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クルマ界ゆく年・くる年2023(+モビリティショー回顧)

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だれでも歓迎! 編集
グランツーリスモ7が「SpecII」に進化した令和5年、2023年をクルマにまつわる話題で振り返りましょう。
合わせて、4年ぶり開催の東京モーター ジャパンモビリティショーの振り返りも。


目次
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ジャパンモビリティショー2023を振り返る




新型コロナウイルスの蔓延に苦しみながらも、東京オリンピックが成功のうちに終了した2021年。その一方で、まるで犠牲にされたかのようにあっさりと中止を告げられたのが、国際的なクルマ・モータースポーツ関連のイベントだった。東京モーターショーもそのひとつ。
それがようやく今年、装いも新たに「ジャパンモビリティショー」となって、4年ぶりの再開にこぎつけた。

入場料は3000円に値上げされてしまったにもかかわらず、10日ほどの会期を終えて、総来場者数は実に111万2000人。自工会会長(当時)、豊田章男氏の掲げた目標「100万人超え」を見事に達成した。
クルマ業界を中心にしてあらゆる産業を集結する(475社が参加。ドローンもマッスルスーツも水素ガスコンロも…鉄道車両も出た!)、スタートアップ企業へのアピール機会の提供、トークセッション毎日開催、キッザニアの出張版など、かつての「自動車ショー」像を過去のものにする、「100年に一度の変革期」ならではの様々な取り組みがあらゆる層の来場者を楽しませた。
実は2019年の時にもこうした自動車以外のコンテンツを取り入れた取り組みもあったが、2023年のはさらに楽しめる未来の社会の博覧会兼アミューズメントショーとして昇華したのである。

…それはそれとして。でもやっぱり、秋のお台場のショーで見たいのは…クルマだろ?
自転車などと同じく個人で所有出来る身近なモビリティであるクルマだが、そう言わずにはいられないのが我々である。


心配御無用。”ひよってる”メーカー、一社もなかったです。
むしろ、元気いっぱいと言ってもよく、若年層やクルマ好きにアピールするようなスポーツカーモデル系の車種を出しているメーカーも多かった。
かつてのモーターショーのワクワクを彷彿とさせるような興味深い車達の存在は、クルマにも興味の無い人々にもアピールする存在であった。

まずは何と言っても…マツダ

■アイコニックSP 最高出力370PS/車両重量1,450Kg
家で充電、あるいは2ローターのロータリーエンジンで発電し、(おそらく)後2輪をモーターで駆動するPHEV、マツダ曰く「ロータリーEV」のコンセプト。エンジンの燃料はカーボンニュートラル・フューエルを想定している。
バタフライドアとリトラクタブル・ヘッドライト(!)を持つ低重心ボディは、説明不要の名車RXー7、中でもFD3Sのフォルムを彷彿させる。リア周りにはNAロードスターの面影。まさしく「アイコニック」な出来。デザイナーのU.D.E.を感じますね
EV化が進む現代において、新たなロータリーエンジンの活用法を活かしたマツダが提案するスポーツコンセプトカーである。

そして日産は、GT7への収録も近そうなこのクルマ。

ハイパーフォース 最高出力1,000KW(=1,360PS) 四輪駆動(e-4orce)
後輪の前部分に貼られたステッカー(R30スカイラインRSのオマージュ)にある「ASSB」とは全固体電池のこと。トヨタに続き日産も開発に乗り出す。コクピットのディスプレイGUIはポリフォニーデジタルが設計したもの。フロントグリルの銀赤エンブレムは例の英字3字…ではなく、なんとモザイク模様。
気を持たせるが、これが次期GTーRを示唆するコンセプトカーと見て間違いなさそう。市販車でも1,360PSという世界的に見てもハイパーカークラスのスペックを持つのかどうかは分からないが、日本を代表する「GODZILLA(ゴジラ)」は不滅だと言うことだろう。

ホンダは懐かしい名前を復活させた。

プレリュードコンセプト パワートレイン:ハイブリッド(e:HEV)
まさかのバブル期を賑わせたデートカーが令和の時代に復活。
アメリカ市場を意識したと思われる、(おそらく)FFのスポーツクーペ。ホイールベースが現行シビックとほとんど同じ長さらしい。リアの筆記体エンブレムは、30年前の4代目プレリュードが付けていたものと多分同じ。
もし導入すれば歴代モデルとしては初だが、「タイプR」はあるのだろうか。

車以外だが、スバルはビックリするコンセプトも。

スバル スポーツモビリティ コンセプト&エアモビリティ コンセプト
スバルはAWD機構のEVスポーツカーと同時に、空飛ぶ円盤かドローンのような「空飛ぶ車」を発表。
空飛ぶ車に関しては元々スバルが中島飛行機という飛行機屋だったルーツがある事から、陸と空の2つのイメージで世界をリードしていくという野心を感じさせる。

ダイハツのコンセプトも、スポーツカー好きにとっては驚きだった。

■ビジョンコペン エンジン:1.3リッター4気筒(暫定スペック) 駆動方式:FR
懐かしいお椀型フォルムに戻る次期コペン。なんと、エンジンを縦に置いて後輪駆動になるという。
こう聞くと、グランツーリスモのファンは「トヨタSーFRの復活か!?」とビビッとくるだろう。エンジニアがトヨタの機能子会社であるダイハツに転籍して、コツコツ作りつづけていた…?詳しいことは明らかになっていない。
なお、コンセプトモデルの車内をのぞくと足元のペダルは2つだった。まさかアトレー用のCVT!?この辺も未詳。


トヨタ・FTーSe 「GR」のエンブレムを付けた、バッテリーEVのスポーツカー。エンジン車で言えばミッドシップ的にテールが長いスタイリング…実は次期MR2のスタディモデルではないか?と噂されている。
いずれにせよ、何処か先進的なスーパーカーを思わせるデザインの車が国産メーカーから出されるというのはかなり意欲的なものだと言えよう。


