儀式 Rituals
アストラル・プロジェクション 儀式5 Astral Projection
アンコモン 占術
主要術者は目標の霊的な本質をアストラル界に投影し、自律行動しない肉体を残していく。このアストラル形態は、時間制限なくアストラル界を探索するために使用でき、目標の身体は儀式が行われた次元界(気絶状態で通常は目を覚ますことができない)で仮死状態で安全に過ごすことができる。術者らは発動の間、円の中で互いに物理的に接触している必要があり、すべての目標は術者の中から選択しなければならない。
目標のアストラル形態は、目標と彼らが持っているすべての複製である。複製されたアイテムに起こることは、元のアイテムにも起こる。たとえば、アイテムの複製を使用、消費、破棄、紛失、または譲渡すると、元のアイテムは所有物から消えてしまう。儀式の期間中、目標の誰もが1アクションを使用して、自分のアストラル形態を“解除”してすぐに物理的な身体に戻ることができる。主要術者は自分のアストラル形態を“解除”するときに、同じアクションの一部として他のすべての目標のアストラル形態を“解除”してすべての目標を同時に物理的な形態に戻すことができる。アストラル界にいる間、他の目標は主要術者がいないと適切な場所に移動できず、主要術者と離れ離れになった場合は、主要術者が戻ってくるのを待つか、自分のアストラル形態を“解除”するかしなければならない。儀式が終わると、目標のアストラル形態は消滅する。
目標のアストラル形態とそれに対応する物理形態は、アストラル界にのみ表示される無体の銀糸によって繋がっている。このほとんど壊れない糸は、導管兼安全線として機能する。切断された場合、目標のアストラル形態と物理形態の両方が即座に死亡する。ディスペル・マジックが目標の物理形態またはアストラル形態に発動されるなど、外部の力によって儀式が中断された場合、目標は即座に害を受けることなく物理形態に戻される。目標のアストラル形態が殺された場合、銀糸は目標を即座に物理形態に引き戻す。この歪みにより、目標は儀式の主要判定と同じDCで頑健セーヴを試みる必要がある。失敗するとクリーチャーは死亡する。成功すると1週間の間、よたつき状態2、吸精状態2、凶兆状態2、虚弱状態2になる。これらの状態は、1週間が経過するまで、いかなる手段によっても解除または軽減することはできない。目標の肉体は儀式が行われている間は仮死状態のままだが、破壊されると死亡し、アストラル形態も消滅する。
この儀式は、目標の意識の一部だけをアストラル界に投射する。物理的にアストラル界に移動する(例えば外方次元界に到達するなど)には、プレイン・シフトなどの呪文が必要となる。
大成功 すべての目標はアストラル界で個別に行動できる。各目標の銀糸は通常よりも強化され、アストラル形態が死亡したときに死亡しないようにするための頑健セーヴに+4の状況ボーナスを与える。
成功 主要術者は目標を投射することに成功する。
失敗 主要術者は目標を投射することに失敗する。
大失敗 目標の霊体と身体を分離する過程は複雑で、何かを破滅的に間違えてしまう。すべての術者は凶兆状態1となり、直ちにヒット・ポイントが0にまで減少して瀕死状態となる。
成功 主要術者は目標を投射することに成功する。
失敗 主要術者は目標を投射することに失敗する。
大失敗 目標の霊体と身体を分離する過程は複雑で、何かを破滅的に間違えてしまう。すべての術者は凶兆状態1となり、直ちにヒット・ポイントが0にまで減少して瀕死状態となる。
アンシーン・カストディアンズ 儀式3 Unseen Custodians
アンコモン 召喚術
主要術者は特定の場所に束縛された、長時間持続するアンシーン・サーヴァント呪文の効果を生み出す。この呪文は固定された場所で基本的な作業を実行するための純粋な力場でできた実体を生み出す。
大成功 儀式はアンシーン・サーヴァントを6体作り出す。主要術者はこれらに対して精神集中する必要はなく、これらは招来でも手下でもない。主要術者が精神集中特性を持つ1アクションを消費することで、1体に基本的な作業を行うよう指示できる。この個体は再び命令するまでその作業を行い続ける。
成功 大成功と同様だが、儀式はアンシーン・サーヴァントを3体作り出す。
失敗 儀式は従者を作り出すことに失敗する。
大失敗 儀式はアンシーン・サーヴァントを6体作り出すが、これらのクリーチャーは敵対的状態であり、主要技能判定の技能修正値に等しい攻撃ボーナスを持つ拳による“打撃”を行うことができ、1d6の[力場]ダメージを与える。彼らは主要術者と主要術者の仲間を攻撃し、範囲内にある主要術者と主要術者の仲間の物を壊そうとする。
