LGウォーターシップダウン/LG Water Ship Down
美徳と悪徳。それらが交わる場所に、私達は立つ。
―Virtue and Vice. We stand where they're Xing.―
概要
ガーデン運用監査局、通称『エオストレ』直属のレギオン。
御台場女学校と神庭女子藝術高校、
私立ルドビコ女学院の生徒で構成され、要人警護や広報などを主任務とする。
通常あり得ない別個のガーデンに所属するリリィをメンバーとしている関係上、それぞれ思想思考の違いがあり、仲違いの発生が非常に多い。
それでもチームとして成り立っているのは、リーダーである詩季のカリスマ性による所が大きく、彼女を中心として結束している。
服装
要人護衛を主とする為、CHARM未装備での対人戦闘も想定した構成となっている。
通常勤務用の略服と式典参加用の儀礼服の2つ存在する。(対外としては後者はレギオン制服として扱われる)
その素材は、マギに反応する特殊繊維と最新の防弾繊維などを複層に織り込んだ特殊素材であり、マギの供給が無くても一定の対弾性能を持つ。
また、対テロを想定した破片防御性能の確保の為、極力肌の露出は避けられており、下半身はロングパンツが標準となっている。
(一応オプションでホットパンツやスカートルックもあるが、その場合は厚手のタイツの着用が義務付けられている)
繊維の劣化防止の為に防湿加工が施されており、通気性が非常に悪く、かなり蒸れる。
基本的には快適性とトレードオフの関係で、任務上戦闘が想定されない場合は着ないケースもあった。
後にある程度快適性を確保した低負荷仕様も開発され、支給されている。
使用装備
CHARMは個人で持ち込んだものの他、実戦投入試験目的で提供される試作機や戦地で放棄された機体をレストアして使用する。
機体整備の殆どは冨亜奈が担当しているが、真霜が使用する
インレのみ、大型且つ内部構造が複雑で整備出来ない為、内部点検後にメーカーに送り返す方式を取っている。
また、CHARMは対人戦闘に置いて過剰戦力になりやすい為、アンチヒュージウェポン(以下AHWと表記)も採用している。
電子戦装備として個人用の携帯端末が支給されており、各自のウェラブルデバイスと連動して必要な情報を表示する
(情報のサジェスト傾向は各リリィで異なる設定が用意されている)。
所属リリィ
氏名 |
ポジション |
コールサイン |
三朝詩季 |
AZ/TZ |
バニー5(LGリーダー) |
柚木和美 |
TZ/BZ |
バニー3 |
浅木真霜 |
AZ |
バニー1 |
愛染黄昏 |
AZ/TZ/BZ |
バニー4(LGサブリーダー) |
黒木冨亜奈 |
AZ/TZ/BZ |
バニー2 |
関連する事件・作戦(時系列順)
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- 2052年4月下旬(LoG終了の翌週)
八王子ラボ爆破事件。 下北沢迎撃戦の余波による治安悪化によるG.E.H.E.N.A.穏健派へのテロ攻撃が発生、内閣府直属ガーデン運用監査局主導で捜査を開始する。 同時期、東京エリアで反企業・ガーデン運動が活発化し、無関係な施設にまで被害が出始め、新宿では民間居住区内での対ヒュージ戦が発生する。
- 2052年7月中旬
宇佐美G.E.H.E.N.A.ラボ攻略作戦《オペレーション・ハニカムブレイク》 熱海掃討作戦に便乗したラボ攻撃作戦。 LGロスヴァイセとの交戦中、小型種を追って別の百合ヶ丘女学院生2名が作戦エリアに侵入。 小型種、及びラボ防衛の装甲兵器、当該生徒をターゲットとしたQFAX-11の爆撃に巻き込み、リリィ2名が負傷。 作戦中断の後、当該リリィを回収、及び熱海掃討作戦本部への護送作戦に切り替える。
- 2052年9月(TSAの2週間後)
御台場女学校強襲事件 スパイである教導官によりガラテイア回収任務の妨害に合い、襲撃部隊の迎撃を行う。 アーヴィングカスタムの技術流出発覚後初のコピー機体との交戦。止むを得ず破壊。
- 2052年12月
オペレーション・オルレアン LGエリーニュスによる大規模テロ事件が発生。 御茶ノ水エリア、秋葉原エリア壊滅。研究用アーヴィングカスタム全破壊。 主原因の一つであるそれについて、アウニャメンディシステマス社への強制捜査が決定する。
- 2053年3月末日
LGウォーターシップダウン解散。
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重要機密につき、閲覧注意
