初心者指南 > その5

  • このページの目的
本項では立ち回りの中でも特に重要な覚醒システム(エクストリームバースト)を詳しく解説します。
このページにある各項目を8割以上安定してクリアしつつ、試合中に計算・意識できるようになれば、間違いなく初心者を卒業できたと言えるでしょう。
初心者指南のゴールはもうすぐです。頑張って走り抜けましょう。



はじめに

「覚醒すれば強くなれるのは知っている、でもどう使えばいいか分からない!」という方は多いはず。
覚醒を持つか持たざるか、どこで使うかが勝敗に直結するのです。
覚醒は上手く使うと有利になるものではなく、上手く使わないと不利になるものだと思いましょう。

ただ、「いきなり色んな知識を伝えられても頭がこんがらがっちゃうよ!」という方も多いでしょう。
なのでまずこれは覚えておかないとヤバいといったことを始めに挙げ、次に細かい覚醒の使い方や選び方を説明します。
全ての項を確認する暇がない方は「これだけは覚えよう!」の内容だけでも構わないので頭に入れておいて下さい。

これだけは覚えよう!

その1 覚醒は非常に強力!

EXVSシリーズに共通することですが、今作でも覚醒が非常に強力です。本シリーズで最も重要な要素と言っても過言ではありません。
その驚異は相手との実力差を覆すほどで、覚醒さえ上手く通せれば劣勢でも十分逆転のチャンスはあります

覚醒の最も大きな効果は、発動したときのブースト回復にあります。
ブースト回復によって本来取られるはずの着地をカバーし、逆に相手の着地まで取れたらどうでしょう。
BRズンダのダメージで考えても、着地を取るのと取られるのとでは相手との耐久差は300近くも変わってきます。
覚醒を使うタイミングとして「まずい!ブーストが足りなくて硬直を狙われそうだ!」というときや「攻めたいけどブーストが足りなくてこれ以上追いかけられない!」が一番使いやすく、効果のある場面です。

また、覚醒中には限定の動きができるようになります。
攻撃・防御補正、覚醒技に目が移りがちですが、特に強力なのは機動力上昇で、攻めるときと逃げるときのどちらに覚醒を使った場合でも有効活用できます。
覚醒の種類によってキャンセルルートの解放など独自の効果があるので、機体に合った覚醒の選択が求められます。
ダウン値減少によるコンボの選択肢の増加、発動時の弾数回復も魅力です。
覚醒中に一部武装が強化、追加されたり、弾数が増加したりする機体もあります。

機体のパワーアップのみならず、覚醒するだけでロックを集めやすくなることも強力です。
相手側からすれば、パワーアップした機体はどうしても放っておけず、ロックを向けざるをえません。
一見狙われやすくなって不利なように思えますが、相手が覚醒していなければ強化された性能でダブロでも捌きやすくなるので、実はそこまで脅威にはなりません。
むしろ相方に向かう分のロックを請け負うことができるため、相方に自由に動いてもらいやすくなり、かなり有利になります。

これだけ強力な覚醒を宝の持ち腐れにしてしまうのはたいへんもったいないことです。
是非覚醒を使いこなせるようになって、対戦を有利に導きましょう。

その2 覚醒は2回使うべし!

これだけ強力な覚醒だからこそ、一部の例外を除き、覚醒は2回使うものということは強く意識するべきです。
(例外:30003000の後落ち側のとき、30002500の後落ち側がC覚醒以外のとき)

覚醒を2回使うためには、一落ちまでには1回使うことが基本です。
耐久表示が黄色(残り40%未満)になったら、常に画面左下の覚醒ゲージを意識しましょう。
覚醒ゲージが半分ほど溜まっていて発動可能、またはあと少しで発動可能という状態になっているはずです。
初めは「とりあえず半分溜まったらすぐ使う」くらいの認識でも問題ありません。とにかく一落ちまでには1回使うことが大事なのです。まずは感覚を掴みましょう。

初心者は抜け覚醒が出来るから全覚醒まで取っておこうと思いがちですが、これは悪手です!
  • 覚醒回数が少なくなる
  • 抜け覚醒はゲージを減らしてしまう為、トータルの覚醒時間も短くなってしまう
  • 試合終盤に覚醒を残せず、最後の攻防が厳しくなる
と、これだけのデメリットがあります。覚醒回数が少なくなるのは特に深刻です。

もし覚醒を使わずに落ちた場合は、復帰後体力が減らないうちに素早く使いましょう。
このとき、相手はこちらが覚醒を使う前に何とかダメージを与えて、覚醒を一回しか使えなくさせようと狙っています。
体力が減らないうちに使うことで二落ち前にもう一回覚醒を使うことができるのです。

覚醒を上手く活かせない!という方は、まずは2回使うことから始めてみましょう。

その3 最初はF・S覚醒がオススメ!

