ドラゴンブラッド(多様なる出自) Dragonblood (Versatile Heritage)
アンコモン ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 44ページ
PFS Note 全てのパスファインダー・エージェントはドラゴンブラッド多様なる出自の使用権を持つ。
PFS Note 全てのパスファインダー・エージェントはドラゴンブラッド多様なる出自の使用権を持つ。
定命のものが竜の力を宿す方法はたくさんあるが、ドラゴンブラッドは継承した生得の親和性を備える。竜の血統から生まれた子や竜の神格に祝福された子は人間と竜の系譜をまたがり、竜に似た外見をし、強い個性を誇ることが多い。
竜は強力なクリーチャーであり、多くは他者の人生に深く関わってきた。中には、より小さな人型生物の集団によって敬意を持って扱われ、彼らの保護者として、またはまれに神の化身としてふるまう者もいる。別の者は、隣人と同等のものとして文明の中で生活するために人型生物の姿を取り、時には観察したり操作したりするために本当の自分の正体を隠す。その時の竜の意図や行動が何であれ、それは出会った人々に忘れられない印象を残す――彼らがそれに気づいているかどうかは別として。そのような影響の結果として子供が生まれることがあり、その子孫はドラゴンブラッドとして知られる。
竜は望む場所に行くことが多く、ドラゴンブラッドはどの種族からも生まれ、ゴラリオンのほぼすべての地域で見られる可能性がある。ドラゴンブラッドの中には、爪のある手から皮膜の翼、強力な爬虫類の尾まで、明らかな竜の特徴を備えるものもいる。これらの特徴は、常にドラゴンブラッドの竜の祖先の側面として現れる。例えば、アダマンティン・ドラゴンの末裔の胸には厚い板状の鱗があるかもしれない。他のドラゴンブラッドは、彼らの遺産の残りの半分よりも竜によく似ているため、多くの人がコボルド、イラクシ、または他の爬虫類種族と間違えてしまう。竜の血統を誇りに思うドラゴンブラッドはすぐにこの間違いを指摘する。また、外見からは竜の血筋がかすかに見えるだけのドラゴンブラッドもいる。彼らの肌にはほとんど気づかないほどの光沢があるだけかもしれないし、角の小さな突起があるかもしれない。しかし彼らはしばしば桁外れの個性の力や生来の魔法の能力を備える。
竜の影響力や文化的な重要性が高い地域では、他の地域よりもドラゴンブラッドの人口が多い。ティエン=シアでは、多くの竜が地域の人型生物社会で活躍しているという事実から、しばしば竜帝国と呼ばれる。リノーム諸王の地の指導者がリノームを殺すことで呪いを受けたことで、次の子孫の目が魔力の光で輝くことに気づくかもしれない。竜神であるアプスやダハクに敬意を表する地域では、ドラゴンブラッドの誕生にも恵まれる。
おそらく君は…… You Might...
- 過酷な遺産の影響で、自分はかなり勇気があると考える。
- 他の種族が君と自分の同種に支払う敬意を楽しむ。
- 先祖の遺産を守る責任を感じる。
ひょっとしたら他人は君のことを…… Others Probably...