成功 大成功と同様だが、儀式はアンシーン・サーヴァントを3体作り出す。
失敗 儀式は従者を作り出すことに失敗する。
大失敗 儀式はアンシーン・サーヴァントを6体作り出すが、これらのクリーチャーは敵対的状態であり、主要技能判定の技能修正値に等しい攻撃ボーナスを持つ拳による“打撃”を行うことができ、1d6の[力場]ダメージを与える。彼らは主要術者と主要術者の仲間を攻撃し、範囲内にある主要術者と主要術者の仲間の物を壊そうとする。
高レベル化(6レベル) 破壊されると、アンシーン・サーヴァントは翌日の朝に再生成される。費用が30gpだけ増加する。
ウォード・ドメイン 儀式6 Ward Domain
アンコモン 防御術
この儀式は強力な統治者、術者、その他の重要な人物の私的な場所を守るために長い間使用されてきた。主要術者と他の術者は、香を焚き、扉の枠に油を塗り、玄関を通過する力ある銀糸を描き、発動時間を過ごす。この儀式は、その範囲内にいかに示す魔法の効果を生み出す。これらの効果はウォード・ドメインのレベルまで高レベル化され、持続時間の間ずっと維持される。
範囲内にあるすべての門、扉、窓、および同様の開口部は(もしあれば)、ロックの効果で施錠される。さらに、範囲内にある扉、出入り口を最大6つまでイリューソリィ・オブジェクトの効果で覆い隠し、なにもない壁として見せることができる。念視呪文は範囲内からの反応を知覚できない。ウォード・ドメインは範囲内にクリーチャーを招来しようとするといった、範囲内に出入りする瞬間移動効果を無効化しようとする。このとき、儀式のセーヴDC-10に等しい修正値を使用する。
大成功 主要術者は上記に示した通りの効果を生み出し、主要術者は通常の二倍の広さの範囲を守る。
成功 主要術者は上記に示した通りの効果を生み出す。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 この範囲は予想もしなかった方法で主要術者とその味方を閉じ込め、敵対的状態になる。
成功 主要術者は上記に示した通りの効果を生み出す。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 この範囲は予想もしなかった方法で主要術者とその味方を閉じ込め、敵対的状態になる。
高レベル化(+1) 防護は追加で100フィート×100フィート、高さ最大50フィートの範囲を追加で覆う。この追加の範囲は本の範囲と連続している必要がある。
クリエイト・デミプレイン 儀式8 Create Demiplane
レア 召喚術 瞬間移動
世界を創造する力ほど名高い魔法はない。この儀式を行うには、アストラル界、エーテル界、またはこの2つのいずれかに接続する次元界にいなければならない。
この儀式で作られた擬似次元界は、アストラル界またはエーテル界に存在する。壮麗な大聖堂、森の中の空き地、快適な調度の洞窟、その他想像できるあらゆるものなど、ありふれた環境や構造の外観を持つことができる。すべての擬似次元界には有限の突破不可能な境界があり、それは石や木、あるいは霧の壁や絶え間ない虚空、あるいはより不自然なものにみえるかもしれない。
擬似次元界には、物質界と同様の環境条件を持つ。主要術者は、擬似次元界が季節や昼夜の変化があるか、そして一般的な気候や照度を指定できる。擬似次元界には固有の植物や動物はいないが、持ち込むことはでき、植物は擬似次元界の光の中で成長する。
最初にクリエイト・デミプレインを発動すると、術者は擬似次元界に瞬間移動する。この擬似次元界は他の世界へと直接繋がっていないため、出入りするにはプレイン・シフトまたは同様の能力が必要になる。新しい擬似次元界を作成するための儀式の一部として、主要術者はその擬似次元界のプレイン・シフト用の音叉として機能する、擬似次元界の鍵を作成する。この鍵の多くは装飾的な鍵に似ているが、地図、コンパス、ダウジングロッドの形をしているものもある。
主要術者が既存の擬似次元界を起源とする鍵を持っていて、その擬似次元界上にいる場合、主要術者はこの儀式を使用して代わりに擬似次元界を拡張したり、以下に説明する特殊な特性や機能を追加したりすることができる。これらの次元界の特徴の詳細については、こちら(英語)を参照。
- 属性 擬似次元界は秩序や善のような属性特性を1つ得る。