■日産・ハイパーツアラー(上) ■BYD・DENZA D9(下)
日産がようやくお披露目した、次期エルグランドの予告モデルがハイパーツアラー。ハイパーフォースと同じく、全固体電池+e-4orce搭載。中は畳を思わせる床のある室内となっており、ある意味日本らしいと言うべき内容。日本の歴史的に見れば豊臣秀吉が作らせた黄金の茶室の現代版と言うべきか。
アルファードやハイエース救急車が入ったことだし、これもGT7への収録ワンチャンあるかも?
一方、中国のBYDはすでにBEV高級ミニバンを市販しており、日本初披露。メルセデス・ベンツとの共同開発車。


スズキ・スイフトコンセプト エンジンは新開発の1.2リッター3気筒NA+マイルドHEV。みんな大好きスイスポも次は3発なのだろうか?ファンの多くは、4気筒継続を願っていることだろう。

  • 他にも見どころいろいろありました。
●三菱の「D:Xコンセプト」は、デリカD5の次期型スタディ。PHEV四駆を検討しているようだ。
ソニー・ホンダ AFEELAが日本初お目見え。東展示棟の一番はじで「すみっコぐらし」状態だったけど、野心の一端は感じられた。
●ダイハツのブースはメインステージに旧車がずらり、急遽何かを取り下げた跡…のように見えた。もしかして、新型ムーブのお披露目を予定していたのが、 例の件 でぽしゃったのか…??(←下衆の勘繰り)
●キッザニアのあった南展示棟も面白かったです。ケーニグセグ・レゲーラの実車展示、可変ロボット「アーカックス」の変形実演、恒例のトミカショップに加えて、今年はプラレールの展示も!

2023年・話題のクルマ(国産車編)


12月7日、第44回を迎える日本カー・オブ・ザ・イヤー2023ー2024の最終選考会が開かれた。
栄冠を手にしたのは、2022年、「コモディティか愛車か」の議論の末に大変革を成し遂げた、トヨタ・プリウス。
2位をゆうに2倍以上引き離す、大量得点での受賞となった。

毎年目玉グルマの尽きないトヨタは、今年ランドクルーザー250を発表。高級化した300系より一つ下のクラス、「新たな中核モデル」に位置づけられている。日本仕様は2.7Lガソリンと2.8Lディーゼルターボを搭載し、2024年前半に発売予定。
より角張ったデザインは何処か現行型のランドローバーディフェンダーを思わせ、悪路でもどんどん進めそうな頑丈なフォルムとなっている。

40年選手のランドクルーザー70も、丸目の「エモい」フロントグリルに変更され、再・再販される。(右側の白いクルマ)エンジンは2.8Lディーゼル。今の時代からみると何処か懐かしさを感じるデザインのものがまだまだ新車で買える。若い人にもこうしたデザインの車は新鮮に感じるはずだ。
GT7に収録されたら、真っ先に行くのはダートコース?スノーコース?考えただけで楽しい。
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新型アルファードの登場は想定内だったが、ヴェルファイアの存続は驚きだった。V6よりトルキーな4気筒2.4Lターボ、19インチ・20インチのホイールはヴェルファイア専用。アルファードとは違ったギラついた感じのキャラをさらに強調させてくれる。これもGT7に来てくれる…かも?

伝統を重んじるセレブの皆さんを大いにざわつかせたであろう、SUVタイプの新型センチュリーも発表された。3.5L V6+PHEV、AWDでお値段2,500万円也。後部ドアはスライド式も選択できる。
「SUVのセンチュリー?」と思うが最近増えたレンジローバーのような高級SUVを思わせる重厚感溢れるデザインとなっており、意外と悪くない感じに仕上がっている。
早速、2024年の第100回箱根駅伝でも大会運営車として選出。その威風堂々とした大きな車体で、選手達と共に大手町と箱根の間を2日間往復し続けた。
さらに大相撲での優勝力士が乗るパレードカーも2024年初場所からこれに変わったが、なんとこちらはオープン仕様という特注仕様。
力士が乗ってもがっしりと支える安定感はさすがはSUVモデルというべきか。今後もこうしたイベントでも引っ張りだこになり、見かける事も多くなるだろう。



一方、日産は硬派そのもの。GTーRでお馴染みのNISMOグレードを、フェアレディZスカイラインに立て続けに設定して発売したのだ。420PSの3L・V6ツインターボは両車共通、ATの段数が違う(スカイライン7速、Z9速)。
RZ34型フェアレディZは大反響で生産が全く間に合わず、受注が停止される事態に。Z NISMOは既に標準Zのオーダーを入れ、納車を待っているオーナー達から振り替え購入の希望を募る形での販売となっている。
ちなみにこのZ NISMO、お値段仰天の920万400円!! …こういうクルマこそレースゲームで体験したい。ヤマウッツィさん、「GT7に収録決定」のニュース待ってます。マジで。


ホンダZRーVは昨年の発表だったが、発売は2023年に入ってからとなった。日本市場ではCRーVと入れ替わる形になる。
e:HEVと組み合わされる2リッターNAエンジンの吹け上がりが「さすがホンダ」と好評らしい。お家芸だった内燃エンジンへのこだわりからの脱却も見られるホンダ、モーターに置き変わってもどうホンダらしさを得ていくのか、気になるところでもある。


三菱は軽スーパーハイトワゴンのekクロススペースを大幅マイチェンし、「デリカミニ」として発売。最上級グレードで223万円にもなるが、キャラクターの「デリ丸。」ともども好評を博した。
デリ丸。の大きなぬいぐるみは新車購入者限定のプレゼントだが、転売が相次いだという…。
なお、デリカミニに使用されている専用サスペンションと制御システムはかつてのランエボやパジェロで培ったラリーの世界で磨かれた技術が取り込まれており。実質カワイイ見た目とイメージをしているがランエボとパジェロの血統を継承したサラブレッドなのである。



