金剛山 正福寺

こんごうさん しょうふくじ


東京都東村山市にある、臨済宗建長寺派の寺院。
本尊は千手千眼観音。
地蔵堂が国宝に指定されている。

所在地 東京都東村山市野口町4-6-1
地図


歴史


  • 鎌倉時代中期:鎌倉の建長寺僧石渓心月の開山により創建されたと伝えられる。開基については執権北条時頼とする説と北条時宗とする説がある。
  • 1407年(応永14年):地蔵堂建立


伽藍



地蔵堂 - 1952年3月29日国宝指定


禅宗様仏殿の代表作の一つ。尾垂木の墨書から室町時代の応永14年(1407年)の建立と知られる。同時代の建築である鎌倉の円覚寺舎利殿と規模・形式が近似している。
内部には本尊地蔵菩薩像のほか、多数の地蔵菩薩の小像が安置されている。
正面、側面ともに3間の母屋の周囲に1間の裳階が付いている、ほぼ正方形の平面。
入母屋造の屋根の端部が反り上がった外観は禅宗様特有のもの。
内部は土間で、間仕切りのない一体の空間とし、天井は裳階部分は垂木をそのまま見せ、内陣中央は鏡天井とする。
礎盤上に柱を立て、柱間にも組物を置いて詰組とする点、火灯窓・桟唐戸・貫を多用する点など、構造・意匠ともに禅宗様の特色が顕著に見られる。
茅葺であったが1933年(昭和8年)の解体修理に際して建築当初の杮葺に戻された。
国立歴史民俗博物館には断面模型がある。
外部は常時見学可能、年一回の地蔵祭には内部も公開される。

貞和の板碑
市有形民俗文化財
都内最大級の板碑。現在のシチズングランドの前を通る小河川、前川の橋桁に使われていた。近隣の徳蔵寺には同様に板碑が保存されている。


2015-01-25




2013-08-29



山門



地蔵堂







本堂


隣地の八坂神社


関連項目





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最終更新:2022年08月31日 23:56