- 賜り物 擬似次元界には機能する生態系があり、環境に適した動植物が生息している。この生態系を維持するために、使用者が追加の作業をする必要はない。
- 元素 擬似次元界は風、地、火炎、水といった元素要素の特性を得る。
- 重力 擬似次元界は選択した重力特性(重力:通常、重力:強、重力:弱、重力:微弱、重力:特異、重力:主観的)を得る。
- 鍵 プレイン・シフトで擬似次元界に出入りするために使用できる追加の鍵を作成し、クリエイト・デミプレインでそれを強化する。
- 門 擬似次元界と他の1つの場所との間に永続的な通路を作成する。主要術者は儀式の発動時間を費やして外部側の通路を構築する必要がある。これは通常、アーチや何らかの出入り口に似ている。門は常に稼働しているが、他の扉と同様に固定できる。
- 規模 擬似次元界を有限ではなく無限の広さにすることもできるが、依然として同じサイズである。
大成功 主要術者は新しい擬似次元界を作成する。その領域は一辺100フィートの連続する2つの正方形で構成される。天井の高さは20フィート。既存の擬似次元界を変更する場合、代わりにこの領域をその擬似次元界のサイズに追加するか、特別な特性または要素を2つ追加できる。
成功 大成功と同様だが、擬似次元界の範囲は一辺100フィートの正方形で、高さは20フィートである。既存の擬似次元界を変更する場合、特別な特性または要素を1つ追加できる。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 何か恐ろしくまずい状況になり、術者全員が知識にない、おそらく敵対的な次元界に瞬間移動する。
成功 大成功と同様だが、擬似次元界の範囲は一辺100フィートの正方形で、高さは20フィートである。既存の擬似次元界を変更する場合、特別な特性または要素を1つ追加できる。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 何か恐ろしくまずい状況になり、術者全員が知識にない、おそらく敵対的な次元界に瞬間移動する。
高レベル化(10レベル) この儀式は一辺1,000フィートの正方形の範囲の擬似次元界を作る。天井の高さは20フィート(大成功の場合、このサイズの領域を2つ連続したものになる)。儀式の費用は20,000gpに増加する。
クローン 儀式9 Clone
レア 死霊術
主要術者は目標から1立方インチの肉を取り除く。目標は儀式の間ずっとその場にいなければならないが、目標は術者の1人になってもよい。その後、主要術者はその肉を使って目標の肉体の複製を成長させ、死の際に目標の魂を移す。この複製は元のクリーチャーと物理的に同一なものである。
儀式を行うためには、拡張版錬金術実験器具か、優れた設備が必要である。儀式が正常に完了すると、複製は2d4か月間、実験器具内で成長する。この成長期には直接関与する必要はないが、干渉や中断を防がねばならず、さもなければ儀式は失敗する。複製が完成すると、元のクリーチャーの魂は元の体が死んだ直後(複製が成長中の数カ月間でクリーチャーが死亡した場合はその後)に、魂が自由で意志を持つならばすぐに複製に入る。ファラズマが目標の寿命が来たと判断した場合、または目標の魂が閉じ込められている場合、またはその肉体に戻りたくない場合は、その障害が取り除かれるまで複製は空のままである。複製が使用されていない間に腐敗を防ぐため、不活性な複製は適切な錬金術機器で保存されなければならない。
大成功 複製の過程は成功する。魂が完成した複製に収まると、1週間の間、よたつき状態1、吸精状態1、凶兆状態1、虚弱状態1になる。これらの状態は一週間が経過するまでは、いかなる手段によっても除去あるいは軽減できない。
成功 成功と同様だが、各状態値は2。
失敗 複製を作るのに失敗する。
大失敗 複製は成功したように見えるが、何かがひどく間違っている。完全な大きさに成長しても複製は目標の魂を保持できず、代わりに悪意のある知性や、インヴィディアク・デーモンのような侵略的なクリーチャーを宿す。
成功 成功と同様だが、各状態値は2。
失敗 複製を作るのに失敗する。
大失敗 複製は成功したように見えるが、何かがひどく間違っている。完全な大きさに成長しても複製は目標の魂を保持できず、代わりに悪意のある知性や、インヴィディアク・デーモンのような侵略的なクリーチャーを宿す。
シミュレイクラム 儀式4 Simulacrum
レア 幻術
