グランツーリスモWiki

日産 フェアレディ Z 432 '69

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集

日産 フェアレディ Z 432 '69
Image Credit : Twitterより。撮影承諾済。
メーカー 日産
英名 Nissan Fairlady Z 432 '69
年式 1969
エンジン S20-Fairlady
タイプ ロードカー
PP(初期値) 401.29
総排気量 1,989cc
最高出力 160PS/7,000rpm
最大トルク 18.0kgfm/5,500rpm
パワーウエイトレシオ 6.49kg/PS
駆動形式 FR
吸気形式 NA
全長 4,115mm
全幅 1,630mm
全高 1,290mm
車両重量 1,040kg
重量バランス 51対49
トランスミッション 5速
ダート走行 可能
登場 グランツーリスモ7
備考 ハコスカと同じS20型エンジンを搭載した
今では希少なS30Z

概要

日産 フェアレディZ 432は、S30型初代フェアレディZの高性能バージョンとして設定されたモデル。標準モデルが搭載していたL型エンジンではなくハコスカ GT-Rと同じS20型エンジンを搭載していた。ハコスカに対して約100kgも軽量な車体は、回転半径も50cmほど小さくコーナリング性能が良いことに加え、ボディ形状のおかげで空力性能も優れていた。ちなみに、これをベースにさらにレース参戦用にチューンアップしたのが『432R』である。
432の名前は「4 バルブ・3 キャブレター・2 カムシャフト」というエンジンの特徴から取っている。

この432の生産台数は419台と、今では初代Zの中では貴重なモデルと化している。
……だからといって輝かしい軌跡でもあるのか?と言われると実はそうでもない。
日産勢は競技志向及び高性能バージョン、さらに旧プリンス陣営と日産陣営のギスギスした仲を取り持つ為として、当初からS20エンジン仕様を導入しようとするも旧プリンス勢から猛反発され発売初年度搭載の夢は儚く散った。プリンス勢としては「プリンスの関わってない車にプリンスの開発したエンジンを載せるなんて」という思いがあり、かくいう日産側も1車種のみにしか搭載しないエンジンを造り続けるなんて……という思いがあった。
揉めに揉めてプリンス側が折れ、Zに搭載され発売までこじつけたのは数ヶ月後。だがこの時には北米から定評のあるL24を搭載したフェアレディ 240ZG/フェアレディ240Z-Lが登場。挙句この頃にはS20エンジンの振動の酷さ等悪評がつき始めた頃で、わざわざ好んで高価かつ先のないS20搭載モデルを選ぶ者もいなかった。
また、プリンス陣営がハコスカGT-Rの方に優先的に調子のいいエンジンを供給していたという話もあり、何にせよあまり目立った活躍をすることはなく表舞台から姿を消した。プライベーターの中には、S20エンジンを下ろしてL24に載せ替えたエセ240Zを製作したチームも存在したという……。
市場からそのハンドリング性能と希少性が評価されるのはかなり後年になってから。

グランツーリスモにおいては69年式として収録されている一方で、実際に販売しデリバリー開始したのは70~71年頃となっている。カタログ撮影や各種プロモーション用に作られたモデルが収録されたためである。日産の発表では1969年11月に発売したことにはなってるものの、その値段と当時の生産ラインでは購入から2ヶ月以上はほぼかかってしまう。すぐに生産しても最速で12月完成。ユーザーに届くのは月末或いは年度始めの1970年1月。書類上1969年でもコーションプレートには1970と記載されている。

この幻の69年型のZ432は座間市にある日産ヘリテージコレクションの展示車両として存在している。様々な媒体で「1969年発売のZ432」と紹介されるサファリゴールドのこの車両。ゲームでも大体この車が取材車両のため、グランツーリスモの取材車両も多分コイツと見て間違いない。ホイールは純正の鉄チンではなく、オプションで設定されたマグネシウム製ホイールである。

432Rについて
+ ...
上記にある通り、432にはレーシングモデルである432Rが存在した。総生産台数は公式発表はないものの、30台前後と言われている。標準の432との違いは……

外装:FRP製ボンネット(艶消し黒)、サイド&リヤガラスをアクリル化、防錆塗装.バンパーモールレス、リヤスポイラー
内装:ヒーター.ラジオ.方位磁針.ドア内張.助手席シートベルトレス、キーシリンダー位置を変更(ステアリング横→フロアトンネル)、4点式シートベルト
エンジン:エアクリーナーレス(ファンネルが装着される)
その他装備:100L燃料タンク(ハコスカGT-Rの物と同等)、マグネシウムホイール

……とそのまんまでもレースに出られるような仕様になっている。更に豊富なレース用オプションが用意されており、プライベーター達はその中から様々なパーツを選択して購入することができた。

432Rには逸話が残されており、『競技専用車なので、レース関係者しか購入できなかった。』『購入者には「絶対に公道で使用しない」という誓約書を書かせた。』『国交相に「絶対に公道で使用しない事」を条件に型式発行してもらった。』等々、現代ではあり得ないような逸話が残されている。
前者に関しては、1972年頃にレース用として売れ残った個体が10台前後一般向けに販売されたという話もあることから信憑性に疑問は残るが、後者二つに関しては、当時の購入者の証言もあることから本当であった可能性が高い。432Rの現存台数はクラブ発表によると十数台とされているが、ワークス出場していたレースカーは使用後に破棄*1されてしまった為、現在残っているのはプライベーターでレース出場していた個体と一般向けに放出された個体だと思われる。

