目次
7.医者は宗教家以上に心の世界を知れ
(問)友人の精神的疾患についておたずねします
医師(男性)四十五歳
私の友人の医師のことでエドガー・ケインー様にお願いします。
その方は、内科の医者です。私は以前から病院経営の夢を見ておりましたが、私がしようとしている内容を理解してもらえる方です。以前にもご相談申し上げました、関西の某健康センターでの仕事をいっしょにしていただこうと声をかけましたところ、たいへん乗り気でありましたが、このことがだめになって間もなく、帯広・大阪・東京と駆けすり回って、疲労が重なり、暮れごろより倒れてしまい、仕事もできなくなり、現在、私の勤めている病院に入院中です。精神的疾患です。元来、体質的に虚弱だと思われますが、今日まで大病はしていないそうです。今後、私の目指す医療の一員として考えてよいでしょうか。
二番目、現在、罹患(りかん)している病気は今後心配がないでしょうか。
三番目、よく勉強され、優秀なお医者さんですから、何とか今後の活躍を期待したいのですが、どうしたらよいのでしょうか。
(答)二体の悪霊に憑依されている
エドガー・ケイシーです。
この方の友人は、現在、たいへん状態が悪いようですけれども、その病気の原因からいきましょう。もちろん過労ということも、ここに書いてある通り、あったのですが、霊的な原因というものが非常に大きいですね。
重病患者というのはたいていの場合、悪い霊にかなり憑依されていますから、お医者さんや、看護婦さんなど、重病患者の相手をしている人というのは、低級霊と日夜接しているのと同じなのですね。そういう意味では宗教家と同じです。重病患者と接しているということは、結構、悪霊と毎日接しているのです。そうすると元気なときはいいのだけれども、体力が弱ってきたときには、こういうのに、逆にパクツとやられてしまうことがあるのです。こういうふうに、憑依されるということがあります。
このお医者さんの場合も、現在、私がみる限りでは、………後頭部に一体、それと、………腰に一体ですね。二体に憑依されています。お医者さんが憑依されたら困るんですけれども、後頭部に憑いているのはね、………これは肺癌で亡くなった患者さんのような感じにみえます。腰に憑いているのは、これは動物の霊です。大きな蛇の霊ですね。これが憑いています。この方はとにかく今、体力が弱っていますから、これをよくすることからもちろん入っていかねばいけませんけれども、まあちょっとこの方は、悲観的なものの考え方をする方のようです。若干、悲観的に物事を考えていく方のようですね。ですから、肉体的疲労のときに、同時に精神的疲労というのが重なってくると、ダメージが二重、三重というふうになっていく、こういう方だろうと思われます。
光明の書を読み心に光を入れる
そこでご質問にお答えすると、一番目の、「今後の私の目指す医療の一員として考えてよい方でしょうか」ということなんですけれども、これはこの一問目の質問に関しては、保留ということで、現在、言っておきたいと思います。保留ということでね。積極的に一員と考えるところまでいかないです。保留です。場合によってはということです。人間というものは変わってくる可能性がありますし、どういうふうになるかわかりませんから、そういう可能性があるという面で保留ということです。積極的には薦(すす)めません。
それから、二番目の現在の病気ですね。「今後、心配がないでしょうか」ということですが、心配はあります。特に頭にくっついているのがよくないのです。ここにくっつかれていると、要するに精神的におかしくなってくる可能性があるので、これを早目に取っておく必要がありますね。ですから、こういう方の場合、ある程度、心のなかに光を入れる必要があると思います。光を入れることによって、取れていきますから、光が入るように工夫をする必要があると思います。
