オリジナルリリィ wiki

YQA-04H

最終更新:

iris

- view
メンバー限定 登録/ログイン

YQA-04H ヴィーヴル(Vouivre)

作者:イリス

用途 無人攻撃機
分類 攻撃機、戦闘機
全高 6.5m
全幅 16.7m
全長 21.2m
製造者 -
運用者 -
初飛行 2051年
生産数 3

概要

YQA-04H ヴィーヴル(Vouivre)。
国連軍が開発を進めていた自律無人航空機。主翼は前進翼であり、双垂直尾翼に後退角のカナードを有するエンテ型。双発のエンジンは排気ノズルを下へ向けて垂直離着陸が可能である他に、エンジンブロックごと可動する構造となっており、下方のみならず前方や上方へ推力を向けたり、飛行中に重心を動かすことによる大胆かつ強引な機動を可能とした。
形状制御や電波吸収体などは従来のステルス技術に準じているが、全体的な機体形状はRCSより空力特性を重視したものとなっていた。搭乗者の肉体的な限界を考慮する必要が無いという無人機の長所を活かすためであるが、なによりスマートスキンによるアクティブ・ステルスの実装が大きい。これにより機体の形状に依存しないステルス性能を獲得しており、有人機には不可能な加速力と機動性と併せて優れた隠密性能を有した。

機首にはCHARM開発で得られた技術を用いたレーザー砲ユニットを内蔵しており、ヒュージに対してCHARMと同等の殺傷力を持っている
使用時には機首など各部を展開し発射形態を取った上でエネルギー充填の必要がある。射角は航空機関砲と同様だが、弾速や命中精度、破壊力は比ではない。なおレーザーは発射中は一条の光線のように見えるが、実際は照射しているのではなくペレット状のエネルギー体を超高速で連射する、いわゆるレーザーマシンガンである。
その他に各種航空ミサイル等を内装するステルスウェポンベイを備え、主翼下面にパイロンを増設し多数の武装を搭載可能。
レーザー砲を中心とした攻撃性能と無人機である事をいかんなく発揮した機動性は一般的な攻撃機の比ではなかった。

有機AIユニット

本機の中核をなすとされる装備。関係者の間では『メリュジーヌの心臓』と呼ばれていた。
生物の脳を模した非ノイマン型の第六世代コンピュータ(ニューロコンピュータ)とされ、柔軟な状況判断と高度な学習能力を獲得する。
AIユニットと銘打たれているが、実際は機体の動力の一部を構成しており、上述のレーザー砲はもちろん推進装置にも関わっている、本機の最重要且つ最高機密要素であった。

コメント

  • コメントフォームを仮設置しました。マナーを守ってご活用ください。 -- 管理人 (2022-05-03 18:47:11)
名前:
コメント:
























ポワトゥー伯のレイモンはメリュジーヌという美しい少女と出会い、恋に落ちた。
ある誓約を交わした上で結婚したメリュジーヌは、夫に富をもたらし、十人の子供をもうけた。

+ 「土曜日は私の姿を決して見てはなりません」



かつて泉の妖精の呪いを受けたメリュジーヌは、
週に一日だけ腰から下が蛇になってしまう。

もしも誰かにその姿を見られたとき、
彼女は永久に蛇の下半身と翼を持った姿で生きることになる。

メリュジーヌ(Melusine)

等級 ラージ級
全長 約26m
重量 36t(推定)
特性 飛行、電子戦、物理融合

概要

YQA-04H ヴィーヴルの2号機がヒュージ細胞による浸蝕を受け融合した姿。
当初の外観はもとになったYQA-04Hと大きな変化は無いが、内部にはヒュージの中枢神経から発生した体組織が血管や神経系のように張り巡らされている。この体組織は各種アビオニクスや機体構造と有機的に接合しており、それ自体が神経であると同時に筋肉として全身を制御・駆動させる。
ヒュージが内側から機体を制御しているというより、ヒュージ細胞が己の適応能力で以って機体の物理的・物質的な構造を変異させており、戦闘機の肉体を持った異形のヒュージと言うべきものである。