今作の覚醒は全部で4つあります。
初心者には以下の2つがオススメです。自分の機体に合いそうなものを選んでみましょう。

※今作では機動力重視&変則ムーブのV覚醒が登場していますが、現在は運用法の検証・研究段階なので掲載していません。情報や評価がまとまり次第書かれることになると思われます。

  • 格闘重視のF覚醒
格闘性能が強化されます。格闘が強い機体にオススメ。
射撃から格闘にキャンセルができるため、相手の迎撃択を潰しながら格闘を決めることができます。BRを持っている機体ならBR→横格闘で近づいていき、格闘を叩き込みましょう。
また、機動力強化・ブースト回復量大&消費量軽減・防御補正あり*1といった具合でバランスのいい覚醒なので、格闘にこだわらず射撃を決めるのも実は強く、基礎性能の上昇も高いので攻めのみならず"逃げ"にも有用です。
射撃偏重ではない汎用機ならひとまず選べる安定択です。

  • 射撃特化のS覚醒
射撃性能が強化され、連射が可能になります。
メイン射撃が強い機体にオススメ。赤ロック圏内で斜め前にBD慣性ジャンプしてからメインを連射して弾幕を押し付けましょう。回避目的以外でのBDキャンセルは不要なのでシンプルな操作性もポイントです。
そして一度着地を通すことでブーストを回復し、次の行動を組み立てる余裕を作ることも覚えましょう。

注意点として、射撃が強い機体すべてと相性が良いと言うわけではなく、対人戦では単なるメイン連射だけでは通用しなくなり、突き詰めるほどにS覚醒と機体相性が重要になってきます。
各機体の覚醒考察欄を確認し、自機との相性をよく検討しましょう。

その4 覚醒中の被弾はご法度

エクストリームバースト(覚醒)の項に詳しく書いてありますが、被ダメージおよび被撃墜により覚醒ゲージが大きく溜まるということを理解/実感してください。
すなわち、一時的にゲージが溜まらなくなる覚醒中に被弾および被撃墜してしまうと、本来溜まるはずだった覚醒ゲージを丸々捨ててしまうことになります。

これにより、
  1. ダメージレースを挽回する/優勢を維持するための覚醒回数が少なくなってしまう、
  2. 覚醒中に見込まれる活躍がダウンや撃墜などによって実行できなくなってしまう
など、良いことが全く無く、はっきり言って悪いことずくめです。

全覚醒の解説項にもまとめてありますが、覚醒時間が長くなるとその分覚醒中被弾のリスクも高くなります。
覚醒中にハイリスクな接近戦を挑みにいかなければならない格闘機も、余裕をもって回避できる場面で回避しないという選択肢はまずありません。
全覚醒はなるべく避け、半覚醒を通して覚醒回数=切り札を増やすためにも、無駄な被弾は避けるようにしましょう。

覚醒は全機体共通でビッグチャンスではありますが、バンザイアタックで突撃したところで迎撃されるのが関の山です。
攻める時は強化された基礎性能で普段より大胆に、しかし被弾しないように丁寧に動くのがこのゲームのセオリーです。
これを意識して動けるかどうかで、勝率は確実に変わってきます。慣れも経験も要しますが、リプレイも活用しながら日進月歩で成長していきましょう!

余談  シャッフルでC覚醒は難しい!

