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アキレウス

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iris

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XS-17B アキレウス(Achilles)


作者:イリス

世代 第1世代相当
型式番号 XS-17B
正式名称 実用試験用魔術兵装17号(B型)
企業 -
アーセナル 駒鳥芽蕗山渕香梨
変形機構 なし
機能 なし

詳細情報

芦屋少年工科学校が独自に開発中のCHARM。
同校のレギオン『特別戦術教導隊(LGスナーク)』に所属する夏実伊犂矢の特異な射撃能力とフェイズトランセンデンスによる使用を想定しており、ただその一点のみに全てがつぎ込まれている。

開発経緯

前提として、夏実伊犂矢は目標の捕捉・判定、諸元の判断から据銃、照準、撃発に至るまではほぼ一瞬で完了するという驚嘆に値する射撃技能を有している。しかし標準的な撃ち方ではかえって命中精度が低下してしまう(それでも高水準ではある)という問題を抱えていた。
また、彼女のレアスキル「フェイズトランセンデンス」は一般的に数秒程度の持続時間を持つが、伊犂矢のそれは平均して一秒前後、長くても二秒弱と極端に短い。更に生来の高い限界出力が更に跳ね上がるという特異な現象が確認されており、一瞬にして膨大なマギを叩き込まれたCHARMはほぼ確実に破損してしまうという致命的な欠陥があった。
そこでレアスキルの発動と同時に早撃ちによって目標の急所を撃ち抜くという文字通りの一撃必殺による戦法を、同部隊所属の水前寺悠の協力によって確立、数々の戦果を挙げていた。しかしこの戦法もCHARM一機を代償とすることには変わり無く、整備補給部魔術装備課(マソ課)のアーセナルや学校本部の会計課は頭を抱えていた。そんな事情を背景にして本機の開発計画がスタートした、らしい。

特徴

伊犂矢の早撃ち技術を活かすために形状は可能な限り拳銃形とし、スキル発動中の激烈な出力に耐え得るだけの剛性を追求した結果、本機はCHARMとして最小限の機能だけを残した機体として完成した。
防御結界の自動展開などは搭載されておらず、身体強化の補助も発砲時の必要最低限に留められたそれは、第一世代型CHARMと言うよりアンチヒュージウェポンに近いと言える。反面、ノインヴェルト戦術などのOS戦術においては本人の適性もあって最終段での運用に優れている。むしろそれ以外の段階での使用にはほとんど適合していない。
莫大なマギを十分に活かすために限界ギリギリまで大口径化した上で、機体の構造を可能な限り単純化した結果、その装弾数はわずかに一発。一射ごとに排莢と再装填を手動で行う必要がある。上述の割り切られた機能を含め。これ単体での実戦運用や、まして単独でのそれは一切想定していない。
またCHARMでありながら発射機構等は既存の銃火器同様に機械的に作動するため、コアが非稼働状態であっても銃火器としての使用が可能。ただし拳銃としては規格外の大口径ゆえにマギによる身体強化を伴わない生身での発砲は極めて危険な為、やはりコアを稼働させた状態でなければまともに使用することは不可能である。

設計には水前寺悠のCHARM、GC-15SP/hsケイローン第一兵装仕様のそれが参考にされており、莫大な出力に耐える強靭な構造や、小型・内蔵化されたマギクリスタルコアなどは同機の本体部分模倣したものである。その点で言えば、ある意味でケイローンの妹や娘と言え、機体名のアキレウスもケイローンに因んだものであった。

実戦では要すべき時に通常のCHARMから持ち替え、タイミングを見計らって標的を撃ち抜くという運用が為されており、本人の調子がよければ限界時間のうちに二、三発まで連続して発砲することにも成功している。ただしこの連続発射は訓練状況かつ理想条件でのものに過ぎず、実戦では最善のコンディションで二発までが限界。そもそもこれほど特化した本機でも伊犂矢の莫大な出力には完全に耐えられているわけではなく、部品の消耗は依然として激しいまま。連続した発射は機体に重大な負担を強いる。
なお、本機の基礎部分は芦屋工科が開発した特殊兵装「浸蝕弾」の試験機がベースとなっており、本機も構造的には同弾薬に対応している。

使用者


関連装備

  • GC-15SP/hs ver,4 ケイローン
    本機の開発にあたり、莫大な出力に耐える頑強な構造と、小型・内蔵されたマギクリスタルコアの設計が参考にされている。その点においてある意味で親子の関係ともいえる。
  • 浸蝕弾
    試験用の発射装置の構造が基本設計に用いられている。浸蝕弾自体は重要機密として秘匿されているため、開発に関わった山渕香梨らは倉庫内で発射装置のみを発見し、あくまでこれを参考にしたに留まる。

雑談

  • 芦屋工科において数少ない「個人専用のCHARM」。落ちこぼれのリリィ一人のために作られたという背景だけでも異例中の異例。
    • 簡易な構造と既存機材の改造によるものという事で予算が下りやすかったのと、マソ課の重鎮の右腕である山渕香梨の手練手管のおかげ。
  • 当初は真島百由やミリアムのドールに付属の拳銃型第一世代CHARMを使用していたが、少なくとも数千万以上するであろう機材を使いつぶすのは財政的に好ましくないという事でこの設定が生えた。
  • 伝達効率を限界まで上げる為にコアは機体内部に完全に内蔵されており、外観からは確認できない。
  • 口径は具体的な数値は設定していないが大体12.7~20㎜くらい。人間に当たると粉微塵になる。
  • グリップ表面は木製素材の削り出し。樹脂製と比べて密度が高くて重量があるので重心調整に採用された。
    が、あまり効果は無く、どちらかといえばアーセナルの趣味の産物。
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