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翁草善界

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冥威怒(めいど)道教訓、その31。メイドは主人より強くなくてはならない。その32、メイドは主人より強くあってはならない」

「してェ……御奉仕(おつかえ)してェ〜〜……」


翁草 善界(おぐさ・よしか)




人物情報

作者 (確信)
誕生日 5/10
血液型 A型
身長 160cm
体重 46kg
スリーサイズ 85/66/88
出身地 東京

詳細情報

ガーデン・学年 オラクル女子高等学校2年
レギオン デュナミス
スキラー数値 86
レアスキル 円環の御手S(条件付き)
サブスキル インビジブル・ワン
好きなもの 美味しいもの、自分を上手く使えるご主人様
苦手なもの まずいもの、メイドを舐めているヤツ


概要


オラクル女子高等学校2年、金貨-小姓を賜ったリリィ。
どこからどう見てもメイドな格好をしているが、自分はメイドではないと言い張るトンチキな言動が持ち味。

LGデュナミスに所属するリリィで、かなりの気分屋。面白いと思った方にフラフラと行ってしまう危うさはあるが、円環の御手をS級まで練り上げた優秀なリリィでもある。

趣味は剣術の蒐集。


人物


職人ばりの調理やプロ並みの清掃から要人の警護まで何でもこなす万能人間。例えそれが大豪邸であろうと、一家に一人いれば彼女のみで家事が全て完結してしまうほど優秀。
やっぱりどこからどう見てもメイドだが、本人は頑なに否定する。

気分屋で、やる時とやらない時の差が非常に激しい。やる気のない時は全くやる気を出さないが、一度やる気を出せば効率の鬼と化し、彼女の通った後には埃一つ残らない。

多国籍の料理を一通り調理することができ、どれも一級品だが、「それぞれの道のプロには敵わない」と自認している。
唯一胸を張って得意と言えるのが紅茶であり、彼女の淹れる紅茶は苦手な人間ですら感嘆の息を漏らすほどのものだと言う。が、普段は「準備めんどくさいので」と仲の良い人間以外には出し渋ることがよくある。


度々「冥威怒(めいど)道教訓」という何らかの教えのようなものを口に出す。本人は「メイドとはかくあるべしという教えのことです」と鼻高々に掲げるが、内容は割と出鱈目。教訓の中で矛盾している教えも複数見受けられる。

自らを「メイドではない」と否定する割に、メイドを舐めてかかったりする輩やメイドのコスプレなどに対しては非常にキツい眼を向けてくる。

「ミニスカメイドなどそういうのは別に否定しません。メイドとはユニフォームではなく魂のことですので。では聞きますが、今メイド服を着てメイドを名乗るあなたの魂はメイドですか?主人に精一杯お仕えしよう、ご奉仕しようという気概はありますか?
そも、ご奉仕とはなんでしょうか。主人を奉り、仕える。絶対的に自分より上の存在へ従属する。それがご奉仕です。メイドとは奉仕種族といっても過言ではないでしょう。てけりり。
今、曲がりなりにもメイドを名乗っているあなた。あなたの中に、「ご主人様」とお呼びする方への意識的な、あるいは無意識の侮りや蔑みはありませんか?自分と向き合ってみてください。あるのだとしたら、それはあなたが今「ご主人様」と呼んでいる存在が真に心の底から仕えたいと思っている人間ではないということです。
メイドとは、心の底からお仕えするからこそメイドなのです。「この方が私のご主人様なのだ」と心底思えるような高位存在との出会いによってのみ、我々はメイドという、ある種の聖職に就くことができるのです。
メイドを名乗ろうとするならば、まずはご主人様を見つけなさい。あなたが一生仕えたいと本気で思える、命さえ預けてしまえる、そんなご主人様を。
さあ征くのです、我らのメイド道は始まったばかり。あなたがメイドを志し精進し続ける限り、その先に真のご主人様は待っているでしょう。
大丈夫。私も先達として、少しばかりはお力添えいたしますから──」

また、メイド服を着ている人間を見つけると「メイドバトル」なる謎のバトルを仕掛けてくることもある。ルールはよくわからない。


普段着ているメイド服は、同じものをかなりの数持っている。
というか彼女の服はメイド服しかない。クローゼットの中はメイド服だらけだし、寝る時もメイド服である。何故かシワにならない。

オラクルでは「剣聖」こと潤澄香織と同室。二人の相性は良く、優雅な(?)暮らしをしているとか。



戦闘スタイル


家事全般に万能である一方で、リリィとしては近接攻撃に重きを置く近接戦特化の偏重型である。
大抵のことは熟す善界であるが、唯一苦手なのが遠距離戦(遠当て)であり、遠距離型のCHARMはもちろん、銃や弓矢など、ありとあらゆる遠距離戦が非常に不得手。
そのため、CHARMも割り切って近接戦特化の刀型CHARMを使用している。

