目次
6.幸福のための祈り
それでは、最後になりますが、ここに幸福のための祈りというものを、伝授(でんじゅ)いたしたいと思います。これが、祈りにおいては、完成に近い祈りであります。
この幸福のための祈りが成就(じょうじゅ)すれば、人間は無限の勇気と、無限の成功、これが与えられることになります。
では、まず第一に、幸福のための祈りのうち、成功のための祈りというものを、次に記したいと思います。
《成功のための祈り》
主よ、私は、人間の信念の偉大なることを信じます。
人間の信念が、岩をも砕(くだ)くことを信じます。
心に誓いしことが、すべて実現することを信じます。
もし、からし種一粒(ひとつぶ)ほどの信仰さえあれば、この世において成し遂げることができないことは、何もないことを信じます。
もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、「『この山動きて海に入れ』と言わばしかなるべし」という言葉が、真実であることを信じます。
神よ、あなたを信ずることが、すべての出発点であり、神よ、あなたを信ずることが、すべての希望の原理であり、神よ、あなたを信ずることがすべての成功の根元であるということを、私は知りました。
さすれば、神よ、我に繁栄を与え給え。我に成功を与え給え。
なぜならば、我はあなたを、心の底の底から信じているからであります。
我が信仰に火をつけ給え。
我が信仰の松明(たいまつ)に、火をつけ給え。
さすれば、火は燃え移っていくでありましょう。
この、燃え移った火を、私は多くの人に広げたいと思います。
そして、成功という名の光の行進を、開始したいと思うのです。
私はこの火のもとにおいて、あなたの名のもとにおいて、成功しないということは決してないということを知りました。
私は今、成功のための祈りをあなたに棒げます。
神よ、御心(みこころ)の天に成りませるがごとく、この地にも御心を実現し給え。
御心の、天において無限界であるがごとく、この地上においても、無限界の御心を展開され給え。
神よ、あなたのお力を、心の底の底から信じます。
無限の力を、私に与え給え。
無限の成功を、我に与え給え。
ありがとうございます。
これが、成功のための祈りであります。常々こうした勇気のある言葉を、口に出して生きることとです。
心というものは不思議なものです。悪いことを心に描いておれば、悪いことが身の周りに生じてくることがあります。
しかし、常々よい言葉を発していると、良いことがらが集まってくるのです。
それは、人に対してもそうです。人のことをよく言う人のところには、良い人が集まってきます、人のことを悪く言う人のところへは、悪い者が集まってきます。そうしたものです。
さすれば、常に成功を口にしておれば、成功するような人が集まってくるのです。それは聞違いのないことです。
では、幸福のための祈りの第二として、繁栄のための祈りというものを、お教えいたしましょう。
《繁栄のための祈り》
神よ、私はあなたの本質が繁栄であることを信じます。
あなたは繁栄であり、万物万生を繁栄させ、そして今日にいたるまで、大宇宙の進化を司(つかさど)って来られました。
私は今、つくづくと、あなたのお心のうちにあるものは、すべてのものの繁栄であり、すべてのちのの発展であることを知りました。
さすれば神よ、あなたの子である私もまた、繁栄のための礎(いしずえ)となることができるはずであります。
神よ、どうか私を、世界の繁栄のための礎として、お使いください。
世界の発展のための礎として、お使いください。
世界の繁栄のための兵士として、お使いください。
世界の発展のための兵士として、お使いください。
神よ、私は人類の発展のために出て来たのですから、我が人生には発展しかないのです。
我が人生には、繁栄しかないのです。
どうか、積極的なる人生を、我に与え給え。
我に、積極的なる人生を歩むための勇気をお与えください。
ありがとうございました。
これが、繁栄のための祈りであります。
それでは、幸福のための祈りの第三といたしまして、健康のための祈りというものをお教えいたしましょう。
《健康のための祈り》
神よ、あなたは人間を、完全なるものとして創られました。
そして、人間か完全なるものとして生きていくことが、あなたの御心にもかなうものと思います。
私は今、人間として肉体を持ち、地上に生きておりますが、あなたの当初の御心が完全なる人間を心に描(えが)いていたにもかかわらず、今、我が身体の一部に病気が現われたかのごとく見えます。
しかし、私は、これが人間の本質ではないことを知っております。
あなたは、完全に人間を創られたのですから、人間に病気というものは本来無いはずなのです。
