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超速変形ジャイロゼッター

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超速変形ジャイロゼッター
稼働日 日本:2012年6月21日
ハード アーケード(3DSゲームソフト版もアリ。)
開発 スクウェア・エニックス

概要


スクウェア・エニックスが子供向けのキッズカードゲームで大ヒットした『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』の開発スタッフ陣を集めて制作した自動車×ロボットカードゲーム。
実在メーカーの車がロボットに変形、それを3体で戦わせるゲームシステムで、車形態でのレース、ロボット形態によるバトルパートに分けられている。
さらにゲームの筐体がプレイ中に変形するという世界初の変形筐体を実現させたという渾身の一作である。
TVアニメの放送や3DSゲームソフトなど、各種メディアミックスも行われた。

魅力点

肝心の車種はホンダ以外の各種国産メーカーが参戦。もちろん光岡もいる。
車のチョイスとしてはGT−Rやプリウスといったお馴染みの人気車種から、旧車とかではスバル360やハコスカといったメジャーな車種、そして中にはまさかの初代アルシオーネやFTOという明らかにキッズ向けのカードゲームにしちゃあ通好み過ぎるチョイスの車もあったりする。
↑ちなみにアルシオーネのロボット形態のモチーフは着物を着た妖狐で、氷系の属性攻撃を使う。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。↑FTOはイトマキエイモチーフのロボット形態になる。
……と、各車種は様々なモチーフにしたロボット形態を持つのだが、ここで少しこの車は何モチーフのロボットになるのか、予想しながら見てほしい。

  • 第一問 トヨタ セリカ GT−FOUR (ST205)
悲運のラリーマシンとして知られるST205型セリカ。そんなセリカがジャイロゼッターになって変形すると……?
正解はこちら
+ ...
まさかのラリーとは全く関係ない“スケバン、女番長”モチーフの形態になる。
こちらはデザイン画。木刀やヨーヨーなど昭和くさい武器が揃っている。平成の車で別にヤン車ベースに使われる車(初代やXXとかはなっていたけど)でもないST205型セリカだが、なぜこうなったのか。
まさかだと思うがラリーカーの方で不正をした事と「頭文字D」でヒール役に回った事で「不良女子」のモチーフにされた……のか?

  • 第二問 日産 シーマ ハイブリッド
ジャイロゼッター稼働時は新型が出たばかりだったシーマ。そんなシーマのロボット形態は……。
正解はこちら
+ ...
太陽神、シーマ爆誕。背中に太陽のリングを付けたロボット形態になる。
技も背中の太陽リングが盾になり、太陽光線を集めてソーラービームを放ったりする。
ちなみに当時行われたジャイロゼッター人気投票では第2位に選ばれたんだとか。(1位は本作オリジナルの主人公が乗る車の強化形態、ライバードSE(シャイニングエディション)。)

  • 第三問 マツダ アクセラセダン
稼働中に3代目にモデルチェンジしたが、2代目が登場していたアクセラセダン。果たしてその姿は……?
正解はこちら
+ ...
大人しい(?)実車のイメージに反してロボット形態は攻撃的なロブスターモチーフのジャイロゼッターになる。
ちなみにデザイン時点ではさらにロブスター的なデザインも考案されていたようだ。

ゲームオリジナルデザインの車もいるのだが、なんとその中には「ドラゴンボール」などの作者で先日亡くなられた鳥山明氏デザインの車や、「マクロス」や「アクエリオン」でお馴染みのメカデザイナー河森正治氏といった著名デザイナーが手がけたものもある。

シリーズを追うたびに車同士が合体して巨大ロボになるものも現れ、ランエボX、Ⅳ、Ⅴが合体するランサーエボリューションZERO、RX-7(FD3S)、RX-8(Type E及びType G)のマツダロータリー車が合体するRX-Ω、R34GT−R、R35(ピュアエディションとブラックエディション)が合体するGT−RRR(ジーティートリプルアール)など、車ファンが聞いたらなんじゃそりゃ!となるものも。

これを見ればすごく良い感じだが、メディアミックス戦略での失敗とかがあり短命に終わり、稼働から約2年後の2014年の2月にアーケード版の稼働は終了。
変形する筐体も子供達が遊んでる内に破損してしまうケースも結構多かったり、他のキッズカードゲーム筐体と比べて大型で場所も取るのも難点だったとか。
稼働終了後には全国のアーケード版部品取りにてハンドルなどが販売されていた。

その後、スクウェア・エニックスが手がけたレースゲーム「チョコボGP(グランプリ)」でもフルプライスとソシャゲ課金戦略、多すぎるバグといった点で炎上してしまったりと、旧スクウェア時代に作った「レーシングラグーン」、「ドライビングエモーション」といい、スクウェア・エニックスはどうもレースゲーム系ジャンルが不得意だという、一種のジンクスが出来上がってしまっていると言わざるおえない。

余談

実はジャイロゼッターよりも前の2006年頃、実車が登場するキッズカードゲームが存在していた。
それは「アウトモデリスタ」シリーズでも知られるカプコンによる「超高速カードレーサー」
こちらはロボット形態には変形しないが、メインとなる車カードに、ストレート、カーブ、ヘアピンで放つ、「マグナムトルネード」的なものを放つワザカードを組み合わせていくという「ムシキング」スタイルの構成。
ゲーム内容としてもPK(ポジションけってい)バトルというもので、抜きつ抜かれつのレース展開が繰り広げていく。
ジャイロゼッターと違いホンダ車が登場していたり、 当時のブログ記事 によるとR32GT−Rや三菱GTOといったジャイロゼッター未登場の車種も登場していたりするのだが、残念ながら何故かロケテストのみで終わり結局正式稼働しなかった。
どうして稼働を見送ったのかは分からないが、多分車を題材にしても売れないよな……と思ってしまったかもしれない。なかなかゲームの内容自体は面白そうだし、往年の名車とかが登場しているのであれば大人もハマるはずなのに実に勿体ない。
この本作とジャイロゼッターの後、実車が登場するキッズ向けのカードゲームが未だに世の中に登場していない事を考えると、やはりこの辺もグランツーリスモ for Boys同様、いかに子供達、特に小学生くらいの子供に実際の車を題材にした作品を展開していのが難しいという事がよく分かる事例だと言える。
そもそも実際か架空かどうかよりも車系、特にレース系の要素が入るコンテンツのものは近年、子供にはウケづらいというのが事実。
かつては大会には多くの少年達が集まって空前の人気だったミニ四駆も、現在は実際の大会を見ても大人の姿が目立つようになっているように、こうした従来の車系コンテンツの玩具やゲームもだんだん大人向けの展開が中心となっており、一方でグランツーリスモ for Boysの項目でも挙げたが車が好きな子供達は乱暴な事を言えば働く車好きの幼児か、マリオカートくらいしか知らない子が大半、乗り物好きも鉄道派が主流と言える状況であったりする。

やはりこのような状況を考えてみると、若者のクルマ離れと少子化が進む現在ではそうした新たな実車が登場するキッズ向けのカードゲームの登場は絶望的と言えそうである。
そんな中でもジャイロゼッターは全国大会が開かれるほどの一定の人気はあっただけに、十分健闘していた方と言えるかもしれない。

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