その光を何で入れるかという問題がありますけれども、谷口雅春さんの本でもお読みになられたらいいのじゃないでしょうか。こうした光明思想の本を読むことによって光を入れるという方法があると思います。これでとりあえず何らかのかたちで光を入れる方法をとる。そしてもう少しこちらの世界がお好きであれば、いろいろとお薦めはしますけれども、まだそこまではいかないような感じがしますので、とりあえずは何か光明の書を一書、読むことをお薦めします。
それから三番目、「よく勉強され、優秀なお医者さんですから」ということですね、「期待したい」ということですね。まあこれも同じことですけれども、とりあえず病気になっておるようではどうにもならないのでね、これを治すことがだいじで、病気になっている人は病人を救えませんから、これを治さなければいけない。問題はそういうことです。
特に、一般的なことで言いたいのですが、学問的に優秀であっても、これからの重病患者を相手にする医者というのは、心の世界のことを知らないと通用しないということです。心が、まったく無防備なのです。医薬品とか、薬草とか、あるいは運動とか、これだけでは本当に解決のつかない部分があるのです。重病になる原因は、必ず心にあって、身体が瀕死の重体で心が健全という人は、ほとんどいないのです。まずいないと思ってまちがいありません。ですから、これからの医者、あるいは看護婦というのは、心の問題を解決しなければいけないのであって、真の意味で、宗教家でないといけないんです。あるいは宗教家以上に知っていなければいけない。薬とか、あるいは薬物、あるいはいろんな療法がありますけれども、健康療法がいろいろありますけれども、こうしたものと、それと心の問題との、二刀流でうまく両方使いながらやっていかなければいけない。その患者の物の考え方をよく学びながら、両方でやらなければいけないと思う。必ず原因がありますから、やはりその原因というものを追究していく姿勢というものがだいじです。
ですから、この若いお医者さん、まだ若いようですけれども、この方に関しても、もう少し私は心の面の探究が必要だと思います。心の探究をしなければ、やはり将来が拓けて来ないのです。もっともっと、将来が拓けるためには心の探究がだいじです。ですから、こういう気持ちで、新しい健康センター、医療センターをやりたいという気持ちはわかるけれども、もっともっとご本人自身が、心の探究をやっていかなければいけない。そうしないと道が拓けないと思います。医療とか、あるいはさまぎまな健康法だけでは限界が必ずあるのです。
将来の設計は健康回復後に行なう
特に、どこでも引き取ってくれないような患者を持っているような人というのは、特に心の世界を知らなければいけない。それこそ宗教家ぐらいまで勉強しておかないと、非常に問題があります。真に救えないのです。真に救おうと思えば、自分の心のなかから、身体から、やはり光が出てくるようでないといけないのです。そういう人が治療にあたって初めて、重病患者たちの、要するに黒い想念がだんだん晴れていくのです。
そういうことで、このお医者さんとは会ったこともありませんが、私がみれば、これはちょっと取り越し苦労症の人だと私は思います。おそらくそうでしょう。暗い方向を見ていく傾向があるので、特にこういう人は、光明の思想というのがだいじです。特に医学関係、病院関係という人は、どうしても心が暗くなりがちです。人間の悪いところばかりを見ているからです。病んでいるところばかりを見ているからです。人間というのは、もう病んでいるものだと思っているのです。あるいは病気をしているものだと思っているのです。そういう例ばかりを見ているからです。
しかし本当は、人間は健全な姿であって、健康なのが本来であるということを、忘れてはいけない。本来の姿というものを、もっともっと勉強していかねばいかん。そういうふうに思います。
せっかくのご質問で、申しわけがないのですが、このお医者さんに関しては、まだもう少し辛い時期が続くでしょう。辛い時期が続くと思います。半年は続くと思います。だから健康を取り戻すのに半年ぐらいはやはりかかると見たほうがいいと思います。将来の設計はそれから後です。そう思います。
