目次
2.三つの痕跡
3.神としての宇宙人
4.人類の堕落
5.生活環境の差異
(1987年12月17日の霊示)
1.過去の文明を振り返る
さて、読者のみなさん、私の得意な領域にだんだん入ってきました。宇宙人の話をしながら、過去の文明を考えてみると、まあこういうことですね。えー、文明は種は尽きないんですね。いくらでもあるんですが、それを言っても全部はわかってもらえないし、私も全部覚えてるとも限らないんでね、えーそういうことはわかりませんが、過去の文明を振り返ってみるとね、やっぱりその中で、なーんと言うかな、地球的文明ができてくる転換点というかね、転換期というのがあるんですね。いくつかある。転換点がある。それは必ずしも地球自身に起源しているものではないものもあるということですね。
たとえば、やはり天文学的なものとかいうのは、いつの時代にもあったんですね。今時代にもあったけども、もっと昔の文明の中にも天文学のようなのがあって、やはり宇宙に対する知的探究、こういうものは行なわれておったんですね、現実に。だから過去の文明を遡(さかのぼ)ってみると、レムリアの時代とか、ムーの時代、あるいはアトランティスの時代、こうした時代を振り返ってみると、結構何と言うかな、天文学的なものではね、水準の高いものがありました。
また、さらに詳しく言うとするならば、ムーの時代というのは、まだそれほど宇宙人とのコンタクトはなかったかもしれませんが、もっと古いレムリアの時代、レムリアというか、ルミジア大陸とも言われたけどね、レムリア文明、レムリア大陸とか、ルミジアというようにも言われてたんだけども、この文明の頃には宇宙人からのコンタクトっていうのが結構あったんですね。この時にはありました。
それで、まあ地球人自身が宇宙に出ていくということはありませんでしたが、彼らの意図を何とかして理解しよう、そういう学問、動きがありましてね、そして私が現在の時点に立って、そのレムリアの時代の宇宙人への関心というのを見てみると、まあ、わかるように言えば、小高い丘のようなとこがあってね、丘のとこに宇宙人用の、やはり何と言いますかね、お立ち台じゃないんだが、その基地といいますかね、宇宙人たちが来れるような場所造ってやって、その代わりそこは来てもいいけども下のほうに降りちゃいけないってね、下に降りてきたら危ないから、そこだけ降りてきていいっていうんで、まあそういうの造って、石段造ってね、特に宇宙人と勇気もって話ができる人だけが、石段上がって、まあ神社の元みたいなもんだな。石段上がってお参りに行くわけだ。宇宙人参りにね。円盤が停(と)まったちゅうたら「ちょっと誰か行ってこい」というんで、村人のなかで一番そういう能力持っとる者が宇宙人詣(もう)でに行くと。
まあ、こういうことだったわけで、えー宇宙人の言葉が、そのレムリア人にわかるわけはないんで、結局霊能者ですね。霊能者の活躍があったわけです。テレパシー能力によって彼らの言葉を理解すると。そして、それを筆記して帰ってくる。まあ、こういうことをやっておったことがあるんだよね。
まあ基本的なメッセージから始まって、えーまあ、でも重要なメッセージも結構あったんだよね。それはひとつには何と言うかね、生きている人たちへ指針みたいなものも入っておったこともあった。そういうこともあったよ。それから、うーん、まあ高度に発達した文明があるということを見せることによってね、人びとを謙虚にするというような役割もあった。また、神ではないけど、神近き者の存在を思わせるという意味でのね、その敬虔(けいけん)な心、これを起こさせる。そういう役割があったね。
まあこうぃうふうに、過去、宇宙人とのコンタクトというのは、各文明の中にもあったんですね。えー、アトランティスの時代にも、結構円盤の飛来というのはありました。まあそういうことで、過去の文明を振り返って、必ずしも宇宙人とのコンタクトがなかったわけではありません。
2.三つの痕跡
さて、この宇宙人が地球の文明に影響を与えておるという痕跡(こんせき)、これがあるかないか。これについて話をしておこうと思うんだね、まず。
いくつかあるね、前もちょっと話したことあるんだが、南米のね、ペルーのナスカ高原ていうのかね、高原に、上空から見なければ分からんような模様があるんだよな。明らかに上空から来た者が見る以外に、地上の人にとってはその模様の意味がわからない。こういう巨大な模様があったり、着陸のための着陸踏みたいなのがあるんだね、滑走踏みたいなのがある。一体何に使っとったんかわからない、現代から見たら。こういうものがあります。