型式名称はPS30SB……と多くのメディアで取り上げられているが、実はもう一種類、『PS30S』というものが存在する。
SBの『B』は71B(ハコスカGT-Rや432と共通の物)と呼ばれる5MTの事を指す。つまり、PS30Sはノーマルの『Z』グレードの4MTが搭載された432Rの中でも更に廉価モデルに当たる。このモデルの存在台数は更に少なく、約30台の製造台数の中でも恐らく一桁台、現存する個体は1台だけという幻と言っても差し支えない物となっている。
現存する一台は、当時プライベーターである石村靖雄選手の手によりレースに出場していた個体(1970年製)である。後年にL24に載せ替えてZGスタイルにしてGノーズ化され、最終的にL26に換装されて260ZGとして出場していたが、76年に引退。その後は複数オーナーの手に渡り休眠状態になっていた。しかし、近年熱心なファンの手に渡り、当時のワークスパーツをふんだんに使って再生された。参戦当時の雰囲気を残したまま、現在はナンバーを付けて公道を走行できる状態で保存されている。

解説

S30型の初期モデルの中でもS20型エンジンを搭載したハイパフォーマンスグレード、レースでは日本GP同じエンジンを搭載したハコスカGT-Rに勝っている。車重もハコスカより80kg軽い上に最小回転半径も50cm小さく、L型を搭載した通常モデルのZよりコーナリング性能が高かった。(最高速度210km/h、0-400加速15.8sと当時の市販車の中ではかなりハイスペック)この状態ですら高性能なのにさらにその上を行くのがホモロゲ取得のために作られた完全レース仕様のZ432R、ボンネットはFRP製、リアとサイドのウィンドウはアクリル製に変えられ通常のZ432よりも軽量。また、足回りもレース用のハードなセッティングにチューンされている。内装も簡素化されラジオやヒーターすら設定されていなかったのだ。

マキールによる評価

日産のZシリーズの初代モデルが
型式から“S30"としても知られるこちらの1台です

中でも この“Z 432"は特別です

クラシックなZカーのデザインを持ちながら

エンジンは 当時のスカイライン GT-Rと同じ
S20型の2L 直6エンジンを搭載しています

1気筒あたり4つのバルブを持ち…

料噴射装置は 3キャプレター

そしてエンジンへッドは
高性能の証ともいえる2カムシャフト仕様

これが モデル名の数字 “432”の由来でもありました

GT-Rと同じ高性能エンジンを積むことは
通常のS30(240Z) の倍以上する値段にも表れていました

また Z432をさらに高性能な競技向けモデルにした

“Z 432 R"バージョンもありました

Z 432 Rは とてもレアなバージョンです

ごく稀にオークションに現れると
莫大な金額になっています

登場シリーズ

グランツーリスモ7

レジェンドカーディーラーでCr.19,000,000で購入可能。また、ミッション「ザ・ヒューマン・コメディ」オールブロンズのプレゼントとしても入手可能。
Image Credit : 賭博無職録カイジ

生産された台数が約419台しかないためかハコスカよりもちょっと高いが、レジェンドカーの中では手に入れやすい方。ちなみに、始動音は同じS20を搭載したハコスカやケンメリと違う。(というかどう聞いてもLキャブの音)
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。

2023年3月のアップデートでS15シルビアのエンジンを載せ替え可能に。とはいえ、240ZGの方はロードスターショップ ランページのエンジンを載せられるので、ちょいとだいぶ差があるような……。更に2024年5月のアップデートではレジェンドカー価格改定により、3120万Cr.に高騰。

コメント

  • 車のイメージ画像の後ろにいるZ432R(風のやつ)が2枚目で新型Zになってるの、なんか好き -- (名無しさん) 2023-07-15 22:28:04
  • プライベーターでも買えるレース用Zという事で、Z33の380RS-Cも収録されたら嬉しいな -- (名無しさん) 2024-01-21 15:37:22
  • 宮本浩次の「冬の花」ミュージックビデオ仕様リバリーのS30があって草なのだ -- (あなたのその胸のなぁぁぁかぁぁぁ) 2024-02-11 06:13:22
  • エンジンガチャ限定でもいいからL28ターボ(純正)仕様追加してほしいですね -- (Zに振り回されるマン) 2024-11-06 09:03:35
  • ↑まずそもそもL28搭載車追加されないとエンジンガチャにも追加されないんじゃね -- (名無しさん) 2024-11-06 20:43:05
  • ↑L28ET搭載車は国内では存在しない上、北米でも短期間のみの販売だったので収録されるかどうか… -- (名無しさん) 2024-11-07 07:55:07
  • 432Zの、もうひとつのエンジンスワップに6気を追加してほしい -- (名無しさん) 2024-11-10 09:07:11
  • (コメント修正)432Zの、もうひとつのエンジンスワップにを追加してほしいV -- (名無しさん) 2024-11-10 09:08:30
  • (↑2つは差し支えなければコメント削除お願いします)432Zの、もうひとつのエンジンスワップにVR30DDTTを追加してほしい -- (名無しさん) 2024-11-10 09:10:56
  • L28改を搭載できるようにしてどこぞの廃車置き場にいたZみたいにならねえかなあ -- (名無しさん) 2024-12-28 20:27:12
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る
+ タグ編集
  • タグ:
  • 車解説
  • 実在車両
  • 日産
  • フェアレディZ
  • S30型
  • S20エンジン
  • 1969年
  • 196X年
  • グランツーリスモ7
  • [カテゴリーなし]
  • [ロードカー]
  • プリンス
記事メニュー
ウィキ募集バナー
注釈

*1 情報、技術漏洩防止の為