レアスキル「円環の御手」はSランクに至っているが、これは条件付き。ある理由から円環の御手のS級固有技「ヴァニシング」を早期に習得するため、かなり焦ってSランクを体得している。その反動か、本来円環の御手の初歩技能であるはずの二刀流はあまり得意ではない。


様々な流派の剣術を修めており、一つの型に囚われない自由自在な剣裁きが彼女の得意技。相手や状況によって手を変え品を変え、底の見えない対応力で戦うのが彼女のスタイル。
多様な戦術を駆使するが、一番得意なのは抜刀術である。

また、手先の器用さとスナップ、速度から繰り出される「見えない斬撃」は、剣を抜く動作どころか柄に手をかけるところから振り切るところまで全てが目で追えない神業の抜刀術。円環の御手の固有技「ヴァニシング」の併用により、刀身すらも不可視となるため回避は非常に困難。


過去


+ ネタバレ注意
翁草善界の実家である翁草家は代々、改世という家に仕える一族である。
むかーし昔に金持ちの商人であった改世の先祖が、賊に遭ったところを武力に秀でた翁草の先祖に助けられ、以後2つの家は助け合ってきたとかなんとか、そういう感じの経緯だと善界は認識している。

翁草家に生まれた人間は、生まれた時から従者となるべく教育される。男は執事に、女はメイドに。善界も当然メイドとしての教育を受けてきたが、彼女は歴代の翁草の中でも際立って優秀だった。
少しでも教えを受ければ、剣を執らせれば大人を倒し、筆を取らせれば兵法書を読み解き、針を持たせれば売り物にさえなる服を作り上げた。教えれば教えるだけ上達する、異常なほどの吸収力を持つ彼女は、特例として弱冠9歳という若さで改世の当主に直接仕えるよう指示を受けた。

しかし、彼女はあろうことかそれを蹴った。「仕えるべき主人は私が決めます」。
優秀だと思って便宜を計ってきた翁草の当主は流石にこれに憤慨したが、改世の当主は笑って頷いた。「面白い。私よりも仕えたいと思う人間がいるなら連れてきなさい」と。

それから数日して、善界は当主の前に一人の少女を連れてきた。名を「改世 槃流凪(かいせ・はるな)」という彼女は、当主の長女だった。
「私は槃流凪様にお仕えします。誠心誠意、この命をもって」
まだ9歳の当主の娘が、当主よりも仕えるべき相手とは何の冗談だろうかとざわついていた空気は、善界の堂々たる宣言によって静まり返った。

善界は幼い当主の娘に、当主を超える王才を見出したのだった。


この時の改世は男児に恵まれなかった。本来であれば長男に家督を継ぐべきであると考えていた両家の当主たちは困り果て、どこぞから婿取りでもしようかと画策していたが、そこに現れたのが善界に見出された槃流凪であった。
槃流凪には、上に立つ者としての類稀なる才があった。善界と組んだ彼女は、今までケチくさく溜め込みがちであった改世の考え方に一石を投じ、さらに祖父の代で問題になっていたG.E.H.E.N.Aとの関係を断ち切るべく奔走する。世のため人のため、そして家のために身を粉にできる槃流凪と、彼女を支える優秀なメイド。彼女たちの姿に、多くの関係者が改世槃流凪こそが次の当主なのだと思わされた。

一方で、日和見主義者で倹約家な当主やそれに従っていた者たちの中には槃流凪のやり方に疑問を持つ者も少なくなかった。
G.E.H.E.N.Aとの関係に踏み込んでいることもあり、いずれどこかから命を狙われる可能性を憂慮した善界は、円環の御手のS級固有技「ヴァニシング」と「見えない斬撃」を血の滲む努力の果てに修得する。ヴァニシングは、彼女が常に武器を携帯し槃流凪の身を守るために。見えない斬撃は、槃流凪を傷つけようとする者が現れた時の咄嗟の手段のために。善界の技術は、全て槃流凪のために培われた。

善界は槃流凪によく尽くした。また、槃流凪も善界の忠義によく返した。同い年の彼女らは、主従でありつつ友人でもあった。
同じ部屋で寝食を共にしていた彼女らには、二人きりの時にしか見せない顔もあった。
二人三脚での生活が続く中、いつしか善界は、自分の中にある想いが生まれていることに気づく。
従者としてあるまじき、不必要な想い。
自分は槃流凪の従者であり続けたい。そう思った善界は、その感情を押し殺して生きていくことを決める。


中学校に入り、リリィと会社経営者という二重の活動を続けていた善界と槃流凪。生活は順風満帆とはいかなかったが、改世の経済状況に怪しげな影を落としていたG.E.H.E.N.Aとの関係ももうすぐ完全に断ち切れる、そんな時期のことだった。

槃流凪が亡くなった。リリィとしての出撃先でのことだった。
中学2年生に任せるにはあまりにも早すぎる、ラージ級の唐突な出現。それが崩壊のきっかけだった。
救援も間に合わない中、善界は槃流凪だけでも守ろうと殿を務めることにしたが、あろうことか槃流凪は善界と共に前線に残った。