人間には、健康しかないはずだからです。
なぜなら、神は健康な人間をお創りになったからです。
さすれば、私の今のこの病気は、決してこの地上において、そのまま存続することが許されることではないと思います。
神よ、実相(じっそう)の世界において、あなたが健康しか創られなかったように、この地上においても健康しか創られないことを私は信じます。
神よ、健康のために、私はこれから、あなたに祈りを捧げます。
どうか、我が身体(からだ)に光をお与えください。
どうか、我が心に光をお与えください。
どうか、我が病気をお癒(いや)しください。
神よ、神よ、神よ、神よ。
神よ、あなたの力を私の身体にお与えください。
私の病める肉体をお癒しください。
私の病める肉体を、健康にお変えください。
神よ、あなたの名のもとに、すべてのことは可能です。
あなたの名のもとに、すべての奇跡が起こります。
神よ、私はすべてを信じます。
神よ、すべてを御心に委(ゆだ)ねます。
神よ、どうか、この私の病める肉体をお癒(いや)しください。
あなたの、み足のもとに、私は今、お祈り申し上げます。
あなたの前にひれ伏し、あなたのお力を存分にお受けいたしたいと思います。
この病める肉体を、どうかお癒しください。
神の光流れ入る。
神の光流れ入る。
神の光流れ入リて、我が患部(かんぶ)を治し給う。
神の光流れ入りて、我が病気を治し給う。
神の光流れ入リて、我れに健康なる肉体を与え給う。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
これが、幸福のための祈りの第三の、健康のための祈りです。
それでは、幸福のための祈りの、第四として、幸福のための祈りそのものを、お教えいたしたいと思います。
《幸福のための祈り》
神よ、私たちは、この地上で幸福に生活するために出てまいりました。
そうして、あの世においても、実在界において幸福に生きていくことを、心に描(えが)いているものであります。
神よ、私たちは、この世においても、あの世においても、幸福に生きんとするものです。
そして、私たちの願う幸福は、決して他人を害することなく、決して神のお心を害することなく、自も他も共に発展していくための幸福であります。
どうか、私のこうした幸福の祈りが、主の御心にかない、神の御心にかない、そして、この地にも、そして、天にも幸福が実現しますように。
我のみならず、すべての人が幸福になりますように。
神よ、あなたが幸福であられるがごとく、私も幸福でありますように。
私の家族も幸福でありますように。
私の友人も幸福でありますように。
私の隣人も幸福でありますように。
私の住む町が幸福でありますように。
私の住む市が幸福でありますように。
私の住む都市が幸福でありますように。
私の住む国が幸福でありますように。
神よ、すべてのものに幸福をお与えください。
神よ、あなたは、おそらく、花びらのごとく幸福を、私たちに降らしてくださることと思います。
神よ、今私は、大きな心でもって、あなたの幸福を受けとめたいと思います。
神よ、花びらのごとく幸福を、我に降らし給え。
花びらのごとく幸福を、我が周(まわ)りに降らし給え。
花びらのごとき幸福を、すべての世界に降らし給え。
ありがとうございます、
心より感謝します。
幸福しかない世界をお与えくださいまして、心から感謝します。
私は今、それを受けました。
ありがとうございました。
以上が、幸福のための四つの祈りです。こうした祈りを、常々心に描き、そして口ずさんでいるということが、あなた方の成功や繁栄を招くようになるでしょう。
そして、あなた方が本当に、誰に対して祈ってよいかがわからないならば、イエス・キリストの名を呼びなさい、私(わたくし)の名を呼び、私にすべてを任しなさい。私は、いつもあなた方を導くことを願っています。
あなた方のために、私は、この二千年間休んだことかありません。休みの日にも、あなた方が病(やまい)のときにも、失意に沈んだときにも、悲しみのときにも、苦難のときにも、私はあなた方と共にありました。
昨日もまた、私(わたくし)はあなた方と共にありましたから、今日もまた、あなた方と共にあるでしょう。今日もまた、あなた方と共にあるということは、明日もまた、私は、あなた方と共にあるでしょう。
あなたが、イエスと共にいるのです。あなた方は、イエスと共にいるのです。
私もまた、神と共にいます。神と共に生き、神と共に喜び、神と共に繁栄をしていきましょう。 心から神に感謝し、その感謝を、人類すべてに押し広げてゆきましょう。
以上でもって、私の「祈りと生活」という話を終えたいと思います。