初級者のみならず中級者でも通りうる悪手。本ゲームに限らず、あらゆるゲームにおけるサポート・ガード系システムにありがちな要素です。

サポート覚醒のC覚醒を「強そうな相方の覚醒のために回そう」「自分が先落ちしないように保険をかけよう」と考えがち。
これが落とし穴であり、この覚醒は完全に上級者限定で、さらに言えば固定で使うことが望ましい覚醒です。

詳しくは覚醒詳細のページを参照して欲しいのですが、とにかくこの覚醒はセオリーが非常に多く、どこを取っても上級者向けです。
それらを文面で理解しているつもりでも、その都度状況が変わるシャッフルにおいてはC覚を最大限扱えるプレイヤーは低~中級者ではほとんどいません。

「読んでみたけどよく分からぞ!」という人は、
  1. 十二分な知識と経験を持ったプレイヤー同士が、
  2. 覚醒を一切使わずに相手を無力化した上で優勢を作り、
  3. かつ声掛けや戦況判断に応じて使用することで初めて機能する覚醒である
という覚醒であると覚えてください。
そもそも他の覚醒で攻めあぐねるレベルの人がこの覚醒を使ったところで、半端な戦果も出せずに足を引っ張ることにしかなりません。
よって、F,S覚醒を使って攻めた方がよっぽど相方の助けにもなるし、自分の先落ちも防ぐことができ、試合を作れるので基本も学びやすい…など、色々と後のためにもなります。

重ね重ね伝えると、シャッフルにおけるC覚醒は相方負担が大きくなりがちです。ここで決めないといけない時にC覚醒しかないと追いきれない場面が大半です。
そもそも抜け覚醒前提というようなプレイングでは優位を作り出せないし、相方へ覚醒ゲージを送ってもその後覚醒がない状態で相手の覚醒を受けなければならないのはプレイスキルが浅い初心者ではあまりにも無謀…といった具合で、
強味を理解していても何も考えずに選び続けているといつまで経っても上達しないことが証明されています。

まずは基本の使い方で機能するF,S覚醒で本質を理解しましょう。

更に覚醒への理解を深めよう!

以下は上述の内容をより詳しく解説した、発展的な内容になります。
最初は難しいと思いますが、知識をつけるだけでも勝敗に大きく結びつくので、少しずつ理解してみましょう。

その1 試合展開を見越して覚醒しよう!

どの機体も与ダメージ分のゲージを合わせれば、1回の被撃墜までに1回は覚醒が使用できるようになります。
全覚時は後述の全覚醒時限定効果が追加されますが、基本的に全覚と半覚に違いはありません。
そのため、3000-2500の後落ち側のようにコストオーバー時の耐久に余裕が無い組み合わせを除けば、
覚醒最大の恩恵であるブースト回復の回数を増やすためにも、"1試合で2回の半覚醒が必須"です。

全覚醒には以下の追加効果がありますが、理解のある相手ならばそれぞれ簡単に無力化されるリスクがあります。


半覚・全覚を使うタイミングについて簡単な例を挙げて考えてみます。

  • 3000-2500で組んだ場合の後落ち側
1落ち前に耐久150程度で覚醒を使ってしまうと、もう一度半覚を溜めるのはほぼ不可能です。
コストオーバー後に覚醒が使用できなければ、対面の覚醒でそのままゲームセットしてしまうことが想像できます。
耐久調整に失敗し、後落ち側が覚醒2回を使用するのに十分な耐久を残せなかった場合に限り、1落ち前に半覚を吐かずそのまま覚醒を溜めることが視野に入ってきます。
試合終盤、自分が落とされると負ける状況になってしまったとき、対面の覚醒を見てから覚醒を叩けるかどうかで生存率が大きく変わってきます。

  • 自機3000前衛時、1機目耐久200ほどで半覚醒があり、相方2000は残り耐久350
ここでセオリー通り3000先落ちを目指す場合、全覚醒を待つのではなく、半覚を吐くのが基本です。
覚醒を高コストにぶつける場合、基本性能に大きな差が無いので撃墜は難しいですが、覚醒を使用する前に撃墜できると恩恵が大きいです。
撃墜できなくても、逃げ覚醒を使わせることができれば自分を、ひいては相方を守ることにも繋がります。
覚醒を低コストにぶつける場合、性能差に加えて覚醒による強化があるので、撃墜できる可能性は高いです。
高コスト側をコストオーバーさせることができるので、対面の低コスト側の耐久や覚醒の有無で狙いを変えていきます。

先落ちを狙う側が無策に覚醒を温存すると、敵が覚醒で相方を襲った場合、耐久が350あっても蒸発する危険性があります。
こうなってしまうと非常に不利なので、相方を守るという意味でも覚醒はできるだけ積極的に使うべきでしょう。



まとめると、覚醒の使い方にはパターンがあると言え、細かく半覚して攻めた方が良い場合と全覚で逆転を狙った方が良い場合の両方があります。
これは試合の動き方や立ち回りによるとしか言えませんが、半覚するならちゃんと2度目を見据えたい、というのは同じです。
何度も言いますが、1試合中に覚醒1回だけ、特に先落ち全覚醒抜け1回で試合終了は絶対にNGです。これは全機全覚醒における共通の立ち回りの鉄則なので、
「半覚は2回目の覚醒が溜まるかを意識する」「コストオーバー後に半覚が溜まらない状況であれば温存する」ということを覚えましょう。

その2 覚醒するからにはきちんと活かす!