このナスカ高原のその模様、こういうの見ても、結構宇宙人を意識しておったということがわかると思うんですね。これなんかもひとつの痕跡だと思いますね。このナスカの宇宙人の飛来の痕跡というのは、まあ、そう古いもんでもないけれども、もっともっと古い、今から七千年近い昔には、リエント・アール・クラウドという王様がいた時にもね、やはり宇宙人はだいぶ来ておって、そのペルーの地を中心にね、いろいろ宇宙人が来ておって、彼らを神と間違っていろんなことが起きたり、そういうこともあったんですね。
そういうふうに、南米っていうのは昔から宇宙人がよく来るとこなんですね。やっぱり彼らにも好みがありましてね、私にも好みがあるけれども、私も好んで出てくるとこがあるけれども、彼らにも好んで出るとこあるんだね。幽霊出るところっていうのは、柳の下とかね、あるでしょう。柳の下、どじょうも出るけどね。そういうように、好んで出たがるとこっていうのがあるんだな、必ずね。そういうふうに、南米なんかも好んで出たがっておる。こういうふうに言えるんじゃないかな。
あともうひとつね、UFOとかそういうものの出没が激しいのが、いわゆるバミューダ海域っていうところですね。これは大西洋の中にあって、カナダ、それからヨーロッパ、それからバミューダ島あたりね、このへんを三角に結んだ魔の三角海域っていうんだよね。ここは事故がやたら多いんだな。船が沈んだり、飛行機が堕ちたりね、いろんな異常なことが起きる。このため何かあるんじゃないかと、まあ言われておるわけね、伝統的に。みんなよく知ってるわね。あるんだよね。そのバミューダ海域というのには、あるんですよ、何かがある。
その何かとは一体何であるか。まあそら、UFOがよく出没しておるということもあるけども、それだけでもないんだな。もうひとつはね、まあこういうことは、にわかには、あなた方は信じ難いのではないかと思うけれども、海底基地があるんですよ。そのバミューダ海域の中にね、UFOたちの海底基地があるんです、ちゃーんと。それは、海底基地の中にあってね、それでいろんな地球の鉱石の採掘をしたりね、海の中の調査をしたり、あるいはその辺の海流とか、気候とかね、大気、こんなもの調査しとるんですね、よく。
だから、空中を母船が飛んでるばかりだったら燃料使うから、海底にもおるんですね、そういうの造っとるんです。それ知らないでしょう。それで、そういう海底基地があって、結構彼らも活動しておるんですね。しておるから、活動の邪魔になるようなときにね、そういう攪乱(かくらん)をすることがあるんですね。それが、そういう基地があることがわかってしまうと困るようなときに、攪乱することあるんですね。それがたとえば、妨害電波出してみたりね、いろんな神隠しみたいなことになるんだね、よく。そういうことがあるんですね。そういうことで、まあ必ずしも敵意を持っているわけじゃないんだけども、異常なことが起きることも多い。この魔の三角地帯と言われるところには、そういうちょっと宇宙人たちの特殊な行動領域があるんですね。
そして、気の毒なことに、もちろんこれは歴史としては残っておらんけれども、宇宙人のまあ円盤だね、円盤がその魔のトライアングルのところへ出てきて、それを撃ち落とそうとしてね、逆に落とされた飛行機とかね、あるいは艦船とかね、沈められた艦船とか、こういうのもあることはある。彼らも防衛ということでね、そういうことをしたことはあるんですね。まあこのへんが人類の秘史、隠れた部分で、後世の人々にはよくわかんないけども、実際そういうことがあります。
まあこれは、にわかには信じられんかもわからんけれども、そういうとこもあると思ってくださいね。だからここではよく、いろんな事件が起きることがあります。まあ彼らがそういうふうに活動領域造っておるということで、ひとつの変わった磁場ができておるというように言ってもいいかもしれないね。
まあ一番目が南米、二番目がバミューダ海域、言いました。三番目、文明の痕跡(こんせき)として変わったところがどこにあるかっていうとね、これは実は今現在で言うと、まあ、現在ではちょっとないんだけども、うーん古代のエジプトだね、ここにやっぱりよく出てきてるんだな、この宇宙人が、円盤がね。それがピラミッドの中の壁画なんかに描かれてます。はっきりとね。宇宙人の来襲、来襲ではないけども、来訪って言いますかね、彼らが来た図をね、宇宙人の姿とか円盤とか、結構描かれてますね。こういうのがあったということですね。