デリカミニの他に、販売台数1位常連のN-BOXと、そのライバルのスペーシアもフルモデルチェンジされた。
N-BOXは今やホンダの看板車種として爆売れしているが、実は質感の高さと比例して利益率が低かったり、フィット等の普通乗用車の販売台数がNシリーズに喰われてホンダとしては少し困った状況。
その影響からか、新型N-BOXでは所々に前代と比較して進化点の少なさが指摘されている。

それに比べてスペーシアは、打倒N-BOXと言わんばかりに質感や装備を前代より大幅上昇させた。ADAS(先進安全技術)関係でホンダセンシングを一部超えた機能が増えたり、マルチユースフラップといわれる飛び道具を備えたりと、スズキらしからぬレベルの上がり具合。
もちろんN-BOXも進化してない訳ではなく、走行性能はクルマ系YouTuberやカージャーナリスト等からほぼ満場一致で高評価である。
よりシンプルに、生活の一部となるよう進化したN-BOX、
より豪華に、ライバルと差をつけるよう進化したスペーシア。
2024年の軽自動車王の座は果たして、どちらの手に渡るのか。

  • 他にも数々の新型車が、我々カーマニアにホットな話題を提供した。
●スズキ・スイフトスポーツのMT車が1ヶ月間だけカタログ落ち、という珍しい事態に。これは「後退時車両確認装置の義務化」という新たな法規制(=バックカメラやリア障害物センサーなどの安全装備の義務化)に対応するためで、装備を追加して15万円ほどの値上げとなったが、すわMT車完全中止か、というファンの不安は払拭された。
●マツダ・ロードスターが大幅マイナーチェンジ…といっても外観はほとんど変更なし。目玉はアダプティブ・クルーズコントロールの装着(と法規制対応)で、フロントグリル内をよーく見ると、小さなレーダーが追加されたのがわかる。
●スバルは昨年のクロストレックに続き、新型インプレッサを発売。1.6リッターはディスコン、2リッターのHEV「あり」と「なし」のみに。
●同じくスバル、1.8Lターボの新型SUV「レイバック」発売。…どう見ても車高を上げたレヴォーグです。本当にありがとうござ 細かくデザインを変え、都会的なイメージに。
●マツダの夢の技術、「SKYACTIV-X」エンジンの搭載車が縮小される。マツダ3セダンに続きCX-30でも選べなくなり、GT7に収録されているマツダ3ファストバックのAWD車のみに。
●トヨタ・ライズのHEV車、数万件の受注をすべて取り消すという異例の事態に。製造元のダイハツで5月に発覚した、ポール側面衝突試験での不正行為が原因。2023年11月現在、ガソリン車の納期も未定(ダイハツ・ロッキーも同様)。この機に乗じて…かどうか知らないが、ホンダがライズの価格帯ドンピシャの新車WRーVを発表(インド製)。バカ売れの200万前半小型SUV市場、2024年は大波乱の予感。

東京オートサロン2023のクルマ達のページも参照。

2023年・話題のクルマ(輸入車編)

ここ数年、自動車といえばEVシフト一辺倒かに思われた欧米でも、新たな動きが生まれつつある。2023年3月25日、EUが発表した「『2035年、ハイブリッド車を含む内燃エンジン車の販売完全禁止』を撤回するという意思決定はまさにそれを象徴するものだった。
クルマの電動化が大事だからといっても、エンジンの存在を”いけにえ”に捧げる必要などはないはずだ。
モリゾウの言う通り、環境のために減らすべきなのはあくまでも空気中の二酸化炭素なのだから。
各国政府の思惑が違っていても、せめて世界のクルマ好きたちがその認識を共有し、それぞれの住む国で社会に発信して行ける未来を信じたいと思う。

さて2023年、話題のガイシャ…まずは、今なおクルマ好きの永遠の大好物、スーパーカーのジャンルから。GT7でも乗りたい魅力的なモデルが多く出ました。

2023年3月、ランボルギーニが発表したレヴエルトは、生産を終了したアヴェンタドールの後継として、同社が初めて送り出す量産PHEV。フロントはモーター2基、リアは6.5L V12エンジン(825ps)と、トランスミッション直結のモーター・ジェネレーターで駆動され、システム総合出力は1015psに達する。
日本では、6月6日の発表当日、すでに数年の納車待ちが確定していると明らかにされた。新世代を担うランボルギーニの看板モデルとして今後の活躍を大いに期待したい。

ウラカン・ステラートは昨年海外で発表されているが、日本での公開は今年だった。ノーマルのウラカンより最低地上高が44mm高められた、悪路も走れる掟破りのクロスオーバー・スーパーカーである。これが、ランボルギーニ最後のピュア内燃エンジンモデルとなった。


フェラーリが今年発表したのは、サーキット専用の「XX」シリーズ最新作、SF90 XX ストラダーレ。こちらもレヴエルト同様PHEVで、4L V8ツインターボ(797ps)にモーター3基の組み合わせで1030ps
お値段9800万円 簡単には手に入りません。 ……というかすでに全世界で完売。まさに選ばれし者が乗れる究極のフェラーリであった。

ローマ・スパイダーも今年日本にやってきた。デザインはフェラーリ流の「引き算の美学」、つくづく溜息もの。


2022年のフルモデルチェンジを機にメルセデス・ベンツからメルセデスAMGの所属となったSLは、当初導入されたのがなんと2L 4気筒電動ターボ(+48Vハイブリッド、381ps)の「SL43」だったことで話題になった。そして今年、いよいよ本命とも言うべき4L V8ツインターボ搭載の「SL63 4MATIC+」が登場。585psの四駆…箱根でGTーRを追い回せそうなオープン・グランツーリスモだ。