先述のように覚醒は発動時のブースト回復を活かすことが最も重要です。
見合っている中でブーストが増えるため、そのまま攻撃をねじ込むor避けることができます。
一般的な汎用機であれば、1回の覚醒で150程度(=一般的なBR機体のズンダくらいのダメージ)のダメージを取れれば、覚醒でやるべき仕事の7割は出来た、と言ってもいいぐらいです。

その後は、対面に圧をかけつつも被弾しないことを意識して残りの覚醒時間を動きます。
ダウンは貴重な覚醒時間のロスになり、覚醒中の被弾や被撃墜は覚醒ゲージが溜まらないので大変もったいないです。
「覚醒するだけでロックを自機に向けられる」ため、特攻して被弾するぐらいなら、自機がロックを取って相方に取ってもらう形の方が良いです。
一部近接型などは覚醒したらリスクを負って近接で戦わないと試合にならないので、その辺りはしょうがないのですが…
とはいえ、最悪覚醒落ちしても前衛側の覚醒回数は変わらないことから、展開によっては1落ち前に強気にいくことも必要です。

要はリスクリターンをちゃんと考えるということです。
初心者にありがちな勘違いですが、覚醒したから何が何でも攻めてダメージを取れ!というわけでは無いことは理解しましょう。
被弾を回避しつつこちらの攻撃をねじ込むことができれば理想的ですが、当然相手は全力で対処してくるため実際はそうはいかないもの。
覚醒したからとにかく何も考えず突撃!などは愚の骨頂です。覚醒は強力ですが無敵ではありません。

典型的な悪例としては、前衛の高コストが覚醒を抱えたまま1落ちしてしまいその後全覚醒抜けを使って強引に攻めたはいいものの、
耐久が350程度しか残っておらず2回目の覚醒が使えないといったパターン。
こうなると敗北にかなり近づいてしまいます。
それを回避するには、1落ち後に被弾する前に覚醒を使い、ある程度の戦果を上げたらプレッシャーを与えつつ回避重視で立ち回って2回目の覚醒を使えるようにするか、
それ以前に覚醒落ち覚悟で1落ち前にさっさと覚醒を使ってしまうのがいいでしょう。

状況によってはF覚醒でもほとんど攻撃せず逃げに使うこともあります。
例えば、相方高コストが先落ちし、自機2000コストが耐久が150前後で敵に覚醒をぶつけられた場合を例に考えます。
この場合は余程大きな隙を晒した場合でもない限り、上昇した機動力で相手の覚醒から逃げることに専念した方がいいことが多いです。
ダメージを取れていないので覚醒を無駄にしたのでは?と思う方もいると思いますが相手の覚醒をこちらの覚醒で相殺できているので無駄ではないでしょう。
この耐久ならばその後の試合の詰めに使う覚醒も十分確保できます。

意味の薄い覚醒の代表的な例
  • 覚醒技を意味もなく発動する
    • 覚醒中に1度しか使えない覚醒技ですが、当たらないときに発動しては意味がありません。
      底上げされた性能により、覚醒技なしでも当てやすく、十分火力が出せることも多いです。
      特にC覚醒を選んでいる相手だと、硬直の長い覚醒技を抜けられてしまい大きく不利になることもあります。
  • コンボ後半からのフル覚醒抜け
    • コンボ中にゲージが満タンになったのなら仕方ありませんが、既にゲージが溜まっているのなら初撃の被弾直後に発動するべきです。
      「覚醒抜けによる覚醒時間減少」「コンボ前半によるダメージ」「ゲージ満タン中に被弾した分の覚醒増加量が無駄になる」
      というトリプルコンボで、捨てゲー同然です。相方に文句を言われても仕方ありません。
  • 被弾する瞬間に(半)覚醒
    • 熟練者でも結構やる危ないポイント。危ない!と思う前に相手が近寄ってきたら早々に使ってしまう方が得策です(全覚醒は例外)
  • 着地と同時に覚醒
    • これも地味に熟練者でもあるあるなもったいないポイント。ブースト回復の意味がなくなってしまいます。着地を狙われていた場合、着地硬直はしっかりあるので回避もできません。