主要術者は氷や雪を目標の形に彫刻して自律行動させ、目標のクリーチャーの幻の複製を作成する。シミュレイクラムは特殊な能力を持たない4レベルのクリーチャーである。ロールを試みる必要がある場合やDCを使用する必要がある場合は、後述する場合を除き、モンスターとして適切な数値を使用する。シミュレイクラムは目標が持つ特定の記憶をもつわけではないが、いずれかの術者から得たクリーチャーの情報を使って目標に“なりすます”ことができる。シミュレイクラムは目標とまったく同じ姿であり、〈ペテン〉判定をロールした副次術者が同じクリーチャーに“なりすます”際の〈ペテン〉の修正値と同じ修正値を用い、+4の状態ボーナスを得る。
シミュレイクラムは竜のブレス攻撃のようなオリジナルの特殊能力は持っていないが、シミュレイクラムを構成する幻術により、それらの能力を使用しているように見せることができる。その場合、全く効果がないように見える。たとえば、シミュレイクラムの竜のブレス攻撃に対して、範囲内のすべてのクリーチャーはセーヴィング・スローで大成功してダメージを受けないように見えるだろう。クリーチャーは〈ペテン〉判定をロールした副次術者の〈ペテン〉DCに対して知覚判定を試み、成功すれば看破できる。
大成功 主要術者はシミュレイクラムに命を吹き込む。シミュレイクラムは手下の特性を持ち、主要術者の完璧な制御下にある。主要術者はシミュラクラムとの直接的な精神的リンクを獲得し、離れた場所にいても、このリンクを介してシミュレイクラムに命令するためにアクションを費やすことができる。
成功 大成功と同様だが、主要術者とシミュレイクラムの間には特別なリンクはない。主要術者は声やその他の方法で、命令するためにアクションを消費しなければならない。
失敗 儀式は失敗しなんの効果もない。
大失敗 シミュレイクラムは覚醒するが、主要術者の手下ではなく、すべての術者に敵対する。シミュレイクラムは術者を破壊するためにあらゆる手を尽くすが、すぐに殺せなければシミュレイクラムは逃げようとし、術者らが壊滅するよう計画を練る。
成功 大成功と同様だが、主要術者とシミュレイクラムの間には特別なリンクはない。主要術者は声やその他の方法で、命令するためにアクションを消費しなければならない。
失敗 儀式は失敗しなんの効果もない。
大失敗 シミュレイクラムは覚醒するが、主要術者の手下ではなく、すべての術者に敵対する。シミュレイクラムは術者を破壊するためにあらゆる手を尽くすが、すぐに殺せなければシミュレイクラムは逃げようとし、術者らが壊滅するよう計画を練る。
テレポーテーション・サークル 儀式7 Teleportation Circle
アンコモン 召喚術 瞬間移動
主要術者は地面に直径10フィートの円を描き、儀式の時に決定した目的地へのポータルとする。儀式の一部として瞬間移動の目的地を指定する。この目的地は以後変更できない。目的地は1,000マイル以内の場所で、テレポーテーション・サークルと同じ次元界上になければならない。主要術者はテレポーテーション・サークルを作成する場所と目的地の外観(またはその他の識別できる要素)の両方によって、正確に場所を識別できる必要がある。また、目的地は固体の構造物と重ならない、直径10フィートの円でなければならないが、有害な場所や危険な場所であってもよい。
この儀式の〈生存〉判定を試みる副次術者は、出発地ではなく目的地を正確な場所に配置できる。目的地のための判定で副次術者が成功し主要術者が成功をロールすると、代わりに儀式は大成功となる。
円が起動している間、円内に完全に収まるように移動したクリーチャーは、即座に目的地に瞬間移動する。瞬間移動を望まないクリーチャーは、その効果に抵抗するために意志セーヴを試みることができる。円の中にとどまる場合、そのクリーチャーはターンが終わるたびにこのセーヴを再度試みなければならない。
テレポーテーション・サークルは通常一方通行だが、コストを2倍にすることで、双方向に瞬間移動するように機能させることができる。
大成功 テレポーテーション・サークルを作成すると、移動距離に関係なく非常に正確に円が作成される。移動するものは指定された地点に正確に到着する。
成功 大成功と同様だが、テレポーテーション・サークルの目的地はわずかに不正確で、移動距離のおよそ1%(最大で10マイル)だけずれる。
失敗 テレポーテーション・サークルは機能しない。
大失敗 テレポーテーション・サークルはひどく不正確だ。これは、起点からほぼ同じ距離にある無作為な目的地につながり、その他の異常な事故が発生する可能性がずっと高い。
