GC-15SP/hs ver,4 ケイローン(Chiron)
世代 | 第2世代(書類上の扱い) |
形式番号 | GC-15SP/hs ver,4 |
正式名称 | GC-15SP/hs ver,4.21 ケイローン |
企業 | - |
アーセナル | 須藤冬子? |
変形機構 | なし |
機能 | 換装 |
概要
アステリオンの高い汎用性と射撃精度に着目し、須藤冬子?が水前寺悠の得手に合わせて長距離狙撃向けに改修を重ねた末に完成した機体。
特定の個人の為の機体という観点ではユニークCHARMにあたるが、既存機の改修を繰り返した果てに至った機体であって、専用機として新規に製造されたものではない。したがって登録上はペットネームこそ変更されているが、正式な型式番号はアステリオンのSP仕様に準じたもので処理されている。
悠が芦屋少年工科学校へ編入後は、同校の戦法・戦術等に合わせた改修が行われており、同校で運用されているCHARM等と同様にECMなどの電子攻撃等にも耐えられるようになっている。また明らかなオーバースペックな部分もリミッターが掛けられており、百合ヶ丘女学院在籍時と比べると一部性能が抑えられている。
特定の個人の為の機体という観点ではユニークCHARMにあたるが、既存機の改修を繰り返した果てに至った機体であって、専用機として新規に製造されたものではない。したがって登録上はペットネームこそ変更されているが、正式な型式番号はアステリオンのSP仕様に準じたもので処理されている。
悠が芦屋少年工科学校へ編入後は、同校の戦法・戦術等に合わせた改修が行われており、同校で運用されているCHARM等と同様にECMなどの電子攻撃等にも耐えられるようになっている。また明らかなオーバースペックな部分もリミッターが掛けられており、百合ヶ丘女学院在籍時と比べると一部性能が抑えられている。
特徴
基本的には大型の狙撃砲の姿をしており、マギクリスタルを搭載しているのは内部に格納された短剣部分。つまり狙撃銃の部分は外装であって本体ではない。これは精密な狙撃装備を直接攻撃に用いるのが不適切であるという冬子の主義と判断からであるが、稼働状態のマギクリスタルコアが照準システムに及ぼす影響を局限する為の設計でもある。
また狙撃砲部分は事実上の外付けモジュールである為、任務や戦況に応じて仕様の異なるユニット(外装)を使い分ける事が可能。バトルドレス互換の専用ハンガーを装備することでそれらを同時に携行する事ができる。外装はそれぞれ内蔵コンデンサによって短時間であれば単独でも使用できるが、マギクラウドコントロールシステム等による供給を受けているわけではないので威力や発射回数などは大きく制限される。
また狙撃砲部分は事実上の外付けモジュールである為、任務や戦況に応じて仕様の異なるユニット(外装)を使い分ける事が可能。バトルドレス互換の専用ハンガーを装備することでそれらを同時に携行する事ができる。外装はそれぞれ内蔵コンデンサによって短時間であれば単独でも使用できるが、マギクラウドコントロールシステム等による供給を受けているわけではないので威力や発射回数などは大きく制限される。
一般的なCHARMのような変形ではなく換装によって交戦距離などの変化に適応する以上、状況に応じた換装が必要となる。しかし破損や故障が生じても本体さえ無事であればその場で復旧ができ、また変形機構に伴う設計上の制約が無いため、各状況に対してより特化した性能と高い強度を実現している。換装の手間に関しても、既存のCHARMも期待を変形させる必要があるという点ではさほど大きな違いとは断言できない。ただし使用感覚は全くの別物であり、専用使用者たる水前寺悠の卓越した状況判断能力があって初めて真価を発揮し、彼女だからこそ十全に使いこなすことのできる、万能でありながら非常にピーキーな機体といえる。
ちなみにハンガーユニットのアームは第二世代型CHARMの変形システムが応用されており、特定のパターンのマギの入力によって半自動的に作動する。必要に応じてマニュアル制御も可能。
なおあくまで兵装の懸架用である為、出力自体はそれほど高くはない。副腕のようにして相手を打撃するといった使い方には適さない。
なおあくまで兵装の懸架用である為、出力自体はそれほど高くはない。副腕のようにして相手を打撃するといった使い方には適さない。

本体部

マギクリスタルコアを搭載した短刀型装備。コアに関する電子機器は専用の設計が用いられており、従来品と比べて大幅な小型化に成功している。