- 君が竜に雇われているか、変装した竜であると信じて、いくつかの宝物の場所を明らかにするよう望む。
- 火や他の元素のブレス攻撃を行えると考える。
- 鱗、角、翼に触れると幸運が訪れると勘違いする。
多様なる出自 Vertsatle Heritage
ドラゴンブラッド Dragonblood
アンコモン
出典 Player Core 2 44ページ
君は竜の血を引いている。それが一対の竜の角であれ、皮膚にある鱗状の斑点であれ、または尾でさえあるかもしれないが、君の身体的特徴が外見的にそれを示しているかもしれないし、君は竜の内なる力の潜在力を見出すかもしれない。君は種族から得る特性に加えて、ドラゴンブラッドの特性を得る。竜語を種族の追加言語リストに追加する(【知力】修正値が正の場合、言語に選択できる)。君が恐怖効果に対するセーヴィング・スローで成功をロールすると、代わりに大成功を得る。種族特技を得るたびに、君はドラゴンブラッド特技と種族の特技のいずれかから選択できる。
竜の模範 Draconic Exemplars
一部の能力は、竜の力を引き出す特定の種類の竜(通常は君に血が流れる竜)として竜の模範を参照する。竜の模範はキャラクター作成時に選択できるが、竜の模範を選択する必要がある特技やその他の選択肢(《竜のブレス》など)を選択する場合にのみ決定すればよい。これは、君の過酷な性質がしばらくの間、自分にとっても明らかでないことを意味する。Monster Coreに掲載されている竜とそのデータを下表に示す。竜のブレス項には、特定のブレス攻撃が頑健、反応、意志のうち、いずれのセーヴィング・スローを使用するかどうかを示している。別の出典から竜を選択する場合、GMと協力して、その竜への使用権を持つかを決定する。
竜 | 体系 | 移動速度 | 竜のブレス |
---|---|---|---|
アダマンティン Adamantine | 始原 | 穴掘り | [殴打]の円錐形反応 |
エンピリアル Empyreal | 信仰 | ― | [霊魂]の円錐形反応 |
オーメン Omen | 伝承 | ― | [精神]の円錐形意志 |
コンスピレーター Conspirator | 伝承 | 登攀 | [毒]の円錐形頑健 |
ダイアボリック Diabolic | 信仰 | ― | [火炎]の円錐形反応 |
フォーチュン Fortune | 秘術 | ― | [力場]の円錐形反応 |
ホーンド Horned | 始原 | 水泳 | [毒]の円錐形頑健 |
ミラージュ Mirage | 秘術 | 登攀 | [精神]の円錐形意志 |
種族特技
1レベル
《鱗の肌》 特技1 Scaly Hide
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
君は、竜の先祖に似た全身の鱗の層を持って生まれた。武器を装備していないとき、鱗はACに+1のアイテム・ボーナスを与える。【敏捷度】上限は+3。5レベルの時点で、ACのアイテム・ボーナスは+2に増加する。鱗からACへのアイテム・ボーナスは、探検家の服のアーマー・ポテンシィ・ルーン、ミスティック・アーマー呪文、バンズ・オヴ・フォースと累積する。
特殊 君はこの特技を1レベルの時点でのみ選択でき、この特技に再訓練したり、この特技を再訓練して失ったりすることはできない。
《始原のドラゴンブラッド》 特技1 Primal Dragonblood
ドラゴンブラッド 系譜
出典 Player Core 2 45ページ
アダマンティン・ドラゴンやホーンド・ドラゴンといった自然界と深いつながりのある竜が、君の家系図のどこかに生息している。君は自分の直感を信じることが多く、荒野の守護者の役割を担うかもしれない。〈自然〉に修得の習熟度ランクを得る。君が(来歴やクラスなどから)自動的に〈自然〉を修得にする場合、代わりに選択した技能1つを修得にする。君は自然の中で、〈自然〉を用いて“方向感覚”と“自活”を行える。君は竜の模範を選択する際、始原の竜を選択しなければならない。
《信仰のドラゴンブラッド》 特技1 Divine Dragonblood
ドラゴンブラッド 系譜
出典 Player Core 2 45ページ
君の血筋をたどると、ダイアボリック・ドラゴンやエンピリアル・ドラゴンなど、神の力を持つ竜にたどりつく。君にはささやかな神の加護がある。〈宗教〉に修得の習熟度ランクを得る。君が(来歴やクラスなどから)自動的に〈宗教〉を修得にする場合、代わりに選択した技能1つを修得にする。加えて、君は素早い反応に恵まれている。君はイニシアチブ・ロールに+1の状況ボーナスを得る。君は竜の模範を選択する際、宗教の竜を選択しなければならない。
《伝承のドラゴンブラッド》 特技1 Occult Dragonblood
ドラゴンブラッド 系譜
出典 Player Core 2 45ページ
