厚木女子高等学校(あつぎじょしこうとうがっこう)
縁の下の力 持ちか、半端者の寄せ 集めか。
首都圏の台所を守る弱小ガーデン。
製作者 | 林檎亭(@_ringotei_) |
種別 | 国立 |
地域 | 関東(鎌倉府綾瀬市) |
学部 | 普通科、機甲科、工廠科 等 |
レギオン編成 | レギオン制不採用 |
校章 | 未定 |
概要
鎌倉府の内陸、かつての軍事基地の土地に作られたガーデン。
ヒュージの頻出する海岸を百合ヶ丘・アルケミラ・桜ノ杜に、陥落地域である関東山地を相模原に守られた、比較的平和な地域を守備している。
自然と人材もそれら強豪ガーデンに集まるため、厚木女子に来るのはスキラー数値60を下回るような「落ちこぼれ」ばかりとなっている。
しかし、住宅地・農地・工業地帯を含む守備範囲とその経済規模は全国でも有数のものであり、関東圏の生活に欠かせないガーデンでもある。「鎌倉府五大ガーデン」が外からの強敵に集中できているのは、彼女らの活躍あってと評する声も少なくない。
ヒュージの頻出する海岸を百合ヶ丘・アルケミラ・桜ノ杜に、陥落地域である関東山地を相模原に守られた、比較的平和な地域を守備している。
自然と人材もそれら強豪ガーデンに集まるため、厚木女子に来るのはスキラー数値60を下回るような「落ちこぼれ」ばかりとなっている。
しかし、住宅地・農地・工業地帯を含む守備範囲とその経済規模は全国でも有数のものであり、関東圏の生活に欠かせないガーデンでもある。「鎌倉府五大ガーデン」が外からの強敵に集中できているのは、彼女らの活躍あってと評する声も少なくない。
他の多くのガーデンに見られる思想的・宗教的・耽美的な制度や雰囲気は皆無。守備と生存を至上の命題とした集団戦闘をモットーとし、軍隊然としている面もあるが、かといって質実剛健・勇猛果敢と形容するには個々人の才能不足とモチベーションの低さが目立つ。
一方、乏しい才能を補うため、装備面で様々な工夫が凝らされているのが特徴。規格化したリリィバトルクロスやアーマード・キャバリアによって防御力を補い、装備CHARMも「アステリオン」に統一することで整備性と信頼性を担保している。現整備班長の特異な性質もあいまって、整備班を名乗る工廠科は鎌倉府でも一目置かれる存在であり、日々細かな問題に対応する同校の生命線ともいえる。
戦闘・任務
レギオン制を採用していない。生徒の平均能力が低い上に、ノインヴェルト戦術またはヒュンフヴェルト戦術を成立させるために必要とされる「レジスタ」を初めとしたレアスキル持ちが存在しない――ごく稀に中途覚醒者が出たたとしても、周囲の強豪校に引き抜かれるためである。
強豪ガーデンがデュエル戦術の追求に熱を上げていた時期から五人一組の小隊制を採用しており、四人のリリィと一機のリリィズ・アーマード・キャバリアが基本編成である。
強豪ガーデンがデュエル戦術の追求に熱を上げていた時期から五人一組の小隊制を採用しており、四人のリリィと一機のリリィズ・アーマード・キャバリアが基本編成である。
主な任務は偶発的に出現する中〜小型ヒュージの討伐や、市街地にケイブ発生の兆候が見られた際の調査。そのため、射撃戦を主とした包囲殲滅・防衛・あるいは遅滞戦術による市民と自らの生命、市街設備の防衛を目的とした戦闘を展開するのを得意としている。
複数隊で連携してラージ級以上に対応することもあるが、周囲の強豪ガーデンに援護を要請して倒してもらうことがほとんど。
ただ、要救助者の救出や防衛線の再構築にあたってはキャバリアの搭載砲の火力と装甲、馬力を活かした突撃戦法を敢行することもあり、その際は歩兵リリィもアステリオンを積極的にアックスモード・ブレードモードに変形させて戦う。
複数隊で連携してラージ級以上に対応することもあるが、周囲の強豪ガーデンに援護を要請して倒してもらうことがほとんど。