だから、あんまりその健康センターもいいけれども、そのことを病院のなかに入って、入院しながらあんまり考えないことです。病室のなかであんまり考えて、早く駆けずり回らなければだめだと思わないこと、これがだいじです。
そういうことで、ちょっと取り越し苦労症みたいだから、その執着と言ってはいけないけれども、考え過ぎる体質を、もうちょっと考える必要があると思います。
(一九八七年二月十日の霊示)
8.執着を反省によって取り除く
(問)心霊治療の傷痕が痛む
ブティック経営(女性)三十六歳
私は心霊治療院で治療を受け、目的の腰痛は見事に消失しましたが、心霊治療家から治療していただいたところの傷口が、いまだに痛み、苦しんでおります。
そして、この傷口をよくしようと、その後、ふたたび心霊治療所に行き、同じ先生から心霊治療を一回してもらいました。そうしましたら、さらに痛くなり、今までだいじょうぶだった足がパンパンに腫れ上がり、顔もむくんできました。その原因がよくわからないので、どこに原因があるのか教えてください。
二番目、身体が弱く、白なまずもありますが、今後、身体の管理をどのようにしていったらよいのでしょうか。健康で気持ちよい生活を送りたいためのアドバイスをお願いいたします。この白なまずはずっと続いていて、それが非常に悩みの種になっていますので、この原因とか、治し方があったら教えてください。
三番目、ブティック経営をしていますが、健康状態があまりよくないので、このまま経営を続けたほうがよいのかどうか、悩んでおります。以上の点よろしくお願いします。
(答)あなたが受けた心霊治療は本物ではない
エドガー・ケイシーです。順番にお答えをしていくことにします。
一番目の心霊治療の問題でありますけれども、まあ知らない者同上がやっているということです。患者も、治しているほうも、両方知らない者同士がやっている。盲が盲を手引いているのと同じです。ああいう心霊治療は効くものと、効かないものがあるのです。この心霊治療家は、いわゆる超能力者の一人なのです。ですから、念の力によって物理的にああした現象が起きるのです。物理的に起きるのであって、本当の意味での宗教家による宗教的な心霊治療とはちょっと違ってるのです。あれは違うのです。
そういうことで、とにかく同じことをやれば、みんなよくなると思っているのだけれども、これはまだ物事の区別をつける目が出来ていないということなのです。その結果、本人が治療しているつもりであっても、ますます悪くなるようなことがあるのです。この心霊治療家は、その悪くなったというのは、よくなる前の現象で、悪いのが全部出ているのだというような説明をしているけれども、これはまちがっているのです。確かに悪いのが全部なくなる前のよくなる前兆というのがあるけれども、それ以外の、本当に悪くなっている場合もあるのです。これの区別がついていない。つまり、自分が患者を診れば、みんなよくなると信じ込んでいる。このへんに問題があるということです。この方はもう心霊治療はやられないことが賢明です。向いていないのです。
ですから、現在のところ、この心霊治療家の治療でよくなるような病気というのは、見てると、憑依霊現象であって、そうしたショックのために霊が身体を離れることがあるのです。見たことのないショック、身体が切れて、血が出たりするということで、憑いている霊自体がショックを受けるわけです。こういう重病患者に憑いてる悪霊というのは、自分が死んでいると思っていません。肉体があると思っているのです。それが心霊治療家が寄ってきて、手を当てて肉体を切り裂いて、血を出して、膿(うみ)を出す、膿じゃないけれども、血の固まりを出すということによって、憑いている霊が、それを見てショックを受けるんです。血の固まりを見てショックを受けて、自分が死ぬんじゃないかと思って怯えるのです。それで怖がって離れる霊が出るんです。この時に病気が治るのです。ショックを受けて離れた場合に病気が治るんです。それ以外の方法で治ることはないのです。だから血を見て怖くなって霊が逃げた、その場合には病気が治ります。ですから、切れた傷口自体は放っておけば悪くなります。ですから、あくまでもそういう物理的な現象を見て、あの世の霊が、自分は肉体があると思って、切られると思って、恐怖心で逃げ出した場合のみ治るのです。それだけです。それ以外にはありません。