だからエジプトなんかへもすいぶん来ておるし、もともと人類の発祥の地でもあったというふうな、そういうあれもあったぐらいで、歴史のある地域ですから、そこへの飛来も結構多かった、過去ね。目撃もずいぶんされました。古文書(こもんじょ)の中にもずいぶん記されました。まあそういうことがあったということですね。これを言っておくことができると思います。
3.神としての宇宙人
さて、ここでひとつの問題について検討しておきたいと思います。それは神としての宇宙人ということですね。現代でも、宇宙人を神のように言う人がいますね。あれこそ神の姿だというのがある。あるいは『旧約聖書』に「エゼキエル書」っていうのがあって、そこになんか真鍮(しんちゅう)製か銅製みたいな大きな乗り物が出てきてね、足が四本あって、窓がついているような、そんな乗り物が出てくる。それを神の姿だなんて言うとるけれども、何か宇宙船によく似とる。まあこういうことが出てきてますね。
『黄金の法』によると「これはタイムマシンである」と、まあこういうことになってますが、まあタイムマシンかもしれない。そうかもわかんないね。まあただそういうのもあったけれども、実際に過去にね、宇宙人が宇宙船で来て、それを目撃されてるっていうことも数多くあった。こういうことだね。
そして彼らの中には、うーん、まあ正法と言えば口はばったいけども、法をね、やはり説いたことはあるんだな。彼らも単なる観察者だけじゃなくて、こういう何らかの機会で人類に指導してやりたい、こういう気持があった。こういうことはあるんで、時どきそういう指導もしております。それはあるんですね。宇宙人の中には、まあ何にも考えとらんのもおるけれども、やはり人類の進化を助けたいという気持で来とる者もおるんだね。そういう人たちは、意図的にね、その人類の意識がまだ低くて、この宇宙人とかいうのがよくわからないときには、神のふりをしてね、人びとを導いたりしたことはありました。
また、地球の巨大な霊能者兼政治家みたいな人を見つけてね、それとのコンタクトを図(はか)ってきたことは結構ありましたね。そういう指導者とコンタクトを図ってきた。そして彼らと話をしながら、彼らの問題点ね、現在の問題点を指摘して「こういう方向にあなた方は行きなさい」。まあこういうことを言ったことが結構あったように思います。
このように、宇宙人を神という見方もあります。まあこれもね、ひとつの考え方でありますね。神の存在を目に見えない世界の存在とだけ見るんじゃなくて、この世の中に現われておる、その崇高なもの、ちょっと信じ難いようなもの、まあこういうふうに見る見方もあるんでね、こういう見方もあります。
だから実際、宇宙人の中には、人類から見たらはるかに進化しておる――魂において――者もおりますから、そういう意味では彼らは、地球霊団でいえば、最高指導霊ぐらいの霊格もっているわけですから、まあ神に近い人もいるし、あるいは、まあ私たちの九次元の世界の仕事というのは、だんだん明らかになってきておると思いますけれども、私たちの世界は地球だけじゃなくて、他の星団とも霊域がつながっておって、いろんな異星人とコンタクトしておるわけですね。そして銀河系の中での地球の進度とか、習熟度ね、進化度、こういうものを測っておって、どうやって高めていけるかね、これの検討をやっておる。まあ、こういうところです。
だから、実際、それは霊界でもそういうことをやっておるけれども、あの世の世界、すなわち実在界のその九次元世界にある他の惑星の霊系団の指導霊たちもいる。彼らはそれぞれの星で、また指導しておるけれども、彼らの指導を受けておる者たち、地上におって彼らの指導を受けておる肉を持った光の天使たちもおる。これらもまた宇宙を行ったり来たりしとるわけですね。そうすると、まあ霊能者でもあるだろうけども、こういう彼らの星の九次元指導霊の声を聞いて、そして円盤乗って飛び回っとるのはどうするかというと、宇宙の平和と進歩と調和のために働くわけですね。
考えられることはこういうことでしょう。今あなた方の立場では、日本というのはひとつの素晴らしい国になってね、ユートピアになって、そのユートピアを世界に広げていきたい。まあこう思うけれども、これがもっと進んだらどうなるかというと、この地球のユートピアを宇宙空間に広げたいと思うわね。このユートピアを、遅れている星があったらそこに持ち込んで、彼らも進化させてやりたい。こういう気持がある。だから宇宙人の中には、そういう神のような心でもって、日夜活動しておる者もおるっていうことですね。
