ドワーフ Dwarf
ドワーフ 人型生物
ドワーフはストイックで厳しい人々として知られており、堅固な岩石で作られた城塞や都市の中で暮らしている。彼らは意志と金属の職人で、気難しくユーモなのない職人だと思われることもあるが、ドワーフやその中で過ごした経験のある人達には、仕事に対する束縛されない熱意や、量より質を重視する姿勢を理解している。見知らぬ人は信用せず、無愛想に見えるかもしれないが、友人や家族には温かく思いやりがあり、ホールには笑い声と金槌を打つ音が響いている。
ドワーフは、ドワーフ類以外の者を信用するのが遅いが、この警戒心には理由がないわけではない。ドワーフは先祖伝来の土地を強制的に追放され、野蛮な敵、特に巨人、ゴブリン類、オーク。そして地表の奥深くに住む恐怖と闘ってきた長い歴史がある。ドワーフからの信頼はなかなか得られないが、一度得た信頼は鉄のように強い。
釘のように硬く、頑固で容赦のない冒険者、頑丈なタフネスと深い知恵が組み合わさったキャラクター――または徹底的な信念を持つキャラクター――をプレイしたいのであれば、ドワーフを選ぶべきである。
おそらく君は… You might…
- いかなる状況であっても、自分の名誉を守ろうとする
- あらゆる形で職人技を高く評価し、あらゆる道具に拘る。
- 一度決めたことは、迷わず引き下がらない。
ひょっとしたら他人は君のことを… Others probably…
- 頑固者であると思われるが、これを価値ある資産と見なすか、不利益と捉えるかは人によって異なる。
- 石工、鉱業、貴金属、宝石に関連する事項の達人であると見なされる。
- 家族、伝統、友人と深いつながりを持っているのだと感じる。
身体的特徴
ドワーフは背が低くずんぐりむっくりしていて、ほとんどの人間よりも足が短い。横幅が広くコンパクトな身体とゴツゴツした骨格を持つ。あらゆる性別のドワーフは、髪の長さに誇りを持っている。しばしば複雑なパターンに編みこまれており、その一部は特定の氏族を表している。長いひげはドワーフの間での男らしさと名誉の印でり、したがってきれいに剃った男性のドワーフは弱く、信頼できない、最悪なものだと考えられている。
ドワーフは通常25歳前後で肉体的成人に達するが、彼らの伝統的主義な文化では、一定の年齢に達するよりも各氏族固有の成人式を行うことを重視している。典型的なドワーフは約350歳まで生きる。
社会
ドワーフがかつて統治していた古代の地表の帝国は、オークとゴブリン類の敵に圧倒され、はるか昔に陥落した。
現在のドワーフは、古代に彼らを偉大な存在へと導いた多くの素質を持っている――戦いや職人技から家族や友人との絆を抱くまでの努力の中での、激しさ、粘り強さ、頑固さを。
彼らの山岳都市動詞の距離が離れているためさまざまなドワーフの一族の間には文化的な隔たりがあるが、ほとんどのドワーフの社会は多くの類似性がある。ほぼすべてのドワーフは石細工、金属細工、宝石加工に情熱を注いでいる。ほとんどのドワーフは建築や鉱業に長けており、多くは巨人、オーク、ゴブリン類への憎しみを共有している。
一族のダガーをベルトにつけていないドワーフはほとんどいない。このダガーはドワーフが生まれる直前に鍛造されたものであり、一族の宝石が入っている。親はこのダガーで乳児のへその緒を切り、血を味わう最初の武器となる。
属性と宗教
ドワーフは名誉を重んじ、一族や王国の伝統を忠実に守る傾向がある。友情と正義感を強く持っているが、誰を友人とみなすかについては非常に拘りがある。彼らは一生懸命に働き、一生懸命に遊ぶ――特に強いエールが関わってくると。
一般的なドワーフは秩序にして善か中立であり、その属性の神格を崇拝することを好む。
名前
ドワーフは、先祖やドワーフの英雄からとった名前を子供につけて称える。子供のために新しい名前を作ったり、別の文化から名前を借りたりすることは滅多になり。ドワーフは自己紹介をするとき、自分の家族や一族、その他の家族関係や敬称をいくつも挙げる、ドワーフの名前は通常、硬子音を含んでおり、滅多に2音節以上やそれ以下となることはない。
名前の例 アグナ、ボディル、ドルグリン、エドルク、グリュニャール、イングラ、カズムク、コトリ、ルップ、モルグリム、ロガール、ルシルカ、トッラ、ヤングリト
出自 Heritages