成功 大成功と同様だが、テレポーテーション・サークルの目的地はわずかに不正確で、移動距離のおよそ1%(最大で10マイル)だけずれる。
失敗 テレポーテーション・サークルは機能しない。
大失敗 テレポーテーション・サークルはひどく不正確だ。これは、起点からほぼ同じ距離にある無作為な目的地につながり、その他の異常な事故が発生する可能性がずっと高い。
高レベル化(9レベル) コストは2,000 gpに増加するが1ヶ月増加し、目的地を同じ惑星の任意の場所にすることができる。
高レベル化(10レベル) コストは10,000 gpに増加するが持続時間は無限になり、目的地を同じ惑星の任意の場所にすることができる。
高レベル化(10レベル) コストは10,000 gpに増加するが持続時間は無限になり、目的地を同じ惑星の任意の場所にすることができる。
ハートボンド 儀式2 Heartbond
アンコモン 防御術
術者は儀式の副次術者であり、互いに真の愛情を共有している同意するクリーチャー2体の間に魔法の絆を作り出す。儀式の一部として、絆を結ぶものは両方が、共有されたつながりを象徴する指輪やお守り、または類似の証を受け取る。証を身に着けていないと儀式の効果が失われ、どちらかの証が破壊されると絆が断ち切られる。
ハートボンドの儀式を成功して恩恵を受けるクリーチャーは、必要な時間を費やし、2つのコストの差額を支払うことで、新たな判定を必要とせずに、後から儀式の強化版に参加することができる。クリーチャー1体が一度に複数のハートボンド儀式の影響下に入ってもよい。
大成功 1日1回、絆を結んだクリーチャーそれぞれは、もう一方の絆を結んだクリーチャーの現在の状態を知るために、精神集中特性を持つ2アクションの連続行動を使用できる。クリーチャーはもう一方のクリーチャーのいる方向や距離、効果を及ぼしている状態を理解する。どちらのクリーチャーも、信仰生得呪文としてメッセージを回数無制限で発動できるが、目標にすることができるのはもう一方のクリーチャーだけだ。
成功 大成功と同様だが、絆を結んだクリーチャーは信仰生得呪文としてメッセージを発動できない。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 魔法の反動は参加者の間に不協和音を生む。1週間の間、儀式の目標は儀式のもう一方の目標から30フィート以内にいる間、よたつき状態2かつ知性低下状態2になる。
成功 大成功と同様だが、絆を結んだクリーチャーは信仰生得呪文としてメッセージを発動できない。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 魔法の反動は参加者の間に不協和音を生む。1週間の間、儀式の目標は儀式のもう一方の目標から30フィート以内にいる間、よたつき状態2かつ知性低下状態2になる。
高レベル化(6レベル) コストを合計600gpに増加する。成功したなら、儀式の副次術者は永続的に6レベルのテレパシー呪文の効果を得る。この効果では互いにやり取りすることだけを行える。
ヒーローズ・フィースト 儀式5 Heroes' Feast
アンコモン 召喚術
主要術者はこの世のものならぬ存在を呼び起こし、主要術者と仲間に回復能力を持つご馳走を提供する。この神秘的な存在は、主要判定に対応したフェイ、神、その他の超自然的な存在の従者である可能性がある。儀式の最初の一時間が終わると、これらの従者らが現れ、最大で10人ように設置された極上の机を備えた大規模な祝宴を開く。与えられた食事は、子供の頃に安らぎを与えた食べ物、現代のごちそう、好みの飲み物など、ありとあらゆる料理で構成されている。呼び出された従者らは、その後3時間、主要術者と他の客に従い、追加の食べ物を取ってきたり、飲み物を注いだりする。この間、主要術者と他の客は、明らかでない主催者を怒らせないように、できるだけ礼儀正しく、親切にするよう努めなければならない。祝宴が終わると儀式は完了し、主要術者と副次術者は通常通り判定を試みる。祝宴が中断されると、使用人たちはすぐに食料とともに消え、儀式は中断される。
大成功 ごちそうは滋養と活性化をもたらす。魔法の食べ物は、ニュートラライズ・ポイズン、リムーヴ・ディジーズ、およびリムーヴ・フィアーを、それぞれの関連する苦難を受けている客に発動し、主要技能判定の修正値を無効化修正値として用いる。また、客はそれぞれはヒット・ポイントを100だけ回復し、以降12時間の間、一時的ヒット・ポイントを20得る。また、客は以降12時間の間、病気、恐怖、毒効果に対するセーヴに+2の状態ボーナスを得る。