それがひとつと、もうひとつは、宇宙人の中にもいろんな種類かおるから、変な悪戯(いたずら)したりしかねないね。そういうこともあるんで、パトロール隊みたいなのがあるんだな、宇宙のパトロール隊みたいのがあって、他の星に変なのが来てね、それが文明を壊したり、邪魔したりしようとしないようにね、陰になりながらね、それを守っておる、そういうのがいるんだ。人間に指導霊がおるけども、指導宇宙人というのがおってね、そういうふうに指尊霊じゃないが守護霊か、守護霊じゃないが、そういうふうに守っとる、そういう人がいるんだな。警察官みたいなもんだけども、そういう宇宙人もおるんですね。
だから、そういうものが常時、地球の成層圏内のどこかにおって、そして変なことをしないようにいつもパトロールしているわけですね。そのはるか下の方を、ソ連やアメリカのレーダーが飛んだり、偵宿機が飛んだり、いろいろしとるわけですね。まあそういうことをやってます。だから日米安保なんていって、日本の平和はアメリカが軍事力で守ってくれると、まあこういうことをいってますが、こういう安保が、宇宙安保みたいなのがあるんだね。そして、同じ魂系団の星が、やっぱり変なことされないように、守ってくれている人がいるんですよ。だから守護・指導霊たちへの感謝だけですむんじゃないんだよね。そういう宇宙人たちもおるので、それに対する感謝は、ぼくは必要だと思いますよ。
ただ、宇宙人の中には、必ずしも悪とか、悪魔の手先とはいえないけども、いまひとつね、地球人から見れば心の傾向性が違っておる宇宙人、これはおるんですね。こういうのはおる。これは、たとえば、科学技術は非常に進んでおるけども、心の方の問題について深く考えてない宇宙人ね、こんなのいっぱいいますね。それとやはり、ある程度エゴ、エゴの面が非常に強い宇宙人。こういうのがおるわけですね。えー、自己実現が行き過ぎたような宇宙人ね。もうとにかく「俺たちのためにやりゃあいいんで、地球であろうが何であろうが、彼らはぼくたちの進化のために奉仕するためにあるんだ」なんて言ってる、こんなのがおるんだな。これらは悪気はないんだけども、地球見たら、これはもう餌(えさ)が、バナナが落ちてるようなもので、チンパンジーだったらすぐバナナむいて食べちゃうね。まあ、こういうとこあるってことだね。
まあ、これが神としての宇宙人と、まあそれに対する誤解の部分があるという話であろうと。まあこういうふうに思います。
4.人類の堕落
さて、そうした宇宙人と人類の歴史というものをちょっと振り返ってみたわけですけれども、今から一億年余り前、急速に地獄ができたという話をみなさんお聞きになったと思いますね。その原因の一つに堕天使ルシフェルというのがおったと。こういうふうに言われてますね。
この人類の堕落というのが始まったのが、一億年ちょっと前ぐらいからと言われてますが、じゃあその人類の堕落の歴史と宇宙人とは何か関係があるかないか。これについても考えにゃあいかんね。
人類が堕落したのは、ひとつには霊格の低い人霊が数多く出てきたということもあるということは言われています。それはパイトロンという巨大なコピー・マシンですね。人霊の複写装置ができて、地球人霊をいっぱい創ったことによって、低い人格の霊ができて、それがそういう幼い魂でもって地上で修業することによって、転落していったと。で、低級霊域を造ったということがある。そのパイトロンを創ろうと言ったのは高橋信次である。したがって地獄のできた原因は高橋信次にあると、まあこういうふうに言う人も中にはいないわけではない。
うん、まあ言わしてみれば、まあそうかもわかんない。まあそんなこと言ってもいいかもしれないね。それはそれでいいでしょう。まあ、地獄もよいとこだから一度はおいでよ、ってね、そういう考えもあるけども、それだけじゃないんだな。そういうコピー、コピー霊による低位霊界ができたというだけじゃなくて、もうひとつは、やはり何と言うかな、まあこれを言うと問題があるが、いろんな惑星から転移をしてきた人霊の中にね、やはりレベルの低いのもおったということだね。これが肉体をもって堕落していったことも多いんだな。特に一億年あまり前頃に、大量に飛来した霊団があるんだな。霊として来ることがあるんですよ。