現在の第一兵装に相当する初期仕様では、あくまで近接防御用の予備装備とされており、コアもこちらに搭載されていなかったが、換装機構の実装などに伴い、短刀側にコアを搭載し本体として機能する事となった。
あくまで防御用のものであるため、積極的な攻撃にはあまり適しているとは言い難い。
各形態
- 第一兵装
狙撃に対応した長砲身かつ大型の外装。ケイローンの当初の仕様であり基本形態。
原型のアステリオンが実体弾砲であったのに対し、本機は大口径の粒子ビーム砲に換装されており、通常出力ですらバスターキャノンと同程度の破壊力と貫通力を有する。ダイレクトアタックパーツの代わりに増設された冷却機構等によって超高出力の連続照射も可能。変形機構を廃し可動部品を削減したことで、精度も大幅に向上しており、その絶大な有効射程と破壊性能は、砲狙撃戦に限れば最新鋭のCHARMを凌駕し得る。
ビームの出力や収束率などの無段階調整機能を有し、環境や標的に合わせたマニュアルでの調整が可能となっている。ただし実戦下で一つ一つのパラメーターを調整するのは現実的ではなく、実際はある程度のプリセットが用いられている。
度重なる改良によってマギの供給などは悠専用に最適化されており、内蔵コンデンサとあわせて、上述の高い出力に比してマギの消耗は最小限に抑えられている。
上述のとおり絶大な破壊力を有する本兵装だが、百合ヶ丘女学院での運用を前提としてつくられた本機は、周辺被害を考慮すべき状況や対人戦闘では過剰火力になりやすく、したがって芦屋工科で運用する際は出力制限が大きくなっている。
- 第二兵装
大剣形の白刃戦用外装。変形機構を持たないぶん構造はシンプルにまとまっており、高い強度によってそれ自体が簡易的な盾として機能する。また刀身側面には小口径の機関砲を有するが、破壊力こそスモール級を容易に破砕するものの、もともと牽制用のため精度は低い。
刀身の一部にアステリオンの部品が使われているが、基本的な構成的にはむしろ最初期のティルフィングに近い。
開発当初はこの第二兵装と第一兵装の同時携行で完成する予定だったが、試験場と実戦での運用実績から、両兵装の中間を補うものとして下記の第三兵装が開発されることとなった。
- 第三兵装
近・中距離の格闘戦に適合する可変装備。ケルティックデールの第2世代型の設計を参考に機関砲と長剣の機能を併せ持つ。機関砲は通常弾の他に発煙弾や照明弾などにも対応しており、本体を装着しないまま補助兵装としての使用が多い。
なお変形機能を有する本装備はケイローンの設計思想と矛盾するという理由で冬子的には好みではなかった模様。 - 第四兵装
未完成。一切の攻撃機能を持たない支援用装備。
ノインヴェルト戦術において絶大な効果を発揮するとされるが詳細は不明。
使用者
関連装備
- GC-15アステリオン
ケイローン受領前の悠は黒色のアステリオンを使用していたが、同機は須藤冬子に譲渡されている。
したがってベース機に使用されたのはそれとは別の機体である。 - XS-17Bアキレウス
莫大な出力に耐える頑強な構造と、小型・内蔵されたマギクリスタルコアの設計はケイローンのものが参考にされている。
その来歴と、夏実伊犂矢の実質的な専用機であることから、ギリシャ神話の賢者ケイローンに師事した駿足の大英雄アキレウスの名が付けられた。 - YGC-403ヘラクレス
雑談
- 変形機構を考えるのが面倒だったので「じゃあ変形させずに遠近に対応しよう」という雑な発想から設定を作った。
- ベースの機体は第2世代、機能的には第3世代、本体部分は第1世代に相当と分類がややこしいCHARM。現実の戦闘機やMBTなんかでもよくある話だが、どこを基準にするかでどの世代になるかがブレる。
- 頑丈な第二兵装は盾以外にも壁に突き刺しての足場代わりや投擲されたりと雑かつ便利に扱われている。
- 状況に応じて外装を切り替えなければならないため、並みのCHARMとは別次元で扱いが難しい。
- 装備負荷などの観点から、三つ全てを携行する事はあまりなく、一つか二つかを選んで出撃する事が多い。
- 出撃前から状況と作戦を考慮して装備を選ぶという、戦場外での判断力も要求される。
- Ver,4では第四兵装に対応するための仕様変更が行われ、この時点でマギの制御や位相パターンなどがほぼ完全に悠専用に調整されている。
これによって出力に反してマギの消費効率が大幅に向上したものの、悠以外のリリィでは性能が大きく低下してしまう。