AMG GTクーペの新型もついに登場、プラットフォームはSLと共通化された。


バッテリEVのID.4に注力するフォルクスワーゲンは、その一方でゴルフR 20 Yearsという特別モデルを今年日本に導入した。20年とは、ゴルフRシリーズの元祖「R32」(グランツーリスモ4に収録されている)の発売から経過した年数のこと。
2L 4気筒ターボは333psを発揮、横置きFFベースの四駆だが、ドライブモードセレクターには「ドリフト」モードも含まれているという。

スーパーカー、スポーツカーの世界を離れると、こんな輸入車も今年日本に初お目見えした。

ルノーの人気モデル、カングーが久々のフルチェンを迎えたのである。
全幅1860mmは国産車で言うならハリアー・RAV4と同等、最早ちっとも「かわいい」ボディサイズとは言えないが、フランスの大衆車らしい、肩肘張らずさりげなくお洒落なキャラクターと、商用車ベースならではの多用途性、思いきったロングドライブに出かけたくなる足回りの良さは健在…と、あちこちで語られている。
ルーテシア、アルカナに積まれる「E-TECHハイブリッド」がこのクルマにも導入されれば、初代、2代目を上回るヒットも有り得るかも。


また、電気自動車のフィアット500eのアバルトチューン版も登場。エンジンが無いモデルでもアバルトの味がしっかり出ているモデルで、フロントに搭載されたモーターはフィアット500eより30%増強された155psを発揮(車重は1360kg)。何処かタレ目のフェイスも愛嬌あってカワイイ、憎めないヤツだ。
本来は無音のBEVやFCEVでも、コンピュータで合成されたエンジン音を室内のスピーカーから発生させて、ドライバーの気分を盛り上げる、という例がいくつかある。しかし、このアバルト500eのサウンド・ジェネレーターはなんと室外、クルマの外に付けられているのだ(スピーカーは地面を向いている)。ある意味街宣車??
新車価額は615~660万円とだいぶコンパクトカーとしては値は張るが、刺さる人には刺さりまくる、イタ車らしさをしっかり備えたモデルである。


BMWは2023年、小型SUVモデルのX1をフルモデルチェンジ。ガソリン、ディーゼル、そしてバッテリEVの「iX1」と、3種類のパワーユニットを揃えた意欲的なクルマで、カーオブザイヤーの輸入車部門をダブル受賞している。(日本COTYとRJC)

  • 他にも……
●誰もがイーロン・マスクの一発ギャグだと思った(失礼)、あのカクカクデザインのテスラ・サイバートラックが納車開始。最上級モデル「サイバービースト」は621kwのモーターを搭載し、ドラッグレースではポルシェ911も負かす瞬足AWDで、価格は日本円で1400万円をオーバーする。
●マセラティの新型SUV、グレカーレには、同社のスーパースポーツ、MC20と同じ3L V6ツインターボ「ネットゥーノ」を搭載する「トロフェオ」というグレードが存在する。地を蹴る530ps。
●ポルシェが昨年発売した、911Tの試乗インプレッションがあちこちのメディアに登場した。ベーシックな385psのエンジンを搭載しているが、後席を取り払い、装備をシンプルにして軽量&低価格化(1757万円だけど…)を図ったグレード。
●トヨタと共同でFCEVの開発を続けているBMWは、新しい試作車iX5ハイドロジェンを発表。燃料電池スタック(トヨタ製)の出力は170ps、それにバッテリーを組み合わせて、瞬間的に401psの最大パワーを出せる。まだ路上で実証実験をしている段階に過ぎないが、欧州メーカーも「バッテリEVだけじゃ、ちょっとやっていけないなあ」というのが本音なのだ。水素エネルギーのクルマ、2024年も新たなニュースに期待である。

2023年・製造終了したクルマ達

そして、この年に残念ながら生産を終えた車達もいる。
トヨタのCH−Rはスポーツ志向のSUVとしてデビュー当初はニュル24時間にも出たりして話題になったが個性的なデザインと、競合車種が強すぎてたった一代限りで生産を終える事になった。
他にもシボレーカマロや、ダッジチャレンジャーといった現代のマッスルカーもEV化の影響で生産終了、一旦その歴史を終える事になる。

2023年・モータースポーツ界

まずは最高峰のモータースポーツ、F1から。なんと言ってもマックス・フェルスタッペンとレッドブルの強さが際立った年で、F1史上最多の19勝でチャンピオンをもぎ取った。まだまだフェルスタッペンの勢いは続きそうだ。
また、現在はHRC(Honda Racing)としてレッドブルとアルファタウリを支援するホンダも、2026年にはアストンマーティンF1チームとのタッグを組む事が発表された。その時は誰が乗っているかは分からないが、アロンソ大先輩と角田くんに乗ってほしいと思う……。
ラリー界では、フィンランドが生んだ神童、カッレ・ロバンペラが2年連続ワールドチャンピオンを獲得。所属しているトヨタもチームタイトルを獲得。まさに現在のWRCはトヨタが支配していると言っても過言ではない。
そんなロバンペラはフォーミュラドリフト・ジャパンにもスポット参戦。初めて参戦した第2戦ではいきなり優勝、第6戦は2位と、カテゴリーの違う競技でもまさかの大活躍を果たした。
ちなみに、来年カッレはWRCではまさかのスポット参戦、パートタイムでの参戦となる。本人はGTレースへの参戦を希望しているそうだが果たしてどこへ……?
WECではハイパーカーカテゴリーに多くの参戦メーカーが加わりトヨタも少し苦しい立場に。ル・マンは優勝をフェラーリに取られてしまったが意地の2位、年間成績では8号車のブエミ/ハートレー/平川組がドライバーズチャンピオン制覇、マニュファクチャラーも獲得するという王者の貫禄を見せた。
さらに来年からはランボルギーニ、BMWなども加わるWECハイパーカー戦線、果たしてトヨタは勝ち続ける事は出来るのか?

