3章:アーキタイプ Chapter 3: Archetypes
出典 Advanced Player's Guide 149ページ
クラスや一般特技以外にも、アーキタイプを選択することで君はキャラクターのコンセプトを拡張できる。君はセンチネル・アーキタイプの仲間よりも重装甲だろうか? 君はヴァイキングで、航海と襲撃の経験があるだろうか? ひょっとすると君はメディックで、倒れた人の世話をしているのかもしれない。これらは、アーキタイプが提供するいくつかの可能性にすぎない。
クラスや一般特技以外にも、アーキタイプを選択することで君はキャラクターのコンセプトを拡張できる。君はセンチネル・アーキタイプの仲間よりも重装甲だろうか? 君はヴァイキングで、航海と襲撃の経験があるだろうか? ひょっとすると君はメディックで、倒れた人の世話をしているのかもしれない。これらは、アーキタイプが提供するいくつかの可能性にすぎない。
優れたキャラクターのコンセプトが、常に1つのクラスにきちんと収まるとは限らない。キャラクターのクラスによって可能になることを基に構築したい場合、アーキタイプの使用は任意のクラスをキャラクターの見え方に組み合わせる簡単な方法だ。
アーキタイプを適用するには、クラス特技ではなくアーキタイプ特技を選択する必要がある。まず、自分のキャラクターのコンセプトに最適なアーキタイプを見つけ、クラス特技を選択する際、その1つでアーキタイプの専念特技を選択する。専念特技を得たなら、その前提条件を満たしている限り、クラス特技の代わりにそのアーキタイプから任意特技を選択できる。選択したアーキタイプ特技は、依然としてクラス特技の置換における選択制限の対象となる。例えば、6レベルでドワーフの特性を持つ4レベルのクラス特技を与えられる能力を獲得した場合、そのクラス特技を、ドワーフの特性を持つ4レベル以下のアーキタイプ特技に置き換えることができる。クラス特技の代わりに獲得するアーキタイプ特技は、アーキタイプ・クラス特技と呼ばれる。
ときに、アーキタイプ特技がクラス特技ではなく技能特技のように機能することもある。これらのアーキタイプ特技は技能特性を持ち、技能特技の代わりに選択する。それ以外の場合は、上記と同じルールに従う。これらはアーキタイプ・クラス特技ではない(例えば、《ファイターの強靭さ》から得られるヒット・ポイントの値を決定する際に影響する)。各アーキタイプの専念特技は、キャラクターの時間と集中のある一定の割合を表しているため、アーキタイプの専念特技を選択したら、別の専念特技を得る前にその要件を満たす必要がある。通常、アーキタイプの一覧から特定の数の特技を獲得することで、アーキタイプの専念特技の要件を満たす。そのアーキタイプから得た他の特技を持つ限り、専念特技を再訓練することはできない。
アルケミストの《基本調合》のように、アーキタイプ特技が別の特技を与えることもある。君はこの方法で得られる特技の前提条件を満たす必要がある。
追加特技 Additional Feats
出典 Advanced Player's Guide 149ページ
いくつかのアーキタイプは、その項に含まれるもの以外の特技を与える。これらは通常、特定の戦闘スタイルを表すファイター特技などのクラス特技である。追加特技の一覧には、その特技の名前、レベル、登場するページ番号が書かれている。その特技は、そのレベルのアーキタイプ特技として扱う。つまり、アーキタイプの専念特技によって必要とされる特技の数として数える。この方法で選択すると、通常はそのクラスの特性を持つ特技であっても、そのクラス特性を持たない。
いくつかのアーキタイプは、その項に含まれるもの以外の特技を与える。これらは通常、特定の戦闘スタイルを表すファイター特技などのクラス特技である。追加特技の一覧には、その特技の名前、レベル、登場するページ番号が書かれている。その特技は、そのレベルのアーキタイプ特技として扱う。つまり、アーキタイプの専念特技によって必要とされる特技の数として数える。この方法で選択すると、通常はそのクラスの特性を持つ特技であっても、そのクラス特性を持たない。
マルチクラス・アーキタイプ Multiclass Archetypes
出典 Advanced Player's Guide 149ページ
マルチクラス特性を持つアーキタイプは、他のクラスの専門分野に訓練を分散させることを表す。同名のクラスに所属するものは、対応するマルチクラス・アーキタイプの専念特技を選択できない。例えば、スワッシュバックラーは《スワッシュバックラーへの専念》特技を選択できない。
マルチクラス特性を持つアーキタイプは、他のクラスの専門分野に訓練を分散させることを表す。同名のクラスに所属するものは、対応するマルチクラス・アーキタイプの専念特技を選択できない。例えば、スワッシュバックラーは《スワッシュバックラーへの専念》特技を選択できない。
呪文発動アーキタイプ Spellcasting Archetypes
出典 Advanced Player's Guide 149ページ
アーキタイプの中には、君にかなりの呪文発動能力を与えるものもある。とはいえ、呪文発動クラスのキャラクターに比べるとその成長は遅れる。呪文発動アーキタイプにより、君はその呪文発動クラスの一員が行えるのと同じやり方で巻物、スタッフ、ワンドを使用できるようになる。
アーキタイプの中には、君にかなりの呪文発動能力を与えるものもある。とはいえ、呪文発動クラスのキャラクターに比べるとその成長は遅れる。呪文発動アーキタイプにより、君はその呪文発動クラスの一員が行えるのと同じやり方で巻物、スタッフ、ワンドを使用できるようになる。
