ゴブリン Goblin
ゴブリン 人型生物
他人にしがみついている複雑な歴史はゴブリンに興味などない。この小さな種族は現在も生きており、事実の記録よりもほら話の物語を好む。数十年前の戦争は、古代ほど過去のものと同じものかもしれない。他の種族に誤解されているゴブリンは自分たちの様子を喜んでいる。ゴブリンの美徳は、存在し、創造的で、正直であることである。彼らは旅の終わりを心配するのではなく、充実した人生を送るように努めている。事実を詮索するのではなく物語を語る。小さくても夢は大きく。
ゴブリンは歌、火、うんざりするようなものを食べることが大好きで、読書、犬、馬が嫌いな単純なクリーチャーとして評判である――そしてこの説明が完璧に当てはまる者がたくさんいる。しかし、大きな変化がゴブリン種に来ている、と多くのゴブリンがこのステレオタイプへの適合に抵抗している。より世俗的なゴブリンの間でさえ、多くは古い方法を少しだけ、もっと賢明な程度で模範としている。一部のゴブリンは深く火に魅了されたままであったり、吐き気を催すような食事を大胆不敵にも貪り食ったりする。
別のものは延々と何かを弄っていて、仲間のゴミをまだ作っていないガジェットの部品とみなしている。
ゴブリンの文化は根本的にばらばらだが、その評判はほとんど変わらない。そのため、大都市に旅行するゴブリンは頻繁に嘲笑を受け、多くが自分の価値を証明するために2倍の努力をする。
エキセントリックで熱狂的で、楽しいことが好きなキャラクターが必要な場合はゴブリンをプレイすべきだ。
おそらく君は… You might…
- 君が他の文明の人々の中で、自分にさえ居場所があることを証明するように務める。
- 歯と爪で必死に戦い――時折文字通り――自分の友だちを危険から守る。(訳注: tooth and nailは「必死に」と「歯と爪を用いて」のダブルミーニング)
- ふざけたり悪ふざけをして、他の人が抱く思い感情的な負担を軽減する(そして自分を楽しませる)。
ひょっとしたら他人は君のことを… Others probably…
- 君が誤って(または故意に)多くのものを燃やさないようにする。
- 読めない――または読まない――ものとして扱う。
- 種族の典型的な料理法の選択、無謀な行動、火への愛情を考えると、どのようにすれば生き残れるのかと疑問に思う。
身体的特徴 Physical Description
ゴブリンは、大きな体、やせ細った手足、大きな耳とはっきりとした赤い目と超特大の頭を持つずんぐりむっくりした人型生物である。皮膚は緑から青、灰色におよび、傷跡、腫れ物、発疹があることが多い。
ゴブリンの身長は平均3フィートである。ほとんどが禿げており、体毛はほとんどない。ギザギザの歯は常に抜け落ちて生え替わり、新陳代謝が早いので常に食べ、頻繁に昼寝をしている。ゴブリンの間では突然変異は他の種族よりもより一般的な出来事であり、特に顕著な突然変異を力や幸運の印とみなしている。
ゴブリンは3歳までに思春期に達し、4~5年後に成人期に達する。ゴブリンは50年以上生きることもあるが、お互いまたは自分を保護する者がいなければ20歳を超えて生きる者はほとんどいない。
社会 Society
ゴブリンは小さな部族を形成し、強力なリーダーに群がる傾向がある。部族の人数は100名を超えることはめったに無いが、部族が大きくなるほど、リーダーは秩序を維持するためにより勤勉でなければならない——悪名高い難しい仕事を。新たな脅威が発生すると、多くの部族の長老たちは、生き残るためにより大きなチャンスを提供する同盟を結ぶことを願って、無謀な方法を脳裏から消し去ってきた。ゴブリンにとって遊びや創造性は、生産性や勉強よりも重要なことであり、野営地は歌と笑いで溢れている。
ゴブリンは味方と密接に結びつき、保護したり同情して話を聞く仲間を激しく守る。ゴブリンは自分自身を守るために、口語的に「のっぽ/longshanks」と呼ぶことが多い背の高い種族のメンバーを親切に扱わないと想定する傾向がある。のっぽを信頼することを学ぶのはゴブリンにとって難しいことであり、そのようなパートナーシップが選択肢となったのは近年のことである。しかし、人々のしての彼らの態度は急速に変化しており、寿命の短さと記憶力の低さが適応を早めるのに役立っている。
属性と宗教 Alignment and Religion
善意のゴブリンでさえルールに従うのは難しい。つまり秩序属性であることはほんどない。ほとんどのゴブリンの冒険者の多くは混沌にして中立か混沌にして善である。
組織的な崇拝はゴブリンを混乱させ、ほとんどのゴブリンは自分たちで新アクを選び、強力なモンスターや自然の驚異、または自分が魅力的だと思うものを選ぶ。ゴブリンにとっては、君が望むのであれば、何でも新アクにすることができる。他の種族の人々の周りで時間を費やすゴブリンは、周囲の信念の一部を採用するかもしれない。
