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日産 スカイライン 2000GT-R (KPGC110) '73

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日産 スカイライン 2000GT-R (KPGC110) '73
Image Credit : PS Blog
メーカー 日産
英名 Nissan SKYLINE 2000GT-R (KPGC110) '73
年式 1973
エンジン S20
タイプ ロードカー
PP(初期値) 386.53
総排気量 1,989cc
最高出力 160PS/7,000rpm
最大トルク 18.0kgfm/5,500rpm
パワーウエイトレシオ 7.14kg/PS
駆動形式 FR
吸気形式 NA
全長 4,460mm
全幅 1,695mm
全高 1,380mm
車両重量 1,145kg
重量バランス 60対40
トランスミッション 5速
ダート走行 可能
登場 グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
グランツーリスモ7
備考 “ケンとメリーのスカイライン”
排ガス規制のため197台しか造られず
レース参加も出来なかった悲劇の「R」

概要

ハコスカに続く4代目C110系スカイラインのGT-Rモデルである。4代目スカイラインはケンとメリーのスカイラインというキャッチコピーで大ヒットした。CM内に流れた曲を手がけたBUZZはこの曲でデビューした。
……だが、ケンメリGT-Rには残念ながら悲劇が待っていた。理由はハコスカGT−RやS30型フェアレディZのZ 432(未作成)にも搭載されていたS20エンジン。元々レース用エンジンで市販用デチューンもほぼ行われていないため、当然排ガスに関しても考慮はされておらず、1973年に厳しくなった排ガス規制はクリアできなかったのだ。そのため197台しか生産されず、幻のGT-Rとなってしまった。(この台数になったのはS20エンジンの在庫が197基だったとも、三国工業から購入したS20エンジン用ソレックスキャブレターが、197台分だけ残っていたからとも言われているが、生産台数には諸説あり、試作車も含めて少なくとも200台以上が生産されたと思われる節が見受けられる。)
さらにオイルショックで参戦できるレースが中止されるなどして、メーカー側もワークスでのレース活動を自粛する事態となったためレース参加も見送られた。さらに、元々ベースとなる4代目スカイラインがハコスカと異なる性格のクルマになっており、ハコスカよりも重量増でサイズが大きくなってしまったため仮にレースに出たとしてもボロ負けしていた可能性もあったという。事実、ハコスカの連勝記録を止めたマツダサバンナRX–3はケンメリと真逆のコンパクトで軽い車体が特徴だったので、もしレースで勝負しても周回コースでのアドバンテージではサバンナの方が有利なのではなかろうか。
……と言うのも、実は元々ケンメリにはGT-Rモデルを用意する気はさらさら無く、上記で上げたようにケンメリは大型化しておりハコスカのようなレースでの運用は設計段階から想定されていなかった。しかしハコスカGT-Rがあまりにも勝ちすぎて有名になり、ユーザーから「ケンメリにもGT-Rを!」という声が出たため、仕方なく余っていたS20エンジンを使って生産した間に合わせの存在であったとも言われている。これもハコスカGT-R伝説が招いてしまった悲劇の存在でもあった。
以後 R32型スカイライン が登場するまでGT-Rは復活しなかった。

余談ではあるが、間に合わせだったとされる同車にも、ハコスカや432と同じく、当時の追浜ワークスからレーシング部品の供給はあったとされ、実際に当時のカタログも残っている。また標準モデル(特にG型エンジン搭載の前期4気筒モデル)は、1.6、1.8モデル問わず国内ラリーで活躍。スカイラインは完全にレースから撤退していた訳ではなかった。次代であるC210型(ジャパン)は公式レースの記録ナシ……

なお、GT−Rじゃない方のケンメリスカイラインは大ヒットで、国内仕様は64万台、海外仕様まで含めると73万台が製造され、歴代一位の売り上げを達成した。特に若者にはチューニングも適していたL型エンジンを搭載していており、姉妹車だったローレルと同じく1980年代まで族車のベース車になったり、なんちゃってGT−R仕様に改造したりする物も多い。(※画像はリバティーウォークがカスタムしたケンメリスカイライン。)
ちなみに、4ドアタイプのケンメリもあったがそちらはヨンメリと呼ばれていて、こちらも族車のベース車として人気が高い他、ドラマ「西部警察」で爆破されたり横転したりする白パト役でよく登場していた。