いわゆる、光によって悪魔を払っているわけではないのです。イエス様がやっているのとはちょっと違うんです。イエス様は光によって悪霊を追い払っていたけれども、この人のは違うんです。そういう現象を起こして、血を流すことによって悪霊をびっくりさせて、逃げるものは逃げる、逃げないものは逃げないんです。逃げないものは逃げなくて、あるいは一時的なショックで離れても、もっと別な者が入ったり、その治療所には病人がいっぱいいますから、いろんな悪霊のまた別なものが入ったりします。特に健全な人はここへは行かないことです。もっと悪くなります。原理はそういうことです。
白なまずの原因は白蛇の霊障
白なまずですけれどもね、これは霊障を受けています。はっきりしています。白なまずの霊障というのは、これはね、動物霊なんです。動物霊で、何の動物だと思いますか。だいたい腿虫類系統が多いことは確かです。たとえば、蛇、亀、トカゲ、まあワニというのは珍しくて滅多にありませんけれども、こういうのがあります。そういうたぐいの場合と、もう一つの系統があります。それは魚類なんです。魚でもなるのです。表面は魚もヌルヌルでしょ。魚っていうのは有りうるんです。珍しいですけどもね。魚の場合は、一匹の魚でそういうことになるということはないんですけども、集合霊でなることがあるのです。たとえば、魚屋さんのような、仕事をしている人、あるいは料亭をやっているような人、こういう人というのは、危ないですね。魚の念が集合してくるのです。そうすると、白なまずのような現象が起きるということがあります。特に皮膚に関係のある病気で出てくる場合が多い。そういう霊はたいてい水に関係のあるような粘膜性の動物が関係しているということです。
さて、この方の場合ですけれども、この方の場合は、蛇ですね。白蛇です。なまずではありません。白蛇です。かなり古い感じの蛇が一体、これが憑いているようです。これがずいぶん影響しているようです。身体をしめつけて、関節なんかも痛いんじゃないんでしょうか、たぶん、それと、凝り症、冷え症だと思います。肩の凝り、腰が痛い、あるいは冷える、こういうことがたぶんにあるだろうと思います。これはたいてい蛇の場合ですね。
ですからこの方の場合も、神理を勉強していただかないと方法がありません。神理を勉強すれば、自力で取れますから、神理の勉強をして心に光を入れていけば、おそらく二年か三年で、だいぶよくなるはずです。自分の力で、やはり一日一日、自分を改善していくように努力することです。神理の勉強をしてください。そうしたら自分で剥がせます。この程度の動物霊であれば、おそらく大丈夫のはずです。
ですから、ブテック経営ですけれども、逃げ出さないように、逃げ出さずに、続けながら神理の勉強をして、健康状態をよくするように努力しなさい。それを外部治療に頼らないことです。心霊治療のような、こういうショック療法に頼らないことです。そうではなくて、心の勉強で改善していきなさい。心が明るくなって、そして人生観が向上してくれば、自然に体調がよくなってくるんです。
そういうことで、もっと神理の勉強をするということと、それと憑依霊に憑かれている人というのは、心のなかに執着が必ずあります。執着というのは、ひっかかりです。あるいは一定のことに関する思いこみです。あるいは、あるときは怒りの念であり、あるときは恨みの念であり、あるときは妬みの念であったり、あるときは屈辱の念であったり、あるときは劣等感であったり、そういうものがいっぱいあります。自分の心のなかをもう一回振り返ってみて、何か一点に執着していないかどうか。これを思い起こしてほしいのです。そして何か一点に自分の心が執着していれば、これをやはり反省するということです。これがだいじです。
