問題の解決 Resolving Problems
出典 Gamemastery Guide 30ページ
ゲーム・マスターとしてゲームを運営することは、新旧の友人たちと共にダイスを振り、物語を紡いで楽しむという、非常にやりがいのある充実した体験となる。とはいえ、GMとしてゲームを運営することは、独特の難しさを伴うこともある。時には卓上で問題が発生し、それを解決するのはGM次第となる。
ゲーム・マスターとしてゲームを運営することは、新旧の友人たちと共にダイスを振り、物語を紡いで楽しむという、非常にやりがいのある充実した体験となる。とはいえ、GMとしてゲームを運営することは、独特の難しさを伴うこともある。時には卓上で問題が発生し、それを解決するのはGM次第となる。
卓での問題に対処する時には、パスファインダーをプレイする最大の目的は「楽しむこと」だと忘れてはならない。そしてそれはプレイヤーであろうとGMであろうと、誰にとっても同様である。ゲームに対する皆の楽しみや、自分のキャラクターの道を切り開く力を犠牲にしてまで問題を「解決」してはいけない。もちろん、君の解決策で全員が幸せになれないこともある。プレイ様式はとても個人的なものであり、一つのグループが常に全てのことに関して意見が一致することは珍しいだろう。問題解決にあたっては、ゲームの他の部分と同じように協力して行える。プレイヤーの意見を無視するのはGMとして好ましくない。何はともあれ、問題を解決するための最終的な決定は君自身が行うことになる。
時に卓では問題が起きるものだ。起こり得る問題を大まかに言えば、気を散らされる、パーティーの全滅、問題のあるプレイヤーたち、力の不均衡の4つに大別される。この内、最初の問題についてはCore Rulebookの491ページで詳しく記載されている。その他の問題についてはここで説明しよう。
パーティーの全滅 Total Party Kills
出典 Gamemastery Guide 30ページ
ゲーム・セッションの結果の中で最も恐れられているのがパーティーの全滅(TPK;Total Party Kill)で、冒険やキャンペーンの終わりを告げることになるかもしれない。TPKではパーティーのメンバー全員が死亡する。他のプレイヤーたちとの話し合いの中で、TPKにどの程度耐えられるかを事前に予測する。これは、君がTPKをどのように扱うべきかだけでなく、プレイヤーたちが暗黙の内に期待している致死性のレベルについても、貴重な洞察を与えてくれるだろう。
ゲーム・セッションの結果の中で最も恐れられているのがパーティーの全滅(TPK;Total Party Kill)で、冒険やキャンペーンの終わりを告げることになるかもしれない。TPKではパーティーのメンバー全員が死亡する。他のプレイヤーたちとの話し合いの中で、TPKにどの程度耐えられるかを事前に予測する。これは、君がTPKをどのように扱うべきかだけでなく、プレイヤーたちが暗黙の内に期待している致死性のレベルについても、貴重な洞察を与えてくれるだろう。
TPKが回避できないことはほとんどない。通常、セッションのある時点で全員に、あるいは君だけに災難が迫っていることが明らかになる。この洞察で何をするかはプレイヤー次第だが、TPKを回避するために、君は場を制御しやすくするための手段を講じられる。例えば、PCたちの敵が何かに気を取られる、あるいは味方が英雄たちを助けに現れる、敵役が英雄たちを殺す代わりに捕らえたりするかもしれない。最も簡単な方法は、PCたちが通ることのできる明確な逃げ道を用意することだ。恐らくはその途中で何人かのキャラクターが倒れたままとなるかもしれない。TPKを回避するのは君の責任ではないが、このような機会を提供することで、プレイヤーたちにキャラクターの運命についてより多くの発言する機会を与えられるだろう。
それでもTPKが発生してしまった場合、どのようなゲーム運営を行っていたかによって、その状況への関わり方に影響を与えるはずだ。例えば、ダンジョンの探索を中心としたキャンペーンでは、TPKはあまり問題にならない。プレイヤーたちは新しい冒険者のパーティを結成し、死んだキャラクターの後を引き継ぐだけだ。しかし、悪役を倒す、町を救うなど、各PCが個人的な利害関係を持つような物語重視のゲームでは、TPKによって複数の筋書きが崩れてしまう可能性がある。その場合には現状の物語を利用し、NPCに武器を持たせて殺されたグループを探し出したり、復讐したり、死から蘇らせたりすることができる。
ゲームを続けるのは、プレイヤーが望む場合のみであることに注意しよう。冒険やキャンペーンの早すぎる終了は、必ずしも悪いことではない。グループが次に進みたいと考えているのであれば、キャンペーンを終了して別のことを始めるのも良いだろう。
問題のあるプレイヤーたち Problematic Players
出典 Gamemastery Guide 31ページ
問題を起こすプレイヤーたちの多くは、ゲーム外の問題やストレスを意図せずして卓内に持ち込んでしまったりしている。誰にでも悪い夜があるものだ。プレイに問題あったからと言って、頭ごなしに即座に飛びつくべきではないだろう。しかし、もし継続的にゲームを混乱させるようなことがあれば、君はそのようなプレイヤーたちと向き合い、問題に対処しなければならない。もし対処せずにいたならば、悪感情や恨み、さらには友情の崩壊に繋がりかねない。
問題を起こすプレイヤーたちの多くは、ゲーム外の問題やストレスを意図せずして卓内に持ち込んでしまったりしている。誰にでも悪い夜があるものだ。プレイに問題あったからと言って、頭ごなしに即座に飛びつくべきではないだろう。しかし、もし継続的にゲームを混乱させるようなことがあれば、君はそのようなプレイヤーたちと向き合い、問題に対処しなければならない。もし対処せずにいたならば、悪感情や恨み、さらには友情の崩壊に繋がりかねない。