「……バカですね。貴女は撤退するべきでした。貴女は他のリリィとは違います、生き残るべき人間なのです」
「おバカはあなたよ。私とあなたが残るのが最善でしょう?貴賤で人の命を測り始めたら、上に立つ者はお終いなのよ」

まだリリィとして花開いていない中学生では到底生き残れない戦場で、槃流凪は矜持を以てその命を散らした。
上に立つ者としての誇りを胸に、最期の最期に告げられた従者の想いを、唯一の心残りとして。



主人が亡くなり、のうのうと改世の家へ帰ってきた善界は当然糾弾された。改世の当主がせめてもと少なくない生活費を寄越しはしたが、実質的に縁切りであった。

家も主人も失った善界は、フラフラと死に場所を求めるように各地の戦場や剣術道場を転々とした。
善界の唯一とも言える趣味が剣術であり、フラフラと一人で道場破りを敢行してはその流派の剣術を覚えてまた次の道場へ…といったことを繰り返し、いつしか「メイド服の道場破り」の噂が立つようになった。

そんな折、かつて仕えた改世の当主から善界に手紙が届く。
「オラクル女子へ通いなさい」
手紙には一言そう書いてあった。

今更縁切りした家の当主の言うことなど聞く必要はなかったが、善界は結局オラクル女子高等学校への入学を決意する。
類稀なる器用さとセンスによって合格した彼女は、オラクルの門戸を叩いたのであった。




自分が主人と認めた人間に全身全霊をもって尽くすことに何よりの生きがいを感じる、ナチュラルボーンメイド。
主人を失ってからは生きがいをも失ってしまい、かつて愛した主人のことをずっと引き摺っている。
それ故、破滅的とも言える刹那主義・気分主義的なマイペースさを発揮しているが、メイドとしては非常に優秀。一度スイッチが入ると(ちょっとだけイタズラ好きな)完璧な従者として立ち回る。

オラクルで出会った剣聖こと潤澄香織に、かつての主の影を見るが……。

主人がいなくなって破滅的な思考に至りながらも、心のどこかで「かつての主人に相応しいメイドであり続けなければならない」という矜持は残っており、作る料理や掃除、所作に至るまで、基本的に彼女には妥協というものが存在しない。逆に言えば、「何かをするとなると絶対に手を抜けないから面倒」という理由で誰かからの頼みを断ったりすることがある。



交友関係


潤澄香織
剣聖と呼ばれるリリィ。同室であり同レギオン。
性質としては真逆のように見えるが、その実よく気が合うようで一緒に行動することが多い。
生活能力や経済活動にちょっと…ちょっと?不安のある香織を、善界がある程度制したりお世話することでまともを超えて優雅な生活を送っている。
金遣いが荒いところや、ふとした時に見せる気高さにかつて仕えた主人の面影を重ねて見てしまっており、どうしても世話を焼いてしまう。

かつての主人への背信ではないかと思いつつも、「お世話のしがいのある人間」である香織は、善界にとってはある種の救いになっている。


メアリアン=フォン=アストルテ?
同じレギオンに所属する剣士の一人。
なぜか出会い頭に胸のところの布を剥ぎ取ろうとしてくる。なんで?
今のところ剥ぎ取られたことはないが、だんだんと技術が進歩してきておりそろそろ本気で対処しなければならないと思っている。本当になんで?

善界からすればよくわからない人間だが、別に嫌っているわけではない。ただちょっと、彼女用のお茶を入れる時に砂糖と塩を間違ってしまったりするだけである。でも味に妥協はできない(自分が出すものが不味いものであって良いわけがない)ので、激烈に美味しい塩水がお出しされることになる。


恋ヶ窪新夏
オラクルに所属する2年生。同学年。
レギオンもクラスも違うが、一度新夏がメイド服を着た時にシュバババッとどこからか出てきてメイドの何たるかを叩き込もうとした。もしくは叩き込んだ。良い迷惑である。
今日も新夏が一流のメイドとなれるよう、トレーニングメニューを考えているとかいないとか…。


改世槃流凪
かつて仕えた主人にして、善界の初恋の相手。
気高く優雅で、しかしお茶目でもある最高の主人であり、次の世代を担うはずだった者。
主人として敬愛していただけでなく、従者という身分では許されない、そして叶うはずもない恋心を抱いていた。
今際の際でその想いを伝えてしまった結果、ノブレスオブリージュを持って悔いなく逝こうとしていた槃流凪に「…あなたとふたりで、逃げてしまうのも……悪くなかったかも、ね」と、善界の想いを受け入れると共に最後の未練を与えてしまうこととなり、善界は伝えたことを酷く後悔していた。

彼女の存在は今も「胸を張って『自分は槃流凪の従者である』と断言できるように」という形で善界の在り方を律しており、良くも悪くも善界を強く縛り付けている。





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  • コメントフォームを仮設置しました。マナーを守ってご活用ください。 -- 管理人 (2022-05-03 18:47:11)
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