成功 大成功と同様だが、ヒット・ポイントを50だけ回復し、一時的ヒット・ポイントを10だけ得て、セーヴへの状態ボーナスは得られない。
失敗 主要術者と他の客は口の中で灰を味わい、このご馳走にはなんの栄養もなかったことに気づく。
大失敗 異世界の従者は主要術者の振る舞いや従者を呼び出すときに見せた思い上がりによって気分を害し、祝宴に毒を持った。主要術者と客は不調状態4になり、この状態値は12時間の間減少できない。
成功 大成功と同様だが、ヒット・ポイントを50だけ回復し、一時的ヒット・ポイントを10だけ得て、セーヴへの状態ボーナスは得られない。
失敗 主要術者と他の客は口の中で灰を味わい、このご馳走にはなんの栄養もなかったことに気づく。
大失敗 異世界の従者は主要術者の振る舞いや従者を呼び出すときに見せた思い上がりによって気分を害し、祝宴に毒を持った。主要術者と客は不調状態4になり、この状態値は12時間の間減少できない。
高レベル化(+1) 回復するヒット・ポイントは10ずつ、一時的ヒット・ポイントは2ずつ増加する(大成功においてはそれぞれの値が2倍になる)。
ファンタスティック・ファサード 儀式9 Fantastic Facade
レア 幻術
主要術者は目標となる居住地の上に、儀式が行われた時点での構造物、地形、クリーチャーの外観、音、感触、匂いなどを選び、恒久的な一連の複雑な幻術を描く。主要術者は既存の構造物やクリーチャーの外観を変更したり、架空の構造物やクリーチャーを追加したりすることができる。たとえば、目標範囲のすべてのものとすべての人が緑色に見えるようにしたり、厚い樹冠を持つ幻想的な森を作って外からの視界から集落を隠したり、何もない廃墟を人が住んでいて原始的に見えるようにしたりすることができる。外観を作成する際、主要術者は幻術の中の静的な要素(風に吹かれる旗などの基本的な自然の動きに限定される)と基本的なプログラムに従う要素(例えば、マーチングバンドを備えた町の広場での毎日のパレード)を決定する。外観を作成した後でプログラムを変更することはできない。
主要術者はクリーチャーを望む姿に変装させることができる。これは3レベルのイリューソリィ・ディスガイズと同様の効果として扱う。外観の影響を受けたクリーチャーが範囲から離れると、影響を与えていた幻術は1日後に消えてしまう。新しく侵入したものが幻術によって変装されるか、そしてその場合に変装はすぐに現れるのか、決まった期間(1週間以内)の後に現れるのかを、主要術者は儀式を行う際に決定しておく。
外観の影響を受けた建物の絵を描こうとしたり、幻の構造物に登ったりするなど、外観の幻術の性質を調べたり明らかにしたりするような方法で目標の居住地と相互作用するクリーチャーは、その幻想を看破する可能性がある。呪文によって作り出される幻術は無害であり、幻術の溶岩流が被害を与えたり、幻術なバラの茂みのとげが人を刺したりすることはない。
大成功 主要術者は示したとおりに外観を作り出し、主要術者は1日をかけて再プログラムすることで、外観の中のプログラムを変更できる。
成功 主要術者は示したとおりに外観を作り出す。
失敗 幻術は失敗し、儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 儀式は構造物全体の色が予想外にゆっくりと変化したり、不快な臭いがしたり、生き物が骸骨のように現れたりするなど、予定していたものとは異なる、予期せぬ制御不能な幻が生じる。これらの効果は1か月後に消失する。
成功 主要術者は示したとおりに外観を作り出す。
失敗 幻術は失敗し、儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 儀式は構造物全体の色が予想外にゆっくりと変化したり、不快な臭いがしたり、生き物が骸骨のように現れたりするなど、予定していたものとは異なる、予期せぬ制御不能な幻が生じる。これらの効果は1か月後に消失する。
高レベル化(10レベル) コストは100,000gpに増加し、半径は5マイルまでとなる。
リーンカーネイト 儀式3 Reincarnate
アンコモン 死霊術