話を国内の方に向ければ、国内モータースポーツ界での大きな変化と言ったらなんといってもホンダのSUPERGTGT500車両が変更になったことだろう。日産やトヨタが次々にベース車両を変える中でホンダはNSXを一貫して投入し続け、優勝をもぎ取って来た。その時代も終わったと考えると自然と涙がこぼれてくる。なお、2024年からはシビックにベース車両を変更する。
さらに、もう1つSUPERGT関係で話題を出すとすれば、立川祐路の引退だろう。今年の夏に今シーズンで引退すると発表をしたことにSUPERGTファンは驚くとともに一時代の終わりを感じただろう。しかし、立川祐路は残りのレースで引退する人とは思えないオーバーテイクやパフォーマンスを見せてくれた。筆者が見に行ったオートポリスでも2台を一気に抜いたりなどとても速く、強く、そして最後までカッコよかった。
立川祐路が引退したことによってJGTC時代からいるドライバーをさらに減った。しかし、立川祐路はこれで終わりではない、今後も何らかの形でモータースポーツに関わってくれる、筆者はそう信じている。
そんな去りゆく者もいれば、まだまだやれるぜ!と言わんばかりに活躍したオジサン達もいる。国際モータースポーツではF1のフェルナンド・アロンソがまさかの大活躍、レッドブル勢に次ぐ3位表彰台を何度も獲得しベテランの意地を見せた。
WRCではトヨタのチーム代表ヤリ・マティ・ラトバラがまさかの母国フィンランドラリーで一回限りの現役復帰。モリゾウが代わりにチーム代表を代行する事で参戦しちゃうという有様。
残念ながら表彰台こそは登れなかったが、「自分のチームのドライバー達の活躍を見てまた走りたくなった」という根っからのラリー好きな彼らしい挑戦と言えよう。
国内モータースポーツでは、8月のGT4ジャパン岡山ラウンドに参戦したベテラン、オリマブこと織戸学が乗っていたBMW M4がゴール直前でストップ、それでもオリマブは車をなんとかチェッカーさせようと懸命にゴールまで車を押した。
優勝目前で残念ながら勝利は取りこぼしたがその勇姿は多くのモータースポーツファンに感動を与えた。この3人には2023年の頑張ったでしょうをあげたいところだ。

2023年に去ったクルマ界の偉人達

残念ながら2023年にもクルマ界の偉人達がこの世を去った。特にこの2人のニュースは驚きだったのでは無いだろうか。

ラリー/スタントドライバーとして世界的に有名だったケン・ブロック氏が2023年の年初の1月2日に、ユタ州ワサッチ郡にて急斜面をスノーモービルで走行中に事故を起こし、死去してしまった。55歳という若さだった。

そして、WRCにてヒョンデチームで現役で活躍していたドライバー、クレイグ・ブリーン氏。第2戦スウェーデンでは2位表彰台に輝いたが、第4戦クロアチア前のプレイベントテストを行っていた際、滑りやすい路面で比較的低速でコースアウトし道路脇の木製フェンスに衝突。フェンスの柱が運転席側の窓を破って飛び込み即死。33歳という早過ぎる死であり、WRCで活躍している現役ドライバーが事故死するというニュースは衝撃を与えた。

なお、FIAはこの年1月に事故死したケン・ブロックに続き、WRCにおいてブリーンのカーナンバーを2023年シーズンの間欠番とした。奇しくもブリーンは42番、ブロックは43番の連番であった。
ブリーン選手の事故は避けられなかった不幸な事態だが、来年はこうした重大な事故が起きない事を祈るばかりである。

その他にも、トヨタを世界有数の自動車メーカーに育てあげ、トヨタの名誉会長であった豊田章一郎氏が97歳で2月14日に亡くなった。
また、グランツーリスモ4にも楽曲を出していたジェフ・ベック先生も1月10日にお亡くなりになった。個人的に『Hot Rod Honeymoon』は名曲でした。

さらに年末、CART・インディカーで活躍し、2003年のインディ500王者、2度に渡るシリーズ王者に輝いたジル・ド・フェラン氏も亡くなった。
個人的な話になるが、幼い頃にもてぎのインディに行った時に初めて生で見たカーNo.1の車に乗る人として彼を覚えていました。ご冥福をお祈りします。

オートスポーツのページ の方も参照してください。

2023年番外編

●ビッグモーター問題
やはり2023年の車関連のニュースで避けられないのがビッグモーターによる不正請求問題だろう。色々調べていく中で会社がかなりのブラック企業&不正な自動車整備・販売などが明らかになっていった。
2023年7月25日に開かれたビッグモーターの記者会見では、当時社長を務めていた兼重宏行が大粒の雹が車に当たったよう偽装するため靴下の中にゴルフボールを何個か入れて振り回し、車体に凹みを作るという、衝撃的な行為が報告されたに対しての釈明に、「こんなひどいことをしているなんて信じられない、“ゴルフを愛する人への冒涜ですよ!”」と発言。
「車を取り扱っているところなのに、車を愛する人よりもゴルフ愛好家の方へ謝罪するんかい!」と多くのツッコミが相次いだのは言うまで無い。
実はビッグモーター、今から17年前にはこの事案を予言する内容のCMが放送されていた。まさかビッグモーター自身がこんな事やらかすところだったとは、あの頃は思わなかっただろう……。
現在は新たに社長を引き継いだ和泉伸二氏の元、再建が進められていたが、2024年3月6日、大手商社の伊藤忠商事がビッグモーターの買収を決定。新たな親会社の元で、果たしてビッグモーターは信頼を取り戻せるのか。長い道のりが続く。

