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「十時ハルナ」という少女

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kagari10932

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「十時ハルナ」という少女

「禁忌の子」

  • 十時ハルナは十時家の慣習で「禁忌」に指定されていた。「禁忌」とされた子は、十時家を継ぐ事は許されず、婚姻や出産等も禁止される。多額の財だけ与えられ一生飼い殺しになる。何故このような因習があるのか。それは十時家では極まれに魔術を使える人間が生まれてしまうからである。十時ハルナは「魅了(チャーム)」を使うことができ、兄達を狂わせた。ハルナを奪って争い、最終的には殺し合いにまで発展した。その出来事は事故として隠蔽され、ハルナは「禁忌」となった。この際、七人いた兄は長男以外全員死亡している。
  • 以降、ハルナは「魅了」状態になった兄から単身守ってくれた弟の十時春信(後の十時兄妹の養父)のみを信用していた。ハルナは部屋から出てこなくなったが、周りの物が不自然に壊れていく現象が続いた。手に負えないと判断したハルナの父親は、大分から遠く全寮制である百合ヶ丘女学院へハルナを転入させた。ハルナの「魅了」は異性にしか効かないこともあり、ハルナは了承。この時、「禁忌」の証として十時家の家宝であるペンダントを持たされている

疑似姉妹の契りの約束

  • 百合ヶ丘女学院へ転入したハルナは、魔術の素養のおかげでスキラー数値が高く、リリィとしては優秀だった。しかし過去に犯した罪は心を支配し、彼女を孤独にさせた。高等部1年の春、ヴェラという少女に出会うまでは。ヴェラは中等部2年生でドールが好きな普通の少女だった。年上であるハルナに物怖じをすることもなく、静かにお茶を飲みながらハルナの話を聞いてくれた。逢瀬を繰り返すうち、ハルナから疑似姉妹の契りを申し出た。中等部と高等部の生徒同士は生徒会の役職についていなければ、契ることが出来ない。彼女たちが姉妹でいられるのは、ヴェラが高等部に入り、ハルナが卒業するまでの一年間であった。それでも、ヴェラは笑顔で了承した。彼女もまた、孤独だったからだ。約束の証として十時家の家宝をヴェラに贈る

父親がいない子供

  • 戦いに身を投じていたハルナは、ある日、自分の身体に違和感を覚える。検査を受けたところ、妊娠していることがわかった。ハルナは身に覚えがないと主張したが、百合ヶ丘女学院を退学することになった。退学後、大分へ戻り十時家にゆかりがある小さな病院に入院した。久々に、兄や弟と再会した。兄は事情を知るや否や怒り狂い、父親を捜しに鎌倉へ行った。弟は学生の身分ではあったが、姉を支えると誓った。

産声

  • 某年4月1日。第一子の初春を出産。その後、容態が悪化し分娩は難航。日付が変わり、生まれた第二子の初菜は仮死状態だった。医師が蘇生のため別室に初菜を連れていくところをハルナが引き止めた。赤子に手を伸ばし、触れた瞬間、大きな輝きが分娩室を照らした。小さな病院に大きな産声が響きわたった


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奇跡の真実

  • 椿紅美甘の能力によって判明した真実はこうだった。まず、双子は二体の超小型ヒュージがハルナに寄生する形で、発生した。奇跡的に完全な人間の形になれたのは初春だけで、初菜は「負のマギで動く人の形をしたヒュージ」として生まれた。ハルナは長い時間ヒュージを胎内に宿していたため、ヒュージ細胞に侵食されており、自身もヒュージ化してしまう。ハルナだったヒュージの能力は「対象のマギを反転させる」というものであり、敵も味方も破滅させる危険なものであった。「人間という正のマギに適した身体」「生成されるのは負のマギ」という相反する性質を持つ初菜にその能力を行使することで、我が子の命を繋ぎ止めた
  • ヒュージとなったハルナは不活性化状態となり、十時家が用意した研究所で眠り続けている
  • ハルナが生きている限り、初菜から生じる負のマギは反転し続ける
  • 初菜がヒュージであることは変わりないので、CHARMなしで飛行することが出来るなど人間離れした能力を保持している
  • 初菜はある日を境に、反転に「抵抗」することができるようになった
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