主要術者は目標の魂を呼び起こし、新品の肉体に転生させようとする。魂が元の体に戻ることはないため、必要になるのはそのクリーチャーのわずかな残骸だけである。これらの遺骨は、死亡時に元の遺体の一部であったものでなければならず、目標は死亡して1週間以内でなければならない。ファラズマが目標の死期は来たと判断した、目標の魂が閉じ込められている、目標が戻りたくない、のいずれの場合、この儀式は自動的に失敗する。この場合、〈宗教〉判定で成功した後にこの事に気づき、コストを支払うことなく儀式を終了できる。
儀式が成功した場合、目標の新しい身体は無作為に種族を持つ。まず1d20をロールする。出目が1~14の場合、新しい体はコモン種族、15~20では、アンコモン種族あるいはレア種族の一員となる。GMは、その地域で見られる種族に基づいて可能性のある種族を選択し、それらの間で無作為にロールする。たとえば、GMは1d6をロールして、Core Rulebookからコモン種族を選択してもよい。目標は種族のヒット・ポイント、サイズ、移動速度、能力値増強、能力値減少、特性、特殊能力を新しい種族のものに置き換える。目標は、その出自と種族特技を失い、新しい種族におけるものと置き換える。目標の背景、クラス特徴、既に知っている言語は変更されない。
大成功 目標を新しい大人の体に転生させる。この新しい肉体はHPが最大で元の体が死亡したときと同じ呪文を準備し、プールがあれば同じポイントを保持している。
成功 大成功と同様だが、新しい体のHPは1で準備済みの呪文はなく、プールにはポイントが一切ない。魂は新しい体に調整するのにそれなりの時間を要し、1週間の間よたつき状態2、吸精状態2、虚弱状態2になる。この期間が経過するまで、これらの状態はいかなる方法であっても、除去したり状態値を減少させたりすることができない。
失敗 目標の転生に失敗する。
大失敗 目標の魂はGMが選んだ知性の低い動物クリーチャー(レベルは目標の半分以下)に閉じ込められる。閉じ込められている間、目標の【知力】は1(修正値は-5)で、自身の能力を使用することはできない。
成功 大成功と同様だが、新しい体のHPは1で準備済みの呪文はなく、プールにはポイントが一切ない。魂は新しい体に調整するのにそれなりの時間を要し、1週間の間よたつき状態2、吸精状態2、虚弱状態2になる。この期間が経過するまで、これらの状態はいかなる方法であっても、除去したり状態値を減少させたりすることができない。
失敗 目標の転生に失敗する。
大失敗 目標の魂はGMが選んだ知性の低い動物クリーチャー(レベルは目標の半分以下)に閉じ込められる。閉じ込められている間、目標の【知力】は1(修正値は-5)で、自身の能力を使用することはできない。
高レベル化(4レベル) 目標の最大レベルは10に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×40gpになる。
高レベル化(5レベル) 目標の最大レベルは12に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×75gpになる。
高レベル化(6レベル) 目標の最大レベルは14に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×125gpになる。目標は1ヶ月以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(7レベル) 目標の最大レベルは16に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×200gpになる。目標は1ヶ月以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(8レベル) 目標の最大レベルは18に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×300gpになる。目標は1年以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(9レベル) 目標の最大レベルは20に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×600gpになる。目標は10年以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(5レベル) 目標の最大レベルは12に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×75gpになる。