どういうふうに来るかと言うとね、みなさん人魂(ひとだま)っていうの知ってますか。夏の夜、ヒュルヒュルッと墓で飛び出すね、十センチか、三十センチぐらいね、ヒュルヒュルヒュルと飛び出すね。この人魂っていうのも、たとえば、集合することあるんですね。集合して、大きなもう一メートル、ニメートルぐらいに集結してね、人魂が、大きなお墓の木の上に止まっとったなんてことが、まあ聞いたことあるかもしれませんが、それがそういう大きな、ニメートルぐらいの人魂がパッと散るとねえ、十センチぐらいのがパーッと四方八方散ったと。人魂が集まっとったらしい、なんて、こういうことを言うことがありますが、まあこれと似たようなもんでね、この、惑星全体としての霊系団が移動してくる時ってあるんですよ。そういう時には、霊団がね、一気に集中するんですね。集結してバラバラで移動なんかしないんですね。
地球霊団で、まあたとえば、この中で五億人ぐらいが他の惑星に行くとするか。そうすると、それに縁のある人たち、霊たちが実在界へ集結して来るんですね。集結して来てひとつの巨大なね、霊的な身体(からだ)創っちゃうんですね。集合霊として。ものすごい巨大な霊の身体をつくるんです。まあ、あの世の葉巻型UFOの母船みたいなもんですね。こんなのつくるんですね。その葉巻型UFOの母船みたいな霊の集団、これでもって実在界の宇宙空間を飛んで行くんですね。ポーンとね。彼らの、要するに念と、そういう空間移動能力、こんなの全部集結してね、一気に集結して集合霊として、よりよい世界を求めて移動することがあるんですね。こういうことがあるということですね。こういう形で、他の惑星から地球へ来たのもおるんですね。
その中には、まだ地球の環境には不慣れな方も数多くおるんですね。これらの人たちでも地球に生まれたいと、非常に切に願うもんだから、地上に肉体を持つことは許されておるんですね。それ自体は許されておる。しかしそれらが出ることによって、初めて地上に出てね、物質に溺(おぼ)れてね、そして間違い犯していくことは数多かったんですね。これらもまた地獄の発生原因の大きな要素のひとつであると、まあこういうふうに言うことができると思います。まあ、不慣れな魂たちですね。
けれども、それを拒(こば)めるかって言ったら、拒めないとこあるんだな。たとえば現代のアメリカだなあ。まあ移民はそれほど嬉しくはないだろうけれども、なんと言うかね、人間の坩堝(るつぼ)って言うんか、坩堝みたいになっちゃって、アメリカ合衆国というとこは、もういろんな国民がなだれ込んできてるね。坩堝みたいになってきている。こういうとこあるけれども、その自由性ね、アメリカの自由さというのを求めてそういういろんなものが集まって来とるんでしょう。違うかな。だから、それはそれでいい国だと言われておるんだな。
地球自体にもそういうとこがあって、その中に寛容性があってね、他の霊系団を受け入れる素地があるんだ。地球の霊系団そのものも一種類じゃないから、他の霊系団から移ってきたいと言っても、無下(むげ)に断われないんだね。こういうことがある。
このように、いろんな霊系団からの移動を受けつけておった。これを受けつけておったのは誰であるか。まあこれについてはぼくは詳しくは語らない。ご想像にお任せしたいと思うね。「いいよいいよ、みんな、いらっしゃい、いらっしゃい」ってやったんだな。やった人がおるんだ、どっかにね。「いらっしゃい、いらっしゃい」って、結局、いっぱい地獄霊つくっちゃったことがあるんだな。まあ、そういう人もおったということですね。
こういうように人類の堕落の歴史、地獄ができ、悪魔ができてきた歴史の中には、地球で創造された魂の中に霊格の低い者がおったということと、そうした地球になじまない魂たちが、集合霊として集団で移住してきておる。そして順番に地上に肉体を持ったと。まあ、こういうことがあったということですね。
まあこれが、ある意味では人類の堕落のもとでありますが、しかし、客観的には堕落と見えてもね、決して少人数、エリート制がいいことでもないわけですね。そうした魂たち、いったん地獄に堕ちるような魂であっても、初めて地球で得られる経験というのは大きいわけですね。それはそれなりに大きな経験を得ておるわけで、これはこれでまた、何と言いますか、ひとつの魂の喜びであることは確かなんですね。この経験というのは替え難い。何でも経験するといいんですよ。経験はいいことなんですよ、皆さんね。