名前 Names
ゴブリンは名前をシンプルにする。良い名前は発音しやすく、一呼吸で言えるほど短く、センスのイイものであるべきである。名前は歌を書くのが簡単になるように好きな言葉で韻を踏む言葉を選ぶことがよくある。
ゴブリンの文化のネーミングは本当の伝統が存在しないので、子供たちは話しかけるようなことをするのに十分な年齢になったら自分の名前をつけることがよくある。
名前の例 アク、ボカー、フラム、グズムク、クロビー、ロォヒ、マズモード、ネェカ、オムゴト、ランザク、リクル、タプ、ワクラ、ヨンク、ジビニ
出自 Heritages
ゴブリン、特に異なる部族の者はあらゆる種類の生理学的な違いがある。それは危険な「実験」を通してのみ発見されることがよくある。1レベルの時点で、以下のゴブリンの出自のいずれかを選択する。
鋭牙ゴブリン Razortooth Goblin
君の家系の歯は恐ろしい武器である。君は1d6の[刺突]ダメージを与える、顎による素手攻撃を得る。
君の顎は剛腕種に属し、巧技と素手の特性を持つ。
炭皮ゴブリン Charhide Goblin
君の種族は常に火との関係があり、火傷に抗する厚い皮膚を持っている。君はレベルの半分に等しい[火炎]に対する抵抗を得る(最小1)。
また君にとっては火炎からの回復も簡単だ。君が受ける持続[火炎]ダメージを取り除くための平目判定は、DC15ではなくDC10となる。別のクリーチャーが適切なアクションを使用して“援護”する場合、このDCは5に減少する。
鉄胃ゴブリン Irongut Goblin
ほとんどの者が駄々をこねるような食事でさえも、彼らは食っていくことができる。君はゴミがすぐに利用できる限り、“自活”余暇連続行動を使用することなく居住地での貧しい食事を取ることができる。君は不調状態のときでも飲食できる。
君は障害に対するセーヴィング・スロー、不調状態に対するセーヴィング・スロー、不調状態を取り除くためのセーヴィング・スローに+2の状況ボーナスを得る。このボーナスの影響を受けた頑健セーヴで成功をロールすると、代わりに大成功を得る。これらの利益は全て、君が摂取したなにかからその障害や状態異常が引き起こされた場合にのみ適用される。
不壊ゴブリン Unbreakable Goblin
非常に厚い頭蓋骨、軟骨、他の組み合わさった祝福により、君は怪我から簡単に立ち直ることができる。君の種族から得られるヒット・ポイントは6ポイントではなく10ポイントになる。落下するとき、君は半分の距離だけ落下したように受ける落下ダメージを減少させる。
雪ゴブリン Snow Goblin
君は極寒の地での生活に慣れており、スカイブルーからネイビーの色の肌、そして青い毛皮を纏う。君はレベルの半分に等しい[氷雪]に対する抵抗を得る(最小1)。君は環境の寒冷効果を1段階低いかのように扱う(極寒が猛寒に、猛寒が酷寒になるなど)。
種族特技 Ancestry Feats
1レベルの時点で種族特技を1つ得、以降4レベルごと(5、9、13、17レベル)に追加で種族特技を1つずつ得る。ゴブリンである君は、以下の種族特技の中から選択する。
1レベル
《荒乗り》 特技1 Rough Rider
ゴブリン
君は伝統的なゴブリンの乗騎に騎乗することが得意である。前提条件を満たしていなくとも、君は《騎乗術》特技を得る。
ゴブリン・ドッグやウルフの乗騎に“動物に命令する”を使用する際、君は〈自然〉判定に+1の状況ボーナスを得る。チャンピオンの乗騎など乗騎の特殊能力を持つ動物の相棒を選択する場合であっても、君は動物の相棒として常にウルフを選択できる。
《ゴブリンの歌》 [one-action] 特技1 Goblin Song
ゴブリン
君ははた迷惑なゴブリンの歌を歌い、おろかで反復的な歌詞で敵の気をそらす。30フィート以内の1体の敵の意志DCに対して〈芸能〉判定を試みる。これは歌うための〈芸能〉判定における、すべての通常の特性と制限をすべて受ける。
〈芸能〉に熟練の習熟ランクがある場合、範囲内の最大2体の目標に影響を与えることができる。達人の場合は4体、伝説の場合は8体までの目標に影響を与えられる。
大成功 目標は1分間の間、知覚判定と意志セーヴに-1の状態ペナルティを受ける。
成功 目標は1ラウンドの間、知覚判定と意志セーヴに-1の状態ペナルティを受ける。
大失敗 目標は1時間の間、《ゴブリンの歌》の使用の試みに一時的耐性を得る。
《ゴブリンの知識》 特技1 Goblin Lore
ゴブリン
君はゴブリンの共同体から技能と物語を身につけた。
これらの技能のいずれかで(例えば君の来歴やクラスから)自動的に修得となる場合、君は代わりに自分で選択した技能の修得を得る。加えて、君は〈知識:ゴブリン〉を修得する。