その3 覚醒の種類について

今作では4種類の覚醒を選ぶことができます。
  • 格闘強化、機動力大幅強化のF覚醒
  • 射撃強化のS覚醒
  • 機動力最大強化&急降下コマンドのV覚醒
  • サポート向きのC覚醒
ここでは、覚醒選びの際の考え方と各覚醒の特徴について解説していきます。

初心者はどの覚醒が良い?

冒頭で述べた通り、初心者にはF・Sの2つがオススメです。
V覚醒は強味を活かすための操作難度が高く、あまりオススメ出来ません。
C覚醒は、覚醒をただ発動するだけなら4つの中で最も簡単ですが、覚醒固有の攻め方が学べず、機体や覚醒そのもののポテンシャルを本当に引き出すにはかなりの腕が必要です。
初めは覚醒のタイミングの見極めですら難しいのに、C覚醒で考えることを増やしてしまうのはオススメしません。
その為、大半の低コストのシェアを占めているC覚醒を使う必要があるため低コストそのものが初心者に推奨されないのに拍車を掛けているのです。
同時に初心者向け対戦アドバイスにもありますが、初心者が3000コストを推奨されるのはF覚醒S覚醒強く使えるのが最高コストである3000が多いからです。

覚醒時だけ可能な動きを学ぶという意味でも、F・S覚醒の優先度は高めです。しっかり吐いて攻めを通すことを第一に覚えましょう。

本wikiの各機体ページでは各覚醒の考察が行われているので、分からなければ判断を委ねて頂いてもかまいません。
出来れば、そこからなぜこの機体にはこの覚醒が相応しいのか、相応しくないのかを自身で考えられると、その機体や覚醒の更なる理解に繋がるでしょう。


ここから、それぞれの覚醒の特徴と向き不向きを解説していきます。
覚醒の仕様の詳細はエクストリームバースト(覚醒)のページも参照して下さい。

F覚醒(ファイティングバースト)

射撃→格闘のキャンセルルートの追加と格闘ダメージ増加、格闘のダウン値大幅減が最大の特徴。ブースト回復量は今作最大、機動力強化はV覚醒に次いで高い。
特殊効果を持たない格闘の追従性能が強化されるため、格闘機なら横格闘などを虹ステで連打するのが単純に強力。
この追従性能を活かして、できれば敵後衛側を落として耐久調整を崩していきたいところ。

今作ではM覚醒がV覚醒となり総合的には弱体化、C覚醒も覚醒抜け自体は弱い行動となっており、環境的には強みである総合力の強化がより活かしやすくなっています。
機動力と攻撃面強化のバランスが良く、万能機なら射撃と格闘を両立しやすいため攻め覚醒としてかなり安定した選択になっています。

とはいえ、格闘を積極的に仕掛けるスタイルであれば当然リスクは高くなりますし、逃げに使う場面では攻撃との両立が難しいという弱点もあります。
射撃→格闘のキャンセルルートは極めて強力で、無理に生格闘で攻めるよりも安全かつ強力なねじ込みができます。
「F覚醒なので絶対に格闘をねじ込まなければならない」という固い発想は捨てておき、豊富なブースト回復と弾数回復からの射撃で詰めて格闘で堅実に切り込む、といった柔軟な考えを持ちましょう。

相性のいい要素:
  • 格闘機
  • 格闘の追従性能が高い(特に横格闘)
  • 動き撃ちできる射撃がある
    • BRなどを撃ちながら接近してそのまま格闘にキャンセルするのが強力。マシンガンなど連射時間が長ければより活かしやすい。
      BRを撃って至近距離の頭上を取り格闘キャンセルを押し付ける、というのが定番の一つ。
  • 変形や特殊移動を活用して格闘を決めたい
    • 変形や特殊移動はV覚醒の効果を受けないため、特殊移動主体はFかSが有利です。
      また、ブーストがあれば格闘の伸びから特殊移動にキャンセルが可能になり、格闘→特殊移動→格闘→…のループができます。
      ループは敵機との距離調整が難しいので無理に実践する必要はありませんが、トレーニングモードで動きだけでも把握しておくと後々役に立つでしょう。