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上記の記述は現状、内閣府が公表している情報であり、本来の情報はこちら。
概要
監査官の護衛、及び、主業務から大きく逸脱した行動を行うガーデン、企業、G.E.H.E.N.A.への武力による実力行使と介入行動を主任務とする。
その性質上、対人戦闘が主であり、対ヒュージ戦闘は、人的被害が懸念されるなどの緊急を要する場合のみ対応する。
G.E.H.E.N.A.へのスタンスとしては中立。反G.E.H.E.N.A.派ガーデンが打ち出す人道路線にはかなり冷ややかだが、悪質な人体実験を許容する気は無いとしている。
公的作戦として強化リリィ救出任務を展開できる権限を持っており、G.E.H.E.N.A.ラボなどに“過剰な防衛戦力”が認められた場合、爆撃等の支援を要請できる。
現場においては人命を優先して行動し、敵性勢力であっても必要最小限の殺傷に留める(但し、判断が下った場合、容赦なく殺害する)。
軍払い下げの銃器を改造したAHWを所有しており、特に拳銃型のものは所属リリィ全員に支給されており、携行している。
成り立ち上、ガーデン所属のレギオンでは無い非公式レギオンである為、政治的観点からバレットの補給が出来ず、単独ではノインヴェルト戦術の取り扱いは不可能。
所属組織の権限により、独自の逮捕権を有し、AZの一部メンバーは任務に応じて逮捕用の拘束具を装備する。
作戦行動の一切は監査官の指示の元に行い、何の報告・連絡・相談も無く、指示の無い作戦行動を取る事は禁じられている。
また、他のレギオンと異なり、明確な基本フォーメーション及び戦術スタッツが存在せず、戦況に応じ、個々人の判断によって動きを変える。
それに合わせ、司令塔がその場で戦術とフォーメーションを組み上げる。また、戦況変化に応じて随時変化していく為、対人戦闘においては戦術が非常に読み辛い。
(但し、麻衣の狙撃能力を生かす為に10人全員が比較的近い距離にいる事は稀)
任務によっては1週間以上作戦地域に居続ける事もある為、全員精神的にはかなりタフ。
レギオン単位での行動の他、5人1チーム編成での作戦行動も実施する。
各チームについて下記に記す。
チーム概要
チームリーダーは姫神渚、サブリーダーはアイネ・クラウンベック。
レギオンの汚れ仕事を担当する『暗殺者』のチームで、機密レベルの高い任務を主に遂行する。
全員が元百合ヶ丘女学院所属だが、過去の確執から学院への帰属意識は極端に薄い。
リーダーが戸籍上死亡したリリィである事から秘匿性が高く設定されており、現場レベルでしか存在は確認されていない。
チーム名は百合ヶ丘女学院時代、甲州撤退戦より継続して使用している呼称で、甲州撤退戦時、戦闘捜索救難を担当し、多くの人間やリリィを看取った事に因み、『遺灰』の意を込めている。
チームリーダーは三朝詩季、サブリーダーは愛染黄昏。
御台場女学校と神庭女子藝術高校、私立ルドビコ女学院の生徒で構成された要人警護や広報などの表向きの任務を担当するチーム。
現状、内閣府がレギオンメンバーとして公表しているのは彼女達だけとなっており、公的文章でのウォーターシップダウンはこのバニーチームのみを指す。
別個のガーデンに所属するリリィをメンバーとしている関係上、それぞれ思想思考の違いがあり、仲違いの発生が非常に多く、リーダーである詩季を中心に結束して何とかチームの体を保っている状態。
正面切っての戦闘力は高いが、不安要素が多く戦力的には安定しない。
拠点
霞が関にある 内閣府直属ガーデン運用監査局の3階にレギオン関連の本部を置いている。
CHARM関連の拠点は複数点在しており、1つ潰されても他の拠点で賄える様になっている。
東京都、神奈川県各所に監査局が管理するセーフハウスが存在する他、各地の貸しコンテナに緊急用のCHARMを隠している。
所属リリィ
氏名 |
ポジション |
コールサイン(レギオン) |
コールサイン(チーム) |
姫神渚 |
AZ |
ダウン6(LGリーダー) |
アッシュ5(アッシュチームリーダー) |
アイネ・クラウンベック |
TZ/BZ |
ダウン7(LG司令塔) |
アッシュ4(アッシュチームサブリーダー) |
オリヴィア・マルクルス |
AZ |
ダウン2 |
アッシュ1 |
卯月優愛 |
TZ/BZ |
ダウン8 |
アッシュ2 |
卯月麻衣 |
BZ |
ダウン10 |
アッシュ3 |
三朝詩季 |
AZ/TZ |
ダウン5(LGサブリーダー) |
バニー5(バニーチームリーダー) |
柚木和美 |
TZ/BZ |
ダウン9 |
バニー3 |
浅木真霜 |
AZ |
ダウン1 |
