フレンスヴェルグ

正式名称 | XGC-0003 フレンスヴェルグ |
型式番号 | XGC-0003 |
世代 | 第3世代 |
開発企業 | ルーナ・ロジティクス社 |
アーセナル | 雪月歌美桜 |
共同開発者 | 霧野瑞穂/琴宮右京? |
使用者 | 蓮乗院燐 |
変形機構(3段変形) | ブレードモード シューティングモード シールドモード |
機能 | レールバスターキャノン×1 スーパーチャージャー×1(シューティングモード時) 目線連動照準器(シューティングモード時) レーザーブレード・ジェネレーター×4(ブレードモード時) リフレクターシールド・ジェネレーター×3(シールドモード時) MARS(S型マギ・コンバーター×2、S型マギ・キャパシタ×16) マギ・アンチグラビティ・スタビライザー |
射撃モード | 収束モード 拡散モード 実体弾モード |
発射速度(通常時) | 60~90発/分 |
発射速度(MARS使用時) | 180~240発/分 |
OS | M.O.E.V.I.U.S XGC-0003 Edition |
最低起動スキラー数値 | 89~ |
安定運用推奨スキラー数値 | 90~ |
概要
LGフリズスキャールヴに所属する蓮乗院燐が使用する第3世代ユニークCHARM。アーセナルは雪月歌美桜。設計、試作機の製造は美桜が行っており、一部の機能は美桜のシュッツエンゲルの霧野瑞穂や琴宮右京?の協力を受けている。1号機の製造及び予備部品と予備機体の製造はルーナ・ロジティクス社が行っている。美桜が親友の燐の機体ということでコストを無視して多くの機能を実装している。全領域対応の攻守バランス型汎用機で、あらゆる戦況に対応する性能を持っている。特に射撃と防御に重点が置かれており、シューティングモードは出力調整が可能な2つの射撃モードに加えて実体弾の発射も可能。シールドモードはマギエネルギーシールドによる強固な防御力を備えている。非常に多機能であるがその分使用者には非常に高い技量が求められる。高い強度を持つように設計された基礎フレームに加え、機体の表面装甲にはMCR合金鋼が採用されており非常に高い耐久性を持っている。多数の機能を搭載することによる整備性悪化を避けるためにモジュール構造を採用し、各機能はユニット化されているため装甲を外すことで簡単にアクセスできる。マギクリスタルコアは大型のメインコアの他にMARSとリフレクターシールドの制御用にサブコアが追加で2基搭載されている。機体上部にはレギオン名と燐の祈りの言葉として詩篇23篇4節が刻印されている。これは燐が頼んだわけではなく美桜が入れたもの。
ブレードモード


通常のCHARMと異なり実体刃のブレードに加えて、マギエネルギーを転用したレーザーブレードを併用する複合兵装となっている。非常に高い切断力を持ち、本機の接近戦でのポテンシャルをより一層高めている。実体刃には量産機よりも強度、切断力が高い超硬度合金が使用されている。整備性も考慮されており、ブレードパーツはマウントレールにボルト固定されているため交換が容易になっている。
レーザーブレードジェネレーター
本機の近接兵装の一つ。マギエネルギーを転用した極細のエネルギー刃を発生させる。各ブレード後端に4基装備されている。レーザーブレードによってヒュージの装甲を溶解させ、強度の低下した装甲を実体のブレードで叩き割る。ブレードの切断力を高めるのではなく、装甲強度を低下させた上で破壊することを重視している。さらにMARSから追加でマギを供給することでレーザーブレードの出力を向上させることも可能。限界まで収束され極細となったレーザーブレードはスモール、ミドル級の装甲を容易く溶断し、最大出力ではラージ級以上のヒュージの重装甲でも強度を著しく低下させることができる。高い収束率はレーザーブレードの威力を向上させるだけではなく周囲空間へのマギの流出を抑え、エネルギー損失を最小限にしている。
シューティングモード