S覚醒(シューティングバースト)

射撃→射撃のキャンセルルートの追加が最大の特徴。
半面、ブースト回復量は少なく、機動力強化も中程度。

今作ではすべての覚醒でキャンセル補正が一切かからなくなっていますが、火力を落とさずにメイン以外の射撃も連発しつつメインキャンセルで降りれるのは迎撃距離なら強力無比です。またCSのチャージ速度短縮もあります。
さらに、足が止まる射撃をステップでキャンセルできる青ステもS覚醒の特権となっています。

最も単純な押し付けは前BDしながらメイン射撃を連射することです。
V2ABなどの射撃型時限強化機体やナイチンゲールなど覚醒中メイン射撃が強化される機体、ユニコーンガンダムなど元々メイン射撃が強い機体に合います。
このときの弾幕力、制圧力はすさまじく、低リスクにまとまったダメージを取れることに加え、手早くダウンを取れるので時間効率がいいです。

また、足の止まる射撃から動き撃ち射撃にキャンセルすれば自由落下ができます。攻守双方で大活躍。
一見安定性の高い覚醒ですが、機動力の強化が低めなので足は大して速くならず、有効射程が狭い機体では簡単に逃げられてしまいます。
「BRを持っているからとりあえず選ぶ」「射撃機なので選ぶ」というのは危険な考えです。

相性のいい要素:
  • 動き撃ちできる射撃が弾速や太さに優れており、連射すると強力
  • 元の機動力が高いor特殊移動などで接近が容易
  • 射程が長く、そもそも近寄る必要がない
    • アルケインやヒルドルブなど。
      V2ABやフォビドゥンなど、メインの弾速か太さが優秀な機体はこの要素も持っています。この場合は接近すると更に強力。
  • 変形や特殊移動を活用して射撃を決めたい
  • 足を止める射撃→メインなどの落下が可能
    • 特にBZやブメのように発生が早めで相手に向き直る射撃だと攻守ともに活用しやすく強力です。

V覚醒(ヴァーティカルバースト)

機動力特化の覚醒。BD速度の大幅な上昇レバーNでブーストボタンを2連打することで急降下(通称:ダイブ)が可能が特徴。ブースト回復も5割と十分。

このゲームにおいて機動力はあるに越したことはなく、速くなれるこの覚醒を選んで腐る機体というのはほぼいません。
ですが、以下の理由で初心者には難があり、初心者にはオススメ出来ないのが現状です。

①攻めに活用するには速さが足りない
過去作EXVS2,EXVS2XBにおける、この覚醒の先祖であるM覚醒は圧倒的な速さを持っており、BRズンダさえ脅威となっていました。
が、V覚醒はM覚醒より劣る速さで調整されており、シンプルなズンダなどでは圧力を掛けにくいという難点があります。
逃げる分には最適ですが、攻めることまで考えると個別の機体相性まで深く考察する必要があり、よほど好相性でもない限り選ぶ魅力に欠けるのが現状です。

②ダイブ中に小ジャンプが誤爆するリスク
上級者でもたまにミスする案件。
レバーNで2連打、とだけ聞くと簡単そうに見えますが、射撃や格闘が飛び交う戦場のどまんなかでは他の操作も一緒に行わなければならず、ダイブの2回目を長押ししてしまい失敗することがあります。
筐体のメンテナンス次第ではボタンの反応が軽すぎてダイブしようとレバーNで2連打したら、勝手に3回目まで入力されて小ジャンプが出てしまったという事故が起こる可能性があります。
そうなるとせっかくの急降下が途中で減速して隙を晒すだけでなく、半端に浮くことで無駄にブーストを消費してしまう
と目を覆いたくなる最悪の事態になります。

以上より、有効活用するには複雑な操作を正確に行う必要がある覚醒であり、初心者には敷居が高過ぎると言えます。
後々に備えて操作に慣れるために試す分には問題ありませんが、対人戦ではなくCPU戦やトレーニングモードでみっちり練習することを強く推奨します。



C覚醒(カバーリングバースト)