バニー1 |
愛染黄昏 |
AZ/TZ/BZ |
ダウン4 |
バニー4(バニーチームサブリーダー) |
黒木冨亜奈 |
AZ/TZ/BZ |
ダウン3 |
バニー2 |
運用戦術
デュエルをベースとした、特定個人の高い地力を押し付ける戦術を基礎とする。
AZの5名でレギオンの攻撃機能が完結している事が最大の特徴であり、欠点。
TZ以降の戦闘能力は然程高くなく、サポートの一面が強い為、深く切り込まれると機能崩壊を起こすリスクを持っている。
TZからBZの距離が極端に離れており、前線の状況を司令塔が把握しにくい為、サブ司令塔のポジションが存在する。
司令塔1人に対し、サブ司令塔は最大3人であり、サブ司令塔は司令塔の指示を基に前線指揮をしつつ、戦況のリアルタイム共有を行う。
前述の通り明確な基本フォーメーションが存在せず、個々人がその場において最適な動きを取り、フォーメーションを急変させる。
AZ5名、TZ3名、BZ2名の編成が基本。
ラピッドスマッシュ・ラー
- LGウォーターシップダウンが保有するノインベルト戦術の代替戦術。
- フル出力のB兵装及びフェイズトランセンデンスによる高出力攻撃を波状で叩きこむ超電撃戦術。
- シンプルながら、事実上発動後のレギオン戦闘は不可能となるかなりリスキーな戦術であり、その為、発動の符丁指示は司令塔であるアイネが担っている。
- 対ギガント級を想定しており、短期間に火力集中を行う事で高脅威度目標のみを撃破し、早期に撤退する。
+
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行程(クリックして開く) |
1:会敵と同時に真霜とオリヴィアがB兵装とルナティックトランサーを発動し、目標へ突撃。
2:麻衣が目標周辺への狙撃を開始し、アイネがレジスタで麻衣単独にバフをかける。
3:昏がレジスタでバフ掛けしながら突撃コースを計算し、突撃者2名がラッシュを仕掛け、ダメージを与えた後、離脱。優愛がブレイブでどちらか片方を回復。
4:渚と冨亜奈が露払いしつつ、詩季を肉薄させ、至近でフェイズトランスソードを打ち込んで離脱する。
5:必要に応じ、Zを使ってB兵装をリブートさせる。
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ノインヴェルト・ガムボール・ランペイジ
- アイネ、優愛、黄昏が考案した高度ノインヴェルト戦術。
- マギスフィアのパス回しと並行して周囲のヒュージを攻撃するといういたってシンプルな戦術。
- 一般的なリリィが用いるマギスフィアを所持したまま戦うのでは無く、常にスフィアを投じ、フリーにしたまま戦う点が異なる。
- スフィアの軌道は名が示す通り、『跳ね回り、暴れる』軌道を描き、大きくブレながら飛翔する。
- 方法そのものは単純だが、周辺のヒュージ撃滅の為に射撃攻撃及び近接攻撃も織り交ぜつつ戦い、射線が錯綜する中で何度も高速でパスを回す。
- 味方が出す射撃に当たれば当然マギスフィアは消滅する為、精密かつ大胆な戦法となっている。
- 無軌道に暴れている様に見せかけて実際には各々がパスの受け取りや返しに最適なポジションに機動して戦闘している。
フォーメーション表
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雑記(ネタバレ注意)
- レギオン名は『ウォーターシップダウンのうさぎ達』の地名、ウォーターシップダウンに由来。名付け親は詩季。
- ウォーターシップダウンはうさぎだけでなく傷付いた動物達も属しており、それを含めて採用。
- 本来なら臨時で無ければガーデンを跨いで編成してはいけないらしいが、そもそもガーデン所属のレギオンじゃないのでそう言った点では問題視されない。
- 基本的にガーデンの行動を制限する為のレギオンである為、軍警察に性質が近く、リリィと戦う事に躊躇いが無い。
- ガーデンやリリィに対してのテロ攻撃の対処も担当するので、対テロ部隊の性質もある。
- 設定を作ったのは、『結構ガーデンは好き勝手してるんだな』と各媒体で公開されている設定を読んでて思ったから。
- 『“ラボを襲撃して”研究中の強化リリィを誘拐する反対派』も、『非公式な人体実験の為に誘拐事件を起こす親派』もどっちも世間から見ればロクデナシだろう、と言う個人的な考察も含む。
- レギオン名については、ウサギに関連する作品から付ける事は決めていたが、候補が『ウォーターシップダウンのうさぎ達』と『ピーターラビット』だったので、引用できる名前の数の問題で前者にした経緯が一応ある。