様々な射撃モードを搭載し距離を問わずにヒュージに対して有効打を与えられる。円筒形の砲身ではなくブレードの内側に搭載されたレールからエネルギーフィールドを発生させ、擬似砲身を形成する解放バレル型となっている。実体の砲身ではないためフィールドの出力や展開方法によって様々なモードで射撃することができる。さらに持ち手部分が垂直軸、リング部分が水平軸に旋回できるため姿勢を変えることなく広い範囲に素早く射撃が可能。頑丈なフレーム構造と反動抑制機構によって変形中の半起動射撃にも耐えることができる。燐は素早いクイックショットが得意であるので非常に相性がいい。
レールバスターキャノン
本機の射撃兵装。展開された前部ブレード内側の2本のレールの間に発生させたフィールドによってマギエネルギー弾を収束、加速して発射する。高貫徹力の収束モード、ショットガンのような弾幕を張れる拡散モードに加えて、交戦距離や戦闘状況に応じて細かく威力、収束率、発射速度を変更することが可能。そのため通常のCHARMより多機能だが扱いの難易度も上がっていることから、使用者にも非常に高い練度が求められる。さらにMARSから追加でマギを供給することで威力、収束率、発射速度を向上させることが可能。最大出力ではラージ級を一撃で撃破もしくは行動不能にさせ、ギガント級の装甲にも有効打を与えられるほどの威力を持つ。高い破壊力を実現した一方、MARSを使用していない状態では発射速度はあまり高くないが、後述するスーパーチャージャーや射撃目標に応じてマギエネルギー量や貫徹力を調整することで補われている。実体弾の発射も可能。
スーパーチャージャー
一時的にマギを溜め込み2段階に圧縮し、レールバスターキャノンに供給する。これによりエネルギー密度が高まり、威力、貫徹力、収束率が向上し遠距離戦における距離減衰も小さくなる。また一時的なマギの貯蓄場所としての役割もあるためMARSを使用せずとも短時間であれば発射速度を向上させることが可能である。
目線連動照準器
通常のCHARMと異なりシューティングモード時は持ち手がフレキシブルに稼働するため照準はコンタクトレンズ型の目線連動照準器で行われる。レンズはスクリーンとして機能し中央には照準サークルが表示され、装着者の目線とレールバスターキャノンの照準が連動することで目線を合わせるだけで照準することができる。使用者の燐は多数目標に対する素早いクイックショットが得意であることから非常に効果的な機能となっている。さらに照準サークル以外にも各種情報を表示することができ、HUD(ヘッドアップディスプレイ)のように機能する。
シールドモード


MCR合金鋼を使用した物理的な装甲以外にリフレクターシールドをはじめ、マギエネルギーシールドを主体とした複合防御方式となっている。シールドモードに変形すると機体の表面はビームシールドに覆われ、追加で機体上面にリフレクターシールドが展開される。表面装甲に使用されているMCR合金鋼は装甲としての高い強度と、高いマギ伝導率を利用してビームシールドとリフレクターシールドを機体表面に効率的に展開することを可能にしている。
リフレクターシールド・ジェネレーター
3基のマギクリスタルコアに組み込まれた偏向エネルギーシールド発生装置。琴宮右京が開発に協力している。リフレクターシールドは自在に展開範囲や形状、厚さの任意調整が可能であり、ヒュージを押し潰したり槍状に展開することで刺突など防御しながらの攻撃にも転用可能になっている。シールド同士は干渉することで増幅する性質を持っており、3基のマギクリスタルコアから展開されるリフレクターシールドは相乗効果によって3乗の強度を発揮する。MARSから追加のマギ供給を行うことでさらに出力を向上させることが可能。リフレクターでもあるので実体、ビーム問わず弾いたり偏向することができる。これは非常に強力で、最大出力で形状を調整すればギガント級の攻撃も真正面から防ぎ切ることができる。しかし出力はリリィとMARSのマギ残量に依存するため、マギ消費の激しい最大出力での連続長時間使用は推奨されない。
マギ・アンチグラビティ・スタビライザー
全モードで使用できる機能。開発者は霧野瑞穂。燐の高い跳躍力を活かすとともに跳躍時の滞空時間を延ばすために開発された。機体を中心に任意の方向に指向性を持ったマギエネルギーフィールドを発生させ、長時間の滞空を行うことができる。スタビライザーの名の通り常にリリィとCHARMが安定するようにフィールドを展開するが、使用者が任意に展開方向などを調整することも可能。CHARMを保持している間は使用者とシンクロしているため使用者もフィールドの影響を受けるが、手放した場合はフィールドの影響を受けなくなる。使用者とMARSのマギが続く限りフィールドを発生させることができ、フル装備のリリィ一人程度であれば余裕を持って滞空させることができる。また本来の用途である長時間の滞空以外にブレードモード時には斬撃の加速フィールドや切り結んだ際の押し込み、シューティングモード時はレールバスターキャノンの初速を向上させることができ、シールドモード時は受けた攻撃を押し戻したりなどの使用者の発想次第で様々な用途で使用できる。