ただ、要救助者の救出や防衛線の再構築にあたってはキャバリアの搭載砲の火力と装甲、馬力を活かした突撃戦法を敢行することもあり、その際は歩兵リリィもアステリオンを積極的にアックスモード・ブレードモードに変形させて戦う。
また、戦闘のみならず地域の自治会と避難計画を協議したり、防衛軍と共同して避難所の防衛を兼ねて炊き出しをしたり、キャバリアを持ち出して復興のための土木作業に手を貸したりと、ヒュージを退治するリリィであると同時に、地域住民の生活に密着した存在となっている。
組織・装備
小隊制
九人一組のレギオン制ではなく、小隊と呼ばれる五人一組のチームを戦闘の最小単位としている。東京都内のガーデンには同じく五人一組のレギオンが存在するが、厚木女子は内外ともに「第○小隊」という呼称を固持している。隊ごとの固有名詞、二つ名なども発生することはほとんどない。隊長職の多い三年生が、友人の預かる隊のことを「(隊長の名前)の隊」と呼ぶことがある程度である。また、フリーランスなどの考え方はなく、厚木女子に入学した生徒は希望に基づいた選考会を経て、必ずどこかに入隊することになる。
全部で20の小隊が編成されており、警報に即応するための待機および準待機任務、広い守備範囲をカバーするための定期巡回任務をローテーションで回している。
むろん一朝事あらば所属生徒全員に招集がかけられる全校出撃が発令されることもあり、後述の工廠科はそれを前提とした整備体制の維持に奔走している。
全部で20の小隊が編成されており、警報に即応するための待機および準待機任務、広い守備範囲をカバーするための定期巡回任務をローテーションで回している。
むろん一朝事あらば所属生徒全員に招集がかけられる全校出撃が発令されることもあり、後述の工廠科はそれを前提とした整備体制の維持に奔走している。
普通科
小隊五名のうち四名を占める、CHARMを握って歩兵として戦う、一般的にリリィと言われて想像されるスタイルの生徒達を養成する科。
他と比べると劣りがちなマギ保有量等を補うために、全身にマギ・コンデンサの張り巡らされたリリィズ・バトルクロスを装備し、戦闘地域への移動はマギを消耗しない内燃機関…つまりバイクまたは車両を利用している。
CHARM装備もヒヒイロカネ・インターナショナル制GC-15アステリオンに統一されており、顔を隠すヘルメットを被れば誰が誰だか分からなくなるほどである。
他と比べると劣りがちなマギ保有量等を補うために、全身にマギ・コンデンサの張り巡らされたリリィズ・バトルクロスを装備し、戦闘地域への移動はマギを消耗しない内燃機関…つまりバイクまたは車両を利用している。
CHARM装備もヒヒイロカネ・インターナショナル制GC-15アステリオンに統一されており、顔を隠すヘルメットを被れば誰が誰だか分からなくなるほどである。
- リリィバトルクロス(厚木女子高等学校仕様)
硬度と柔軟性を兼ね備えたマギ反応繊維(*1)と炭素繊維で編みこまれたライダースーツを基本に、関節部等のプロテクターと、全身を巡るマギ・コンデンサで構成されたバトルクロス。
単純な防御力の強化による生残性の向上はもちろん、コンデンサに蓄えられたマギを瞬間的に集中させることで、通常では負荷が高すぎて行えない機動や防御、攻撃を一度だけ可能にするなど、基本性能の低い厚木女子の面々にとって必須の装備と言える。
単純な防御力の強化による生残性の向上はもちろん、コンデンサに蓄えられたマギを瞬間的に集中させることで、通常では負荷が高すぎて行えない機動や防御、攻撃を一度だけ可能にするなど、基本性能の低い厚木女子の面々にとって必須の装備と言える。
- ヒヒイロカネINT製 GC-15「アステリオン」