問題のあるプレイヤーを扱うには配慮が必要だ。グループの他のメンバーの前で要求することは、問題を解決するための最良の方法とは言えない。ゲームから離れた場所で個人的に問題を処理しようと頃みるか、本当に緊急の場合は休憩をとって個人的な会話をするようにしよう。感情が絡む会話と同じ様に、電子メールや文字などでは、言葉の持つ繊細さが失われる可能性があるため、できれば直接会って話をした方がよいだろう。以下に示すものは、よくある問題行動で、君が介入する必要があるかもしれないものだ。
- ルールの文字にこだわる。
- 他のプレイヤーが自分のターンで最適な選択をするのを常に「手助け」する。
- 自分のキャラクターに注目を集めようとし、他のプレイヤーたちの居場所を与えない。
下記に示すような他の行為も看過せず、毅然とした態度で対処する必要がある。これらは進行中のゲームを一時的に止めてしまうほどに深刻な場合がある。このような行為は、より深い問題を示唆しており、解決にはより抜本的な対処が必要だろう。
- 他のプレイヤーやGMの決定に対して何度も反論する。
- 他のプレイヤーの意見を無視する。
- 冒険の筋道を意図的に脱線させる。
- 他のプレイヤーに対して、故意に失礼な態度を取ったり、残酷な態度を取ったりすること(特に民族、性別、性的指向、政治・宗教、肌の色などを理由とする場合など)。
防止用具 Safety Tools
出典 Gamemastery Guide 31ページ
防止用具を卓に導入して用いることで、問題行動を未然に防げる。「Xカード」や「禁則事項と暗幕」などの道具は、不快感や危険性を感じた人が不快感を表明し、卓内の他の人たちがどう対応すべきかを明確に示せる。このように明確に境界線を設定することで、卓内における社会的ルールを徹底することが可能となる。
防止用具を卓に導入して用いることで、問題行動を未然に防げる。「Xカード」や「禁則事項と暗幕」などの道具は、不快感や危険性を感じた人が不快感を表明し、卓内の他の人たちがどう対応すべきかを明確に示せる。このように明確に境界線を設定することで、卓内における社会的ルールを徹底することが可能となる。
プレイヤーの退場 Ejecting a Player
出典 Gamemastery Guide 31ページ
結局のところ、君のゲーム・グループには連続的、または意図的に場を壊す様なプレイヤーの居場所はないのだ。迷惑な行動は、君や他のプレイヤーたちにとって公平ではないため、問題のあるプレイヤーは行動を改めるか、グループから離れる必要がある。
結局のところ、君のゲーム・グループには連続的、または意図的に場を壊す様なプレイヤーの居場所はないのだ。迷惑な行動は、君や他のプレイヤーたちにとって公平ではないため、問題のあるプレイヤーは行動を改めるか、グループから離れる必要がある。
問題のあるプレイヤーと話し合う前に、他のプレイヤーたちと内輪で状況を話し合い、正しい判断ができるようにすべきだろう。どのような影響が予想されるか、ゲームを続けるべきかどうかを把握することが肝要となる。
問題のあるプレイヤーに迷惑行為について伝える時には、思いやりを持ちつつも最終決定であることをしっかりと伝え、どの行動に問題があるのかを改めて説明する。当該のプレイヤーをゲームに参加させることにやりがいを感じていた場合や、そのプレイヤーに友人でいてほしい場合は、そのことを明確にし、問題となった行動が君との関係性に他の変化をもたらすかどうかを判断して欲しい。
力の不均衡 Power Imbalances
出典 Gamemastery Guide 31ページ
他のプレイヤーを圧倒するようなPCが現れるかもしれない。当該のプレイヤーが強力なキャラクターを持つルールの熟練者であったり、他のプレイヤーが経験が浅い、キャラクターの背景に重きを置いている、あるいはルールの組み合わせやアイテムが予想以上に強かったりするかもしれない。いずれにせよ、この不均衡は他のプレイヤーが非力だと感じたり、強すぎるキャラクターのプレイヤーがゲームのプレイ中に手応えを感じず退屈になってしまう可能性がある。
他のプレイヤーを圧倒するようなPCが現れるかもしれない。当該のプレイヤーが強力なキャラクターを持つルールの熟練者であったり、他のプレイヤーが経験が浅い、キャラクターの背景に重きを置いている、あるいはルールの組み合わせやアイテムが予想以上に強かったりするかもしれない。いずれにせよ、この不均衡は他のプレイヤーが非力だと感じたり、強すぎるキャラクターのプレイヤーがゲームのプレイ中に手応えを感じず退屈になってしまう可能性がある。
セッションの合間にそのプレイヤーと話し合い、この状況において卓の誰も悪くないということを明確にする。ほとんどのプレイヤーは、グループの喜びのためとあれば多少の譲歩をすることに問題はない。問題が選択ルールに起因するものであれば、再訓練のための簡単な方法を提示する。不均衡の原因がアイテムにある場合、当該のアイテムを紛失や破損させたりする必要があるかもしれないが、物語を進めるために満足できる方法を考えよう。
もしプレイヤーの抵抗があるならば、その反論に耳を傾けること。それでも尚、プレイヤーたちに変化が必要だと君が確信するのであれば、より強い態度が必要かもしれない。
力の均衡が崩れていても、プレイヤーたちは楽める可能性があることに触れておこう。君の卓で楽しむことを阻害しないのであれば、対処するために何かを行う必要はない。