覚醒中に僚機の覚醒ゲージを増やせるサポート向けの覚醒で、半覚でも被弾から覚醒抜けが可能。

上手く使えれば強力ですが、実際の使い方は非常に難しい覚醒です。
「覚醒時間の経過に伴って僚機のゲージを増やす」という仕様のため、覚醒抜けをして時間を減らしてしまうと効果が激減します。
覚醒中に自機か僚機どちらかが落ちても無駄が出ます。前作L覚醒のような即効性は全くなく防御補正も無いので自機が覚醒落ちし、ゲージ供給が無駄になると言う可能性もあります。
覚醒を渡される側がゲージ供給を求めるタイミングと覚醒を渡す側がゲージ供給をしたいタイミングを合わせなければいけない点、使う側の攻め、守り双方での能力が著しく低くなる点もあります。

先のメリット、デメリットを加味すると、
『僚機が覚醒ゲージの欲しいタイミングで覚醒を確保できる俯瞰したプレイング、安易に覚醒抜けに頼らない最低限の地力、それでも覚醒抜けしてしまった時に立ち回りでリカバリーするアドリブ能力』が必須となります。
当然ながら初心者がいきなりこれらを全て網羅することは不可能で、大抵他の覚醒と同じ使い方をして結果劣化FSV覚醒となるのは明白です。
このゲームの妙を理解し始める頃には、この条件がどのくらい大変かが分かるでしょう。

覚醒抜け自体も、きちんと見極めて使わなければとても弱い行動です。
そのときは強く思えても他覚醒ならしっかり攻めに使えたはずの時間を失ったと考えると代償は大きいです。
特に、F覚醒やV覚醒に追い付かれ覚醒抜け後にそのまま落とされる事も少なくありません。
相方の覚醒理解も必要ですし、敵味方4人の状況や決着までの展開をしっかり理解しなければ活かしきれません。
総じて、ただ吐くだけならどれよりも簡単ですが、価値のある覚醒として使いこなすのは最も難しいという上級者向けの覚醒です。

相性のいい要素:
  • 大前提として、このページに書かれていることを、その理論を含めて全て網羅している程度にはこのゲームへの理解が進んでいること
  • 非覚醒時に優位な展開を築けるだけの腕前&自他の機体相性
  • 3000と組んだ2500で臨機応変に対応したい
    • 過去作のE覚醒のように半覚抜け2回とならないようにする必要あり。
  • 爆弾戦法の低コスト
    • 前作よりも敷居は低いが相変わらず高難易度。

その4 各コスト別、どう使えばいいか考え方まとめ

  • コスト3000
先落ち前衛。基本的に半+半か半+全、全+半の使い方になります。全覚一回になってしまうこともありますがそのパターンだと辛いです。
このコストに特に言えることですが、覚醒を使わず先落ちした場合は距離を詰めたらすぐ使う気構えでいましょう。

下手に被弾して最後の半覚醒が安定しなくて負けた、はよくある負けパターンです。後落ちする相方を守るためにも必要なことです。
上手くいけば半覚3回も可能ですが、1落ち後の半覚もやはり慎重に使わなければ3回目がなくなります。
保険も兼ねて2回目を全覚まで溜めて終盤に回すのも良し。耐久回復も効きますし、自身も相方も守りやすくなります。

相方がC覚醒の場合は半覚3回を狙っていきたいですが、過去作L覚ほどは安定しません。覚醒するタイミングに融通が利くようになる程度に受け取りましょう。
ごく一部の機体や対格闘機のケースを除き、C覚醒は非推奨です。

  • コスト2500
前衛にも後衛にもなれます。前衛の場合はコスオバがないのでほとんど3000と同じセオリーに。
後衛の場合、3000の後衛なら覚醒はゲージ一本分しか溜まらない上ほぼ逃げ覚醒になります。他コストの後衛の場合は若干余裕あり。

3000の後衛であれば全覚1回のパターンがとても多く、逆に前衛をする場合や1500との両前衛では自由度が高いです。
3000と組む場合に半覚醒2回を安定させるならC覚醒を推奨。ただでさえゲージが厳しいので、覚醒中の一切の被弾が厳禁といっても過言ではありません。