《ゴブリンの逃げ足》 [reaction] 特技1 Goblin Scuttle
ゴブリン
トリガー 味方が君に隣接して移動アクションを終了させる。
君は味方の動きを利用して位置を調整する。君は“ステップ”を行う。
《ゴブリン武器精通》 特技1 Goblin Weapon Familiarity
ゴブリン
他の者たちは軽蔑して見るかもしれないが、君には君の人々の武器が鋭いのと同じくらい効果的であることを知っている。
君はドッグスライサーとホースチョッパーを修得にする。
さらに、君は全てのアンコモン特性とゴブリン特性の両方を持つ武器を使用できるようになる。
君が習熟を決定する目的において、ゴブリン特性を持つ軍用武器は単純武器であり、ゴブリン特性を持つ高度武器は軍用武器である。
《廃品の修繕人》 特技1 Junk Tinker
ゴブリン
君はねじれていたり錆びているスクラップからも便利な道具を作成できる。
作成するために〈製作〉技能を使用するとき、武器は含むが防具は含めないレベル0のアイテムを廃品から作ることができる。この場合価格は通常の4分の1に減少し、常に粗悪品のアイテムになる。粗悪品のアイテムは通常ペナルティを受けるが、君は自分で作った粗悪品のアイテムを使用する場合、このペナルティを受けない。
アイテムを作成している間お金を節約するために廃品を組み込むこともできる。これにより、コスト削減のためにさらに1日を追加で費やしたかのようにアイテムが割引されるが、アイテムは明らかに廃品で作られている。GMが望むなら、購入者の好みによってはアイテムの販売時に影響を与えるかもしれない。
《蛇のように》 特技1 Very Sneaky
ゴブリン
背の高い人々はめったに彼らの足の影に注意を払わない。そして君はこれを最大限に利用する。“忍び歩き”アクションを行うとき、5フィート追加で移動できる(最大で君の移動速度分まで)。
加えて、“忍び歩き”アクションを使用し続けて〈隠密〉判定に成功する限り、ターン終了に遮蔽か上級遮蔽を得ているか視認困難状態であるならば、君は“忍び歩き”アクションの終了時に遮蔽か上級遮蔽を持たないか視認困難状態でないとしても可視状態にならない。
《街のゴミ漁り》 特技1 City Scavenger
ゴブリン
君は最高の宝物がしばしばゴミのように見えることを知っており、完全に良品のスクラップを捨てる人を侮辱する。君は“自活”のための判定に+1の状況ボーナスを得、居住地で“自活”するとき、〈社会〉または〈生存〉を使用することができる。
君が都市で“自活”するとき、愚かなのっぽが捨てた貴重な廃品も集める。余暇の追加で日数を費やすことなく、“自活”するのと同時に〈社会〉または〈生存〉を使用して“収益を得る”ことができる。君はこの判定に+1の状況ボーナスを得る。
特殊 君が鉄胃ゴブリンの出自である場合、このボーナスは+2に増加する。
《燃やせ!》 特技1 Burn It!
ゴブリン
炎は君を魅了する。[火炎]ダメージを与える君の呪文と錬金術アイテムは、呪文レベルの半分またはアイテム・レベルの1/4に等しい状態ボーナスを得る(最小1)。また、君が与える永続的な[火炎]ダメージに対して+1の状態ボーナスを得る。
5レベル
《ゴブリン武器の狂乱》 特技5 Goblin Weapon Frenzy
ゴブリン
前提条件 《ゴブリン武器精通》
君は人々の意地の悪い武器を用いる方法を知っている。ゴブリン特性を持つ武器を使用してクリティカル・ヒットを確定させたなら、君は武器のクリティカル開眼能力を適用できる。
9レベル
《素早い逃げ足》 特技9 Skittering Scuttle
ゴブリン
前提条件 《ゴブリンの逃げ足》
君は味方と一緒に行動するとき、より遠くに早く移動することができる。《ゴブリンの逃げ足》を使用すると、“ステップ”の代わりに移動速度の半分まで“歩行”できる。
《洞窟登り》 特技9 Cave Climber
ゴブリン
洞窟を何年も這い進み登ってきたので、君はどこにでも簡単に登ることができる。君は10フィートの登攀移動速度を得る。
13レベル
《ゴブリンの武器熟練》 特技13 Goblin Weapon Expertise
ゴブリン
前提条件 《ゴブリン武器精通》
ゴブリンとの親和性がクラスの訓練と調和し、君はゴブリン武器を使いこなすことができるようになる。特定の武器の熟練以上の習熟ランクを与えるクラス特徴を得るたび、ドッグスライサー、ホースチョッパー、および修得している全てのゴブリン特性を持つ武器に対して同様の習熟を得る。
《とっても蛇のように》 特技13 Very, Very Sneaky
ゴブリン
前提条件 《蛇のように》
君は“忍び歩き”アクションを使用すると移動速度まで移動できる。加えて、君は“隠れ身”や“忍び歩き”のために遮蔽や上級遮蔽、視認困難状態を得る必要がない。