君の血にはコンスピレーター・ドラゴンやオーメン・ドラゴンといった神秘的な竜が持つ、異常で不可解な力の小さな断片が含まれている。君は世界の見知らぬ場所に惹かれ、多くの場合一目でそれを発見する。〈伝承学〉に修得の習熟度ランクを得る。君が(来歴やクラスなどから)自動的に〈伝承学〉を修得にする場合、代わりに選択した技能1つを修得にする。君は《特異な識別》技能特技を得る。君は竜の模範を選択する際、伝承の竜を選択しなければならない。
《秘術のドラゴンブラッド》 特技1 Arcane Dragonblood
ドラゴンブラッド 系譜
出典 Player Core 2 45ページ
君はフォーチュン・ドラゴンやミラージュ・ドラゴンといった、魔法能力を使いこなす竜の末裔だ。そのため、木意味は魔法の複雑さを直感的に把握できる。君は〈秘術〉に修得の習熟ランクを得る。君が(来歴やクラスなどから)自動的に〈秘術〉を修得にする場合、代わりに選択した技能1つを修得にする。君は《秘術感覚》技能特技を得る。君は竜の模範を選択する際、秘術の竜を選択しなければならない。
《竜の視覚》 特技1 Draconic Sight
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
君は竜の先達が持つ感覚のごく一部を備える。君は夜目を得る。君の種族が夜目を与える場合、君は暗視を得る。
《竜の知識》 特技1 Dragon Lore
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
君は自分の先祖とその親族についてもっと知ることに心を定めた。もしかしたら竜の親に育てられたのかもしれない。君は竜がどのように恐怖を呼び起こすかだけでなく、社会全体にどのように貢献してきたかを理解するようになった。〈威圧〉と〈交渉〉を修得にする。これらの技能のいずれかを(例えば来歴やクラスによって)自動的に習得にする場合、代わりに選択した技能1つを修得にする。
《竜の抵抗力》 特技1 Draconic Resistance
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
竜の魔法は君を危害から守る。君は竜の模範に関連付けられたダメージ種別に対する、レベルの半分(最小1)に等しい抵抗を得る。竜が君に与えるその種別のダメージに対しては、抵抗の値を2倍にする。君の竜の模範が[殴打]、[刺突]、[斬撃]ダメージに対応する場合、その種別への抵抗を得る代わりに、[音波]、[火炎]、[強酸]、[氷雪]、[雷撃]からいずれか1つを選択する。
《竜の発現》 特技1 Draconic Aspect
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 45ページ
君は鋭い爪、鋭い歯が並んだ顎、強い爬虫類の尻尾など、攻撃に使える明らかに竜といった特徴を備えている。君は以下の素手攻撃からいずれか1つを選択してそれを得る。この攻撃は剛腕種に属し、記載されたダメージ・ダイスと特性を持つ。
- 顎/Jaws 1d6[刺突](加圧、素手)
- 尾/Tail 1d6[殴打](足払い、素手、薙ぎ)
- 爪/Claw 1d4[斬撃](機敏、巧技、素手)
特殊 君はこの特技を1レベルの時点でのみ選択でき、この特技に再訓練したり、この特技を再訓練して失ったりすることはできない。
《竜のブレス》 [two-actions] 特技1 Breath of the Dragon
ドラゴンブラッド 魔法
出典 Player Core 2 45ページ
竜種が持つ生理機能を利用して、君は15フィートの円錐形あるいは30フィートの直線にエネルギーの奔流を吐き出し、1d4のダメージを与えられる。範囲内の各クリーチャーは、君のクラスDCまたは呪文DCのいずれか高い方に対して基本セーヴィング・スローを試みなければならない。君はこの能力を1d4ラウンドの間使用できない。
3レベルの時点と以降2レベル毎に、このダメージは1d4ずつ増加する。ブレスの形状、ダメージ種別、セーヴィング・スローは、竜の模範(上記参照)のものと一致する。この能力には、それが与えるダメージ種別に対応した特性を持つ。
5レベル
《致命的な発現》 特技5 Deadly Aspect
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
前提条件 《竜の発現》
前提条件 《竜の発現》
君の竜の出自に由来した素手攻撃はその危険度を増した。《竜の発現》で得られた素手攻撃は致命的:d8を得る。
《伝来の抵抗力》 特技5 Traditional Resistance
ドラゴンブラッド
その血のために、君はある種の魔法に抵抗力を持つ。君は自分の系譜と同じ体系からの呪文や他の魔法効果に対するACとセーヴに+1の状態ボーナスを得る。このボーナスは睡眠と麻痺状態にする効果に対して+2に増加する。
《竜の嗅覚》 特技5 Draconic Scent
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
君の嗅覚が竜のように鋭くなった。君は距離30フィートの不明瞭な鋭敏嗅覚得る。GMが望むなら、クリーチャーから風下にいる場合はこの範囲を2倍に、風上にいる場合はこの範囲を半分にしてもよい。
