるRB30Eをベースに、ヘッドをツインカムであるRB20DEのものに変えたスペシャルエンジンとなっていた。日産流の型式名称は『RB30DE』となるのだが、トミーカイラが公認を取得する際、M30型として提出した為、エンジン名称は車検証上でも『M30』となる。エンジンの見た目もタイミングベルトカバーのM30の文字、ヘッドカバーのブリテッシュグリーン等元となったエンジン達との違いは一目瞭然だ。最高出力240PS/最大トルク30.0kg/mを実現する為に、コンピューターやエキゾーストマニホールド、マフラーも専用品となっている。

それらを支える足回りもニスモ製をベースとした物に交換され、オプションとしてスプリングの硬さを選択できたり、リラスタビライザーの強化も可能だった。内装面では専用のステアリング、シフトノブが挙げられるが、殆どは素のGTSと変わらない。外装や内装の装備面があまり変わっていないのは、トミーカイラ社長である富田 義一氏がかつて日産に所属していた時、R31型スカイラインの開発に若干ながら関わっていた事が理由だとされている。
限定200台として販売されたものの、GTSの新車価格より200万近く高い530万という金額が災いし、推定の生産台数は30台、現存する個体は10台(R31ハウス調べ)とかなり希少な存在となっている。同時期に制作された2L版のM20も10台ほどしか販売されず、商業的には失敗に近い物だったとされるが、このM30で日本初のコンプリートカーを制作したトミーカイラの名前は世に知れ渡ることになった。