射撃性能を重視しつつも、バランスの取れた三形態への変形が可能な汎用性。流行や作戦ごとの状況に応じた多少のカスタマイズが可能な拡張性。そして高いメンテナンス性と信頼性。射撃による集団戦闘を重視し、凡庸ながらも汎用的な任務にあたる厚木女子が、生徒全員の装備を統一するにあたって採用した機体である。
また、国内「メイカーズ」と国立ガーデンの繋がりから、厚木女子と同社は実戦データの全面提供を条件に潤沢なパーツの流通を融通される契約を結んでおり、同校の整備力に一役買っている。
流通当初は変形を司るシステム面の不具合もあり、咄嗟の変形速度が使用者のテクニック依存であることや、変形後の近接格闘形態の強度が不安視されていたが、前述のデータ提供の甲斐もあってか、度重なるアップデートにより現在では解消されている。他企業が第3第4と世代を重ねていく中で、新鋭機クルッジを第二世代型に留めたヒヒイロカネらしい信頼性重視の姿勢が、地味ながらも絶え間ない任務に晒される厚木女子のスタイルと一致した形である。
また、国内「メイカーズ」と国立ガーデンの繋がりから、厚木女子と同社は実戦データの全面提供を条件に潤沢なパーツの流通を融通される契約を結んでおり、同校の整備力に一役買っている。
流通当初は変形を司るシステム面の不具合もあり、咄嗟の変形速度が使用者のテクニック依存であることや、変形後の近接格闘形態の強度が不安視されていたが、前述のデータ提供の甲斐もあってか、度重なるアップデートにより現在では解消されている。他企業が第3第4と世代を重ねていく中で、新鋭機クルッジを第二世代型に留めたヒヒイロカネらしい信頼性重視の姿勢が、地味ながらも絶え間ない任務に晒される厚木女子のスタイルと一致した形である。
機甲科
小隊五名のうち一名が騎乗する、リリィズ・アーマード・キャバリアのパイロットを養成する科。ノインヴェルト戦術による高速戦闘が主流になった現代において、貴重なノウハウを有する科である。
歩兵リリィとは全く違う思考とマギの扱いを求められる同科生は、入学直後に振り分けられ、異なるカリキュラムを受けることになる。
ただし、「競馬の騎手とキャバリア乗りは小さい方が良い」と嘯かれるキャバリアの中でも、後述する旧式のキャバリア「74式騎乗装甲」はコックピットブロックが極端に小さく、体型によっては搭乗出来ないこともあるため、希望しても審査に落ちる者や、逆に理想的な体型故に勧誘を受ける新入生が毎春見られることになる(*2)。
歩兵リリィとは全く違う思考とマギの扱いを求められる同科生は、入学直後に振り分けられ、異なるカリキュラムを受けることになる。
ただし、「競馬の騎手とキャバリア乗りは小さい方が良い」と嘯かれるキャバリアの中でも、後述する旧式のキャバリア「74式騎乗装甲」はコックピットブロックが極端に小さく、体型によっては搭乗出来ないこともあるため、希望しても審査に落ちる者や、逆に理想的な体型故に勧誘を受ける新入生が毎春見られることになる(*2)。
- リリィズ・アーマード・キャバリア「74式騎乗装甲」
(車両形態時) | (二足歩行形態時) | |
全長 | 7.0m | 4.5m |
全高 | 2.8m | 6.4m |
全幅 | 3.8m | 3.8m |
重量 | 30t | 8t |
主兵装 | マギ・キャノン | |
副兵装 | 二連装20mm機関砲×2 |
通称「ナナヨン」。「騎乗装甲」の名の通り、防御力を重視した重量級のキャバリアである。
その防御力と、第三世代型CHARMの高出力砲にも迫る火力を持つマギ・キャノン、そして、二足歩行ユニットと車両ユニットの分離合体機構が特徴的なマシンである。
内燃機関を搭載した車両形態時はほとんどマギを消耗せず、その間に発散したマギをマギ・コンデンサーに蓄えることで主兵装であるマギ・キャノンを運用し、火力に乏しい小隊の決定力を補う役目を果たしている。