呪文発動アーキタイプは常にその専念のキャントリップの発動能力を与える。そしてその後に基本呪文発動特技、熟練呪文発動特技、達人呪文発動特技を得る。これらの特技はアーキタイプと同じ名前を持つ。例えば、ウィッチの達人呪文発動特技は《ウィッチの達人呪文発動》である。君が呪文発動アーキタイプから得る全ての呪文スロットは、そのアーキタイプに応じた制限を持つ。例えば、エルドリッチ・アーチャーのアーキタイプは君にエルドリッチ・アーチャーのレパートリーから秘術呪文を発動するためだけに使用できる呪文スロットを与える。これは、君がソーサラーのレパートリーから伝承呪文を発動できるソーサラーであっても変わらない。
基本呪文発動特技/Basic Spellcasting Feat:4レベルの時点で選択できるこれらの特技は、1レベル呪文スロットを1つ与える。6レベルの時点で、これらの特技は2レベル呪文スロットを1つ与え、君が呪文のレパートリーを持つ場合レパートリーから署名呪文として呪文を1つ選択できる。8レベルの時点で、これらの特技は3レベル呪文スロットを1つ与える。アーキタイプはこれらの利益を「基本呪文発動の利益」と表現する。
熟練呪文発動特技/Expert Spellcasting Feat:12レベルで選択できるこれらの特技は、対応する魔法体系の呪文攻撃ロールと呪文DCを熟練に向上させ、君に4レベル呪文スロット1つを与える。君が呪文のレパートリーを持つ場合、レパートリーから2つ目の署名呪文として呪文を1つ選択できる。これらの特技は14レベルの時点で君に5レベル呪文スロットを1つ、16レベルの時点で6レベル呪文スロットを1つ与える。アーキタイプはこれらの利益を「熟練呪文発動の利益」と表現する。
達人呪文発動特技/Master Spellcasting Feat:18レベルになると、これらの特技は対応する魔法体系の呪文攻撃ロールと呪文DCを達人に向上させ、君に7レベル呪文スロット1つを与える。君が呪文のレパートリーを持つ場合、レパートリーから3つ目の署名呪文として呪文を1つ選択できる。20レベルの時点で、これらの特技は君に8レベル呪文スロットを1つ与える。アーキタイプはこれらの利益を「達人呪文発動の利益」と表現する。
錬金術アーキタイプ Alchemical Archetypes
出典 Advanced Player's Guide 150ページ
一部のアーキタイプには「基本錬金術の利益を得る」と記載されており、アルケミストと同様の方法で錬金術を使用する能力が与えられる。これは、《錬金術アイテム作成》特技、注入試薬(錬金術アイテムを作るために使用できる試薬のプール)、高度錬金術(通常のコストや時間をかけずに、日毎の準備の間に錬金術アイテムを作れる)を得ることを意味する。個々のアーキタイプは、特別な制限や恩恵を課したり、注入試薬の数や高度錬金術のレベルを調整したりすることがある。これらのルールは《錬金術アイテム作成》特技に記載されており、注入試薬と高度錬金術のルールはアルケミストの章にある。
一部のアーキタイプには「基本錬金術の利益を得る」と記載されており、アルケミストと同様の方法で錬金術を使用する能力が与えられる。これは、《錬金術アイテム作成》特技、注入試薬(錬金術アイテムを作るために使用できる試薬のプール)、高度錬金術(通常のコストや時間をかけずに、日毎の準備の間に錬金術アイテムを作れる)を得ることを意味する。個々のアーキタイプは、特別な制限や恩恵を課したり、注入試薬の数や高度錬金術のレベルを調整したりすることがある。これらのルールは《錬金術アイテム作成》特技に記載されており、注入試薬と高度錬金術のルールはアルケミストの章にある。
複数の要因から注入試薬を得る場合は、それらを合計するのではなく、最も多くの試薬を使用してプールを決定する。たとえば、2レベルでは、+4の【知力】修正値を持つアルケミストは、通常、クラスから1日あたりの注入試薬を6回分、《ハーバリストへの専念》のアーキタイプを持つキャラクターは通常2回分を得る。アルケミストとハーバリストの両方に属するキャラクターは、6回分 (アルケミストの方が多いため) を持っており、クラス能力とアーキタイプ能力の両方に使用できる。高度錬金術のレベルは、常に使用している能力毎に異なる。上記の例では、ハーバリストの高度錬金術レベルはハーバリスト能力では1、アルケミスト能力では2である。
一時的なアイテム Temporary Items
出典 Advanced Player's Guide 150ページ
いくつかのアーキタイプにより、君は一時的なアイテムを準備できる。アルケミストが作った注入したアイテムのように、これらの一時的なアイテムは、使い物にならなくなるまでの短い時間しかもたない。例えば、スクロール・トリックスターによって作成された一時的な巻物や、スクロンジャーによって作成された一時的な武器、防具、または冒険用装備などが挙げられる。
いくつかのアーキタイプにより、君は一時的なアイテムを準備できる。アルケミストが作った注入したアイテムのように、これらの一時的なアイテムは、使い物にならなくなるまでの短い時間しかもたない。例えば、スクロール・トリックスターによって作成された一時的な巻物や、スクロンジャーによって作成された一時的な武器、防具、または冒険用装備などが挙げられる。
一時的なアイテムは明らかに他のアイテムと同じ品質ではないため、通常は売買できない。能力に一時的なアイテムの持続時間が記載されていない場合、アイテムは次に日毎の準備をするまで持続する。一時的なアイテムによって作成された効果は、まだ(永続的な効果でない限り)その時点で終了する。