高レベル化(6レベル) 目標の最大レベルは14に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×125gpになる。目標は1ヶ月以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(7レベル) 目標の最大レベルは16に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×200gpになる。目標は1ヶ月以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(8レベル) 目標の最大レベルは18に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×300gpになる。目標は1年以内に死亡したものでなければならない。
高レベル化(9レベル) 目標の最大レベルは20に増加する。コストは目標のレベル(最低1)×600gpになる。目標は10年以内に死亡したものでなければならない。
レスト・エターナル 儀式4 Rest Eternal
アンコモン 死霊術
主要術者は神や精霊、さまよう存在に、クリーチャーの魂が二度と戻ってこないように呼びかける。そのように制約されたくない霊は、この儀式に抵抗するために意志セーヴを試みることができる。大成功すると、主要術者は儀式が成功したと信じ込んでしまう。この儀式は、死亡していない、あるいは魂が死後の世界にいない目標には効果がない。
大成功 目標の魂を死後の世界に隔離する。この死亡したクリーチャーと交信したり、蘇生させたり、アンデッドに変えようとしたり、その死後の世界を乱そうとする試みは、レスト・エターナルのレベルよりも2レベル以上高い無効化レベルを持つ効果か、アーティファクトあるいは神格に由来するものでなければ失敗する。このクリーチャーの蘇生に成功すると、レスト・エターナルによる制約は終了する。
成功 大成功と同様だが、魂とやり取りする効果はその効果の無効化レベルがレスト・エターナルのレベル以上か、アーティファクトあるいは神格に由来する効果でなければ失敗する。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 儀式は失敗し、訴えた霊は主要術者による干渉に憤る。すべての術者は1週間の間凶兆状態1になる。
成功 大成功と同様だが、魂とやり取りする効果はその効果の無効化レベルがレスト・エターナルのレベル以上か、アーティファクトあるいは神格に由来する効果でなければ失敗する。
失敗 儀式はなんの効果も持たない。
大失敗 儀式は失敗し、訴えた霊は主要術者による干渉に憤る。すべての術者は1週間の間凶兆状態1になる。
ワード・オヴ・リコール 儀式7 Word of Recall
レア 召喚術 瞬間移動
儀式を行う特定の安全な場所に、主要術者と味方を結びつける。これにより、参加者は今後、一語を発するだけでこの場所に戻ることができるようになる。
成功 主要術者は指定された場所とのつながりを形成する。儀式の参加者は誰でも、精神集中特性を持つ単一アクションにより、この呪文を発動したときに選択した力の言葉を発することができる。その場合、参加者全員が場所と同じ次元界にいれば、距離に関わらずすぐにこの場所に戻ることができる。各参加者は、儀式の発動中に立っていた位置に到着する。この言葉が発せられると、他の参加者全員がそれを理解し、それぞれがその時点で指定した場所に戻るかどうかを選択できる。その後、儀式はすぐに終わる。
失敗 主要術者は参加者と場所とのつながりを形成できず、儀式が失敗したことを理解する。
大失敗 この儀式は、意図せず別の次元界の特定の場所とのつながりを形成する。術者ははこのずれを認識していない。指定した単語を発すると、すべての儀式参加者はこの他次元界の場所に移動する。
失敗 主要術者は参加者と場所とのつながりを形成できず、儀式が失敗したことを理解する。
大失敗 この儀式は、意図せず別の次元界の特定の場所とのつながりを形成する。術者ははこのずれを認識していない。指定した単語を発すると、すべての儀式参加者はこの他次元界の場所に移動する。
高レベル化(+1) コストは5,000gpずつ増加し、儀式はクリーチャーを追加で1体ずつ目標にすることができるようになり、目標となるクリーチャーの最大レベルは2ずつ増加する。