副兵装の機関砲もスモール級に対する貴重な火力であり、継戦能力の維持に一役買っている。
二足歩行形態時は、一部電力によるモーター駆動と油圧駆動を採用しているものの、大半はマギの慣性制御によって二足歩行という物理的に無理な姿勢を保っている。当然立っている限りはマギを消耗し続けるが、巨大な躯体内にウエハー状に積載された術式フレームの表面積…すなわち術式の総量もCHARMの比ではなく、操作重量あたりのマギの負担はCHARMよりも圧倒的に軽い。
その防御力と、第三世代型CHARMの高出力砲にも迫る火力を持つマギ・キャノン、そして、二足歩行ユニットと車両ユニットの分離合体機構が特徴的なマシンである。
内燃機関を搭載した車両形態時はほとんどマギを消耗せず、その間に発散したマギをマギ・コンデンサーに蓄えることで主兵装であるマギ・キャノンを運用し、火力に乏しい小隊の決定力を補う役目を果たしている。
副兵装の機関砲もスモール級に対する貴重な火力であり、継戦能力の維持に一役買っている。
二足歩行形態時は、一部電力によるモーター駆動と油圧駆動を採用しているものの、大半はマギの慣性制御によって二足歩行という物理的に無理な姿勢を保っている。当然立っている限りはマギを消耗し続けるが、巨大な躯体内にウエハー状に積載された術式フレームの表面積…すなわち術式の総量もCHARMの比ではなく、操作重量あたりのマギの負担はCHARMよりも圧倒的に軽い。
また、ヒュージとの格闘用に装備された二本のアームは本来の用途の他に、厚木女子が担う様々な作業に器用な重機として駆り出されることも多く、その意味でも厚木女子のアイコンといえる機体となっている。
工廠科
通称、「整備班」。
一小隊五名二十小隊、すなわち百機のアステリオンと二十機のキャバリア、そして八十台オフロードバイクを、万が一の全校出撃に備えて稼働状態に保ち続ける厚木女子、真の立役者。
精緻を極めたマギ制御OSと術式刻印の集合体であるCHARMとキャバリアの維持に加え、キャバリア車両形態時のディーゼルエンジン機構と無限軌道。いずれ一つ欠けても学友の命を失いかねない数々の、そして多種に渡る機械機構の整備技術を網羅するプロフェッショナルの集団である。
その数は普通科と機甲科をあわせた百名、その倍である二百名を数え、厚木女子の最大勢力となっている。
周囲の強豪ガーデンにおける工廠科が新技術やエースリリィのためのユニークCHARM開発のためにそのリソースを割いているのに対して、厚木女子のそれは設備・装備の維持に全力を傾けている。その整備力は現整備班長(*3)、津田沼萌の才覚と常軌を逸した熱意により、今や鎌倉府五大ガーデンに整備済みのアステリオンを「卸す」、兵器庫 としての地位を確立しつつある。
一小隊五名二十小隊、すなわち百機のアステリオンと二十機のキャバリア、そして八十台オフロードバイクを、万が一の全校出撃に備えて稼働状態に保ち続ける厚木女子、真の立役者。
精緻を極めたマギ制御OSと術式刻印の集合体であるCHARMとキャバリアの維持に加え、キャバリア車両形態時のディーゼルエンジン機構と無限軌道。いずれ一つ欠けても学友の命を失いかねない数々の、そして多種に渡る機械機構の整備技術を網羅するプロフェッショナルの集団である。
その数は普通科と機甲科をあわせた百名、その倍である二百名を数え、厚木女子の最大勢力となっている。
周囲の強豪ガーデンにおける工廠科が新技術やエースリリィのためのユニークCHARM開発のためにそのリソースを割いているのに対して、厚木女子のそれは設備・装備の維持に全力を傾けている。その整備力は現整備班長(*3)、津田沼萌の才覚と常軌を逸した熱意により、今や鎌倉府五大ガーデンに整備済みのアステリオンを「卸す」、