ドワーフは長い家系と丈夫な生理機能をそなえているため、その出自がもたらす回復力に大きな誇りをもっている。1レベルの時点で、以下のドワーフの出自のいずれかを選択する。
岩ドワーフ Rock Dwarf
君の種族は、山や大地の奥深くにある大きな古代の石の中で暮らし働いていた。足を置くと、岩のようにしっかりしたものとなる。“突き飛ばし”または“足払い”の試みに対する頑健DCまたは反応DCに+2の状況ボーナスを得る。このボーナスは伏せ状態にしようとする呪文や効果に対するセーヴィング・スローにも適用される。
加えて、君が何らかの効果によって10フィート以上移動させられる場合、その移動距離は半分になる。
鍛冶ドワーフ Forge Dwarf
君は灼熱の砂漠や地価の火山室に棲んでいた祖先からの暑い環境への驚くほどの適応力を持っている。これによりレベルの半分に等しい[火炎]に対する抵抗を得(最小1)、極暑までの環境の暑熱効果を1段階低いかのように扱う(極暑が猛暑に、猛暑が酷暑になるなど)。
強血ドワーフ Strong-Blooded Dwarf
君の血は元気で強いものであり、毒を振り払うことができる。自分のレベルの半分(最小1)に等しい[毒]に対する抵抗を得、毒の苦難に対するセーヴィング・スローの成功毎に段階を2ずつ(大難特性の毒の場合は1ずつ)減少させる。君の継続中の毒に対する大成功は段階を3ずつ(大難特性の毒の場合は2ずつ)減少させる。
古代の血脈ドワーフ Ancient-Blooded Dwarf
昔のドワーフの英雄たちは、敵の魔法をかき消すことができ、その抵抗の一部が君にも現れている。君は“古代の呼び声”のリアクションを得る。
“古代の呼び声” [reaction] Call On Ancient Blood
トリガー 魔法の効果に対してセーヴィング・スローを試みるが、まだロールしていない。
種族代々の魔法に対する抵抗力が急上昇し、ゆっくりと衰退していく。トリガーのセーヴィング・スローとこのターン終了時までに行うセーヴィング・スローに、君は+1の状況ボーナスを得る。
死の監視官ドワーフ Death Warden Dwarf
君の種族は何世代にもわたって墳墓の守護者であり、死霊術を退けるために培った力は君に託された。君が死霊術効果に対するセーヴィング・スローに成功すると、代わりに大成功を得る。
種族特技 Ancestry Feats
1レベルの時点で君は種族特技を1つ得、以降4レベル(5、9、13、17レベル)ごとに追加の種族特技を得る。ドワーフである君は、以下の種族特技の中から選択する。
1レベル
《石工の勘》 特技1 Stonecunning
ドワーフ
君は周囲の石工にある小さな矛盾や職人技にさえ気づく能力を持っている。君は珍しい石細工に気がつくための知覚判定に+2の状況ボーナスを得る。このボーナスは石で作られた、あるいは石の中に隠された機械的な罠を発見するための判定にも適用される。
“捜す”アクションあるいは捜索をしている場合、君が異常な石造りに気がつくかを決定するため、GMは自動的に非公開判定をロールする。この判定には上記の状況ボーナスを得られず、代わりに-2の状況ペナルティを受ける。
《岩走り》 特技1 Rock Runner
ドワーフ
君の石辺との生来のつながりは、でこぼこした表面を移動することに長けさせる。君は石や土でできた瓦礫やでこぼこの地面による移動困難地形を無視する。
《ドワーフの知識》 特技1 Dwarven Lore
ドワーフ
君は種族、神々、そして人々の昔話や伝統を熱心に吸収し、代々受け継がれてきた強化や技術を学んだ。
君は〈製作〉と〈宗教〉に修得の習熟ランクを得る。君がこれらの技能のいずれかを自動的に修得にする場合(例えば、来歴やクラスから)、代わりに選択した技能1つを修得にする。また〈知識:ドワーフ〉を修得にする。
《ドワーフ武器精通》 特技1 Dwarven Weapon Familiarity
ドワーフ
君の種は、君に強烈な武器への親和性を与えた。そして君はこれをより優美な武器よりも好む。君はバトルアックス、ピック、ウォーハンマーを修得にする。
さらに、全てのアンコモン特性とドワーフ特性の両方を持つ武器を使用できるようになる。習熟を決定する目的において、ドワーフ特性を持つ軍用武器は単純武器であり、ドワーフ特性を持つ高度武器は軍用武器である。