そういうふうに、経験の結果辛(つら)いことが起こっても、しかしその経験自体は無駄ではないんですね。それはどっかで、魂の糧(かて)になる部分がある。まあ、そういうふうに言えるんではないかと思います。
まあ、これが人類の堕落と宇宙人との関係といえば関係だね。まあこういうことが言えるだろう。
5.生活環境の差異
さて、ここでひとつ宇宙人に対する疑問というのがあると思うんだな。彼らはいろんな星に住んどったはずだ。その星の環境と、要するに生活環境と、地球とは一緒なんかと。違うんじゃないか。だから円盤飛んできてもええけど、円盤から出て地上に落ちたら、たとえば内臓とか破裂するんじゃないか。そんな気がするね。そんな感じがする。違うんだろうか、しないんだろうか。
あるいは、三億何千万年前に、エル・ランティが六千万人を率いて来たなんていうけども、じゃあその時は、地球で本当に住めたのかと。その体で。どうなんだ。その生活環境の差異についてどう説明してくれるんだ、と。まあ、こういうことを聞く人もいるでしょう。だからこのへんもまた説明しとかないかんね。
どういうことかって言うとね、まあそら宇宙人も一種類じゃないから全部は説明はできないけれども、いわゆる宇宙船乗って、今来て、宇宙人だって、地上歩いとる人は、まあ宇宙服みたいの着ている人が、多いことは多いね。多いことは多い。だからそれなりに調整はしておる。
あと、まあ昔、三億年以上昔の人類の飛来の部分の、彼らが、肉体生命として地上に本当に宿り得かのか、生きられたのかということですが、これはまた次章でも話をするつもりだけれども、うーんまあ、基本的には生きられたっていうことですね。広い宇宙の中には、似たような環境、生活環境のところはいくらでもあるんですね。移住してくるという以上は、ある程度調べてくるということですね。移住してくる以上は調べてきて、自分達が耐えられるぐらいの環境、生活環境を選んできておるということですね。これが肉体を持って移転してくる場合の条件です。
ところが、これ以外に、霊として移転してくる場合があるね。これらの時はどうしてかって言うと、結局肉体条件が合わないんだな。肉体舟として、地上に降り立って生活ができないから、環境が大分違うからね、こういうときには、その惑星の霊系団が、霊として地球に移動してくる。こういうことがある。
それ故、二種類あるんだな。霊としての移住と、肉体としての移住がある。肉体としての移住が許されるときは、ある程度環境は似かよっておる。まあ、こういうことは言えるだろう。彼らも酸素とか、やはり呼吸しながら生きとることは事実だからね。まあ似たようなとこではいれるでしょうけどね。
まあこれはね、いろいろあるよな。深海魚なんかでもそうだよな。ものすごい鉄の船だってね、あなた、海のなか何百メートル、何千メートル潜(もぐ)ったら、ペシャンコに潰れちゃうんだよ。
ところが深海魚は平気なんだよね。どうなっとるんだろうか、ねえ。一匹の蟹(かに)の背中には何トンもの水圧がかかっとるというんだよ。しかし蟹は平気だよな。蟹味噌(かにみそ)は全然潰れもしないし、蟹の肉もそんなにプレスされたほど固くはない。肉はおいしいね。どうなっとんのかなって思うね。人間だったらもう、完全に内臓破裂して死んじゃうね。ところが蟹は平気だね。あれ不思議だね。まあそういう自動的に調節する装置を何か持っとるということだね。
そうすると、そんな何トンもの水圧受けとる蟹がいて、それをたとえば網で引っ掛けて、その蟹取ってきたら、水面に出したら破裂してもよさそうなもんだな。しかし破裂しないんだな、蟹が。蟹がパカッと口開いたというの、あんまり聞かないね。そんなにギューギューに押された水圧のところで生きておったら、水圧の少ないところへ上がってきたらどうなるかといったら、内部の反発がすごくて、パカッといきそうなもんだね、膨張して。しかし、ならない。
このへんのところがね、非常に不思議な部分ですね。これはまた科学者が原因追究、探究しなきゃいけないんだけれども、まあ、生命の中にはそんな不思議な作用もあるんだな。環境に霊的な力でもって順応さしていくというね、そういうものがある。単なる物理的なものだけじゃないんだね。順応さしていく。まあ、こういうとこがあるんだな。
だから、そういうこともあるから蟹の原理と一緒でね、重力とか大気圧とかは違っても、まあ何らかの適応性を見出して、地上で生きていける者もおったことはおったと、そういうことも言えるだろうね。まあ、大体そういうことかな、本章はね。そういうとこだと思います。