この方は必ず心のなかに固まりを持っています。わだかまりがあります、一点。それが悪霊なんかの、登って来るための梯子(はしご)になっているんです。ですから、自分の心というのをよく見つめて、しがらみがあるかどうか、何がいったい原因でなっているのか、そして苦しみになっているのか、その原因結果というものを、もう一回、追究することです。そして原因がわかったら、その原因を反省によって取り除いていくことです。なぜそういうような心の苦しみをつくったか、悲しみをつくったかをよく考えることです。
ですから、ブティックですが、止めずに経営していきながら、自分の改善を目指していきなさい。それがいちばんです。以上です。
(一九八七年二月十日の霊示)
9.心身を春の状態にする
(問)シミ、シワ、ソバカスを防ぎたい
美容院経営(女性)四十三歳
女性には醜くなる苦しみがあります。シミ・シワ・ソバカスなどを防ぐ方法と、現在すでに出てしまったシミ、シワ、ソバカスなどがどのようにしたら治るのか、お教えいただきたいと思います。
(答)男性のいいところを見て恋をする
シミ、シワ、ソバカスなどを防ぐ方法や、現在できているものをどのようにしたら治せるのかということですが、年を取れば、こういうものは醜くなるようになっているんです。六十、七十歳になってもツルツルの美人だと、これは気持ちが悪いです。そういうことはなくて、大自然の姿を見ても、芽が出て、葉が茂り、やがてそれが紅葉し、枯れていくように、人間にも新陳代謝があります。ですから、この醜くなる苦しみというものも、その程度をどうするかだけの問題であろうと思います。しかし、確かに心の持ち方によって女性であっても、十歳ぐらい若く見えたり、老けて見えたりすることは結構あります。そういう意味で、努力の余地がないかと言えば、ないわけではありません。
私も、地上に生きていたときとは違って、心の問題ばかり説いて読者をガッカリさせる恐れがありますけれども、確かに、医学的要因である程度治す方法はないことはないんだけれども、もちろん心の問題が大きいのです。心が千々に乱れて悩んでいると、白髪がふえます。
女性というものは、恋をすると女性ホルモンの分泌が激しくなって、だんだん若返っていくんです。それは五十歳、六十歳の女性でもいっしょです。恋をすると若返ってきます。いつも素晴らしい女性の状態でいようとすれば、いつも若々しくいようとすれば、いつも恋をしていること、これはまちがいないことです。
では、いつも恋をするためにはどうすればいいか。これは、男性のいいところをいつも見ていることです。恋をすると言っても、デートばっかり何人もとしていたらいけないんであって、そうではなくて、いろんな男性と精神的に恋をする必要がある。
精神的に恋をするというのはどういうことかと言うと、いろんな男性のなかにいいところを見つけてあげるということですね。男性と出会い、その人のいいところが見えてくるようになると、その人といっしょにいる間は恋をしているのといっしょです。素敵な人といるな、という感じになります。こういう状態を保つと、女性ホルモンがだんだん活発に働くようになってきます。そうするといつも春のような感じになってくるわけです。
いつも春のようになってくると、シミ、シワ、ソバカスがだんだん影を潜めていきます。これは女性ホルモンが要するに減退してくると、こうしたものがはっきり出てくるのです。結局、草花と同じなんです。葉が茂っていくとき、要するに芽が出て、葉が茂っていくときの状態になれば、シミ、シワ、ソバカスというのは影を潜めていくのです。
出る状態は秋なんですね、人生における秋の徴候なのです。紅葉し、葉が枯れていくのと同じなのです。シミ、シワ、ソバカスというのは秋ですね。秋の傾向というのは何かと言うと、凋落(ちょうらく)です。凋落というのは何か。人生が黄昏(たそがれ)ていくという感じです。つまり寂しい生活をしているとだんだんこうなってくるのです。したがって、その反対の春の生活を目指すこと。春とは何か、常に心がうきうきしている状態を保つことですね。そのためには、恋をするという方法を一つ、今、言いました。
