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アルビオン

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XBC-05 アルビオン(Albion)


作者:イリス

世代 第3.5世代(第4世代)
型式番号 XBC-05
正式名称 XBC-05Adv7 mod.FS3 アルビオン・モデル『ヴァージン・クイーン』
企業 -
アーセナル 伏見屋鈴華
変形機構 あり
機能 無線誘導端末、指揮管制機能

概要

 平戸女学院の歴代生徒会長の専用機として開発・運用されてきた魔術兵装群『アルビオン・モデル』。その現生徒会長伏見屋鈴華専用仕様のCHARM。同モデルはいずれも『アルビオン』という呼称で通っているが、彼女のそれはイギリスの女王のひとりに因んだ『ヴァージン・クイーン』のペットネームが付されている。
 アルビオン・モデルはいずれも特異かつ圧倒的な性能を備えたワンオフモデルだが、その多くは同学院が有する魔導技術や関連メーカー等の技術実証などを兼ねたコンセプトモデルでもある。それゆえ実戦的な能力以上に理論性能や象徴性に重きを置かれる場合もあり、代・モデルによってはあまり実戦には使われなかったこともあった。その中でも鈴鹿の『ヴァージン・クイーン』は比較的早期から開発が始まり、本人の能力に即した実用性と象徴性を高い次元で両立した最高傑作と称されることもある。

開発経緯

 類稀なマギ適性と術式構築・制御技量を持ちつつも、武芸の才にはさほど恵まれなかった本人の適性を考慮し、直接的な剣戟などよりも、指揮管制機能による戦域の掌握と大火力の投射による制圧に特化した中・遠距離戦闘特化型として開発された。
 極めて複雑な機構と無数の誘導弾を同時に制御する火器管制とマギ制御機構は鈴華の能力が前提とされ、その中身は平戸女学院が独自に開発・秘匿する魔法技術が用いられているとされる。詳細な内容は非公開であるものの、鈴華曰く「それほど目新しいものは投入しておらず、組み合わせ方を工夫しただけ」とのこと。
 むしろ難航したのは指揮管制機能の方で、もともと平戸女学院はこの方面は門外漢(この点は平戸女学院に限らず大半のガーデンに見られる傾向である)というのもあって何度も練り直しが図られた。本機の開発に際しては芦屋少年工科学校などにも協力を仰いでおり、そこからデータリンクシステムの一部を参考にしたと考えられる部分が少なからずみられる。ただし同ガーデンの純科学的かつCHARMとも独立して稼働する戦術データリンクシステムとは異なり、CHARMのマギクリスタルコアの共鳴回線にセンサー統合を組み合わせたものとなっている。

特徴

 従来のCHARMは銃砲刀剣類およびその組み合わせからなる、手に持って扱う武器であるが、鈴華のアルビオンは全身に纏うように装備するものとなっており、装備形態そのものは防具型のリリィバトルクロスに近い。百合ヶ丘女学院で試験的に運用された第4世代CHARM『エインヘリャル』や『ギャラルホルン』にも類似しており、それらを更に大型・大出力化したものと言ってよい。事実、コンセプトもそれらと多くの面で共通している。

 エインヘリャル等と同様に多数の無線誘導端末の子機を有し、それ以外のユニットの一部は装備者の周辺に浮遊するように展開される。第4世代機のような脳波制御ではなく、マギ・クラウド・コントロールシステムを応用し制御領域を広範囲に展開する機構が用いられている。これは百合ヶ丘女学院に在する牛田琶月の『トールハンマー』に装備された『遠隔攻撃機』とは技術的に類縁にあたる。本機は更に同時的空間コンセプトに継起的空間コンセプトを組み合わせた群体制御を導入することで制御の省力化と共に同時展開数の拡大に成功している。
 第4世代CHARMの場合は脳波などによって子機を制御・管制し、装備者へ多大な負担を強いるという重大な欠陥を抱えていたが、これによって装備者への肉体的負担は大幅に軽減されている。とはいえ、多数の砲門と子機を備え、同時に指揮管制機能までをフル稼働させた時の要求処理量は膨大であり、機動しながらの制御は鈴華を以てしても困難を極める為、ほとんど仁王立ちに近い状態で辺り一面を制圧する形となる。この点が現時点で一番のよう改善点とみられており、群体制御の自動化範囲の拡大など様々なアプローチが模索されている。
 多数の無線誘導端末(ドローン、子機)による全方位攻撃と、翼状に展開したユニットから発射される誘導レーザーの火力投射双方による面制圧能力は個人携行火器の域を完全に」超えており、指揮管制機能と共に戦域を支配する『領域支配(エリアドミナンス)機』と称される。
 反面、近接戦闘能力は半ば度外視されているも同然であり、格闘戦は可能な限り避けなければならない。一見すると相手を一方的に蹂躙する絶対兵器めいた印象を受けるものの、実際の運用では直掩をつけることが望ましい。そもそも指揮管制機能を搭載している時点で単独で一切を殲滅する為の機体ではなく、あくまで後方支援に特化した指揮官用の兵装である。
 これら性能と引き換えに調整・整備コストは莫大であり、一出撃だけで通常のCHARMの何倍もの手間とコストを要する。したがって本機を装備しての出撃は、それこそ『決戦』に類する最重要局面に限られる。


 なお、子機以外の展開したユニットが本人の背後などに浮遊する仕組みについては鈴華が特に力を入れて調整した部分であり、とりわけ位置や動作に関しては彼女自身の『趣味』からくる並々ならぬこだわりが詰まっている。*1


使用者



YBC-05Adv7 モルガンⅡ(MorganⅡ)

世代 第3世代
型式番号 YBC-05Adv7
正式名称 YBC-05Adv7/SP2
企業 -
アーセナル 伏見屋鈴華
変形機構 あり
機能 変形

概要

 伏見屋鈴華のアルビオンの原型機を元に、実戦用に再改装を施したCHARM。鈴華のアルビオンは戦域掌握と連続した火力投射による面制圧に特化したものだが、試作段階では超長距離砲撃による一点破壊を想定していた。平戸女学院のシステムでは有効な運用が難しい点や、アステリオン・マギカノンの登場によって必要性が薄れたこと等から、最終的に現在の仕様となった。
 砲撃型は概念実証用のの実機まで製造されていたものの、大幅な仕様変更によって事実上封印されていた。

使用者




関連装備

試製極近接戦闘特化CHARM ・・・技術実証・試験機仲間。
YBC-05Adv7 モルガン   ・・・原型にあたる概念実証機を実戦仕様に再改装したもの。型式番号は概念実証機のままとなっている

雑談

  • 手持ち式の変形武器というより全身に纏ういわゆるメカ+少女的な装備。
  • 火力に関しては上述のとおり。防御面も子機と合わせて高強度の防御結界の展開が可能。ただし運動性は部隊運動に追従できる最低限に割り切られている。
  • 懐に入り込まれなければ間違いなく最高火力
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注釈

*1 曰く『メカ少女はメカの配置が肝要』とのこと。