全覚醒で耐久50回復することもあり、後落ち確定後に2回目の半覚醒が溜まらなそうなら覚醒に回すのも有効な判断です。この場合にC覚醒を選んでいると腐りがちなので、自機との相性が良い攻め覚醒を選んで勝ち筋を増やす、という動きに変えるという考え方もあります。
F覚醒はコスオバで扱うにはリスクが高いですが、格闘寄りの機体なら十分選択肢に入ります。先落ちにも対応できます。
S覚醒も無しではありませんが、既に解説した通り前衛として選択する覚醒なので後落ちとの相性が悪いのがネック。一気に勝ち切るための切り札として使いましょう。

  • コスト2000
後衛寄り。後衛でも2500と違ってどのコストと組んでも半覚2回が安定します。
こちらは後落ち全覚醒だとさすがに覚醒ゲージを無駄にすることも多く、そこまで推奨できません。

両前衛や爆弾パターンでは最後の覚醒だけ残しつつ、途中までは使えるときに使った方が良いでしょう。
機体性能が低いのでなるべくFやSで覚醒のパワーを上げたいところですが、後衛として狙われやすいので生存性も確保してください。
相方が3000ならC覚醒も有効。2回吐くだけでもそれなりの戦果にはなるので、練習がてら試す分には問題ありません。

  • コスト1500
両前衛が多くなるコスト。覚醒は使えるときにさっさと使い、トータルで半覚3回や半+全を目指しましょう。

こちらも2000と同様…というよりは3000前衛と同等の攻めを展開するコスト帯なので、覚醒のパワーを上げる選択が必要です。
3000と組んで後衛をするならC覚醒で後落ち徹底もアリですが、そもそも戦力不足でリスキーな組み合わせです。先落ち展開に備えて暴れられる覚醒の方が無難です。

その5 自機以外の覚醒についても考える

僚機が覚醒したら

僚機が覚醒した場合に自分は後ろに下がって僚機を援護と考えるかもしれませんが、実は僚機の覚醒中は、自機が活躍する最大のチャンスでもあります。
覚醒した機体には敵機からのロックや攻撃が集中しやすいです。
そんなときに自機が空気では、さすがに覚醒中の僚機でも攻撃を通せないし、相手からの迎撃を捌くので手一杯となり、せっかくの覚醒を活かしきれないでしょう。

逆に、「覚醒中の僚機が注意をひきつけ、自機がダメージやダウンを取る時間」と思ってもいいくらいです。
自分の耐久力に余裕がある場合、できる限り覚醒中の僚機と共に攻めるようにしましょう。
このゲームは2on2です。
自分がダメージを取れないときには味方が、味方がダメージを取れないときには自分がダメージを取れるようにしましょう。

相手の覚醒のことも考える

覚醒システムは有効に使えば試合が大きく覆すシステムですが、当然相手も覚醒を使用してくるので、相手の覚醒をいかにやり過ごすかも重要です。

相手の残耐久や被撃墜数、C覚醒の発動などから、相手があと何回覚醒を使え、現在半/全覚醒が使えるか推測することが求められます。
そして相手に強みを活かしにくい覚醒の使い方(抜け覚、逃げるための受動的な発動など)をさせて、覚醒面で相手との差を付けられるとベストです。
とはいえ相手の覚醒ゲージは見えないので、初めのうちは、「覚醒を使わずに1落ちしたから覚醒溜まってるな…」程度の考えでも良いです。

基本的に覚醒は相手に使われるよりもこちらが先にタイミング良く使って相手に使わせた方が被害を抑えられます。
覚醒の使いどころを覚えていくことが同時に相手の覚醒への対策に繋がります。

これが意識できるようになると、例えば
  • こちらが低コストの場合、相手高コストが1落ち前の半覚醒をこちらにぶつけて来るかもしれないので、距離を取って備える。
  • 敵が1落ち前の半覚醒を吐かなかったので抜け覚醒を使わせた上で耐久を減らし、敵の覚醒回数を減らす。
  • 試合終盤、相手が覚醒を吐き終わったのでこちらの覚醒で一気にとどめを刺しに行く。
といった立ち回りが出来るようになります。

覚醒は強力な切り札であり、ハイレベルになるほどいつ覚醒を使うか、使わせるかの読み合いが大切になります。
また、C覚醒が絡むチームだと、相手の覚醒ゲージ量の推測が難しくなると同時に面白みにもなっています。

特に試合終盤の覚醒の有無は非常に重要なポイントです。
最後勝ちきれなくて負けてしまうことが多い!という方はこの辺りを意識すると勝率が上がるでしょう。

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最終更新:2024年11月20日 13:22

*1 一部除く