若い服装が心身を若くする
もう一つの方法というのは、要するに、まずファッションを変えていくことですね。たいていシミ、シワ、ソバカス、こういうのが目立つ人というのは、だんだん年寄りじみた格好をしていくのです。人よりも五年、十年早く、そういうふうに表面が醜くなっていく人というのは、心がまず老い込んでいます。心が老い込んで、外見にそれが出てくるのです。
だいたい三十ぐらいで独身の女性というのは、いつの間にか行かず後家のような雰囲気がでてくるのです。着るものもだんだん地味くさくなって、お婆さんのような鼠色のセーター着て歩いたりするように、だんだんなってくるのです。そういうふうになるのが常です。この人の趣味は私は知りませんが、よく心に手を当てて、胸に手を当てて考えてごらんなさい。
そうではなくて、自分が思っている実年齢より、だいたい五歳ぐらい若い服装をして、ファッションを創っていくこと、そうするとそれにつれて、だんだん顔の表情、そういうものが変わってきます。これはいっしょなんです。カメレオンという動物があって、まわりの景色といっしょになったり、海底に住んでいる動物がまわりの砂とか岩と同じように変わっていくように、人間というものも、そのまわりとだんだん似てくるのです。すなわち、常に若い雰囲気を創って、うきうきした気持ちで生きていると、女性ホルモンも分泌が活発になって、シミ・シワ・ソバカス、こういうものが影を潜めていくんです。
ですから、シミ・シワ・ソバカスに対する対応策としては、常に恋をすること。そして、年よりも少し若い格好を心がけること。そしてその色、色彩については、明るい色彩を心がけていくこと、自分で老い込む人がいちばん多いのです。これがいけない。だいたい五歳ぐらい下の服装を考えていればいいのです。
それは物理的に方法がないわけでもないけれども、そういうものによっては根本的な問題解決にならないのです。それは女性ホルモンを活発にするようなものを飲んだり食べたりすれば、もちろんこういうものには効くでしょうけれども、そういうまやかしではなくて、根本からやはり開拓していくことです。やはり心の状態が完全に出てくるのです。そういうことです。
生体エネルギーを吸収する卵パック
あえて物理的療法を使うとするならば、ケイシーの証明のために、そういうこともあえて言うとするならば、こういうシミ・シワ・ソバカスを取るには、生体エネルギーを吸収することがいちばんいいのです。そのためには何が効くかと言うと、まず、卵パックがよく効きます。生卵です。生卵を使った顔のパックがよく効きます。パックのしかたはいろいろありますけれども、これはあなた方が知っているやり方もあるだろうけども、これをあえて言うとすると、生卵の中で、だいたい女性であると、そうですね、生卵を二個ぐらい割って、その中から白身を取り出す。二個分の白身を取り出して、まず黄身と分けます。黄身は食べてしまえばそれでよろしい。黄身は顔に塗るとね、後がよくないから、白身だけ取り出す。そしてこの白身二個分を泡立てます。こういうのは、かき回すものがあるはすですね、泡立てます。そしてクリーム状にします。これでまず顔をよく洗うんです。これで洗って、まあ洗うというのが問題があれば、これは脱脂綿のようなものに浸して、顔の上に塗るようなかたちでもよろしい。こういうので薄いパックをするわけです。そして、これは寝る前がよいのですけれども、こうしてパックをすると顔の表面がてかてか光ってくるでしょう、やがて。しばらくそのままにしておきなさい。そして一時間ぐらいして、寝る前に軽く熱すぎないお湯で、ぬるま湯で簡単に顔を洗います。これを二週間ぐらい続けると、肌がめきめき、てり出して若くなってきます。シミやシワ・ソバカスというものは、だんだん取れていきます。