●ダイハツ問題
そして、年末に大騒動になってしまって来年度以降も響くであろう現在進行形の車界の大問題。4、5月から海外向けの車で不正が行われていたが、とうとう12月後半に安全の検査で偽のデータを使って通していた事が明らかになった。しかも34年も前から行っていたそうな。
(メディアではこう報じられているが、今回明るみになった内容で最古の案件が34年前のアプローズであった訳で、そこからEF型エンジンの不正を挟んで不正が常習化してきたのは主に2010年代からである。)
これを受け販売中だった全モデルが出荷停止、OEM元で供給しているトヨタやマツダ、スバルのモデルも対象である。
当然ダイハツの車を持つユーザー達、ダイハツに関わる社員、そして多くのカーファン達は上のように思ったろう。
特にダイハツは日本の軽自動車界で最もシェアを集めており多くのヒットカーを生み出していた企業故に、この衝撃はなおさらである。
しかし、車の安全性すらコスト面でケチってしまうとは言語道断であり、果たしてダイハツは信頼回復出来るのか…その影響はどこまで広がるか心配だ。この対応の煽りを受けて上の次期コペンの開発も凍結……なんてことにはならないよな?

この件に関して、今のところ1番不遇なクルマは新型ムーヴだろう。
2023年夏ごろ発売の予定でパンフまで配られていたが、直後に初期段階の不正問題が明るみになり、今に至るまでズルズルと発売延期されている。
(つまりワゴンR等の主要ライバルたちに新型の情報が筒抜けのまま半年以上が経ってしまっている...)

……と、日本で自動車に関わる不正な事件が相次いだ中で、ある一冊の本がこの年、出版された。それは柴田ケイコ作の『パンどろぼうとほっかほっかー』
……え?なんでこれ?と思ったあなた、まあ最後まで話聞いて下さいまし。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。今子供達に人気である、パン専門のどろぼうからパン職人となったパンどろぼうが主人公の『パンどろぼう』シリーズ。
この5作目となる『パンどろぼうとほっかほっかー』ではパンどろぼうが遠くに住むお客に美味しいパンを届ける車を作ろうと、車屋を営む女の子の「こぶた」に出会うが、彼女は自ら生み出した車達の事を『愛しのブーブーちゃん』と呼び、パンを届けたいという熱い思いを語ったパンどろぼうの話を聞いた彼女が「素晴らしい!」と興奮したりする。
……そう、お気づきだろうか。純粋に車を愛し、車を求めるお客様のために素晴らしい車を生み出すというこの「こぶた」の情熱
奇しくもブラックなノルマを満たすために取り扱っている顧客の車にわざと傷をつけたりし、その言い分も「ゴルフを愛する人への冒涜だ」と言ってしまったビッグモーターや、安全性という車にとって重大なところを「コストがかかる」としてケチり、安全検査にはズルしてまで通したダイハツが失いかけてしまったものであろうものではないか。
皮肉にもそんなニュースが相次ぎ日本の自動車界への信頼が揺らいだ中で、子供達の絵本でそんな自動車への純粋な愛を語る「こぶた」というキャラクターが生まれた…。
ノルマだのコストなどとかの「大人の都合」でそんな愛すらも失いかけて重大な不正をしでかしてしまった両者とは実に対象的であろう。
今こそこうしたより良い自動車を生み出したり、きちんと扱ったりするという「純粋な車への情熱」と、「それに乗る人を思う気持ち」こそはまさに同じく車に触れて扱う人々が忘れてはいけない大切なものでは無いだろうか。
全ての自動車に関わる人々が、この気持ちを忘れないように願うばかりである。
なお、この『パンどろぼうとほっかほっかー』は「第16回MOE絵本屋さん大賞2023」でも大賞に選ばれた。

●韓国、EV暴走事故相次ぐ
海外の方に目を向けると、韓国ではEVタクシーによる暴走事故が相次いだ。
上の映像は横切ってきた車と接触後、突如時速188kmまで加速、ブレーキすら効かない状態になって信号待ちの車に激突した。これ以外にも、突如急加速する現象が相次いだ。
ちなみにこの時に暴走したのがヒョンデのアイオニック5。日本でも売られている車のだが、今んとこ日本では事故の報告はない。大丈夫か?

●自衛隊の高機動車が海外に流出⁉︎
実は昨年からでも密かに問題となっていたのが、自衛隊で使われている高機動車が密かに海外に流出しているという実態である。
ウクライナ侵攻の際でも、ロシア軍が自衛隊の高機動車を使用しているとされる写真や動画が公開され国会の場でも取り上げられるほどの物議を醸し出した。
そもそも自衛隊の高機動車も自衛隊員が持つ武器や防弾チョッキと同じく防衛装備品の一つであり、テロ行為や他国の侵略の道具として悪用される事が無いように、用途廃止となると必ず解体する事が義務づけられている。
だが、一部の業者が再生不可能になるまで解体する事をせず、不十分に解体して海外に鉄クズとして輸出させ、海外の地で組み立て直されて普通の中古車として売られている事があり、ロシアの地に渡った高機動車が何らかの形でロシア軍に使用されていた事になる。
とはいえさほど自衛隊の高機動車一台が何らかの手段で海外に渡ったとしても、核兵器のように何らかの脅威を与えるものでは無いし、普通の一般的な車両として使うならさほど問題はない。だが、日本の部隊で使われているものが他国の侵略行為やテロ組織の道具として運用されれば国家の信頼にも関わる問題である。
ちなみに、自衛隊の高機動車を製造しているのはランクルと同じトヨタで、自衛隊の高機動車を民生用に仕立て直した「メガクルーザー」というモデルも出している。
とはいえランクルの方でも、その壊れにくさなどから世界各地の武装ゲリラやテロ組織の道具として悪用されるケースもあり、中には1987年のチャド内戦の際には、チャド政府軍がランクルとかを改造した車両で反政府軍を支援していたリビア軍の戦車を打ち破ったりしたため、海外のメディアが「トヨタ戦争」と呼ばれた事もあったほど。
ある意味壊れにくい車を生み出してしまった日本の功罪とも言うべきか……。