公式解説

「ハコスカ」と呼ばれたC10系スカイラインは、1972年9月、新型へとバトンを渡しました。C110系という型式名を持つ新型は、コマーシャルのコピーをとって「ケンメリ」というニックネームを与えられ、デビュー早々爆発的な人気を誇るモデルとなりました。ボディは無駄なラインを省いた、のびやかな造形。とはいえ、スカイラインのアイデンティティとなったサーフィンラインや丸形4灯のヘッドランプは、しっかり踏襲していました。

このケンメリ・スカイラインにGT-Rのエンブレムがよみがえったのは、翌73年1月のこと。今度のGT-Rは型式名をKPGC110といい、ハコスカGT-Rと同じ名機、S20型直列6気筒エンジンを搭載しました。160PS、18kgfmという最高出力、最大トルクに変わりなく、フロント・ストラット、リア・セミトレーリングアームという足まわりも先代から踏襲したものでしたが、ブレーキが4輪ディスクへと進化しました。

色について

+ ...
ケンメリGT-Rの標準色、実は白1色のみでシルバーや赤は本来選択できなかった。というかこの赤のケンメリに関しては前期型ハードトップのみにオプションのオーダーメイド色の一例として記載されていた。
だが、不思議なことにシルバーと赤のGT-Rもある。塗り直した訳ではなく工場出荷カラーの状態である。
様々な噂や憶測があるが、白が120台、シルバーが70台前後販売されたと言われている。その中でさらに凄いのがこの「赤のGT-R」。実は7台しか販売されていない。そしてその7台全てが現存している。この赤自体に関しては、C130型ローレル(ブタケツ、ガメラ)にも採用されていた物と同色になる。
1台は我らが日産座間ヘリテイジに。残り6台はそれぞれにオーナーがいる。この赤のGT-Rのうち1台が2019年の東京オートサロンで開催されたオークションに出品された。
フルノーマルのGT-Rというだけでも希少だったが、さらにボディカラーが「純正赤」だったためさらに皆の興味を惹き付けた。

落札価格1億円がこの希少性を物語っている。

『ロータリーエンジン搭載のGT-R』

+ ...
ケンメリのGT-Rの公式製造台数は197台だが、現存する車両達の車体番号から察するに210台前後は製造され、うちの何台かは次世代の技術に向けた試作車両だったとされる。ある旧車専門店の会長が購入したKPGC110-000021は、それまで公にされてきたどの車体番号より若く、市販モデルとエンジンマウントの形状、位置が異なる。この事から、当時日産で開発が進んでおり、導入間近とまでされたロータリーエンジン搭載の試作車両だったとの憶測が飛んでいる。

サニーやシルビアに搭載予定で実際にモーターショーでの展示までされたが、オイルショックの影響により計画は白紙に戻された日産のロータリー計画。もし、オイルショックがなく実現していたら、GT-Rに搭載……されたのかもしれない。

登場シリーズ

グランツーリスモ4


グランツーリスモ(PSP)


グランツーリスモ5

中古車の場合
価格はCr.XXX,XXX,XXX×(100-(走行Km÷2000)÷100)(Cr.100未満は四捨五入、走行距離は100,000Km以降はカウントしない。例:280,000kmの場合は80,000kmとして扱う)

グランツー

グランツーリスモ7

レジェンドカーディーラーで入手可能。お値段なんとCr.54,200,000。市販車のGT−Rの中でもトップの高値であり、197台しか作られていないスカイラインはやはりプレミア級。ちなみに走行距離はそれを反映してか197Kmしかないが、そんな走行距離が少ないマジモンのケンメリGT−Rが現実にあったらこの値段では済まないだろう。

コメント

  • ケンとメリーのスカイラインのキャッチコピー知っている人はもう昭和生まれのおじさんだよね?(そう書いている筆者は20代後半) -- (名無しさん) 2022-10-19 23:43:29
  • オイルショックがなければ、KPGC110はペリフェラルポートの日産製ロータリーを積んでいたかも知れない……2代目シルビアもだけど。信じるか信じないかは貴方次第 -- (名無しさん) 2022-10-21 20:20:30
  • スワップでロータリー載せられるようになっても面白いよな。メーカー違うけど -- (名無しさん) 2024-03-17 02:32:33
  • 上の画像にもある試作レースカー、なぜかトミカ持ってたな。ワイドボディとエアロで再現させてほしい -- (名無しさん) 2024-05-01 00:27:19
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