しかし根本はさっき言ったような、心の治療が根本です。ただ、私は本当は物理療法が得意ですから、それをあえて言うとすれば、そういうことです。卵二個分の白身をとって、それを泡立てて、それを手で洗ってもいいけど、ガーゼか脱脂綿でもいい、それで顔に当てて、パックをするつもりで塗る。そうするとてかてか光ってきます。それを一時間くらいおいておく、そして寝る前にぬるま湯で簡単に落とします。石鹸は使わないこと。一時間ぐらいおいた後、ぬるま湯で簡単に落とす。これを二週間続ければ、おそらく顔の表面がだいぶ変わってきます。それは卵のなかの生体子不ルギーを皮膚の表面が吸収していくんです。
(問)そうすると、これをする前は洗顔は一応しておくんですか。汚れは落としておいてですね。
(答)そんなに顔が汚れるとも思いませんがね、だから普通に簡単に顔を洗っておけばよろしい。石鹸は使わないことです。特にシミ・シワ・ソバカスに対しては、石鹸、これを使わないことです。気をつけなさい。石鹸はよくない。
(問)普通汚れを落とすときには何を使ったらいいのでしょう。
(答)自然がいいです。ですから、水が冷た過ぎれば、多少ぬるめのお湯でもいいけれども、石鹸とか、ああいう人為的な物は使わないことです。まず使わないことです。
(問)あと小豆の粉とか、そういうものがありますが、そういうものならいいんですか。
(答)そういうのも、あまり使わないほうがいいでしょう。できるだけ水のままのほうがいいのです。
(問)それで何回か洗って。お化粧なんか落とす場合は。
(答)水のほうがいいです。いろんな物を使うと副作用があります。できたら水のほうがいいと思います、私はね。
(問)じゃ、お化粧なんか落とすときは、オイルで、普通のオイルで一応落としてから洗うというかたちでよろしいのですか。
(答)そうですね。この卵パックは結構効くと思います。てかてかしてきて、自信が出てくるでしょう、人生にね。その間に綿菓子(この相談者をふんわりと包み込んでくれる男性という意味))をつかまえることです。卵パックで年齢をごまかして、綿菓子をつかまえることですね。
(問)卵パックを落とした後は何もつけなくてもいいのですか。
(答) つけなくてもいい。一晩眠ればきれいになるだろう。朝起きてこれをやると顔がてかてか光り過ぎて、外にいると目立ちます。それでオフィスなんかに行くと、ちょっと気になるでしょう。だから夜しておけばいいんです。そのうちに昼もいろいろ水分が出たり入ったりしていますから、だんだん馴染んできます。
(問)では、あと普段は化粧水とか、そういうのはあまりつけなくてもよいのでしょうか。
(答)これはつけたい人はつけてもいいけれど、まあ私は、あまり本当はお薦(すす)めしたくないのです。
(問)では、本当にただ水分補給だけだったなら、こういう光のパワーの入った水とか、そういうのをつけていればいいのでしょうか。
(答)まあそういうものもね、効かないわけじゃありませんがね。
(問)化粧水としたら、普通の市販のよりいいでしょうね。
(答)市販のものをあまり使うと、肌が荒れて、普通より二、三年ぐらいは年老いていくのではないかと私は思います。そしてお化粧しているうちはいいのだけれど、化粧を落とすと、だんだんシミ・シワ・ソバカス、目のまわりの隈(くま)、このようなものがはっきりしてきます。
(問)二週間して、またひと月に一回とか、定期的にずっとやっていけばいかがでしょうか。
(答)そうですね、時々やればよい。すっと続けるのも辛いだろう。卵ばかり食べていると、コレステロールも溜って困るだろう。
(問)黄身はまあ食べなくてもいいですね。
(答)食べてもいいですよ、もったいないですからね。捨てたらもったいないでしょう。ときおり、それで肌に栄養を与えてあげることです。
(問)原則として、女性の場合は石鹸というのを使わないということですね。
(答)石鹸はだめです。
(問)もしお化粧を落とすのでしたら、植物性のオイルで、オリーブ油とか、そういうので落とすということですね。
(答)原則、石鹸はだめです。荒れます。肌が荒れるんです。これはやらないことです。
(一九八七年十一月十八日の霊示)