《復讐心に満ちた憎悪》 特技1 Vengeful Hatred
ドワーフ
君の民を不当に扱った者への復讐心のために心が痛む。《復讐心に満ちた憎悪》を得たとき、君は次のドワーフの種族の敵を1つ選択する:ドラウ、ドゥエルガル、巨人、オーク。対応する特性を持つクリーチャーに対する武器攻撃または素手攻撃のダメージに、君は+1の状況ボーナスを得る。君の攻撃が武器のダメージ・ダイス複数個分のダメージを与える場合(1レベルよりも高いレベルで)、このボーナスは武器のダイスまたは素手攻撃のダイス数に等しい。
さらに、クリーチャーが君に対する攻撃で大成功して君にダメージを与えた場合、そのクリーチャーが選択した特性を持っているかどうかにかかわらず、以降1分間の間、君はそのクリーチャーに対するダメージに上記のボーナスを得る。
特殊 君のキャラクターが他の種別の敵と一般的に戦う共同体の出身であれば、GMは適切なクリーチャー特性を種族の敵の一覧に加えてもよい。
《負担なき鉄》 特技1 Unburdened Iron
ドワーフ
君は古代の戦争で祖先が最初に考案した技術を学び、巨大な鎧を快適に着こなすことができるようになった。君は着用している鎧による移動速度の減少を無視する。
さらに他の何らかの理由(過重状態や呪文など)で移動速度にペナルティを受けている場合、そのペナルティを5フィートだけ減少させる。
例えば、過重状態では通常移動速度に-10フィートのペナルティを受けるが、君は-5フィートしかペナルティを受けない。君の移動速度が複数のペナルティを受けている場合、減少させるペナルティを1つだけ選択すること。
5レベル
《巨石転がり》 [two-actions] 特技5 Boulder Roll
ドワーフ
前提条件 《岩走り》
ドワーフの体つきは、まるで地下の洞窟を巨大な岩が転がり落ちるように、敵を押しのけることができる。君は自分のサイズ以下の敵のマスに“ステップ”し、敵はその後ろの空いているマスに移動しなければならない。例え敵がこの移動で害を受ける場合でも、敵は移動しなければならない。敵は君の“ステップ”を妨害するために、君の〈運動〉DCに対して頑健セーヴィング・スローを試みなければならない。敵がこのセーヴィング・スローを試みた場合、大成功をしない限り、その敵は君のレベル+【筋力】修正値に等しい[殴打]ダメージを受ける。
敵が何もないマスに移動できない場合(たとえば、固体の物体や他のクリーチャーに囲まれている場合など)、《巨石転がり》は効果を発揮しない。
《狡猾なドワーフ武器》 特技5 Dwarven Weapon Cunning
ドワーフ
前提条件 《ドワーフ武器精通》
君は、ドワーフ武器から最大の効果を引き出すための狡猾な技術を学んだ。
君がバトルアックス、ピック、ウォーハンマー、ドワーフ特性を持つ武器を使用してクリティカル・ヒットをすると、武器のクリティカル開眼効果を適用する。
9レベル
《石と歩む者》 特技9 Stonewalker
ドワーフ
君は石に対して深い敬意とつながりを持っている。君は1日1回発動できる3レベルの生得信仰呪文として{メルド・イントゥ・ストーンを得る。
君が《石工の勘》のドワーフの種族特技を持つ場合、君は知覚で伝説の習熟を必要とする非自然的な石細工や石細工の罠を見つけることを試みることができる。知覚に伝説の習熟があり《石工の勘》を持つ場合、“捜す”アクションを行っていないときに不自然な石細工に記付けるかどうかを判断するためにGMが非公開判定を行う際、君は《石工の勘》からのボーナスを維持し、-2の状況ペナルティを受けない。
《山の如き頑丈さ》 特技9 Mountain’s Stoutness
ドワーフ
その強靭さ故に、君は人一倍のダメージを受けても倒れることがない。
君の最大ヒット・ポイントを自身のレベルだけ増加させる。
13レベル
《ドワーフ武器熟練》 特技13 Dwarven Weapon Expertise
ドワーフ
前提条件 《ドワーフ武器精通》
君のドワーフとの親和性がクラスの訓練と調和し、ドワーフ武器を使いこなすことができるようになる。
特定の武器の熟練以上の習熟ランクを与えるクラス特徴を得るたび、君はバトルアックス、ピック、ウォーハンマー、すべての修得しているドワーフ特性を持つ武器に対して同様の習熟を得る。