機体を侵食したヒュージ細胞は外部から侵入したものではなく、もとより有機AIユニット「メリュジーヌの心臓」に組み込まれていたもの。
メリュジーヌの心臓のベースとなる生体部品とは、捕獲したヒュージの神経組織を生きたまま摘出・加工したものである。ヒュージの持つ優れた環境適応能力を応用し、学習内容に合わせてシナプスの配列や構造を変異させることで、あらゆる状況下において柔軟かつ最適な行動を自律的に導出できるという理論に基づき提唱されていた。
三機のYQA-04Hはこの有機AI──ヒュージ型AIシステムのテストベッドである。
またヒュージの体組織から抽出される莫大なエネルギーによって、上記のレーザー砲や強力な推進装置、アクティブ・ステルスなどの実用化できるようになっており、同機を完成に至らしめたのもまたこのユニットである。
(レーザー砲はヒュージから得たエネルギー(マギ)を利用した、一種の疑似的なCHARMとも言うべきものである)

上記のとおり、AIユニット内のヒュージは完全に活動を停止しておらず、封入されたボックスの中で延命され続けている。
もちろん暴走のリスクなどは考慮されており、それらを抑制・制御するための様々な機構を備えるとともに、緊急時にはキルスイッチが発動し、ユニット内の細胞を抹殺する。なお、これらは私立百合ヶ丘女学院の工廠科に在籍する真島百由が作った「メカルンペル」の暴走案件などを独自に調査して得られたものである。


来歴

夜闇に紛れてヒュージを殲滅する「幽霊戦闘機」にまつわる一連の事件において、当該地域のガーデン等によってYQA-04Hの1号機と3号機は破壊されたものの、2号機は戦闘の中で自律的に起動し、周囲のリリィや防衛軍部隊等を攻撃しながら離脱を図った。
自律起動を果たした時点で既にYQA-04Hはヒュージによる浸食を受けていたとされるが、直前に行われた機体整備ではそのような形跡が無かったことから、リリィとの物理的接触あるいはそのマギにAIユニット内の脊髄組織が反応したものと考えられている。
ヒュージを使った兵器という時点で遅かれ早かれこうなっていた可能性は否定できないが、結果的に言えばこのヒュージはリリィによって生まれてしまったのである。

その後、各地で目的不明の破壊行動を取っていたが、燃料や弾薬の補給といった行動を取ったことは確認されていない。ヒュージとなったYQA-04Hの主たる攻撃手段は機首内部のレーザー砲であり、推進力は詳細は不明ながらも、もともと本機に備わっていたある種の電磁推進システムとヒュージの浮揚・飛行能力が融合したものであると目されていた。いずれもヒュージ自らのマギによって動作するものである為、マギさえ確保できれば通常の補給は事実上不要だったと推測されている。
ただし航空機という外殻を纏うような構造を持つ当該ヒュージは生物的な自然治癒能力を持っていないか、あるいは(少なくともヒュージとしては)極めて低いレベルでしか持っていないと推定されている。機体に受けた損傷がほぼそのまま残り続け、かつはっきりとした治癒の痕跡が確認できなかったことからも明らかだった。

雑談

  • 名前の由来はフランスの伝承における水の妖精。
    美しい女性の姿をしているが、蛇の下半身に背中にドラゴンの翼を持っている。
    その原型はヴィーヴルやセイレーンの伝承であると言われる。
    • 正体を知られたメリュジーヌは城を去ったが、まだ小さい子供の授乳のために一時戻ったり、城主や子孫の亡くなる直前にも戻ったという。
      それから、城主達の死が近づくとメリュジーヌが姿を現し、その死を嘆き悲しむと言われている。

記事メニュー
ウィキ募集バナー