●MFゴースト、車関連のアニメ達
名作、頭文字Dの後継作の「MFゴースト」が10月に放送された。アニメになってどうかな?という不安もあったが、蓋を開けたら全然その不安が吹き飛んだ。
ユーロビートのBGMがかかる中、カナタが見せる拓海譲りの超絶テクが繰り広げられるバトルはまさに頭文字D。
新作のアニメなのに、まるでかつてあったような名作を見ているかのような安心感である。まだ見てない人も見てほしい。かつての頭文字Dキャラも出てくるぞ。
第2戦芦ノ湖GT戦の予選の途中で残念ながら1stシーズンの放送は終了、だが2ndシーズンの放送は来年予定なので、楽しみにしよう。
そして、MFゴーストに隠れがちだがもう一作車関連のアニメが。それが「オーバーテイク!」である。
FIA−F4を描くアニメで、リアルなレース描写などが話題となっている。ちなみにTOKYO MXでは日曜深夜0時半に放送、まさかの日曜深夜0時のMFゴーストの後に放送されるという車関連アニメが2作品続けて楽しめるという状況でもあった。

●2023年に出たトミカ達

また、2023年度に出たトミカでも見ていこう。※ロングトミカ・トミカプレミアム除く
  • 1月 No.39 ホンダ ステップワゴン、No.81 スズキ ワゴンRスマイル
  • 2月 No.10 三菱 アウトランダーPHEV、No.106 ホンダ CT125・ハンターカブ
  • 3月 No.38 トヨタ ランドクルーザー、No.99 スバル フォレスター 消防指揮車
  • 4月 No.46 フェラーリ デイトナ SP3、No.57 アート引越センター トラック
  • 5月 No.64 トヨタ ヴォクシー、No.115 ホンダ FU655 ラッキー
  • 6月 No.26 いすゞ エルフ 標識車、No.50 トヨタ ノア
  • 7月 No.47 EQS バイ メルセデス-EQ、No.109 しまじろう シーパーク シャトルバス
  • 8月 No.6 マツダ CX-60、No.8 日産 サクラ
  • 9月 No.52 トヨタ GRカローラ、No.89 山岳救助車
  • 10月 No.17 いすゞ エルフ 軌陸車、No.117 日産 エクストレイル
  • 11月 No.23 日産 NISSAN GT-R、No.60 日産 NISSAN GT-R NISMO
  • 12月 No.72 トヨタ クラウン、No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー
前半は現行のファミリーカー系が多く、例年と比べると意外にも海外メーカーの車が少なかったり車以外の車種(バイクであるハンターカブと耕雲機のラッキー)もあったりと変わったラインナップだが、8月には昨年カーオブザイヤーを得たサクラが、11月には2023年の東京オートサロンで公開された2024年モデルのGT−RがNISMO版と共に登場すると、後半にかけて話題になった車がラインナップされてきた。特に驚きだった10月のGRカローラは、初回限定版は「モリゾウエディション」を再現しておりちゃんとモリゾウの刻印や内装も2シーターにされているというこだわりぶりである。
12月にはジャパンモビリティショーの限定トミカの方で先行登場したクラウンクロスオーバーが登場する。
ちなみに来年1月に登場するのはアキュラ インテグラとトヨタ ヤリスクロス GR SPORTである。ホンダの海外ブランドのアキュラが出るのは意外だと思う人もいるのではないか。 リーク情報 によれば話題を集めたあの車も今後出るそうなので、楽しみにしてみるのもいい。

●マッチボックス70周年

実は今年は車関連で様々なイヤーがあった年であった。(ポルシェとホンダは創業75周年、シボレーコルベット生誕70周年など)
その中でもトミカの大先輩であるミニカーブランド、マッチボックスが70周年という年を迎えた。ホットウィールに人気を押されて元々出していたイギリスのレズニー社は倒産、その後は様々な会社を巡って現在はホットウィールと同じマテル社のブランドとして展開されていると、波瀾万丈であるが、70年という歴史の重みがあるミニカーブランドとして様々な記念商品が発売された。

来年も色々出すそうだが、その中にはGRスープラや現行型BRZ、まさかの新型プリウスに初代セリカLB、サバンナRX3といった日本車も登場。あとなかなか他のところには無いラディカルやビッザリーニといった車とかもあるぞ!

●あの懐かしののりスタが復活!
2000年代頃のクルマ好き&乗り物好きには懐かしののりスタが公式YouTubeチャンネルを7月に開設。懐かしの映像と共に親子で楽しめるコンテンツとして楽しめる。
ちなみにのりスタの番組のキャラクターの「ドン・ファン」を演じる中の人はあの「逃走中」のハンター役もやっていたりする。
懐かしのトミカ・プラレールを使ったドラマ「おもちゃ王国プトラパトラ」も見れます。

2024年に予定しているクルマ関連のトピックス

※画像は辰年という事で選んだ車、「カイザー・ドラゴン」。

2024年は辰年。厳密に言うと甲辰年(きのえ・たつ)で、以前甲辰年を迎えた時の日本は1964年の1回目の東京オリンピックがあった年だった。この年は「春の日差しが、あまねく成長を助く年」といい、急速な成長と変化を誘う年になるとか。自動車界にもEV化などの大激変の時代だけに、さらなる変化をもたらす出来事がありそうだ。