《竜の飛翔》 [one-action] 特技5 Dragon's Flight
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 46ページ
頻度 1ラウンド1回
頻度 1ラウンド1回
君は竜の翼を生やしたか、生まれた時から持っていた翼の使い方に磨きをかけた。君は“飛行”する。君が通常なら飛行速度を持たない場合、君はこの移動の間飛行速度20フィートを得る。この移動の終了時に硬い地面にいない場合、君は落下する。
9レベル
《真竜の飛翔》 特技9 True Dragon's Flight
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 47ページ
前提条件 《竜の飛翔》
前提条件 《竜の飛翔》
君の翼はさらに強力に成長し、より長く君を浮かせられるようになった。君は常に飛行速度20フィートを得る。
《翼の打ち付け》 [two-actions] 特技9 Wing Buffet
攻撃 ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 47ページ
前提条件 〈運動〉の熟練
前提条件 〈運動〉の熟練
君は敵を叩きのめして突き飛ばせるだけの力を持った竜の翼を生やしている。自分に隣接するクリーチャーを2体まで選択する。〈運動〉判定を試み、各目標の頑健DCと比較する。これは複数回攻撃ペナルティにおいて攻撃2回として扱うが、ペナルティは両方の攻撃の後まで増加しない。
大成功 目標は君のレベルの2倍に等しい[殴打]ダメージを受け、君から10フィートだけ押しやられる。
成功 目標は君のレベルに等しい[殴打]ダメージを受け、君から5フィートだけ押しやられる。
失敗 目標は君のレベルの半分に等しい[殴打]ダメージを受ける。
大失敗 君はこの連続行動の後に倒れて伏せ状態になる。
成功 目標は君のレベルに等しい[殴打]ダメージを受け、君から5フィートだけ押しやられる。
失敗 目標は君のレベルの半分に等しい[殴打]ダメージを受ける。
大失敗 君はこの連続行動の後に倒れて伏せ状態になる。
《並外れたブレス》 特技9 Formidable Breath
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 47ページ
前提条件 《竜のブレス》
前提条件 《竜のブレス》
厳しい呼吸訓練と系譜に沿った食事により、君の魔法のブレスはより強力になる。《竜のブレス》の効果範囲は円錐形なら30フィート、直線なら60フィートに増加し、ダメージ・ダイスはd4ではなくd6になる。
13レベル
《威厳ある存在感》 [one-action] 特技13 Majestic Presence
ドラゴンブラッド 感情 恐怖 精神 視覚
出典 Player Core 2 47ページ
印象的な構えを取ることで、君の個体としての力を完全にあらわにし、より小さな存在をひざまずかせる。20フィート放射内にいる各クリーチャーは、君のクラスDCまたは呪文DCのいずれか高い方に対して意志セーヴを試みなければならない。セーヴィング・スローの結果にかかわらず、クリーチャーは24時間、君の《威厳ある存在感》に対して一時的耐性を得る。
《竜のまとい》 特技13 Draconic Veil
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 47ページ
数種の竜のように、君の先祖は人型生物の中で過ごすために自分の形を変える超常能力を持っていた。君はこの能力を模倣する方法を身に着けた。君はヒューマノイド・フォームを5ランクの生得呪文として1日1回発動できる。この呪文の持続時間は1時間に増加する。この呪文の体系は君の竜の模範と一致したものになる。
17レベル
《持続するブレス》 特技17 Lingering Breath
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 47ページ
前提条件 《竜のブレス》
前提条件 《竜のブレス》
君の竜のブレスは周囲の環境を破壊し、敵を苦痛に陥れる。君が《竜のブレス》を使用すると、ブレスの範囲は1分間、移動困難地形になる。加えて、セーヴィング・スローに失敗あるいは大失敗したクリーチャーは、2d6の同じ種別の持続ダメージを受ける。
《竜形態》 特技17 Form of the Dragon
ドラゴンブラッド
出典 Player Core 2 47ページ
君は竜の先祖のあるべき姿にわずかの間変身できる。君は1日1回、ドラゴン・フォームを8ランクの生得呪文として発動できる。この呪文は、君の竜の模範と同じ体系を持つ。この生得呪文を発動する際、竜の模範に変身しなければならない。しかし、君が《始原のドラゴンブラッド》か《信仰のドラゴンブラッド》か《伝承のドラゴンブラッド》か《秘術のドラゴンブラッド》のいずれかの特技を持つなら、代わりにその体系の任意の竜を選択してもよい。