●モータースポーツ新車続々
そんな変化を示すように、2024年はモータースポーツ界に新しいマシンが続々登場予定。スーパーGTにはNSXに代わってシビックタイプRがベースとなり変化。スポーツファミリーセダンベースの車がGT500でどんな活躍を見せるか楽しみだ。
ハイパーカークラスにはランボルギーニ・BMW・アルピーヌが参入。特に初めてのWEWECのトップクラス参入となるランボルギーニはSC63で登場予定。テストも順調にこなしており、期待出来そうな存在である。
厳密には新車ではないがWRCとWECを戦うガズーレーシングの車のカラーも一新。紅白カラーから黒を基調としたカラーリングに変化。トヨタの勝利への欲求をイメージしており、何度もチャンピオンに輝いた両チームだけに、まさにやる気がみなぎるカラーリングである。

●新たな車系作品がまたまた登場⁉︎
新たな車系アニメ作品として、『HIGHSPEED Étoile(ハイスピードエトワール)』が4月から放送予定。
女子版サイバーフォーミュラといったSFよりの車系アニメだが、スーパーフォーミュラがタイアップしているそうなので注目。
そしてまさかのスーパー戦隊も久々の自動車モチーフ戦隊に。その名前も『爆上戦隊ブンブンジャー』。
自動車もEVが主流となりつつある時代にブンブンとはこれいかに⁉︎と思うが、タイヤモチーフの顔、タイトルにあるタコメーターはどう活かされるのか気になるところ。どうやらヒーロー自らスーパーマシンを作り上げて限界突破。“クルマ×つくる”をテーマに掲げ、気分をブンブン、バクアゲしていく、大胆不敵で超前向きなヒーローになるみたいだが……一部のSNSでは上のビックモーターやダイハツとかの自動車業界の不祥事が相次いでいる事で「タイミングが悪い」とか言われているが、そんな不正を行う輩をも倒すシナリオになるのか……?彼らのおかげで再び自動車に熱くなる&ものづくりに関わる仕事やエンジニア志望のお子様が増える……か⁉︎
(使われているスーパーカーも光岡のロックスターだし…)

●今度はマジョレットミニカーが60周年
来年もミニカーブランドでアニバーサリーイヤーがある。それはカバヤ食品で菓子付きミニカーとして日本でも販売されているフランス生まれのミニカー、マジョレットミニカーだ。2024年には60周年、1回目の東京オリンピックと同じ甲辰年(きのえ・たつ)生まれのブランドである。ちょうど2024年にはパリオリンピックを迎えるという偶然も重なった。
こちらも色々な会社に買収されて権利が移っていったり、2012年にはタイの生産工場が洪水被害を受けてしまい新たな工場の建設を余儀なくされたりと波瀾万丈だが、それでも60年の歴史を保ってきたのは流石だと言え、特に新工場建設後からモデルのディテールも向上、近年ではヒストリックカーの投入が話題になり、2023年からはC4型コルベットやメルセデス190Eエボ2といったネオクラシック世代の車も投入してきた。

日本に入ってくるかどうかは分からないが60周年を記念する商品も販売される。こちらはマジョレットの歴代ロゴマークを付けた様々な時代の車のシリーズ。マジョレットのロゴの遍歴をその時代を代表する名車と共に振り返る。メルセデス450SELとボルボ240エステートは新規金型のモデルだ。
こちらはギフトパック。フェアレディZ(S30)とシトロエンDS21がこのギフトパック限定の車としてラインナップされる。シトロエンDS21とS30型のフェアレディZは新規金型。
ちょっと豪華な仕様のデラックスエディションの方でも記念商品が販売。こちらにはなんと新規金型で日産スカイラインR34 GT−Rが登場する。R34はどのミニカーブランドでも引っ張りだこの超絶人気車種だけにマジョレットのも相当気合を入れている。
こちらはちょっと変わり種、マジョレットの初期の頃に販売された葉巻型フォーミュラカーの復刻モデル。カバヤ食品のもので育った我々には新鮮な存在だが、こうしたモデルも出るのもマジョレットの歴代の重みを感じる点である。
(トミカサイズでも精密なモデルが増えた中でこういう昔ながらの感じのモデル、今見ると結構新鮮で魅力的なので正直こちらも出来れば日本でも販売してもらいたいですけど……ダメですかね?)
また60周年とは別シリーズだけどなんとジャパンシリーズなる新シリーズが登場、A80型スープラ、EK9シビックタイプR、スズキキャリィも出る。
既に出ているカスタムカーの要素を取り入れたシリーズ「チューンナップス」シリーズの後継?と思われており、同じくエアロパーツといったカスタムパーツが付属しており付け替え出来る。こちらは少し後の発売となるそうだが、これもまさかの人気の高いネオクラ世代の日本車の新車を投入しており期待度大。マジョレットも日本のチューンド路線のシリーズを出すとは昔には思わなかった話でもあるが。
ロンドントイフェアで公開された時の完成版。カタカナで入ったマジョレットとかの文字がもはや筆者が遊んだ頃のカバヤのマジョレットとは随分洒落た感じで、長い時の進化を感じさせて感動だ。

そしてさらに驚きなのが通常のもののシリーズも展開予定だが、R34もいれば、まさかのエボ9と2代目センチュリーがラインナップされる。
2代目センチュリーはトミカすら出してなかった車故に、これをR34とスープラ、セフィーロ、エボ9、EK9シビックタイプRと共に出すマジョレットのセンスに脱帽である。
こちらもロンドントイフェアのもの。R34はエンジンのボンネットの付け替えが出来るみたい?また、EK9とエボ9は車内にロールバーが入っているというガチ仕様。あんなに正統派だったマジョレットも遂にこんな事するとは…。
こちらはセット。「頭文字D」を思わせる漫画風のグラフィックが施されておりこちらもマジョレットとは思えないセンスの良さだ。欲を言うとAE86を出していれば完璧か⁉︎

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